「祀ちゃん、はなしてよぉ、手、痛いってばぁ」  
「おとなしくしなさい。これも、ゆりえが心の友であるがゆえの痛みなのよ!」  
 放課後。八島神社。  
 二人の制服少女が、スカートを揺らしながら、本堂への廊下をずんずんと歩いている。  
「さぁ、着いたわ。ゆりえ。ここにお座りなさい」  
 八島神社、本堂である。  
 腰まで伸びた黒髪をなびかせながら、背の高い少女が命令した。しかし、口調は柔らかい。友達同士のそれである。  
少女の名前は、三枝 祀。八島神社の長女である。  
「うぅ・・・・・・今日の祀ちゃん、なんか恐いよぉ」  
 渋々といった表情で、背の低い少女が本堂の畳の上に正座する。見た目は普通の中学二年生、しかし、この少女、これでも立派な神様なのである。  
「ゆりえ! よく見なさい!」  
 すると、祀がとつぜん鞄の中から一本のボールペンを取り出してゆりえに見せた。  
「これは、いったい何かしら!?」  
「・・・・・・さっきの、休み時間に、祀ちゃんに盗られた、わたしのボールペンです・・・」  
 ゆりえは、両足をもじもじさせながら、うつむき加減に答える。そしてその表情は、なぜか奇妙なほどの火照りをみせていた。  
その様子をじっくり観察していた祀は、  
「・・・・・・やっぱり、間違いない。うん・・・・・・ずばり言うわね。ゆりえ! あんたには、淫魔が憑いているわ!」  
 ボールペンを高々と掲げながら、祀は自身満々に言い放った。一瞬間の沈黙が訪れる。そして、  
「ええええええええええぇぇぇぇ!!??」  
 神様ことゆりえの叫び声が本堂に響き渡った。そんな、あたふたと慌てるゆりえを冷静に見下ろしながら、祀が言う。  
「えー、じゃない。じゃぁ、授業中、これでずっと、なにしてたか言って見なさい、ほら」  
 ゆりえの膝元にボールペンを放る祀。するとゆりえは、ボールペンが自分の膝小僧にこつりと触れたとたん、ピクリと背すじを振るわせた。  
「べ、勉強?」  
 にへらと笑うゆりえ。しかし、その表情にはなんの説得力もなく、本人の意思に反して桃色を帯びている。その緩んだ頬に、祀の声が飛ぶ。  
「嘘おっしゃい! ゆりえ、神様なんだから、嘘はいけないわ。私、ずーっと、後の席から見てたんだから。くちゅくちゅくちゅって、音、ずっと聞いてたんだからねっ」  
 ふふん、と勝ち誇った笑みを浮かべる祀。ゆりえを見ていると、どうにも、嗜虐心に燃えてくるようだ。ちょっとだけ、いじめてやりたくなってくる。  
ゆりえはうつむきながら、指をもじもじとさせる。  
 
「わたし、その、くちゅくちゅなんて、してないもん――」  
 あくまでシラを切るつもりのようだ。神様のクセに、と祀は心の中で思った。  
「ふーん。うそね――」  
 祀はボールペンを拾い上げると、そのまま、正座するゆりえをうしろから抱きすくめた。  
「ひゃん、祀ちゃん、何するの――!?」  
 びくりと硬直するゆりえ。祀はあやしく口元を歪ませると、  
「――こうするのよっ」  
 ゆりえのスカートのなかに、ボールペンをするりと滑り込ませた。ひっ、と小さな悲鳴が上がる。ゆりえは咄嗟に立ち上がろうとした。しかし、身体は、祀の腕によって半ば拘束されているようなものだ。  
「やめて、みこちゃんに――」  
 ばれるよ、とゆりえ。その声を祀がさえぎる。  
「ざーんねん。みこはいまお買い物、お父さんは――裏庭の畑かしら。聞こえちゃうかも。ねぇ、やめて、ほしい?」  
 小動物のように震えながらコクリと頷くゆりえ。その耳元で、祀が囁く。  
