ゆりえ×二宮君                  注)ソフト・筆  
 
 
  第7話 α版  
 
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「そうか・・・一橋さんも、やめるんだ・・・」  
 健児はゆりえからの退部届けを受け取ると、残念そうにそう呟いた。  
「・・・ごめんなさい」  
 ゆりえは健児の顔を直視できなかった。申し訳ない気持ちで、胸がいっぱなのだ。  
 そんなゆりえを知ってか知らずか、健児はゆりえに微笑みかけると、  
「いいよ。元に戻っただけだし、一人は一人で気楽だから――それじゃあ、最後のアレ、始めよう!」  
「・・・・・・え?」  
 きょとんとしているゆりえをよそに、健児はなにやら道具箱をあさり始める。  
「さ、天気もいいし、さっさとやっちゃおっか」  
 健児は取り出した道具類――筆類やら墨やらを机の上に並べ終わると、  
「一橋さん、とりあえず服、邪魔だから脱ごうか」  
 ゆりえの頭は真っ白になった。  
 
               
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「どうしたの? 一橋さん」  
 呆然としているゆりえに健児はたずねた。ゆりえはしばらく眼をぱちくりさせたあと、ようやく自我を取り戻した。  
「に、にににに二宮君・・・・・・? あ、あの、なんで、服?」  
 指を食みながら、おずおずとたずねるゆりえ。  
「そっか、一橋さんは、書道に詳しくないんだ。だったら、ちゃんと教えなきゃね。よく聞いて・・・・・・おほん。  
書道部が昔からの伝統を重んじているのはみんな知ってることだけれど、するともちろん、  
俺もその伝統を受け継いでるわけなんだ。あぁ、そんなに緊張しなくてもいいよ、  
なにも、取って食おうってわけじゃないから。リラックス、リラックス。あれ? 何の話だっけ?」  
「服の話です」  
「あぁ、そうそう。思い出した。それでさ、かくかくしかじかで――退部するときは、必ずこれをやらなきゃいけないって、  
そういう決まりなんだよ。わかった?」  
「なんとなく、わかったんですけど・・・ここで、本当に脱ぐんですか? 身体にいっぱい、墨で文字書くの?」  
「うん。そうだよ」  
「・・・・・・」  
 ゆりえの決心はとうに決まっていた。いくら、二宮君の頼みでも、それが書道部の決まりであっても、  
恥ずかしいものは恥ずかしいし、それに嫌だし――ゆりえはちらりと後ろを確認した。退路確保。  
「・・・・・・あの、その、わたし・・・失礼しますっ!」  
 脱兎のごとく逃げ出すゆりえ。しかしその小さな背中に、待ったの声がかかる。ゆりえは思わず足を止めて振り返ってしまった。  
 そして目を疑った。健児が制服を脱いでいた。  
「ごめん、悪かった。やっぱり、ひとりじゃ恥ずかしいよね。俺も、ほら、全部脱ぐからさ、あれ、どうしたの?」  
 健児はこれでラストとばかりに、いきおいよく、下着をひきおろした。そしてぼろん、と姿をあらわしたソレ。  
 ゆりえの顔は真っ赤になった。  
 
