「敬介・・・」  
ベッドに横たわる姿があまりにも痛々しくて涙が出そうになった。  
 
ZXが助けに行ってくれたおかげで結城は無事だった。  
でも彼が最初から山口に来ていたら敬介がこんなに傷つくことは無かったかもしれない。  
ZXに結城の所へ行ってくれと直接頼んだわけじゃないけど結果的にはそうしたようなものだ。  
 
「私は貴方を傷つけてばかりね・・・」  
「そんなことありませんよ。」  
急に目を開けた敬介に驚く間もなく、抱きすくめられた。  
「ちょ、ちょっと怪我は?!」  
「改造人間の治癒能力を甘くみちゃいけませんよ。」  
 
いきなり非常にやばい状況に陥ってしまった。あれ以来絶対に2人きりにならないよう心掛けていたのに。  
「大変な目に遭いましたけど、一つくらい良いことがあるもんですね。」  
「駄目よ、止めて・・・」  
そういいながらもどこか本気で拒否していない気がする。罪悪感?それとも・・・  
 
「この間は苦しいだけだったでしょう?今度はちゃんと良くしてあげますから。」  
「生意気言ってんじゃないの!」  
思い切り殴ってみたけど手が痛いだけだった。  
「いいですよ、いくら殴ってくれても。」  
そんなことを言われて困っているうちに、ジッパーをおろされ胸が露出される。  
「綺麗ですね・・・ 前はちゃんと見られなかったけど。」  
「だから止めてって やぁっ!」  
指で弄ばれ、舌で吸い上げられて体が熱くなってくるのがわかる。  
誰か助けて・・・   一体どうしたらいいの?  
 
 
 
 
無理をしたせいで、やはり敬介の怪我は悪化したらしい。  
でももう同情しないから。  

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