足音は確かに近づき、ドアの前で止まった。
「コンコン」
と、遠慮がちなノックの音に香奈子はためらう事なく裸のままドアに向かう。
「グッドタイミングで来たわね」
開けたドアの向こうにいたのは………みどりと美樹本だった。そして、俺は彼女の姿を見て目を疑った。
「可奈子さま……」
みどりはそう言うと、可奈子の足元にひざまづき、彼女の太腿を物欲しそうな子犬のように舐め始めた。そんなみどりを足蹴にするように可奈子は彼女を振りほどき、再び俺の側に歩み寄って来た。
「ほら、彼がすっごく期待しちゃってるわよ。気持ち良くしてあげなさい」
みどりはベッドに縛られたままの俺の、はち切れんばかりに勃起したペニスを見て、うつろな目で亀頭に舌を這わせた。
「くっ…あ……」
長くご無沙汰だったみどりの舌だが、今までの彼女のフェラとは明らかに違っていた。そもそも、俺が頼むからしてくれてはいたが、元々そんなにフェラが好きじゃなかったはずだ。
『誰かに仕込まれたんじゃないのか…?』
俺の頭にそんな一抹の不安がよぎった。