キヨさんに部屋が片付いていないと言われ、僕達は時間を潰す為に三日月館を出た。  
せっかくだから泳ごうということになり、皆で砂浜に行く。  
「綺麗ね」  
真理が目を輝かせて言う。その通りだった。  
澄んだ空と海。そして白い砂浜。僕達は開放感を満喫した。  
だが僕のテンションが高まっているのは、それだけが理由ではない。  
真理の、眩いばかりの水着姿のせいだ。  
「あんまりジロジロ見ないで」  
真理の恥ずかしそうな仕草に、僕は締まりのない笑みを浮かべてしまう。  
しかもビキニの可奈子ちゃん、ワンピースの啓子ちゃんまでいるのだ。  
僕には、もはや鼻血ものだ。  
だが気が付くと、俊夫さんと、みどりさんの姿が見えない。  
「きっと二人きりになりたいのよ」  
真理が微笑ましそうにし、僕は納得した。  
気分が盛り上がっている僕達は、ありきたりだがビーチボールで遊んだ。  
それでもはしゃげるほど、気分が良い。  
動く度、女性達の胸が揺れる。いけないとは思うのだが、つい視線がそちらの方へ向かってしまう。  
「なにデレデレしてるのよ」  
真理がムッとした顔をして、僕を睨んだ。  
「仕方ないわよ」  
助け舟を出したのは可奈子ちゃんだった。  
「透さんだって、男の子だもの」  
可奈子ちゃんと啓子ちゃんは笑い合う。  
馬鹿にされている感じはなく、男のスケベさをある程度、容認してくれている雰囲気があった。  
まさかの庇い立てに、真理は口をあんぐりさせている。  
「……そうね。透も男だもんね」  
真理は神妙な面持ちで呟く。  
「真理?」  
「可奈子ちゃんの言う通りだなって、そう思ったのよ」  
しばらくすると疲れてきて、僕達は各々行動することになった。  
僕と真理は砂浜を散歩しようということになり、可奈子ちゃん、啓子ちゃんと別れる。  
「あんまり遠くに行くと、館に戻るのが大変になるわよ?」  
「ああ、分かってる」  
とは言っても、こんな南の島まで来ては心躍るというものだ。  
僕は子供のような探究心に駆られて歩を進める。真理は仕方がないといった感じだ。  
しばらく歩き、「ねぇ、疲れてきたわ」  
遅れ気味になった真理が長い息を吐いた。  
「じゃあ、戻ろうか」  
その時だった。  
さらに向こうの方から、人の話し声がした。  
 
「誰かいるのかな?」  
耳を済ませると、男女の声がする。  
僕は何かに駆られ、その方向へ歩き出した。真理は呆れたようにしながら付いて来る。  
「え……?」  
僕は、目撃した光景に唖然としてしまった。  
視線の先で、俊夫さんとみどりさんが水着姿で抱き合い、キスをしていた。  
見てはいけないようなものを見た気がして、咄嗟に物陰に隠れる。  
だが、何がどうなっているのか確かめたくて、おもむろに半身を出した。  
みどりさんがしゃがむ。すると、俊夫さんの水着をずり下げた。  
露わになる俊夫さんのペニス。それを、みどりさんは手に取ってシゴいている。  
夫婦なのだからセックスをして何の不思議もないのだが、何故こんな場所で?  
二人は野外で興奮するタイプなのか? 露出の趣味があるのか?  
「透、もう帰ろう?」  
真理が僕に追い付いた。  
「どうかしたの?」  
真理は僕の視線の先に目を向ける。  
「え……」  
僕と似たような反応をするしかない。真理は、俊夫さんのペニスを美味しそうにしゃぶる、みどりさんを見て絶句した。  
俊夫さんのペニスはどんどん硬さを増し、そそり立っていく。かなり大きい。  
僕と真理は顔を見合わせた。真理の顔は真っ赤になっている。恐らく僕も同じだろう。  
「こ、こんな覗きみたいなマネ、いけないわ」  
真理は踵を返した。だが僕は……  
「透?」  
付いて来ない僕を真理が訝しがる。  
「帰りましょうよ」  
「あ、ああ……」  
僕は曖昧な返事をしつつ、二人から目を離せないでいた。  
「透、ダメよ」  
「分かってるんだけど……」  
「と、透ってば」  
真理は、僕のペニスが水着の中で反応してしまってるのに気付いた。  
「やだ、やめてよ」  
「そんなこと言ったって、勝手に勃っちゃうんだよ」  
開き直って言い返す。  
俊夫さんはみどりさんを立たせ、ビキニの上をずらした。プルンとしたオッパイを揉み、口に含む。  
喘ぎ声がした。僕達の存在に気付いていないのだろうか。それとも知っていて?  
今度は俊夫さんがしゃがんで、みどりさんのアソコを弄る。  
「あんっ……」  
声が大きくなってきている。俊夫さんはみどりさんのビキニパンツをずり下げ、口でアソコを愛撫しはじめた。  
 
