さんざん三日月館の周りを追い掛けられた上にさっさとシュプールに帰った真理に対する言い訳を考えながら、僕は部屋で荷物をまとめていた。
[コンコン]
ふいに部屋のドアがノックされ、僕はハーイと気の抜けた返事をしながらドアを開けた。
「こんにちはっ☆」
扉の向こうにいたのは香山さんと、あのビーチボールの女の子だった。
「ひぃっ!?ま、また出たっ!」
僕が素っ頓狂な声を上げると、香山さんが間に入って落ち着かせてくれた。
「まぁまぁ透クン落ち着きぃな。この子、本当はユナちゃんっていうんやけど、透クンを一目見て気に入ったらしいんや。それで、一度だけでいいからワシに仲を取り持って欲しい言うて来たんや。」
ビーチボールの彼女…ユナちゃんは恥ずかしそうに俯いている。
「まぁ一応夏美の供養も出来たからワシには強制する理由もあらへんのやけど、ここで出会った縁やし、供養のつもりでこの子の願いを叶えてやってくれんやろか?この通りや…」
僕は真剣に頭を下げる香山さんに何も反論できなかった。夏美さんと同じように伊右衛門に魂を縛られていた女の子を何とかしてあげたいと考えたのだろう。
「は、はい…僕でいいなら」
香山さんの想いに僕は思わずOKした。純粋に役立ちたいという気持ちの裏に、さっさと先に帰った真理に対する仕返し…のような気持ちもあったかもしれない。
「ホ、ホントですか!?」
ユナちゃんが嬉しそうに声を上げ、香山さんも「良かったなぁ」とユナちゃんの肩を叩く…こうして僕の「パラダイス」は思いがけず再開した…。
「透さん…ホントに良いんですか?」
部屋に帰る香山さんを見送ってドアを閉めると、ユナちゃんは不安そうに上目遣いで尋ねて来た。
「僕は構わないよ。下手かもしれないけど、ユナちゃんの為に役に立てるなら…」
そこまで言うと、ユナちゃんは僕の胸に飛び込んで来た。
「上手いか下手かなんて関係ないの…透さん…ありがとう」
首の後ろに回されたユナちゃんの手は温かく、幽霊であることを忘れさせた…というか、目の前にいるこの子はホントに幽霊なのか?
いや、そんなことはどうでもいい。僕はそっと彼女に唇を重ねた。
ユナちゃんの肩を抱いてゆっくりとベッドに押し倒す。一人でいる時はもの淋しく感じるだけだった部屋の薄暗い明かりも、こういう場面になるとなんだか興奮を誘う。
「…胸ばっかり見てる」
ユナちゃんは笑みを浮かべつつ、僕の思考を先読みするかのように、胸を寄せて僕の頭を引き寄せた。
「いっぱい…触って?」
もともとボリュームのある彼女の豊かな胸は寄せられていっそうその高さを増している。僕は底の見えない谷間に指をなぞらせる。
「んっ……くすぐったぃよぉ…」
彼女が子犬のようなカワイイ喘ぎ声を漏らす。僕は自分の興奮が高まるのを感じながら着ていたTシャツを脱ぎ、ジーンズを下ろした。
「すごい…こんなに大きくなっちゃってる…」
ユナちゃんは大きく隆起した僕の股間を見ながら、半ば感心したようにつぶやく。
「ユナちゃんの胸にすごく興奮してるんだ」
「じゃあ…胸で……しようか?」
「えっ…いいの?」
彼女は黙って頷き、僕と体勢を入れ換える。仰向けになってマジマジと胸に注がれる視線に恥ずかしさを見せながら、彼女はイエローのビキニを外した…。
「……!!」
まさにボールという表現がピッタリな彼女の胸はみずみずしさを主張するように彼女の小さなてのひらからはみ出しそうになっている。彼女の美しく卑猥な姿に僕は何も言えなかった。
ビキニを外しても恥ずかしそうに手で胸を隠す彼女の腕をゆっくりと外すと、透き通りそうな白い乳房と、ほんのりと色付いたピンクの乳首がフェロモンを放つ果実のようにたわわに実っていた。
「じゃあ…するね?」
ユナちゃんは俺の腰の下に脚を入れ、僕のペニスをその巨大な乳房に挟んだ……。