透くん透くん透くん透くん…  
僕は狂おしい程の想いと欲望を胸に、愛しい人の部屋のドアノブに手をかけた。  
 
ギィッ…  
 
ドアは鍵がかかっておらず、あっさりと開いた。  
同時に目の前に広がる…  
「もうこんなにして…いやらしいのね透」  
「やっ、やめてくれ真理…!僕はもっとこう…アッー!」  
「もっと…何?女性がいつもリードされるばかりと思ったら大間違いよ。その前にあなた童貞じゃない」  
「それは…!…ッあ、でもきもちいいよ真理…っ」  
 
真理ちゃん…いや、雌豚に股間を弄られて、涙目に頬を紅潮させる愛しい透くんの姿が見えた。  
そうか、透くんは童貞だったのか…ますます美味しいぞこれは  
そんな美味しい透くんを犯そうなんて  
「…えっ?!ちょ…美樹本さん…?!」  
「やだ、何見てるのよ!言っておきますけどね、非難される覚えは無いわよ、透は私の恋人なんだから――!」  
「ま…真理?恋人…そうなんだ、嬉しいよ真理…もっと僕を苛めて」  
心の中に同時に広がってゆく、薄暗い感情と興奮。  
「透くん…透…くん…」  
ハァ、ハァ、ハァ…ッ  
僕がポケットの中で握ったのは銀色のナイフではなく勃起した己自身だった―――  
 

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