「良い部屋じゃないか」  
夜、春子のマンションに初めて来た村上は、リビングを見回して言った。  
「お酒、飲むでしょう?」  
既に酔っている村上は春子に頷いて、ソファーに腰掛ける。  
まるで自分のマンションかのように、ふてぶてしく寛いだ。  
テーブルの上にロックのウイスキーが置かれる。村上はグビッと勢いよく飲み、氷の音が鳴る。  
春子は緊張した面持ちで、向かい側に座った。  
食事をしながら何度目かの相談を受けた後、村上は「君の部屋に行きたい」と言った。  
大人同士のこと、村上の目的は見え透いているし、いまさら隠す必要もない。  
「財産分与、かなりあったんだな」  
「――え? ええ」  
「こんな良いマンション、そうは買えない。家具も立派だ」  
アルコールが手伝っているせいもあるが、村上は無遠慮だった。  
 
「香山に恨みはないんだろ?」  
村上はグラスを置くと立ち上がり、春子の隣に体を密着させて座った。  
スッと、当然のように村上の手が春子の脚に伸びて触った。視線は胸元だ。  
次第に手が上がり、服の上から乳房を揉む。  
「ン……」  
春子は香山と寝なくなって以来、男に体を触られるのは初めてだった。  
自分でも驚くほど緊張しているのが分かる。はっきりと、心臓が高鳴っている。  
酒臭い口が近付けられ、春子の唇を塞ぐ。  
「俺に協力してくれるよな? お前もこの先、金はあった方が良いだろう?」  
二人の舌が絡み、唇を吸い合う間に、村上の手は春子の服を脱がせにかかっていた。  
「そんなに恥ずかしがるなよ」  
村上は愉悦たっぷりに、ニヤリとして言う。  
 
全裸にした春子を立たせ、村上は、その裸体をなめ回すように観賞した。  
「綺麗なもんだ」  
確かに春子は美しい。見た目、三十歳前後にしか見えないし、若いだけの娘にはない艶がある。  
きめ細かい肌は白く、まるで透き通るようだ。やや大きめの、形の良い乳房の先端はピンク色で、  
痩せてはいるが、痩せ過ぎではない。男の情欲を掻き立てるに相応しい均整さがある。  
「香山の奴、勿体ないことするぜ」  
村上は鼻を鳴らし、グラスを空にした。  
すでに硬くなっていた春子の乳首を舌先でなめ、ズッと音を立てて吸う。  
「あっ」  
性欲を刺激する喘ぎ声に気分を良くしながら、村上の太い指はショーツの中に侵入し、秘裂をなぞっていた。  
「もう濡れてるじゃないか。ここに来る前から期待してたんだろ」  
「そ、そんなこと……」  
「まぁ、俺もだけどな」  
 
村上は春子の手を取り、自分の股間へと持っていく。  
「分かるだろ? 窮屈なんだ」  
春子はいっそう頬を赤く染め、俯く。  
「頼むよ」  
村上はベルトをゆるめ、全裸になった。案外、鍛えられている。  
中年らしく肉は付いているが、その下に筋肉があるのが分かる。  
胸毛のある胸板、腕、太股が特に発達していた。  
村上は春子にペニスを握らせた。  
「けっこうなモンだろ?」  
かなり大きい。春子は控えめにシゴきながら、  
「男の人って、大きい方が良いんでしょう?」と上目遣いで訊いた。  
「ン、いや、大き過ぎると嫌がられることもあるからな」  
「そう……」  
だが春子には、この大きさに戸惑いよりも期待の方が強かった。  
(私、淫乱なのかしら)  
亀頭の先端からの、男の匂いに興奮していた。  
 
