「ねぇ桂馬ク─ン、起きた?」  
「……何だコレは??」  
ボクが目を覚ますと、何処か分からないが、  
どうやら暗くジメジメしてる狭い室内の中に閉じ込められていた、  
しかもご丁寧に身体は、手足はもちろん胴体も縄で縛られ、  
この折りたたみ椅子に固定されてる始末だ、  
これでは身動き一つできないな、良くて倒れるくらいか…にしてもこれは一体。  
だが犯人はわかっている、それは目の前の現実女だ。  
「やだな〜そんなにジロジロ見られたら照れちゃうよ〜」  
何処をどう見たら、今のボクの視線がそう見えるのやら、  
この女…西原かのんは、一人舞い上がってボクを見下ろしている。  
「あのな…ボクの記憶が確かなら、メールで呼び出されてやってきた筈だが…」  
「うん、そうだよ…この撮影スタジオにね」  
やはりそうか、どうやらそこまでの記憶に間違いはないようだ、  
しかし…彼女を待とうとしたところで、何故か記憶がプツリと切れている。  
あの後…ボクの身に何かが起きた、そして今…ここでこうなっている。  
「何をしたんだ…お前?」  
「ん〜何の事?」  
「いやだから、どうしてここで縛られているかをだな…」  
「ねぇ桂馬くん…あの子、誰?」  
ボクからの質問を遮断し、かのんは逆に質問をしてくる、  
それも笑顔だというのに、異様な迫力を感じる表情で!  
な、なんだ…背筋に寒気が!?  
「あ、あの子?」  
「ほら…女の子と一緒だったよね、見ちゃったんだ…スタジオの外で背中に抱きついてるのを」  
…まさかエルシィの事か?遠くから呼び出されたから、人外であり飛べるエルシィに、  
ここまで連れてこられたのだが…どうやら着地したとこを見られたらしい。  
もちろん飛んできたのは分かってないようだが…  
「え、エルシィの事か?それなら知ってるだろ?ボクの妹だ」  
偽妹だがな、しかし妹という立場なら問題あるまい、  
それに一緒に居るとこなら、これまでも何度も見て知ってる筈だが…  
「ふ〜ん…でも、妹さんでもとても仲が良いんだよね、あんなに強く抱きつくくらいだし…」  
それはそうだ、空中から落とされたらたまらない、  
だがそれが気に喰わないらしい、例え相手が妹でも…  
「だけど駄目だよ…桂馬クンは、私だけを見てくれなきゃ」  
「か、かのん?」  
「ケ・シ・チャ・ダ・メ・・・ワタシヲ、ケサナイデ」  
 
ゾクゾクゾクゾクゥゥゥゥ!!!  
 
こ、これは!?背筋にさっきよりも鋭い寒気を感じてた、なんだ…この悪寒は!?  
まさか嫉妬か!爆弾か!!しかしこれは普通の嫉妬イベントじゃない、  
まるでそう…BADフラグ!マズイ…落とし神としての直感が、そう危険信号を出してる。  
 
それに気のせいか、かのんの瞳からハイライトが消えてるように見える、  
覚醒したかのよう…いやそうなのか、この現状からしてヤバイ感じが強まっていく、  
そしてかのんの手が伸びてきた…  
「桂馬クン…もっと見て、私を…ワタシだけを…」  
「かのん…うっ!!」  
さわっ…な、何だ?突如とボクは、不思議に強い刺激を感じていた、  
これはまさか!?確認の為に視線をスッと下に下ろす、  
するとだ…そこへと彼女の手が伸ばされてた。  
触れている…この小さなかのんの手が、大胆にもボクの股間の上に、  
握るかのように触れていたのだった!!  
「な、何を…うぅ!!」  
「刻んであげるね…私を…桂馬クンの心に…」  
そう呟くと手に力が篭り、ギュッと握られていく!  
 
