「…月夜はまた達してしまったのか?」  
 
最近はいつもこうだ。  
まだ前戯だというのに月夜は意識を保てず私が発現する。  
それだけ桂木の技術が上がったということなのだろうし、  
痛みに涙を流させたことや挿入後すぐに果ててしまっていた頃を思い返せば、  
これはいいことなのだろう、と思う。  
その後に残されるのが男性の部分を硬く勃起させた桂木と、  
すっかり男を受け入れる準備を整えた私だということを除けばだが。  
 
「ほら、早く来るがよい…」  
 
手は秘所を這い、自分から足を開いて桂木を求める。  
我ながら恥ずかしい格好だと思うし、きっと顔も真っ赤にしているのだろう。  
とはいえ桂木が吐き出すはずの精は本来月夜に対してのものだ。  
この浮気性の男をこのまま外に放っていいはずがない。  
そのためには私の恥じらいぐらいが何であろうか。  
それだけの…はずだ。  
 
 
桂木の男性器が侵入してくる。  
月夜には大きいであろうそれも、もはや何十回とも知れぬ性交による慣れか、  
前戯で出来上がっていた私の体にすんなりと飲み込まれていった。  
大きくて、硬くて、そして何よりも熱い…。  
目が見えず、耳も遠い私の体は桂木の男を何よりも強く感じてしまう。  
罪悪感は、ある。  
比べるのも馬鹿らしいほど年下の少年にいいようにされる屈辱。  
あれほど愛おしく思っていた月夜を裏切り快楽に喘ぐ自分への嫌悪感。  
だがそれ以上に…いや、そんなことを思っていいはずがないのだ。  
 
「ん…ぁ」  
 
探るような桂木の腰使いに思わず漏れ出た声。  
それが男を煽るものだと分かっていても止めることはできなかった。  
その私の反応を見てか桂木は同じ部分を攻めたててくる。  
せめて声だけは我慢できないものかと思っているが、今までそれが成功したことはない。  
弱い部分など私以上に、…月夜以上に知っているだろうにこの上まだ開発するというのか。  
 
「…あっ!? ぃやっ、もっと、ゆっくり…」  
 
普段の私からは、月夜や妹たちの前では考えられないような甘い声。  
桂木の動きが激しさを増している…そろそろイくつもりなのだろう。  
その動きに合わせて私も否が応にも高められてしまう。  
秘所は水音が高まり、自分の体ではないかのように桂木を捉えて離すまいとする。  
任せるままだった手足もいつの間にか桂木を抱きしめていた。  
 
「――。――。」  
 
桂木が何かを喋っているようだったがはっきりとは分からなかった。  
そうしている内に私の中に放出された白濁。  
月夜の一番奥に流し込まれたそれはこれまで以上の熱さで私を溶かしていく。  
時を同じくして達した私を圧倒的な多幸感が包む。  
 
 
その時間は数秒だったのか、数分だったのか…。  
私の意識を戻したのは、意識を手放させたものと同じく桂木の男性器。  
精を吐き出しきったはずのそれは、再び硬く存在を主張していた。  
桂木が動きを再開させる。  
 
「待て、わたしはまだ…んぅ」  
 
抗議の声は唇に塞がれた。  
愛情表現は月夜にするものだといくら諭しても聞き入れてはくれない。  
ただの性処理と割り切りたかったのにそれを許してはくれないらしい。  
せめて舌は入れさせまいという抵抗もむなしく、  
歯の隙間から強引に押し入れては容赦なく絡み付けてくる。  
合わせてなされる腰の動きが一度達したはずの私の体を再び高めていく。  
もはや体だけでなく意識までもが桂木に支配されていた…。  
 
 
桂木の精が再び私を満たしていく。  
先にあれほど出したというのに相変わらずの量。  
と、今度はあっさりと引き抜かれた。  
 
「ぇ…?」  
 
今日はこれで終わりなのか…?  
唇を離され荒く息をつく私の口もその時ばかりは疑問の声を漏らした。  
…残念そうな響きが声音に混じっていたのも聞き取られてしまったろう。  
桂木は萎えた性器を私の口元に運んで何かを促している。  
まさか女神に対して後処理をさせるとでも言うのか。  
不遜な…とは思いつつも素直にくわえ込んで丁寧に清める。  
桂木の精液と…何より私の愛液に塗れたそれを舐めとるたびに、  
今日の行為を強く意識してしまい体が疼く。  
熱を持ってそれにしゃぶりついてしまっていたのは物足りなさゆえか。  
そう感じていたのは私だけではなかったようで、  
 
「…馬鹿者」  
 
いつの間にか硬く屹立していたそれから口を離す。  
まだまだ眠れそうにはなかった。  
 

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