「じゃあ、授業中、これでなにしてたのか、あたしに言いなさい」  
 うつむくゆりえ。ややあって、逃れられないと覚悟したのか、指をもじもじさせながら、ぼそぼそと呟き始める。  
「お、おな・・・・・・」  
「ん? もっと、はっきり。聞こえないわ」  
 祀がせかすように囁く。するとゆりえは、ぎゅっと目を瞑りながら、  
「お、おな、に、ですっ!」  
 叫びながら、ゆりえはぱっと手の平で顔を覆った。耳まで真っ赤に染まっている。すると、それに満足したのか、祀はぱっと笑顔を見せると、立ち上がった。  
「よろしい。認めたわね。それでは、これより淫魔の除霊を行ないます。じゃあ、服、脱いで」 と、祀はさっそく制服の上着を脱ぎ始める。それを呆然と眺めていたゆりえだが、  
「ええええええええええええええええ」  
 ふたたび絶叫。祀は指で耳に蓋をしながら、  
「うっさいわねぇ。何を驚いてるの? ゆりえはうちの稼ぎ頭なのよ。その稼ぎ頭に、淫魔がとりついた、なんて噂が広まったらどうするの。家計はふたたび火の車よ。だ、か、ら、私こと、三枝 祀が八島神社を代表して、  
除霊を行ないます あーゆーおーけ?」  
 なにがあーゆーおーけ? か。ゆりえは必死に首をふるふると振るった。そんな恥ずかしい事、絶対にできっこない。ゆりえはささやかに抵抗する。  
「除霊って・・・・・服、脱ぐ必要があるの? それに、祀ちゃんじゃなくても、みこちゃんがいるんじゃ・・・・・・」  
 呆れ顔で、ちっちっちと、指を振る祀。そしてその指を、びしっとゆりえの鼻先に突きつける  
 
「じゃあなに、ゆりえ、みこにやってもらいたいわけ。あー、でも、結果が目に見えてるわね。あんたとあの子じゃぁ、ちょぉっと無理があるわね。あの子、  
こーゆうこと、慣れてなさそうだし。服、はやく脱いで」  
 びしっと言われても、ゆりえには何がなんだかわからない。思わず小首をかしげる。  
「慣れて? だから、何で服を――ひゃぁ!?」  
 と、いきなり祀が強引に脱がせにかかる。  
「ぐずぐずしない! 女は度胸よ。ほら、脱いだ脱いだっと――あら、かわいいスポブラ・・・・・・ふむ。靴下はそのままね。はい、完了」  
「うぅ・・・・・・」  
 靴下をのぞいて、あっというまに裸にされたゆりえ。その隣で、同じく靴下いがい素っ裸の祀がにやにやと笑っている。  
「どうして、靴下だけ?」  
 ゆりえが胸を隠しながら、おずおずと尋ねる。  
「企業秘密よ。ほーら、隠さない隠さない。どうせ中まで見ちゃうんだから」  
 ゆりえの肩がぴくっと反応をみせる。中って? なにの中? 意味はわからない。ただただ嫌な予感がする。  
「な、なか? ひどいよ・・・・・・祀ちゃん。あたし、汚されちゃったよ」  
 胸元を腕で隠しながら、ゆりえが上目づかいで言う。小動物の特技、もう許して目線。しかし、祀はその攻撃を鼻息であしらう。  
「ふふん。なーにが、汚されちゃった、よ。淫魔にとりつかれて、授業中にくちゅくちゅやってたのは、どなたですかねー?」  
 くちゅくちゅ、と意味深に人差し指を曲げてみせる祀。  
「ああん。もう言わないでよぉ」  
 半泣きになりながら、ぷぅと頬を膨らませるゆりえ。「だって、我慢、できなかったんだもん。おまたが・・・・・・急に、熱くなって。誰にも、言わないで」  
 かぁーっと、赤く染まるゆりえ。それを横目で見ながら、祀の唇が童女のように歪む。弱み発見。  
「あーあ、こんなこと、もし健ちゃんに知られたら、たいへんだろーなー。もう嫌いだ、なんて言われるかもよ」  