ムギュッ…ギュッ…  
 
「うぅっ!!や、やめろ…そ、それは…」  
「ねぇ、気持ちいい桂馬クン?こんな事するの、桂馬クンが初めてなんだからね…」  
「うっ!んんっ!!」  
かのんの手が、リズムをつけてるように強弱をつけて、  
股間を力強く揉み握り締めてくる、すると何だこれは…  
また強い衝撃が駆け上がってくるのを感じたんだ。  
波だ…強烈な波が、ボクの中に何度も襲ってくる!!  
「あは…んっ、暖かい…桂馬クンのここ…んっ…」  
「や、やめろ…それ以上揉むな…うわっ!!」  
「もう…本当は気持ちよくて、もっとしてほしいくせに」  
違う!よくわからないが…嫌な予感がする、  
このまま続けられたら!ボ、ボクは…おかしくなってしまいそうな…うぅ!!  
「桂馬クン…かわいい、じゃあ…やめるね」  
「うっ…」  
やっと手の動きが止まった、ふぅ…なんだかおもいっきり疲れた気分だ、  
それに触れられ揉まれてた箇所は、酷く熱さを感じている。  
するとだ…突如にそこに涼しい外気を感じたのは!?  
それはつまり…  
「次は直接してあげるからね」  
「なっ!!」  
いつのまにか、ズボンのファスナーを下げられて、  
その内にあるものを晒されてしまっていた。  
そう…股間に生やすボクの性器を…大胆にもかのんは、  
その揉んでた手で、外へと取り出してしまったのである。  
「ちょ!何をしてるのか、わかってるのか!?」  
「わかってるよ、うわぁ…なんだか可愛いマイクみたいだね、桂馬クンの!」  
「そ、それはどうも…」  
本当にわかってるのか?かのんはまるで本当にそれをマイクのように、  
その手で握り締めてくる、そして…口を近づけさせていた…って何!?  
 
「おい…ま、まさか…」  
「同じく初めてだから…上手じゃなかったらゴメンね…んっ」  
「うぅっ!!お…おい…うあぁ!!!」  
ビクビクビクゥゥゥ!!!こ…これはさっきまで以上に激しい衝撃が襲ってきてる!  
まるでスタンガンをうけたかのようだ、まぁ衝撃の感じこそ違うが…激しさという意味では似てるぞ。  
 
クチュッ…グチュッ…  
 
「やめっ!うわぁぁっ!!!」  
「桂馬クン…んっ…美味しい」  
くぅ!感じてなんかいないぞ、現実女なんかに…  
この落とし神たるボクが…二次元じゃないのに…  
「うぅっ!!」  
「桂馬くんの喘ぎ声…可愛いね、なんかドキドキしちゃう」  
「も、もうこれ以上は…うぅ!!」  
やばい…何て刺激だ!しかしこんな場所をよく舌で…  
汚いところだというのに、口にまで含んで…うぅ!!  
そうだ…かのんは、その自身の舌を伸ばし…露出したボクの性器部を舐めている、  
それどころか小さな唇で挟み咥えもした、うぅ…温かくドロドロしたのに包まれ、  
そしてヌメッとしたので這われ…ボクに強烈な衝撃を与え続けてる!!  
「はぁ…んっ、固くなってきた…」  
「馬鹿な…くぅっ!!」  
「ドロドロも…んっ…出てきてるよ」  
はぁ…あ…息が荒くなってくる、マズイ…このままでは、  
今もすでにヤバイ状況だが、感じる…更にヤバイ感じを!  
だがそれから逃げるのは…少し遅かったようだ。  
「はぁ…そろそろいいかな?」  
「何がだ?何をする気だ!」  
「もう分かってるくせに、ここまでして寸止めなんてしないからね」  
そう言ってかのんは、スッと立ち上がると、  
自分のスカートの中に手を入れていく…そしてある物を擦り下ろさせてきた。  
あのフリフリした薄地の布地は…まさか!!  
「おまっ!?そ、それは!?」  
「うふっ、可愛い下着でしょ〜このフリフリのデザインがお気に入りなの」  
なんて事だ…スカートの中から取り出し、  
そして恥ずかしがりつつも大胆に見せてきたのは、  
女物の下着…いわゆるパンティーだった。  
つまりかのんは自らの手で、何も履いてない状態になったのだ。  
「どう人気アイドルの生下着だよ、こんなレアなの見れてラッキーだよね」  
「べ、別に…そんなのを見せられてもボクはだな…」  
「へぇ〜照れなくていいのに、興奮してるくせに」  
な、そんなので誰が興奮するか!  
そんな…ゲームの少女がチラッと見せる清純で綺麗な代物でなく、  
少し染みがついてる卑猥な代物に…このボクが…  
「ふふ、桂馬クン顔が真っ赤だよ〜ほらほら視線を反らさないでちゃんと見てよ」  
「いや、いいから…」  
 
