あれ以来、時々敬介に抱かれるようになった。  
もう二度と流されまいと自分に誓っていたのに。  
 
部隊から送られて来たデータに一通り目を通している私の、  
向かい側のソファでは、結城と敬介がキングダークの構造に  
ついて熱心に話しこんでいる。結城の質問に対して丁寧に答える  
敬介の声を聞きながら、その同じ声で私に昨夜投げかけた卑猥な  
セリフを思い出した瞬間、下半身が熱くなった。  
 
ノックに返事をせずドアを開ける。  
「待たせました?」後ろ手でドアを閉めながら聞く彼に返事は  
せず、急いで鍵をかけた。  
「そんなにビクビクしなくても大丈夫ですよ。結城さん、今夜は  
本郷さんと一緒に研究室で徹夜ですから。」  
「それは分かってるわ。」  
「でしたよね。だから俺を誘ったんですよね。」  
 
私の腰を抱き寄せながら言う。  
「もしかして、俺が忘れられなくなったんですか?。」  
「べ、別にそういう訳じゃないわ。」  
その通りだなんて、悔しくて言えない。  
 
「ふうん。あなたから誘ってくるなんて初めてだから、てっきり  
そう思ってたけど・・・他のライダー達、風見さんや茂達とも  
こんな風に会ってるんですか?」  
「まさか!何ばかなこと言ってるのよ!」  
とんでもないことを言い出す彼に驚いた。  
 
「じゃあ俺だけなんですね?結城さん以外にあなたを抱けるのは。」  
「そうなるわね。」  
 
そっけなく答えた私の耳元で彼が囁いた。  
「でも、あなたのあの乱れぶりは結城さんも知らないかもしれま  
せんね。」  
 
「そ、そんなこと・・・」  
 
結城が私を抱く時はいつも優しく扱ってくれる。  
それが不満な訳じゃないけれど・・・  
彼、敬介に責めらて、結城には見せたことのないような痴態を  
晒してしまったのも事実だ。  
 
「素直じゃないですね。今日も苛めてほしかったんでしょう?」  
そう言われ、思わず赤くなってしまった顔を見られるのが嫌で、  
私から彼に抱きついた。  
 
「耳まで真っ赤になってますよ。」  
私の髪をかき上げながら、耳たぶを舐める。  
「ちょっ、待って、こんな立ったままで・・・」  
「いいじゃないですか。こういうのも。」  
 
舌が耳の中に入ってきた時、思わず声が出てしまった。  
「んっ・・・」  
執拗に舐めまわされ、立っているのが辛くなってきた私に彼が  
また囁く。  
 
「もう濡れてます?」  
 
「・・・・・」  
答えずにいると、彼も黙ったままで私の上着の前を開き、袖は  
通したまま、ブラジャーの中に手を差し込んできた。  
 
「ここはもうこんなになってますけどね。」  
既に固くなってる乳首を指でこすりあわせるようにしながら、  
私の顔を覗き込んでくる。  
持ち上げるようにしてブラジャーから胸を引き出すと、舌を使い  
はじめた。  
 
「はぁっ・・・やっ・・・」  
彼の舌が乳首を捕らえる度に、私の腰が揺れてしまう。  
口に含んで、ちゅっ と吸うようにされた時、たまらなくなって、  
揺れていた腰を彼にぐっと押し付けてしまった。  
胸元から顔をあげた彼が、その腰を強く抱いて身体を密着させ  
てきたので、彼のモノが形を変えているのが、ハッキリと分かった。  
 
「勃ってるの、分かるでしょ?コレ、好きですよね?」  
コレ と言いながら、その部分を私に擦り付けるようにする。  
それだけで、また声が出てしまう。  
 
すぐに反応してしまう私に、動きを止めずに  
「ほんとに感じやすいんですね。」と、からかうように言うので  
「んっ・・・あなただって・・・もう、大きくしてるじゃない・・・」  
と、どうにか言い返したけど、あっさいなされてこんな事を言う。  
「じゃあ、もっと大きくなるようなコト、させてもらいますね。」  
 
いつもの低い声だったけど、彼が面白そうにしているのが声音で  
分かった。  
 
私を抱いたまま、壁際へ移動すると、その壁に私を押し付けて首筋に  
唇を付けてきたので、  
「あ、待って。痕は付けな・・・」  
全部言う前に彼が唇を離す。  
「・・・」  
「あなたを抱けなくなるのは嫌だから、そんなことはしませんよ。」  
彼の目が笑っている。  
 
ブラジャーの後ろのホックも片手で外してしまうと、まだ腕が通った  
ままだった上着の袖を抜いて床に落とした。  
 
「後は、自分で脱いでくれます?全部。」  
「そんな、ダメよ・・・どうして・・・」  
「そのユニフォーム、脱がせにくいんですよね。俺が無理にやって  
痕でも付けてしまったら大変でしょう?」  
さっきのお返しらしい。  
「だから自分で脱いでくださいね。」  
 
羞恥で赤くなったまま、動けない私の目を見てさらに言う。  
「早く。」  
せめて後ろを向いていてほしかったけど、それを承諾するとは思え  
なかったので彼が見ている前でパンツのボタンに手をかけ、ファスナーを  
下げた。  
 
「あ、一枚ずつ脱いでいってくださいね。」  
そんなリクエストをしてくる彼が憎らしい。  
 

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