真理の前だというのに、僕のペニスは痛いほど勃起している。  
見ると、真理も半ば呆然と二人の絡みを見ていた。息遣いが少し荒くなっている。  
僕の視線に気付いて、「あ、ン……」と気まずそうにする。  
みどりさんは立ったまま後ろを向き、お尻を突き出して振った。俊夫さんを誘っているのだ。  
俊夫さんはみどりさんの腰を掴む。そして立ちバックで、ペニスをアソコに挿入した。  
「あぁんっ」  
みどりさんは体をくねらせ、色っぽい声を出す。  
「挿入っちゃった……」  
真理は唖然としている。  
俊夫さんは、筋肉質の逞しい体を生かして激しく突く。みどりさんの胸が大きく揺れた。  
真理の色香が増しているように感じるのは、気のせいじゃないだろう。  
真理も、この情事を見ながら興奮してきているのだ。  
僕の視線はイヤらしく、真理の白い胸に向かった。  
「透……」  
真理は気付いて、恥ずかしそうに胸を腕で隠す。  
「ごめん」  
僕は謝りながらも、無意識に視線を真理の股間に移していた。  
「見ないで」  
「真理……」  
「君達、こそこそしていないで、もっとこっちに来たらどうだ?」  
突然、俊夫さんが僕らの方を見て言った。  
「と、俊夫さん……」  
「おっと、それだけ覗いていて、今さら逃げ出すなんてナシだぜ」  
僕と真理は弱みを握られたような気がして、物陰から出た。俊夫さんの手招きに従い、傍まで寄る。  
「最初から僕達に気付いていたんですか?」  
「まぁね。だが、見られながらするのも悪くないと思ったんだ。実際、かなり興奮させてもらったよ。  
今こうして近付かれて、ますます良い感じだ」  
俊夫さんはペニスを抜くと、今度は前から、みどりさんに挿入した。  
「二人はセックスするの?」  
みどりさんが突かれながら、エッチな顔で訊いてくる。  
「い、いえ、私達はそういう関係じゃないんです」  
真理は緊張した面持ちで否定する。  
「ここでしちゃえば? あれだけ見てたら、真理ちゃんのアソコだって濡れてきちゃってるんじゃないの?」  
みどりさんは本気半分、からかい半分といった感じだ。  
「そいつぁ良い。人のばかり見てないで、俺達にも見せてくれよ」  
「僕達が、セックス?」  
僕は真理を見た。真理は更に顔を真っ赤にして、目を逸らす。  
 
