ふと、目が覚めたら私の両手は頭の上に縛り上げられ、宙吊りにされていた。
もぞもぞと動かしてみるが、何かに繋がれていて頑丈に固定されているようで
外せそうになかった。動かす度に手首が擦れ、ちりっと痛みが走る。
朦朧としている意識の中で、全身にくすぐったさを感じることに気付いた。
脇や脇腹は元より、胸の間や腹部……
そして、太腿やふくらはぎに、まるでなめくじでも這っているような……。
「……っ! い、いやああぁっ!?」
私は何故か全裸だった。
そして、私の裸体を囲むように複数の見知った男たちがうごめいていた。
ぴちゃ……ぺちゃ……と子供がキャンディを舐めるような音を立てて、私の体を舐めしゃぶっている。
「やあぁっ!? や、やめ……」
「ああ、真理。やっと目が覚めたみたいだね」
早く起きないと遅刻しちゃうよ、と言わんばかりの口調でそう言ったのは
私と一緒にペンション・シュプールへやって来た透だった。
透は私の脇腹から腹部を撫でながら、おへそのところに舌先を這わせていた。
「やっとお目覚めかいな。意識ないっちゅうのもええけど、やっぱ起きてたほうがええなぁ」
そう言って、片方の乳房を持ち上げるように揉んだのは、大阪で会社社長をやっている香山さんだった。
「真理ちゃん、ココ弱いやろ? 意識なかった時もここだけはよう反応しよった」
「あ……っ、あはぁっ!」
香山さんが乳房と脇の境をつぅっと舐めた瞬間、私はくすぐったさと気持ちよさに身を捩った。
「証拠に、乳首がビンビンになっとるで」
からかうように言うと、いやらしく笑いながら硬くなっている乳首をつまみ上げた。
「うくぅぅっ! だめっ! そこは……」
「おいおい、真理ちゃんはここが弱いんだろ?」
唯一、拘束されずに動かせる両足をしっかりと掴んでいるのは
ペンションのオーナである小林さんだった。
小林さんは私の片膝を抱え上げると、内腿に舌を這わせ
秘所の手前ギリギリまで舐め上げた。
ゾクゾクとする感覚に、私の腰が左右に震えた。
「……真理ちゃん、エッチな汁が垂れてきてるよ」
内腿に流れる蜜をすくうと、小林さんはにやっと笑ってそれを私に見せた。
私は真っ赤になり、それから目を背けた。
全身のあらゆるところを責め舐められ、意に反して秘所が疼いてきているのだ。
「お願い、も、もうやめ……て……いゃああぁっ!」