 とたんに、ばっと、面をあげるゆりえ。必死になって哀願する。二宮君にだけは・・・・・・  
「それは、いや! 絶対に! それに、わたし、もうあんなこと、したくないもん。授業中に、お、おな――なんて」  
 しゅぅ、としぼんでいくゆりえのほっぺた。祀の指が、そのほっぺたをせかすように突っつく。  
「ふふ。じゃぁ、除霊するしかないわねぇー・・・」  
「でも、わたし、まだ神様になったばっかりだし、除霊の仕方なんて、知らないし・・・・・・」  
 素っ裸で、指をもじもじさせるゆりえ。いちおう神様である。  
 その、どんどん萎縮していくゆりえの肩を、祀が元気付けるようにぽんと叩いた。  
「だいじょうぶ。わたしがバッチリ除霊してあげるわ。健ちゃんに嫌われないためにも、ちゃんと言う事を聞きなさい(もちろん、神社のためにもね)」  
 にっこり笑う祀。その笑顔の裏に隠された真意を知らず、友情に身を打ち震わせ感動するゆりえ。  
「祀ちゃん・・・うん・・・・・ありがとう。おとなしく、してる。だから、上手に、痛くないように、祓ってね・・・」  
 お願いします、とゆりえ。ぺこりと頭を下げる。   
 
「まっかせなさい。とりあえず、そこに横になって」  
 言われるまま、ごろんと仰向けになるゆりえ。胸元は、あいかわらず腕で隠したまま。  
「・・・・・・こう? お尻がちくちくするよ」  
 ゆりえの胸元をじっと見つめながら、ウーンと唸る祀。腕が、気にくわないようだ。  
「胸の、手、どけて」  
 びしっと、命令口調。ゆりえは恥ずかしそうにうつむく。  
「えぇ? ・・・恥ずかしいよぉ」  
 祀のまゆがぴくりと反応する。あぁ、もう、じれったい!  
「・・・どけなさい。”健ちゃん”」  
 祀は最終手段を使った。案の定、ゆりえはぴくりと反応すると、  
「うっ!?――うぅ・・・」  
 しぶしぶ了解。腕をどける。すると、そこから淡い桃色がふたつ姿を現した。祀が、ゆりえの胸元に手を伸ばす。  
でも、まだ触れない。いちおう、たずねる。  
「かわいいわ・・・ゆりえ。触っても、いい?」  
 祀の手の平が、肌に触れるか触れないかのところを往復する。ゆりえはどきどきしながら頷いた。  
「うん、すこし、だけなら――ひゅ、ひゅん!」  
 祀の手が、ゆりえの胸元に触れる。祀はなだらかな丘を手の平で覆うと、指先にやさしく力を込めた。揉む。  
「うわ。ほんのちょっとだけど、膨らんできてる。みこのと全然違う・・・・」  
 思わず、感嘆の声を漏らす祀。そのことばに、ゆりえはぷぅと頬を膨らませた。  
「わたしだって、女の子だもん」  
 あはは、そうだったわねぇ、と祀。  
「ごめん。手、もっと動かしていい?」  
「う、ん。ちょっと、だけ、だよ。祀ちゃん」  
 祀の手の平が、ゆりえの胸を上下左右に撫でる。「ひゃん。ちょっと、もうちょっとゆっくり、誰かに触られるの、初めてだから」  
 祀の手の平に、こりっとした感触が生まれる。祀はそれを手の平で感じ取ると、思わず声に出した。  
「乳首、固くなってきた。桃色のが、エッチに膨らんで・・・・・・」  
 ぼん、とゆりえの顔が赤くなる。と、まるで仕返しとばかりに、ゆりえは祀の胸をじっと凝視した。  
「・・・・・・ねぇ、祀ちゃんのおっぱいも、触っていい?」  
 言われて、祀が自分の胸を見下ろす。そして、にこりと笑うと、  
「・・・・・・いいよ。ほら」  
