『真夜中の少女』の続きですよ。
あれ?私何してたんだっけ?
確か夢で久美子さんに会って・・・
私が起きると知らない場所に居た。
朝か夜かすらわからない、ただ部屋にある蛍光灯が怪しく辺りを照らしている。
視界に入るのは目の前にある扉くらいで・・・
――――
「ここ?何処?」
訳もわからず私は立ち上がろうとする、けど私は立ち上がれない。
「なんで?」
足元を見ると私の足は鎖で拘束されていた。手も。
「っえ!・・・・・・なんでどうして、佐間太郎は・・・スグルは、皆はどうなったの?」
私の声は部屋の中を大きく反響する。
徐々にはっきりしてくる意識、思い出す最後の映像
―――ごめんなさいテンコさん、そしておやすみなさい―――
確かあれは夢の中の出来事じゃないの?
私は夜中に家を出て、そして彼女に、久美子さんに会った。ここまで。
記憶の中にノイズがかかったかのようにうまく思い出せない。
「とにかく、今はこの鎖をなんとかしな――」
「目覚めましたか?テンコさん。」
ギィと錆付いた音を立てて扉が開いた。私の体が硬直する。
「だ、誰!?」
段々光に照らされて見えてくるセーラー服、白い肌、黒い髪、そして血のように赤い眼
「大丈夫ですか、テンコさんは二日ほど眠り続けていたんですよ。」
声を聞いた瞬間
「久・・・久美、子さん!?」
私は叫んでしまった。
なんで?ここに久美子さんが?じゃあ私を鎖で拘束したのも・・・
「っな・・・なんで!?・・・・・・どうして!?」
自分でも何を言っているのかわからない。うまく頭が働かない。
聞きたいことがあるのに、頭ではわかっているのに、声が出ない。
ただ私は久美子さんの前で口をパクパクさせていた。
「・・・どうして?見たとおりですよ。テンコさんは私達に捕まったんですよ。」
捕まった。
そんなこと言われても私は納得できない。
「なんで!?私を捕まえるの?他の皆は大丈夫なの!?」
今まで言えなかった言葉が溢れ出てくる。
「・・・・・・テンコさんが眠る前に私、言いましたよね。神山君の魂が欲しいって・・・」
その時今まで思い出せなかった記憶が見えてくる。
そうだ。あの時久美子さんがいきなり悪魔になって・・・それで私の意識が遠くなっていって・・・
「思い出しましたか?」
赤い眼が私を見る。
「私にとってテンコさん、あなたが邪魔だった。あなたが神山君の心の中に居るから彼は私に振り向かない。」
「・・・だから私を・・・」
「そうです。あなたを神山君の心の中から消すんです。そして私がその中に入る。」
「そ・・・、そんなことさせない!・・・佐間太郎は渡さな―・・・っ、がっ!?」
久美子さんは私を壁に叩きつける。
信じられないような力で。
「どうするんですか?」
「あ・・・っ・・・・・・ぐぅ・・・」
一瞬息が出来なくなる、手も足も拘束されているから私は地面に倒れこむ。
「逃げれるなんて思わないでください。起き上がれないあなたに何ができるんですか?」
「っ・・・ぁ・・・っは・・・、・・・あ・・・っ・・・」
苦しい、咳をして呼吸を整える。
「少し、遊びましょうか。テンコさん。」
「・・・。遊び・・・?」
久美子さんは少しだけ楽しそうな声をした。顔は見れないけど楽しそうな声。
「テンコさんにも神山君のことを忘れてもらいますね。」
背中に悪寒が走る。
私はこれから起こることを考えることは出来なかった。
久美子さんは私を起こして、私の服に手を掛ける。
「じゃあとりあえず服を脱いでもらいましょうね。」
「・・・えっ・・・・・・」
そう言って久美子さんは私の服を破き始めた。ビリビリと音を立てる。
いままで気づかなかったけど私の格好はパジャマのまま。
そのパジャマの破られて・・・残ったのは下着だけ。
「・・・きゃ・・・・・・」
顔が赤くなり、湯気が噴き出る。
「かわいいですね。テンコさん湯気なんて出しちゃって。」
久美子さんは笑いながら私に言う。
「なんで、こ、こんなこと!」