そうだ揺れるなボクの心…これは見え透いた罠だ、  
万が一にも彼女の思い通りな行動をすれば…だが何だ?  
まだ嫌な予感が消えない…それどころか増幅してるような気も!  
その理由は直ぐに判明した、これはまだ強制イベントの真っ最中だったのだ。  
「そっか…下着には興味ないんだね、それじゃ…」  
何かがヒラッと床に落ちる、あれは横目でチラチラ見えてたかのんの下着!  
あれを捨てたという事は…  
「もう…ここまでサービスするの桂馬クンだけなんだからね」  
いや、そんなサービスいらないから…って!  
それを見てボクは仰天する、下着を棄てたという事で簡単に想像ついた付いた筈だというのに…  
再び彼女を見た時…かのんはスカートをまたすそ上げし、  
中を晒す…今度は何も隠してない股間部を!  
当然にボクの目には焼き付いてしまっていた、二次元でもご法度な女性の恥部が!  
「どうなってるかな、私のアソコ…濡れてる?」  
「あ…あぁ…」  
トロッ…と雫を垂らし、赤く充血してる性器部も見えていた…  
そう、その部分こそ西原かのんの…  
「はぁ…ん…熱い…さっきから疼いてたんだよ桂馬クン…」  
「そ、そうなのか…」  
「だからね…静めてほしいの、桂馬クンので…」  
「え…それって、なっ!!」  
 
グジュッ…  
 
驚愕のイベントは止まらない、かのんは椅子に座らされているボクに近づくと、  
その膝上に跨るように乗ってきて、露出した性器に…このボクのを密着させていく!  
すでに先端が触れている…このかのんの熱くトロトロになってる場所に、  
ボクのが…触れて、そして…  
「いくよ…桂馬クン…んっ!あっ!!」  
「ま、待て!早まる…うわぁぁぁ!!!」  
 
ジュブゥゥゥゥゥゥゥ…  
 
は、入っていく…かのんが腰を下ろし、その体重がかかって…  
内部に入り込んでいくのだ、繋がっていく…ボクのとかのんのが!  
「うぅっ!痛っ!」  
「!!?ちょ…ま、まさか…」  
とても熱くドロドロしたのに擦られていく、その刺激にボクは更に激しい衝撃を感じる、  
意識さえ翻弄されてしまいそうな、激しい触感だった…  
だがかのんの苦痛の呻きにハッと、正気を返り…ある事に気付かされた。  
「血が…出てるぞ、まさか…」  
「はぁ…あ…それはそうだよ、だって…初めてだもん」  
「!!?」  
初めて…つまり処女か!それなのに…こんな大胆な事をするなんて…  
今更だがかのんの膜は完全に破かれてしまった…もうこんなに深く結合してるのだから。  
 
「いいのか、その…ボクなんかで…」  
「いいよ、それにね…これで確実に私の事、桂馬クンの中に刻まれたよね…ね」  
くぅ!そこまでするのか、こいつは…必死に笑顔を保っているが、  
痛々しさは感じられていた…それなのに。  
「じゃあ…動くよ、んっ!」  
「おい、無理をするな…うぅっ!あぁ!!」  
腰を動かし、ピストン運動までし始めたのだ、  
うぅっ…中で摩られる、ボクのに絡みついたかのんの膣が、  
激しく擦らせ…ボクの中の何かを高めていく!やばい…  
「こ、これ以上は…うぅ!つ、辛いんだろう?」  
「大丈夫だよ…うっ!痛いけれど…でも…」  
「で、でも…?」  
すると震えるかのんの手が、ボクの顔に伸びてくる…  
そして頭を掴んで自分の顔を近づけ…  
「感じちゃうの、桂馬クンが私ので感じてくれてる顔を見るだけで…ドキドキしちゃってね」  
「そ、そうなのか…うっ!くぅ…」  
「もう限界?いいよ…ほら、このまま…あぁ!!」  
!身体の中から熱いのが湧き上がってくる…これは!  
まずい…しかしかのんはボクと繋がったまま離さない、  
それどころかより深く結合させて…だ、駄目だ!  
必死に湧き上がってくるのを我慢しようとするが、休む事無く衝撃を与え続けられて、  
防ぎきれない…だから弾けてしまう!この…繋がったまま、  
かのんの中で弾け出してしまうのだった!  
「うわぁぁぁぁぁ─────────!!!」  
 
ドクゥッ!ドクドクドクゥゥゥゥゥゥ!!!!  
 