 祀はゆりえに胸を差し出した。すると、さっそく、淡い膨らみをみせる二つの丘に、ゆりえの小さな手がおぞおずと伸びる。  
 ゆりえの小さな手の平は、柔らかな乳房を下から支えるように覆った。ふよふよと上下させてみる。  
「すごい。柔らかい・・・・・・ふわふわしてる。お母さんの、触ってるみたい。祀ちゃん、もう、大人のおっぱいなんだ・・・・・・」  
 うらやましいぁ、とゆりえ。しかし祀はとくに得意がるでもなく、頭にある人物を思い浮かべた。  
「・・・あの、眼鏡っ子には負けるけどね・・・でも、ゆりえだって、すごく、良いよ。手の平に、吸い付いてくるみたい。乳首も、こんなに固く・・・」  
 円を描くようにして動く祀の手。そのたびに、ゆりえのささやかな乳肉がふよふよと揺れ動く。  
「あん。ちょっと、乳首が、ぴりって・・・・・・これ、なんていうの、かな」  
「・・・感じる?」  
 手を動かしながら、祀が吐息を吹きかけるように、ゆりえの耳元で囁いた。  
「あん・・・そう・・・感じる、かも」  
 身を震わせながら、ゆりえが答える。すると祀がふたたび囁いた。  
「あたしの指、気持ちいい?」  
 羞恥に顔を赤らめながら、ゆりえは控えめに、  
「うん」  
 と頷いた。すると祀が、ゆりえの首筋で囁く。熱い吐息が、ゆりえの肌の上を這う。  
「ねぇ、キス、してもいい?」  
「・・・・・・う、うん」  
 
 頷くゆりえ。そのあごに手を添えると、祀はゆりえの顔を上に向かせる。緊張に支配されたゆりえの濡れた唇。その緊張をほぐすかのように、熱い吐息をもって、祀は唇をかさねた。  
「ゆりえ・・・・・・ん、んちゅ。はぁ、ちゅぴ、ちゅっちゅ・・・」  
 啄ばむような、唇の運動。ゆりえも求めるように、唇を触れ合わす。  
「ま、祀ちゃんの、唇、あったかい。ちゅっ、ちゅ――です・・・」  
 祀の唇が、ゆりえの唇を離れ、下におりてゆく。淫らな唾液のあとを残しながら、熱い吐息をゆりえの幼い肢体に刻んでいく。  
「首筋も、ほっぺたも。んちゅぅ、ちゅっ、ちゅぅぅぅ・・・・・・はぁ、どう、ゆりえ?」  
 抱き合う二人の少女。乳房と乳房を触れ合わせながら、祀がたずねた。  
「・・・うん。なんだか、不思議な感じ。女の子同士なのに、ぽーっとなって・・・・・・おまたが・・」「おまた?」  
 つーっと、視線を下――ゆりえの下半身に向ける祀。そして、おもわず驚きの混じった声をあげる。  
「うわぁ。たたみ、どうしよう・・・」  
 畳が、びっしょり。   
「え?」  
 それに気づいたゆりえが、火照った顔をあげる。そして自分の股の惨状を確認すると、  
「うひゃぁ、わたし、神様なのに、お漏らししちゃったぁ・・・どうしよぉ、祀ちゃん」  
「お、お漏らし・・・?」  
 ふたたび半泣きになるゆりえ。もとい神様。そのあまりに真剣に苦悩する姿を見た祀は、思わず吹きだした。  
「ぷ、あはは、あははははは。ひー、おかしー」  
 畳をバンバン叩く祀。ゆりえは頬をぷーっと膨らませる。  
「もう、なにがおかしいの? 祀ちゃん。わたし、真剣なんだから」  
「あはははは、い、いや、ゆりえ、あんたオナニー知ってて、愛液知らない、ってどういうことよ」  
「ち、違うもん。あれは、章吉君の、本で・・・だから、お、おなにーだって、初めてで・・・・・・」「章吉君? 弟君の、本? って、まさか、エッチなやつ?」  
 コクリと頷くゆりえ。  
「へぇ・・・・・・ゆりえも、そういうのに興味があるんだぁ」  
 にへらと笑う祀。  
「だって、女の子だもん・・・・・」  