舌先でペロペロと亀頭をなめる。それは竿へと移っていき、今度は根元から先にかけて、なめ上げる。  
たちまち、脈打つペニスは春子の唾液で濡れた。シゴく手つきも以前を思い出したのか、早くなっている。  
「ふー」と村上が吐息を漏らす。「上手いな。何だか意外だ」  
「そうかしら」  
視線を合わせて村上は驚いた。元来、控えめなはずの春子の瞳に、淫らな色があったからだ。  
「春子」  
村上が立たせると、春子は言い交わしていたかのように後ろを向いて、前屈みになった。  
村上は片手をペニスに沿え、亀頭の先端を膣口へあてがう。  
「いや」と春子は言うが、それは既に甘えるような声色で、濡れ光る秘裂は誘っているようにしか見えない。  
「いくぞ」  
立ちバックで、男根を半分まではゆっくりと、もう半分は勢いよく、突き上げるように挿入した。  
 
「あんッ」  
膣内は充分な愛液で満ち、村上の巨大なペニスを受け入れ、包み込んでいた。  
春子は快感のあまり、ぞくぞくと体を震わせる。  
「ははっ、そんなに良いか? 俺のチンポは」  
パンッ パンッ  
くびれた腰に手をやり、一突きする度に、美しいヒップが弾むように揺れる。  
「凄い締まるな。こりゃ最高だ」  
ピストンの速度が上がっていき、二人の息遣いは荒くなっていった。  
「どうだ。香山と俺のチンポ、どっちが良い」  
「そ、そんな」  
「言え、言うんだ」  
「つ、つとむさんよ。つとむさんのオチンチンが、良いっ」  
「そうだろ、そうだろ。――うっ」  
思わずイキそうになり、咄嗟に村上は腰使いを止める。  
「こっちか?」  
ベッドのある部屋に移り、「上になってくれ」と村上はベッドで仰向けになった。  
 
春子は呼吸を整えながら妖艶な微笑で応じ、胸毛のある村上の体に跨った。  
向き合う騎乗位で、二人は再び繋がる。  
「お、おい」  
言われる前に、春子は自分から腰を上下に動かしていた。  
当然、繋がった部分は村上から丸見えだ。  
大陰唇の膨らみが、いかにもペニスを強く締めているように見せている。  
グチュ ヌチュ  
淫猥な音が部屋に響く。  
「どうしたんだ、急に大胆になって。うぅ……」  
よほど良いのだろう。たまらず情けないような声が村上から漏れる。  
(私、普通じゃないわね……)  
横柄な村上の態度に、春子には時折、陵辱されている様な感覚が走っていた。  
だが、それゆえに興奮している部分があったのだ。  
 
「さぁ、つとむさんも動いて」  
「あ、あぁ」  
村上は春子の変貌に少し戸惑いながらも、強く、何度も突き上げた。その度、春子は嬌声を上げた。  
勢い余ってペニスが抜けると、春子は手でペニスを捜し、自分から膣口にあてがって腰を落とした。  
「春子!」  
村上は上半身を起こし、キスをしたまま激しく腰を打ち付ける。唾液の交換をし、舌を絡め合う。  
互いの体から噴き出す汗、異性の香りに、欲情は際限なく増すばかりだった。  
ペニスが抜かれないまま正常位へと移り、村上は好きなだけ春子の体を貪った。  
春子もそれに応えた。艶のある声で喘ぎ、誘い続け、村上を休ませなかった。  
 
思えば、仕事人間の香山は会社で寝泊りすることが多かった。  
家に帰って来ても時間は深夜、疲れ果てていることが珍しくなかった。  
春子が香山と体を重ねることは、その結婚していた期間からすれば少ない。  
そんな自分が、まるで目覚めたように村上と激しいセックスに興じることには驚きと同時に、  
それ以上の高揚感があった。新しい自分になったような気さえしていた。  
離婚以来、まとわり付いていた閉鎖感から解放された感覚だ。  
「奥まで、奥まで届いてるわ!」  
「も、もうダメだ! イクぞ!」  
「いいわ、きて! 私もイク!」  
気が遠くなるような感覚。春子は耐えるように乱れたシーツを掴んだ。  
村上は呻き、膣内に射精した。  
「はぁっ……はぁっ……」  
「つとむさん、素敵よ」  
余韻の中、春子は慈しむように村上の頬を優しく撫でる。  
二人はその後、夜通しセックスを続けた。  
 

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