だが僕は沸き立つ欲情に勝てず、いつの間にか真理の脚を触っていた。  
「と、透……」  
真理はビクッとするが、逃げようとはしなかった。僕は調子付いて、お尻、背中に触れる。  
その女性らしい独特のしなやかさに、僕は怯みそうにすらなる。  
「ああん!」  
みどりさんが声を上げた。  
俊夫さんの腰使いは激しさを増していた。  
「も、もうダメ、イクッ!」  
みどりさんの体が小刻みに震える。  
俊夫さんは呻いて、ペニスを抜いた。  
みどりさんのアソコから、白くて濃い精子が流れ、砂の上にボタボタと落ちる。  
「さぁ、今度は君の番だぜ」  
「え?」  
僕は俊夫さんに腕を引っ張られた。  
「え、ちょ、ちょっと……」  
ま、まさか、僕は俊夫さんで童貞を卒業することになるのか……?  
そ、それは嫌だ。いや、嫌なんてモンじゃない。今後生きていく自信を失うかも知れない。  
だが抵抗しようにも力で俊夫さんに敵う筈がないし、一体どうすれば良いんだ……?  
「おい、何を誤解しているんだ?」  
引き攣った僕の顔を見て、俊夫さんが笑う。  
「……え?」  
みどりさんが背後から、僕の股間をまさぐった。  
「み、みどりさん……」  
「人のセックスを覗きながらこんなに硬くして、いけない子ね」  
「す、すみません」  
「よいしょ」  
俊夫さんが簡単に僕を仰向けに寝かせ、みどりさんが僕の水着をずり下げた。  
あっという間の出来事に唖然としてしまう。  
露わになる僕のペニス。俊夫さんのモノと比べると小さいくせに、精一杯いきり立っている。  
何だか引け目を感じていると、みどりさんが僕のペニスをシゴいた。  
「あっ、みどりさん」  
反射的に動こうとしたが、俊夫さんに体を押し付けられて身動きが取れない。  
「気持ち良いんでしょう?」  
みどりさんはエッチな顔で訊いてくる。  
「は、はい」  
答えてからハッとして、真理の顔を見る。  
信じられない、という顔で、真理は立ち尽くしていた。  
みどりさんは舌先で亀頭を刺激してくる。途端、絶頂感が駆け上がり、僕は射精していた。  
 
「うっ、あ……」  
発射というよりも、我慢できず漏らしたような感覚だった。自分でも早過ぎると思う。  
「はぁ……はぁ……」  
虚ろな目でみどりさんを見る。  
みどりさんは顔にかかった僕の精子を指ですくい、美味しそうに舌でなめとっていた。  
「まだ終わっちゃダメよ?」  
みどりさんは僕のペニスに舌を這わせる。  
付着していた精子がなめとられた頃にはペニスが硬さを取り戻していて、フェラチオをされた。  
チュパチュパと、イヤらしい音がする。  
空は晴天、聞こえるのは心地良い波の音。そんな中で、僕はフェラチオをされている。  
僕は真理を見た。真理も僕を見ていた。  
「真理……」  
「透……」  
真理は、自分のアソコを水着の上から弄っていた。細い綺麗な指が、筋を這っている。  
「真理ちゃん、自分で始めちゃったのかい?」  
俊夫さんが愉快そうに笑う。  
「あら、ホント」  
みどりさんも笑みを見せた。  
三人の視線を股間に感じる羞恥心の中でも、真理は指の動きを止められないらしく、  
涙目になっていた。時折呻き、体をよじる。  
俊夫さんは真理に近寄り、後ろから胸を触った。  
「ま、真理……」  
「心配するなよ。二人はまだなんだろ? 限度は心得てるよ」  
俊夫さんはこんな時だというのに、何だかスポーツマンらしく爽やかだった。  
真理の水着を外し、白いオッパイを揉む。首筋に舌を這わせつつ、色香を楽しむ。  
「あっ……」  
真理が喘いだ。  
俊夫さんの鍛えられ、日焼けした腕が下がり、手がビキニパンツの中に入ってうごめく。  
「あ、あぁん……」  
真理が体をくねらせる。あの薄い布の中で何が行われているのか、想像に難くない。  
僕は僕で、みどりさんのフェラチオに息を荒くしていた。  
俊夫さんの口元がほころぶ。  
「透君、真理ちゃんは処女だそうだよ」  
「そ、そうですか」  
いつの間に聞き出したのだろう。それに、何と答えたら良いのだ。  
『嬉しいです』が正解なのだろうか……。  
「安心しろ。処女をヤッたりしないさ。ただ、こんな美人で処女だぜ?   
そんな娘にフェラしてもらうのって、どんな感じなんだろうな」  
「……は?」  
どうやら僕に伺いを立てているらしいが、その奥さんにフェラチオをしてもらっている僕に、何が言えるのだろう。  
返事に窮しているうちに、何と真理は自分から俊夫さんの前にしゃがんでいた。  
そして、俊夫さんの大きなペニスをさする。シゴくとすぐに硬さが増し、凶暴そうに立っていく。  
「真理ちゃん、ありがとう」  
俊夫さん、どこまで爽やかなんだ……。  
 
