佐間太郎は最近風呂場が非常に騒がしいことにいらだっていた。  
声の主は、久美子、テンコ、メメ、お袋、最近は姉の美佐の声も響いてくる。  
どうやったらあの風呂場のスペースに、5人もの人間が一緒に入浴できるのだろう。  
佐間太郎の最近の疑問になっている。そしてたいがい久美子は上がってくるとのぼせている。  
部屋に来るといつも久美子は佐間太郎にキスしてしまうんじゃないかぐらいに接近してくる。  
その状態で久美子は佐間太郎にいつも自分の気持ちを伝えようとするのだが、肝心なところで、いつも「おげぇ」してしまう。  
 
 
今日も弱弱しい足取りで(足音からすると今日もふらふらになっているらしい)2階へ上がってくる。  
またあの会話が始まるのか。佐間太郎は身構えるように久美子のことを待ち構えた。  
しかし今日の訪問者は久美子ではなかった。  
 
「しゃまたろう〜」  
今日はテンコだった。体にタオルを巻いているが、今にも外れてしまいそうだ。  
「お前!なんてかっこうしてんだよ!」  
「のぼせまちた」  
なぜか口調も変わっている。  
「んなことみりゃわかんだよ!何で俺の部屋にくんだよ!」  
「今日は佐間チンに伝えたいことがありましゅ」  
佐間っちではないらしい。それでもこの呼び方はいやだ。  
 
「何だよ伝えたいことって。さっさと言って部屋の戻れ」  
「あのね、あのねぇ。佐間チンはまだテンコのこと好き?」  
「すき。以上。さあ戻れ。」  
「真剣に言って!言わなきゃ戻らない。」  
真剣に言ってって言われても・・・。テンコも女の子だ。女の子に面と向かって真剣に「好きだよ。」なんて簡単にいえるはずが無い。  
「どっちなの!」テンコは佐間太郎に歩み寄った。  
 
その衝撃でテンコを包んでいたタオルははだけてしまった。  
「わあっ!ちょっと!」  
テンコの哀れも無い姿を直視した佐間太郎は思わず後ろを向いた。しかしテンコはそれに動じず、  
「そんなに私の体、魅力無い?目背けたくなるほど恥ずかしい体してる?」  
そういうと佐間太郎の後ろから抱きついた。柔らかいものが背中に、2つあたるのを感じた。  
 
「ええっと、テンコさん?」  
「こっち向くまで離さない。」  
そういわれても、背中にさっきからあたってるんですよ。しかもあなたあれですよ。  
「向くから離れてくれない?このままじゃ無理なんだけど。」  
そういわれるとしぶしぶテンコは佐間太郎から離れた。そして佐間太郎はゆっくりテンこの方を向いた。  
 
テンコの肌は白く、あの性格からは想像できないほど華奢な体であった。  
胸は、美佐やビーナスと比べると小さいが、形はよく、よくいう手に収まりそうな胸だ。  
佐間太郎は思わずつばを飲んだ。  
「佐間太郎になら何されても平気だよ。」  
テンコは少し恥じらいながら言った。その瞬間佐間太郎のこみ上げてきていたものが一気に飛び出た。  
 
「きゃっ!」  
佐間太郎はテンコをベッドへ倒した。  
「本当に良いんだな?もう抑え効かないぞ?」  
「うん・・・。」  
テンコがそういうと、佐間太郎は胸を舐め始めた。  
「んっ。」  
佐間太郎の舌がテンコの体を這い回る。それと一緒にテンコの喘ぎ声が部屋に響く。  
そして佐間太郎の舌は、テンコの蜜壺まできた。  
一番敏感な部分を舐めるとさらにテンコの喘ぎ声が大きくなる。  
頃合になってきたところで佐間太郎は自分の息子をテンコにあてがう。  
「痛かったら言えよ」  
「うん・・・。」  
こんな会話を入れた後、佐間太郎はそれを、奥まで入れていく。  
テンコは破瓜の痛みを我慢していた。  
佐間太郎はゆっくりと腰を動かし始めた。  
グチュグチュと言う音と、テンコの喘ぎ声が、3畳間にこだました。  
佐間太郎は自分の絶頂が近くなるにつれペースを上げた。  
そして佐間太郎と、テンコはともに絶頂を迎えた。  
 
すやすやと眠るテンコの寝顔を見ながら、佐間太郎は、テンコが本当にのぼせていたのか疑問に思った。  
しかし、満足そうなその寝顔に佐間太郎は、疑うのを止めた。  
部屋を出る間際佐間太郎は、  
「本当にお前のことが大好きだよ。」  
そういってテンコの唇にキスをして部屋を出た。  
テンコの頭から小さな湯気が出た気がした。  
 
END  
 
 
 
 

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