              
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 ゆりえの目は、健児のソレに熱心に注がれていた。するとやがて、観念したのか、  
ゆりえはぺたんとお尻を地面に落とした。  
「わかってくれたんだね。嬉しいよ」  
 フリチンの健児は、ゆりえのその行動を了承の合図だと理解した。  
 ゆりえもゆりえで、時間がたつにつれてどんどんと頭の中がカオス色に染まってゆき、気づいた時には自分も素っ裸だった。    
「よし、それじゃあ、まずは顔から行こうか! とりあえず、そこに横になって」  
 言われたとおりにするゆりえ。胸と、まだ産毛しか生えていないスリットを隠しながら仰向けになる。  
「いくよ・・・」  
 健児の表情が真剣なものに変わる。小筆の先を、ゆりえの頬にそっとおとした。  
「んっ――」  
 むず痒い感触に、ゆりえの肩が反応する。  
「こそばゆい?」  
 健児はたずねた。しかし、ゆりえはなにも答えない。というよりも、答えられない。さっき、  
健児のソレを直視してしまった時、ゆりえは、腰と同時に声まで抜けてしまっていたのだ。  
「次は・・・くちびる・・・」  
 筆先が、敏感な唇をなぞる。健児はあっというまに、ゆりえの顔中を奇妙な文字でいっぱいにした。  
「よし、次はからだ――だけど」  
 健児の視線がゆりえの身体――胸元でぴたりと止まる。  
「一橋さん、胸、書けないから。腕をどけないと」  
 やはりゆりえは何も答えなかった。  
「ねぇ、一橋さん?」  
 健児がゆりえのほっぺたをぺちぺちする。しかしそのとき、ゆりえは心の中で重大な決断を迫られていたのだ。  
 どうしよう。逃げ出すならいまのうち。  
 だけれど、もしかしてこのとんでもない状況は、ある意味チャンスなのかも――でも、どうすればいい?  
 自分はチャンスを活かせるほど器用でもない。  
 とそのときゆりえの視界にあるものが入った。健児のソレだった。健児のソレは激しく勃起していた。  
 ゆりえの中で何かが切れた。  
「そうそう。一橋さん、腕はまたあとで書くから」  
 健児の筆が躊躇なくゆりえの胸を撫でる。乳輪をなぞり、乳首の先端まで、墨文字で埋める。「んっ・・・あ、ん・・・」  
 ゆりえの頬が紅潮する。自分の微かな乳房を、健児が撫でていると思うだけで、胸が破裂しそうになる。   
「これでよし」  
 健児が満足げに言った。「次は・・・下半身・・・」  
 健児の視線が、ゆりえの下半身に向けられる。ほとんど毛のないゆりえのスリット。  
ゆりえは恥ずかしくてたまらなかった。  
「それじゃあ。足、広げて」  
 ゆりえはゆっくりと足を開いた。すると太股の付け根に、健児の視線が集中するのを感じる。「ひゃんっ!」  
 とそのときゆりえは、自身の丘に触れる固い指の感触を感じた。指はゆりえの薄い陰唇を押し広げ、  
そしてその露出した赤い肉色のうえを、躊躇なく筆先がはしる。  
「んっ・・・はぁっ・・」  
 健児が陰唇を摘み、広げる。そして新たなすスペースを見つけると、さっそく、筆を落としていく。  
そこでふと、健児の筆が止まった。  
「あれ。水気がなくなちゃった。バケツバケツっと・・・あぁ〜、下の階に置いてきちゃったか  
・・・ん、これは・・・? ちょうどいいや」  
 健児は乾いた筆先をゆりえの膣口に押し当てた。  
 