「そろそろ私も気持ち良くなりたいわ」  
みどりさんはそう言うと、僕に跨ってペニスを持った。  
「挿入るわよ」  
「え?」  
良いも嫌も言う間がなく、みどりさんはペニスを膣口にあてがい、腰を落としていた。  
グッと、亀頭部が膣口に食い込む。  
「う、あぁ……」  
僕の方が声を出してしまっていた。みどりさんの膣内に、ペニスが奥へ、奥へと挿入っていく。  
「ふぅ」  
みどりさんは息を吐いて、僕の頬を優しく撫でた。  
「全部、挿入ったわよ」  
「は、はい……」  
僕のペニスは根元まで中に挿入り、みどりさんの体温と粘膜に包まれていた。  
「うお」  
俊夫さんが声を上げるので見ると、真理が俊夫さんのペニスをしゃぶっている。  
「凄いよ真理ちゃん。唇はまさに吸い付くようだし、舌はイヤらしく絡み付いてくる」  
真理の顔は完全に酔っている。俊夫さんのペニスの先端から漂う、生々しい体液の臭いに興奮しているのだ。  
俊夫さんも、自分のモノに処女が舌を這わせている光景に満足そうで、かなり気分が昂ぶっている。  
「こら、人にオチンチン挿入ておいて、よそ見しないの」  
みどりさんはクスッと笑い、腰を動かしながら僕の首筋にキスをする。  
「ぼ、僕、初めてなんです」  
「なんとなく、そう思ってたわ」  
みどりさんは微笑んで、腰を動きを速める。オッパイとポニーテールが揺れる。  
「ほら、オチンチンが出入りしてるところが、良く見えるでしょう?」  
「は、はい、凄くエッチです」  
僕は、ペニスの摩擦に突き抜けていくような快感を得て、耐えられなくなってきていた。  
「みどり、そっちはどうだ?」  
「硬くて良いわ。オマンコから脳天まで貫かれてる感じ」  
「はは、それは良かった。うっ」  
真理は羞恥心など忘れ、素早くストロークしている。俊夫さんに気持ち良くなってもらおうと、一生懸命になっていた。  
真理が僕以外の男にフェラチオをしている。何と、僕はその状況に興奮してしまっていた。  
「うぅ、みどりさん、イキそうです……!」  
「良いのよ、このまま出して! あぁん!」  
気が遠くなるような快感に襲われる。  
ドクッ ドクッ  
僕が中出しするのと、みどりさんが絶頂を迎えて体を震わせるのは同時だった。  
「あぁ、素敵……。この奥に精子を叩き付けられる感じが堪らないわ」  
みどりさんは恍惚の表情を浮かべ、僕の胸に倒れる。  
 
膣圧に最後の一滴まで精子を搾り取られた僕は、無意識にみどりさんを抱き締めていた。  
しなやかな肉感と、汗の香りに陶酔する。  
「夫以外の精子をマンコに発射されて堪んないだなんて、どんだけスケベなんだい」  
俊夫さんはからかうような口調で言っていたが、  
「うっ、真理ちゃん、イクよ!」  
耐えられなくなり、真理の口の中に射精した。とても二度目とは思えない量で、真理の口から白濁液がこぼれている。  
「透君」  
俊夫さんがスッキリした顔で僕を見る。  
「今日にでも真理ちゃんと済ませてくれよ。そうしたら遠慮なく、真理ちゃんに俺のチンコをブチ込める」  
そう言って、またも爽やかに笑う。  
僕が呆然としていると、何と真理が、  
「はい。待っていて下さい」だなんて、笑顔で返していた。  
もう何が何だか。だが僕は、どこかワクワクした気持ちでいるのを自覚していた。  
 
 
おわり  
 

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