 消え入りそうな声でゆりえが呟く。祀はゆりえの背中に抱きつくと、耳元で囁いた。  
「私も興味あるなぁ。ねぇ、じゃぁ。ゆりえの、えっちな場所、見てもいい?」  
「え――!?・・・・・どうしよう・・・・・でも、う、うん。ちょっと、だけ、なら」  
 もじもじ、とゆりえ。まんざらでもないようだ。  
「よし」  
 了承を確認した祀はふたたびゆりえを畳に寝かせ、自分は足元に回った。そして、ゆりえの両膝小僧を、手でがっしりとつかむ。  
祀が左右に少しでも力を加えると、ゆりえのすべてが祀に晒されてしまう寸法なのだ。  
「ゆりえ、みても、いい?」   
 まるでシャトル打ち上げ間近のように、祀が厳かな声をあげる。その声にまた、ゆりえも緊張しつつ頷いた。  
「・・・・・・いくよ」  
 祀が、じょじょに、力を加える。ゆりえの股が、ゆっくりと開かれる。そしてその奥、ゆりえの秘密の場所が、祀の視線に――晒された。  
「うわぁ・・・・・・ゆりえ、まだ、生えてないんだ・・・クリトリスも、ちっちゃい」  
 さっそく、祀の人差し指が、ゆりえの幼い性器に伸びる。指は、柔らかい大陰唇を、ぷにぷにと押し込むように撫でた。  
「ひゃん。ん・・・・・・くすぐったい、かも」  
 くすくす、とゆりえが笑う。祀はゆりえの股に潜りこみ、興味深そうに指を動かしはじめる。「にちゃにちゃって、糸引いてる。なかは、どうなってるのかなぁ?」  
 祀の両親指が、ゆりえの大陰唇にそえられる。  
「きゃん・・・な、なにするの、祀ちゃん?」  
 奇妙な感触に、ゆりえは恐る恐るたずねる。  
「おとなしくしてて。ここが正念場なんだから・・・」  
 すると、祀の親指が、ゆりえの性器を割り開く。しかし、当のゆりえは、何をされているのかまったくわかっていない。やがて、ぴっちりと閉じたゆりえのアソコは、  
固い感触とともに、すべてが剥き出しになった。  
 
「ま、祀ちゃん?」  
 ゆりえが尋ねる。なんだか、いつもよりすーすーする。  
「ゆりえ・・・キレイな色、赤ちゃんみたい・・・・・・ぺろ」  
 とそこで、祀が粘膜に舌を伸ばした。下から上へと、ぺろりと舐める。  
「ひゃん。え? 舐めたの? あ、あん。ま、祀ちゃん、舐めちゃ、だめ、汚いよ――」  
 じたばたと足を動かすゆりえ。しかし、祀は、ゆりえの腰をがっちり掴んでいる。  
「んちゅぅ、ちゅ、だいひょうぶ、きひゃなくなんて、んちゅぴ、ないよ――奥から、ゆりえの甘い愛液が、ひゃん。たっぷり、溢れてきて、ちゅぅぅぅっ」  
 祀が、ゆりえの粘膜の中心、膣穴を舌でまさぐる。くちゅくちゅという音とともに、ねっとりとした愛液が、奥から溢れ出てきた。  
「い、ひゃん。祀ちゃ、が、吸ってるっ。やめて、ぺろぺろ、舐めないでっ」  
「だーめ。んちゅぅぅぃう。ちゅ、ちゅぅいぴぃっ。んっ、はぁ・・・」  
 ゆりえの制止も聞かず、粘膜を舌で刺激する祀。少し勃起したクリトリスを、舌先で突付くと、ゆりえの小さな身体が、畳の上で飛び跳ねた。  
「や、やめて! ま、まつり、ひゃん! 熱いよ・・・・おまたが・・・」  
 どろりとした熱い愛液が、ゆりえの膣穴から漏れる。その愛液を、祀が舌先ですくい取り、飲み込んでいく。  
「ん、んんっ・・・ちゅっちゅっ、ゆりえの、はあ、愛液、んくっ。甘くて、おいひいよ」  
 ゆりえは顔を手で覆い隠した。自分の愛液が、他人に飲まれている。そのことだけで、下半身は、快感の奔流に呑み込まれている。  
「あ、あまくなんて、ないよ、ひんっ。まつ、りひゃん。吸っちゃ、だめ。おなかの、奥から、なにか、く、くるよっ」  