「あぁぁぁぁぁんっ!!あ…あぁ…熱い…」  
そして頭の中が真っ白になる…くっ…意識も…  
深い場所で一気に放出したそれは、かのんの体内に飲み込まれていく、  
ボクはただ呆然と一滴残さず搾られていくまで、そのまま弾けた感覚に浸されていたのだった。  
「はぁ…入ってる、桂馬クンの…熱いのが…中に…」  
聞こえるのは熱い吐息で幸せそうに呟くかのんの声…  
だがその声も小さくなっていく…段々と薄れる意識の中で、  
小さく小さくなって…そして闇に飲み込まれた。  
「モウケシチャダメダヨ…ケサナイデネ…ケイマクン…」  
 
 
「桂馬クン!」  
「うわぁぁ!!」  
な、なんだ!!突如とアップに映し出されたかのんの顔に驚いた!  
だが他にも驚かされる、ここは…何処だ?  
キョロキョロと辺りを見回すと…そうだ、ここは訪れた撮影スタジオの中だ。  
 
「もう酷いな〜待ち合わせに遅れちゃって駆けてきたら寝てたんだもん」  
「寝てた?ボクがか?」  
…ん?んんっ!?  
確かにボクはスタジオ入り口にある待合席で寝てたようだが…  
ふと、思い出した…さっきの出来事を、そうだ暗い室内に監禁され、  
そこでボクはかのんと…あんな事を!  
だがちょっと待て、それだと今の会話は不自然だ、  
まるで今会ったばかり…つまりアレは無かったかのような。  
「まさか…あれは夢だったのか?」  
「ん?どうしたの?あっ!いけない…もう撮影が始まっちゃう!じゃあ、またね桂馬クン!」  
「あ…あぁ…」  
…ん?何で呼び出したんだ?と疑問はあったが、今はどうでも良かった、  
そうだ…さっきの出来事が激しく印象が強くて、今はそれで頭がいっぱいだ。  
しかし夢であんなはっきりとした感覚があるのだろうか…すると。  
「神様〜〜!!!」  
「エルシィ?」  
かのんが行ってしまい、スタジオから外に出ると、エルシィが駆け寄ってくる、  
何だか息があがってるな…どうしたんだ?  
「もう何処に行ってたんですか、探したんですよ〜突然に消えるから」  
「消えた?ボクはずっと、あそこの座席で座って寝てたんじゃ…」  
「いいえ、居ませんでしたよ」  
「何?」  
エルシィの話ではスタジオの中に入った後、少し目を離した隙に、  
ボクの姿が消えたという、そして小一時間経った後…こうして出てきたとか。  
と…いう事は、ま…まさか…  
そういえば何だか激しい疲労感を感じる、走ってもいないのに、  
こんなにも疲れてるなんて…はは、まさかな…  
 
その夜、夕食時につけてたテレビで、かのんが出演してた番組をやっていた。  
「見てください神にーさま、今日あのスタジオで収録してた番組ですよ」  
「ああ…そうだな」  
何だろうか、いつもよりも生き生きとした感じを感じるのは?  
それに時々だが、かのんはお腹を触っていた…何故かうっとりした表情で。  
その時だ、ふと今頃になってボクの頭の中で、忘れられていた記憶が少し蘇る、  
そうだ…あの時だ、あのスタジオに入った瞬間…  
『桂馬クン…見っけ!』  
 
バチッ  
 
背後からの声に振り向く間も無く、全身に強烈な電流が流された、  
それも今までに受けた以上の威力のが!  
そしてそれから…意識が遠ざかった、禍々しいスタンガンを手にしたかのんの姿を、  
視界の片隅で見ながらに…  
…なんというかエンディングが見えた気がする、BADエンディングだが。  
「そういえば…駆け魂は隠れてる女の子供として生まれるのが目的だったな」  
「そうですよ、それがどうしましたか?」  
「エルシィ…万が一に当たった時は、その…すまない…」  
「な、何が当たった時がすまないんですか!神にーさま!!」  
今は夢という事にしておこう、あの出来事は…  
この首が飛ばない間は…な。  
 
【おわり】  
 

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