「やめてください俊夫さん!」  
「あっ…!」  
透の必死の懇願を無視して  
足の間に、みるみる奥深く埋まっていくペニス。  
貫かれる真理を、透はただなす術もなく見ているしかなかった。  
 
この館には何かある。  
ここに来てから、皆がおかしくなってしまった。  
まず香山さんと春子さんが突然全裸でええじゃないかを踊り出し外に駆け抜けていった。  
次にみどりさん、啓子ちゃん、加奈子ちゃんがそれぞれボンテージ衣装になり  
誰がSだ、自分こそが真のSであると争い、鞭で叩いたり縛り合ったりし始め  
僕はつい先ほど美樹本さんに掘られた。  
そんなことはもういい。掘られたことなど、最早どうでもいい。  
しかしこれだけは…  
真理が、真理が俊夫さんに後ろから激しく突かれながら喘いでいるのを  
何も出来ずに見ている事しかできないなんて。  
「あ…んっ、あんっ…すご…いっ」  
「気持ちいいかい?真理ちゃん、君のここ、すごくいいよ…」  
うっとりとした俊夫さんの囁きが、僕の耳にまで届く。  
「真理…逃げろよ真理…ッ」  
「あんっ、あっ、ああっ…だめっ、そんなにしたら…っ」  
僕の声は真理には届かず、彼女は背後から回された手に胸を掴まれ、  
その形のいい胸は原形を留めない程に激しく揉みしだかれていた。  
パンパンと挿入する音を響かせながら、器用に弄られ、引っ張られたり押しつぶされる薄桃色の乳首…  
「やっ…ンッ…いっちゃう…きもちいい…おマンコきもちいいのぉ…っ」  
「本当いやらしい女だね真理ちゃん…ほらっ」  
「あああああんっ…もっと、もっと突いて俊夫さ…あんっ、アンッ大きすぎ…」  
気付けば僕は泣いていた。  
泣きながら、自信を勃起させていた。  
「あら、別に争わなくても、ここにMが居るじゃない」  
声の方を、滲んだ視界のまま振り返ると  
白目を向いた美樹本さん…  
そして、その髪をつかんでぶら下げる啓子ちゃんと  
ボンテージ衣裳が破れて、色んなものがポロリしたみどりさんと加奈子ちゃんが笑っていた。  
もう、どうなっても、いいと思った―――ゴートゥ…ヘブン…  
 
---おわり---  
 
 

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