「んちゅ、ちゅぴぃっ。く、くるって? い、イクの? ゆりえ、かわいい――でも、おあずけよ」  
 とたん、祀の舌が静止する。祀はゆりえの股から顔を離すと、手の平で濡れた口元を拭いた。快感に打ち震えていたゆりえは、思いがけない祀の行為に、しばしきょとんとする。  
「祀ちゃん・・・・どう、して?」   
「ふふ。甘いわね。ゆりえ。あなたもしかして、淫魔を追い出すという崇高なる目的を忘れてないかしら?」  
 祀が得意げに言う。すると、  
「あっ」  
 忘れてた、漏れそうになる言葉を、咄嗟に手で覆うゆりえ。呆れる祀。ゆりえの愛液に濡れた指で、簡単に説明をする。  
「いい? 淫魔を追い出すには、もっと、もっと大きな快感が必要なのよ。舌じゃ、足りないのよ」  
 ゆりえが小首をかしげる。どうにもご不満な様子だ。  
「じゃあ、どうするの?」  
「これよ」  
 といって、祀は人差し指をピンと伸ばした。  
「ゆび?」  
 コクリと頷く祀。にやりと笑う。  
「よくわかってるじゃない。そしてこの指が、ゆりえの、アソコに入ります」  
「・・・・う、うん」  
 人差し指を見つめながら、コクリと頷くゆりえ。その表情を見て、逆に、祀が不思議がる。「あれ、また、えええええええ!? って叫ぶんじゃないの?」  
 と祀。ゆりえはうつむき、恥ずかしそうに、  
「さけ、ばないよ」  
「え?」  
 思わぬ言葉に耳を疑う祀。すると、ゆりえは恥ずかしそうに、もじもじと身体を擦り合わせると、自分から寝転び、祀に向かって控えめに太股を開いた。  
「ちょ、ちょっと、だけ、なら。い、いよ」  
 ゆりえの開かれた股のあいだに、祀の視線が集中する。すると祀は、顔を真っ赤に染めた。「ゆりえ・・・ゆりえ、かわいい!」  
 ゆりえに飛びつく祀。  
 祀はゆりえに股を大きく開かせると、親指で粘膜を割り開いた。そして膣口に、指の先をあてがうと、くちゅくちゅと、焦らすように粘膜をこすった。  
それだけで、ゆりえの小さな膣穴からは、こぽこぽと愛液が漏れ出す。  
 
「ゆりえ・・・・・・ここに入れるの・・・はじめて?」  
 ゆりえを抱きしめながら、祀が囁く。  
「・・・うん」  
 恥ずかしそうに頷くゆりえ。  
「じゃあ、わたしが、ゆりえのなかに、はじめて入るんだ・・・」  
 くちゅ、と、祀はゆりえのスリットを撫でる。  
「うん・・・あんっ」  
 さらに、スリットをくちゅくちゅと擦る。  
「ねぇ、ゆりえ・・・いれて、って言って・・・」  
 祀が熱い吐息とともに囁いた。  
「え?」  
「入れて、って、言って・・・」  
 ゆりえの耳元に、祀の吐息がうずまく。熱い吐息は、しかし、ゆりえのなかの防壁をたやすく溶かした。  
「うぅ。ま、祀ちゃん・・・・・・え、えーと、でも・・・あん。い、いれ、て。いれて、ください」  
 ゆりえが、祀を受け入れる。  
「うん。入れちゃうね・・・痛かったら、言って・・・ん」   
 祀の人差し指が、ゆりえの膣穴に、ゆっくりと差し込まれる。  
「ん・・・はぁ、ちょっとずつ、入ってる・・・」  
 すこしづづ、ゆりえに呑み込まれていく祀の人差し指。第一間接まで、難なく入った。  
「うん、ゆっくり・・・ゆりえのなか、とっても、あったかいよ」  
 絡み付くような、新鮮な肉の感触と温かさに、祀の声が漏れる。  
「祀ちゃんのゆびも、やさしくって、なんだか、あったかい」  
