「仕方無いなぁ。一回だけだよ」と、つきあう事にした。  
「そうこなくっちゃ!」  
嬉しそうにリフトに向かう真理。  
ぼくは渋々という表情で、彼女の後に続く。  
今更な話だが、真理がここに来た目的はどう見てもスキーを楽しむ事のようだ。  
ぼくが期待していたような展開にはなりそうも無い。  
このままペンションに戻っても、筋肉痛の腰に湿布を貼ってもらうのが関の山。  
冗談じゃない!こうなったら・・・!  
ぼくはドキドキしながら真理と並んでリフトに滑り込んだ。  
「そんなに緊張しないで。大丈夫よ、自信をもって」  
励ます真理に引きつった笑みを返しながら、ぼくは言った。  
「これからすっっっごく高い所に上るっていうのに、リフトってのはなんでこんなに不安定なんだろうね」  
「透ってば、ほんとに心配性ね。普通に座ってたら危険な事なんかないわよ。ふふっ」  
「そりゃあ『普通に』座っていたらね」  
そう言いながら、ぼくは思い切って真理の太ももに手を伸ばした。  
「なっ!なにするのっ?!」  
「おっと、危ない。下手に動くと二人とも落ちちゃうよ」  
「馬鹿な事はやめて!」  
真理は周囲を気にしてか、大声を出さない。  
身を硬くしてぼくの手を離そうとする。  
しかし、所詮は女性の力、ぼくの手をどかす事はできない。  
 
「似合うよ、このウエア。でもぼくはこの中身に触れたいんだ」  
太ももを優しく撫でると、そのまま一気に胸を掴んだ。  
「い、いやっ!」  
真理が避けようとした勢いでリフトがぐらりと揺れる。  
真理は一瞬息をのんで、落としそうになったストックを慌てて握りしめた。  
ぼくは真理にピタリと寄り添い、手袋の下の弾力を楽しんだ。  
夢にまで見た、真理の乳房だ。  
片手に余る大きさ。揉んでも揉んでもぼくの指は柔らかく弾かれる。  
あぁ、乳首にしゃぶりつきたい。  
怒ったような泣きそうな真理の耳元に切なく話しかける。  
「ぼくはスキーなんかどうでもいい。真理と一緒に過ごしたいだけなんだよ」  
ぼくは相当疲れているのだろう。  
自分でも予想しなかったほど大胆になり、普段では絶対言えないような事まで言ってしまった。  
しかし、それはいつも頭に浮かんでいる本音だった。  
「だ、だからって、こんなところで、・・・あぁっ・・・」  
え?  
真理、ひょっとして、感じちゃってる?  
そのときぼくは、掌の中に小さい突起があるのに気が付いた。  
これって乳首?真理、乳首が立ってるの?いつの間に…。  
ぼくは迷わずそれをねじるように掴んだ。  
「くっ…」  
唇を噛み締めて、真理は涙目でぼくを睨む。  
でももう、さっきのような抵抗は無い。  
 
ぼくはボタンを転がすように真理の乳首をいじりまくった。  
「くぁあっ!ああぁん!」  
押し殺した声で、真理は悶えている。  
ウエアの上からこれだけ突起を感じるんだから、服の中ではどれだけ硬くなってるんだろう。  
「や…、いやだって、い、言ってるのに…はぁ、はぁ」  
真理の息が荒く白く吐き出される。  
どうだ!ぼくだって、やれば出来るんだぞ!  
スキーは下手だけどねっ!  
ぼくは胸から手を離して、真理の太ももをもう一度撫でると、そのまま内股に滑り込ませた。  
案の定、拒絶されない。  
ぼくはここで真理の服を脱がせない事が、申し訳ないような気さえしてきた。  
真理の股間に掌をあてがうようにすると、ゆっくりと撫で始めた。  
そして片手に持ったストックの柄で、真理の胸をえぐるように何度も押し付けた。  
「や、やだよぅ…あぁん!なんか、こんなの…、ウグゥッ」  
甘えるような声で真理が言った。  
あはは。こんなのってなんだよ。  
ぼくが真理の股をこするように掌を動かすと、真理は奥まで指が届くように少し腰を前に浮かせた。  
ぼくはどんどん興奮してきた。  
我慢できずに真理の手を自分の股間にあてがう。  
真理はためらいながらも、それを握ってくれた。  
 
「真理、き、きもちいいよ」  
「透の、凄く硬い」  
ぼくは真理を見た。  
耳まで真っ赤な真理。  
恥ずかしそうにしながらも、ぼくの目をしっかり見つめ返してくれる。  
ああー!かわいい!キスしてぇー!  
と思った瞬間、なんと真理が顔を近づけてキスしてきたではないか!  
驚くぼくに、真理は泣きそうな声で言った。  
「お、お返しよ!あたしも今したい事をしたの!」  
ぼくはリフトから飛び降りそうな程嬉しくなった。  
しかしもうすぐリフトは頂上に着いてしまう。  
真理もそれに気が付いたらしく、ぼくのモノを握っていた手をそっと離した。  
でもぼくの方は手を離さなかった。  
ストックを持ち直す振りをしながら、真理の股間をまさぐり続け、囁いた。  
「リフトを降りて滑りたい?それともこのまま…」  
潜り込ませた指を強く撫で回しながら、素早く引き抜いた。  
「あんっ!」  
リフトの係員が、不審そうにこちらを見る。  
「……と、透の…ばかぁ…」  
蚊の鳴くような真理の声が、ぼくの肩に響いた。  
 
ぼくは係員に声をかけた。  
「すいません。連れが気分が悪いらしくて、このままリフトで戻ります」  
項垂れた赤い顔の真理を心配そうに見ながら、係員は「下に連絡しておくね」と、  
携帯を取り出していた。  
ぼくらを乗せたリフトはそのままぐるりと回り、急な斜面に沿って下り始めた。  
上ってきた時とは違って目立っているぼくらは、さっきほどの行動はとれなかったが、  
ぼくの言葉責めに真理のあそこはグショグショになり、リフトを降りる頃には  
本当に病人のようにフラフラになっていたのだった。  
 
END  
 
 

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