「ひゃん! に、二宮君っ! そこは――」  
 健児はお構いなしに、ゆりえの膣口をこちょこちょとくすぐる。すると小さく穴の空いた奥から、とろりと、  
透明の蜜が流れ出てきた。健児はそれを筆先にたっぷりと滲みこませる。  
「よし、と――」  
 これで水の心配はないよね、と満足げな健児。作業を続ける。  
「ここが、まだかな・・・・・・よっと――」  
「ひゃんっ!!」  
 ゆりえの背すじを電撃が走った。健児が、ゆりえの淫核を弄くり始めたのだ。  
「おっかしいなぁ・・・あれ、これどうなってんだ?」  
 包皮を引っ張ったり、押しつぶしたりして、隠れている淫豆をどうにかして剥こうとする健児。  
「あ、そうか・・・・・・ここを、上に押し上げて・・・・・・」  
 試行錯誤を繰り返しながらも、確実に核心へと近づいてゆく健児の指先。ピンク色の淫核が、  
ゆりえの快感にともなって肥大しているせいもあってか、その作業の終着はもう間近だった。  
「に、二宮君・・・・・・も、もう、触らない、で、んあっ――」  
 ついに、ゆりえの可愛い豆が姿をあらわした。すると健児は指の腹で包皮を固定したまま、豆の敏感な粘膜に小筆の先をチョンと落とした。  
「あ、んっ――はぁっ!」  
 ゆりえの身体がびくりと震える。小さな処女穴の隙間から、甘い蜜が垂れ落ちていた。  
「ここは、難しいな・・・・・・よしっ、できた! 次、行ってみよう――」  
 ゆりえの性器から指を離す健児。その顔は達成感でいっぱいだった。  
「・・・・・・」  
 健児の、その清々しい表情を見ていたゆりえは、どこか納得できないでいた。  
 健児はあいかわらず、陰茎を激しく勃起させている。でも、その表情と行動からは、情欲の片鱗すら認められない。  
 そこでゆりえは決心した。自分から動くべきなのだと。ここは私がリードしなければ、  
二宮君は、いつまでたってもわたしの思いに気づいてくれないだろう。  
(がんばれ、私)  
 ゆりえは心の中で、自分にエールを送った。そして、  
「に、二宮君・・・・・・?」  
 足首に筆を滑らせていた健児に、ゆりえはおずおずと話しかけた。  
「なに?」  
 健児が顔をあげる。するとゆりえは、俯きながらも大胆に、健児の目の前で足を大胆に開いた。  
しかし、それでは終わらない。健児の視線が自身の性器に止まったのを確認するとゆりえは――  
「に、二宮君・・・・・・ほ、ほら」  
 人差し指と中指で、自ら、幼い中身を外気に晒した。くちゅ、と粘膜のこすれる音。立ち上る、少女の蜜の香り。  
厚い包皮に包まれた淫核は、しかし、すでに固く勃起していた。  
「一橋さん・・・・・・」  
 健児の視線が、ゆりえの奥の奥にまで注がれる。自分でもまだ直視した事のない部位、  
それを他人――ましてや二宮君に見られていると言う事実が、ゆりえの身体に、ある種の快感を広げていく。  
(なんだか・・・・・・気持ちいぃ、かも)  
 快感に誘われて、ゆりえは指に力を入れた。すると処女穴が、さらにその神聖な姿を暴かれる。  
ゆりえは頬を染めながら、健児にとどめの上目遣いをはなった。  
「健児君・・・・・・いい、よ」  
 ゆりえの顔がぼんっと赤くなった。自ら秘所を押し広げ、さらに、誘惑の甘い言葉。  
我ながら、恥ずかしくて死にたくなりそう。祀ちゃんや光恵ちゃんには、絶対報告できない。  
「・・・・・・」  
 健児は無言のまま、ゆりえの顔に、自身の顔を近づけた。  
 来る! とゆりえは思った。そして覚悟するように、目を閉じ、唇を突き出した。  
「・・・・・・一橋さん」  
 ぴたり、ゆりえの額に、何かが接触した。  
「ん〜〜〜〜・・・・・・んんっ?」  
 ゆりえは思わず目を開けた。すると目の前に、健児の顔があった。健児はややあってくっつけていた額を離すと、  
「大丈夫。熱はないよ。顔が赤いから、心配しちゃった。でももう、大丈夫だね」  
「・・・・・・」  
 力無げに頷くゆりえ。健児は何事もなかったかのように作業を再開しはじめた。  
(健ちゃん、鈍感だから。健ちゃん、鈍感だから。健ちゃん、鈍感だから。健ちゃん、鈍感だから。健ちゃん、鈍感だから――)  
 祀ちゃんの声が頭の中で何度も繰り返される。  
「なに焦ってるんだろう、わたし・・・・・・」  
 ゆりえはあきらめたようにそう呟くと、その場に寝転んだ。  
 
owari  
 

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