「なぁに、優しいって・・・でも、すごい。ゆりえの身体、こんなにちっちゃいのに、わたしの指、ほとんど・・・」  
 祀の指は、その大部分がゆりえの中におさまっていた。  
「うん。はいってる。祀ちゃん、はぁ・・・」  
 ゆりえが桃色の吐息を吐く。その表情は、淡い悦によって染まっている。  
「ん・・・いま、きゅって、なった・・・ゆりえ、大丈夫?」  
 祀が心配そうに、ゆりえの顔を覗きこむ。  
「うん。なんか、お腹の奥が、ぽーっとなって。う、動かしても、いいよ・・・」  
 にこりと笑うゆりえ。祀はゆりえの中に指を差し込みながら、笑顔を返す。  
「うん。がんばろうね」  
 ぬちゃり。深く差し込まれた指が、ゆっくりと、引き抜かれる。くちゅくちゅと、  
ぬめったおとが、二人の少女の心を淫靡なものへと変えていく。  
「ひうんっ。くちゅくちゅって、言ってるよぉ。祀ちゃん」  
 自分の股から出ている音だと想像できないのか、ゆりえはしきりに確認する。  
「うん。すごい、ゆりえのなか、柔らかいのが、指に絡み付いてきて、ゆりえ、わたしのも、触って・・・」  
 祀の空いた手が、ゆりえの手を導く。ゆりえは祀の性器をまさぐると、     
「祀ちゃんも。うんっ、はぁ。あんっ。ぐちょぐよに、お漏らし、してる、ひゃん」  
 祀の穴を指で探し、ぬちゃりと指を入れた。  
「しょうが、ないじゃない。ゆりえのえっちな姿、見てると、わたしも、だんだん・・・」  
 とそこで、ゆりえが小悪魔のように笑うと、  
「えっちな、祀ちゃん」  
 ぼっと、祀の顔が赤くなる。  
「な、なんですって、ひゃん。ゆりえ、もっと、動かして・・・」  
 祀の中に入ったゆりえが、動きを速くする。すると、祀も、負けじと指の動きを速めた。  
「うん。あっ、あっ。祀ちゃん、感じる。おまたの奥が、じんじんするよ」  
 二人の少女の性器から、愛液が飛び散る。混ざり合い、畳の上にしみを広げていく。  
「ゆりえ、うん、あたしも、すごく・・・こんなの・・・」  
「はじめて・・・くちゅくちゅって、あっ、とまらないっ」  
 祀の手が、ゆりえの手首を掴む。もっとはやく、とばかりに急かす。  
「ゆりえ、もっと、奥まで、いいよ」  
「祀ちゃん。うん。ひゃん、なか、あったかい」  
 ゆりえの人差し指に、祀の肉が、絡みつく。  
「で、でしょう。うん、き、きもちいいよ。ゆりえの指、やさしいっ、ひゃん」  
「祀ちゃん、なにか、くるよ、奥がじんじん痺れて・・・」  
「ゆりえ、あたしも、ひゃん。ねぇ、キス、して・・・奥が、じんじんする・・・」  
 抱き合いながら、互いに性器を触りながら、キスを交わす。  
「う、うん。祀ちゃん・・・キス・・・ん、ちゅぅ。んちゅぱぁ、ちゅっ、ちゅっ。祀ちゃん、舌、あまいよぉ」  
 少女の舌が、互いに求め合う。首筋に、胸元に、甘い唾液がぼたぼたと落ちる。  
 
「ゆりえ。あたし、もう、だめ。ちゅっ、ちゅっぱぁ。んちゅ、はぁ、イク・・・・・・きも、ちい、イク、イクよ、ゆりえ、キスしながら、一緒に・・・」  
 激しくキスをしながら、快感に身悶える二人の少女。絶頂が、近い、  
「うん。祀、ちゃん・・・キス、おいしい。んちゅう、感じる・・・奥から、あついのがくるよ、恐いよ、まつ、りちゃん」  
 はじめての感覚に、ゆりえは小さな恐れを抱いていた。そのゆりえの小さな身体を、祀はやさしく胸に抱く。  
「だい、じょうぶよ。ゆりえ。キス・・・んちゅ、もっとと、動かし・・・あっっあっあっあっ、イク、いく。きちゃうよ、ゆりえ、んちゅうっ、はぁ――――――」  