赤い顔をあげて、声を張り上げる。
しかし、実際は震えた声しか出なかった。
「だからテンコさんには神山君のことを忘れてもらうようにテンコさんを壊すんですよ。」
壊す。
その言葉を聞いて私は身の毛がよだった。
「壊す・・・?」
私の声は恐怖で小さく震えている。
「ですから・・・こうやって・・・」
久美子さんの手が私の下着に掛かる。
「え?・・・イヤっ!!」
私の抵抗も空しく下着は剥ぎ取られる。
生まれたままの姿、こんな姿は誰にも見せたことはない。もちろん佐間太郎にだって・・・
「テンコさんの肌って白い!すごくかわいいですよ。」
久美子さんはそう言ってまた笑う。
私の知っている久美子さんはこんな人じゃない。私の前に居た久美子さんは何処へ行ったんだろう。
久美子さんの指が、私の胸を撫でる。
「きゃ・・・ッ、・・・ぅ・・・」
身体が反応する、ただ肌を撫でられているだけなのに・・・
「・・・テンコさん、まだ撫でているだけですよ?反応良すぎですよ・・・普段からこんなことしてませんか?」
確かに普段から隣の部屋に佐間太郎がいるから、そんなことは出来なかった。
でも、こんなにも反応するなんて。
「そ、んな・・・こと・・・」
久美子さんの指の動きが激しくなる、胸だけじゃなく、乳首も・・・痛みを感じるくらい摘まれる。
「な・・・っぁ、ぅ・・・あ、んんっ・・・!!」
身体が震えて、私は軽く絶頂に達した。
それを見て久美子さんは
「ふふっ・・・胸だけでこんなに・・・じゃあこっちはどうですか。テンコさん。」
そう言って久美子さんの手が私の下腹部に向かって伸びる。
久美子さんの手が、指が私の大事な所に触れる。
「ァ、あ、あっっ・・・う・・・ん。」
指先が触れる感覚が私を素直な反応にしていく
「ふふっ。まだこれからですよ、テンコさん。」
久美子さんはそういって指先で撫でる・・・身体がゾクッとする。
久美子さんの指は優しく私の秘所を撫でる。そのたび私の身体に電気が走る。
「っぅ、ゃ・・・止めぇ・・・て・・・」
私の願いも空しく、久美子さんは徐々に激しく触ってくる。
突然、指を離す。久美子さんの指には乳状の粘液がついている。
「じゃあまずは一本だけ入れてみましょうか。」
そういって久美子さんは指先を舐める。指と口の間に白い糸が引く。
「だ・・・だめっ・・・、ぅ・・・ぁっ・・・」
久美子さんは私の話を聞かずに指を入れてきた。一本だけ、けど。
「・・・あぁ・・・ぅ、ぁ・・・っん」
「嫌がっていてもちゃんと反応するんですね。」
「んん・・・っ、あ・・・ふぁ・・・ァ・・・」
私は必死で首を振ろうとしても、声が私の意思に反して出てしまう。
私は快楽を受け入れることから必死で逃れようとするけど・・・それは無駄なんだけど―――
―――それからどれだけ時間が経ったのだろう、いや実際はそんなに経っていないのかもしれない
「っ・・・あ、ぁああぁぁッッ!!!」
何度目の絶頂だろうか、私を縛っていた鎖はもう無い。
けど、私はここから『逃げる』なんて考えてなかった。
「テンコさん、だいぶ壊れてきましたね。」
そう言って私のクリトリスを強く摘まれる。
痛みと快感。そして痛みが快感に変わり、私の頭は真っ白になる・・・・・・
「ひゃ・・・ぅぁっっ・・・っああぁぁん!!!」
私の声は部屋中に響き渡る。ただただ快感に酔いしれた叫び声。
だらしなく涎を垂らす私に久美子さんはキスをする。
長く、深く、そして優しく
「ぷはぁ・・・」
長いキスが終わる頃には私はまた達していた。
その時・・・、私は快楽に身を委ね、抵抗する意思すら無くした自分に気がついた。
私の目には、冷たい微笑を浮かべた赤い眼しか映らなかった。
―――・・・もう一度・・・キスして・・・―――
快楽に溺れた少女は赤い眼の少女にそう告げた。
赤い眼の少女は先ほどと変わらず冷たい微笑を浮かべながらキスをした。
さっきより長く、深く、優しく、そして甘いキスをした
終わり