 びくん、と祀の身体が打ち震えた。すると、それが伝染するかのように、  
「恐い、よ、祀ちゃん。おっぱい、柔らかい・・・キス・・・んんちゅう、ちゅぱっ、くるよ、かん、じるっっのっ、奥から、  
なにかが、祀ちゃん、一緒に、あっ、あっん―――――、はぁっ」  
 ゆりえの身体もまた、激しい快感の波によって、はじけていく。二人はお互いに抱き合いながら、畳の上で荒い息を吐いた。  
 ゆりえの小さな胸と、祀の胸が、呼吸をするたびに、かすかに上下する。祀はごろんと仰向けに寝転がると、ちらりと、隣のゆりえを見た。  
「はぁ、はぁ、ゆりえ・・・はぁ、はぁ。だい、じょうぶ?」  
 言って、祀は、ゆりえの額に汗で張り付いた髪を、かきあげる。ゆりえは気持ちよさそうに、すっとまぶたを閉じた。  
「はぁ、はぁ、んっ、や、やばいかも・・・・・・きもちよすぎて・・・初めてなのに・・・癖になりそう・・・淫魔は・・・?」  
 祀は、うーんと唸ると、  
「わかんない。わたし、そもそも見えないし。・・・身体は、どう?」  
 言われて、ゆりえは大きく深呼吸する。はぁぁっと、大きく息を吐いてから、なんだか寒気がしたみたいに、ぷるぷると身を震わせる。  
「ん・・・なんだか、すっきりしたみたい。淫魔、出て行ったみたい。どこか別のところに行ったのかな。消えちゃた。見たかったなぁ」  
 残念、と、ぷぅと頬を膨らませるゆりえ。その隣で、祀は安堵の息を漏らした。  
「そう・・・消えたの・・・よかった・・・これで・・・八島神社も安泰ね・・・」  
「安泰?」  
「う・・・なんでもない」  
 笑顔で誤魔化す祀。その胸に、ゆりえがそっとすり寄ってきた。  
「うん・・・祀ちゃん」  
 ぴと、と祀にくっつくゆりえ。祀の柔らかな胸に、顔をうずめる。  
「どうしたの?」  
 ゆりえを抱き返しながら、祀。ゆりえはうつむきながら、もじもじと身体を擦りあげると、顔を真っ赤にしながら、ひとこと。  
「また、しようね?」  
 祀の身体が一瞬、びくりと震えた――ようなきがした。祀は何事もなかったかのように、ゆりえの黒髪に顔をうずめると、  
「・・・・・・うん」  
 と頷く。  
「ただいまーー、お姉ちゃん? 帰ってるの?」  
 と、そのとき、誰かの声が聞こえてきた。反応して、がばっと、跳ね起きるゆりえ。どうしよう、とばかりにあたふたと慌てる。  
「たいへん! みこちゃんだ! どうしよう、早く着替えなきゃ――祀ちゃん? どうしたの?」   
ゆりえの隣で、祀が、いたって冷静に笑っている。あやしい笑顔。  
「んふふ。いーいこと思いついたわ・・・んふふ。みこと三人で・・・」  
 なにやら呟きながら、すくっと立ち上がる祀。そしてそのまま、とてとてと、声のする廊下のほうへ歩いていく。裸のままで。  
「お姉ちゃんーー? どこーー」  
「はーい。今行きますよー」  
 近づいてくる声。答える祀。妹の、みこちゃんの声だ。ゆりえは祀の形の良いお尻を見上げながら、ふと、疑問に思う。  
「ま、祀ちゃん、服は? 裸のままで・・・?」  
 祀は、肩越しにゆりえを振り向くと、にやりと笑った。  
「大丈夫、気にしない気にしない。そのままで、ちょーっとまっててね。ゆりえ。”すぐに”戻ってくるから・・・」  
 少女は足早に廊下の奥へと消えていった。  
 
          owari?  
 
 

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