夏美さんが『妖怪ハンター』だったとは!  
お札を掲げて夏美さんが何か祈ると、可奈子ちゃん達は次々とその場に倒れ、  
眠ったように動かなくなった。  
「うちが来たからには、くっさい悪霊なんぞの好きにはさせへんで!」  
これで助かった!  
僕は自分が全裸なのも忘れて万歳しようとした。  
しかし、なぜか身体が動かない!  
「ほうほう。このようなおなごがまだ残っておったとは」  
僕の舌が自分の唇をいやらしく舐める感触に、背筋が氷のように冷たくなった。  
どうしたというんだ?勝手に声がでてしまう?!  
「健康そのものな上にその姿態。これぞ極上の獲物よ。ひっひっひ」  
「ど、どないした透くん?!そんな、じーさんみたいな笑い方をして…」  
(な、夏美ひゃん!これは僕ではありません!)  
そう言おうとしても声にならず、僕の足は勝手に夏美さんの方に向かって進んで行く。  
そして伸ばされた手が、夏美さんの太ももをねっとりと撫で上げた。  
「なっ!何するんやっ!」  
夏美さんはお札を構えて後ずさる。  
「知れた事。この男の身体を使って、お前にわしの子を…」  
そう言って夏美さんを見つめる自分の瞳に、おかしな力が込められているような気がした。  
夏美さんは僕にじっと見つめられると、まるで催眠術でもかけられたように身体を硬直させてしまった。  
(夏美さんっ!僕を助けてくれるんじゃなかったんですか?!)  
 
僕は慌てたが僕の手は勝手に動き、夏美さんの胸をぎゅっと掴んだ。  
「う……」  
夏美さんは一瞬苦しそうな声を出したが、僕の手を払おうともせずぼうっと立ったままでいる。  
「よしよし、かかったな。所詮は小娘。見かけ倒しの術なぞ、このワシには屁でもないわい」  
僕の手がゆっくりと夏美さんの鮮やかな着物の襟元をはだけると、ブラをしていなかったらしく、  
白い胸がプルンと現れる。  
それを両手で持ち上げて揉みしだく。  
驚く程の柔らかさなのに重い感触。  
僕は片方の突起に舌を這わせた。  
「あんっ」  
夏美さんが恥ずかしそうに息を漏らす。  
べろべろと乳首を舐めると夏美さんの乳首はピンと立ち上がり、「くぅぅ」と苦しそうな声を出した。  
「なかなか好き者のようじゃのぅ。ひっひっひ」  
伊右衛門は片手を夏美さんの股間に伸ばした。  
パンティらしい布の中に手をいれる。  
そこにはすこし震えた茂みがあった。  
「ほぅら小娘。もっと足を広げるがいい」  
僕の声で伊右衛門がそう言うと、なんと夏美さんはすすっと両足を広げた。  
僕の手は布のもっと奥に指を伸ばした。  
小さくて柔らかい突起に触れる。  
「ここじゃな。自分でワシを迎える準備をせい」  
夏美さんはふらふらとベッドに横になった。  
 
僕はあまりの事に驚いてしまい夏美さんの顔ばかり見ていたが、どうやら夏美さんは  
なんと自分の手でパンティを取り、自分の股間に手を伸ばしているらしい。  
(なんて事だ!このままでは僕と夏美さんは!)  
僕は心の中で慌てたが、乗っ取られた身体は言う事をきかない。  
夏美さんは片手で自分の胸を揉みしだきながら、もう片手は茂みの中を激しく擦りだした。  
しかしまだ術は完全ではないらしく、その表情は苦しみと恥ずかしさに歪んでいる。  
「いやらしい小娘じゃ。声も聞かせてみせい」  
「う…」  
夏美さんは慌てたように唇をぎゅっと閉じたが、すぐに甘い声を出しはじめた。  
「んっ…あぁっ…くっ、こ、この悪霊め……はぁあんっ!」  
ベッドに横になった夏美さんは両膝を立てて、まるで僕に見せるかのように両足を大きく広げていった。  
僕の手は勝手にそこに伸びて、夏美さんの指と一緒に突起をいじり出した。  
そこはぐちょぐちょに濡れていて、僕の指が固くなった突起をつまみ上げると  
夏美さんは背中を反らして声をあげた。  
「あああんっ!そ、そんなにしないでぇ!」  
僕の指はつるりと割れ目に滑り込み、中をかきまわした。  
「ひいっ!」  
一瞬悲鳴かと思ったが、指を出し入れすると夏美さんは少し腰を振るようにして喘ぎ出した。  
「はあっ!あぐう…んあああっ!」  
中は僕の指を吸い上げるようにまとわりつき、出し入れする度に夏美さんは腰をくねらせた。  
「いい声じゃのぅ。生気が漲るわい」  
僕はそのまま夏美さんに覆い被さっていった。  
 
僕は心の中で叫んだ。  
(これは事故のようなもので仕方ないんだ!ごめんなさい夏美さん!アーンド香山さん!)  
僕の手は僕のナニを握ると夏美さんの割れ目に当てがい、少しぬるぬると撫でてから入っていった。  
(うわ!あったかい!)  
そこは柔らかいようで硬いようで、ピクピクと痙攣するようにうごめきながら、  
入っていく物を優しく包み込んでいた。  
(あぁ…。なんだかホッとするような、逆にぐちゃぐちゃに壊したくなるような、変な気分になってきた…)  
僕の腰が前後に動き出し、僕は覚悟を決めた。  
…と思った瞬間!  
夏美さんはいきなり僕を突き飛ばし馬乗りになると、つるんと抜けた僕のナニをわしっと掴んで叫んだ。  
「愚か者めがっ!この夏美様がお前のような痴れ者の手にそうそう容易く堕ちると思うてか!」  
「た、たばかったなっ!」  
「お前は透くんを乗っ取ったつもりでおったらしいが、透くんのスケベ心の方がお前を凌駕していたらしいな!」  
(そ、そんなぁ。ヒドいよ夏美さんっ!)  
「奥義!『手コキ昇天』!」  
「あっ!あぁぁぁっ!」  
ななな、なんというテクニック!  
夏美さんは五本の指を僅かに波打つように動かしながら、時に優しく、そして激しくうごめき、  
手首を起用にくねらせながら僕のナニをしごきまくる!  
「やっ!やめろっ!」  
「口ではやめろ言うておきながら、うぬのコレは悦びに昇りつめておるわっ!」  
 
勝利の笑みを浮かべて、夏美さんは手の動きをどんどん速めて行く。  
「あっ!あっ!ああああっ!」  
あっけなく僕(伊右衛門)は果ててしまった。  
僕のナニの先っぽからは、白い液体と一緒にどす黒い煙のような物が吹き出し、  
霧のようになって消えてしまった。  
僕はほっとしたのと、何かとても空しい気持ちになりながら言った。  
「こ、これでもう?」  
そう聞いた僕に夏美さんは頼もしく頷いてくれた。  
そして慌てたようにパンティらしき物を掴んで後ろを向くとごそごそと身につけた。  
僕も慌てて後ろを向くと、夏美さんが肩をポンポンと叩いて言った。  
「きゃつは消えたようや。もう心配あらへん」  
「ありがとうございます!」  
僕は裸のままその場に土下座してお礼を言った。  
「恐ろしい敵だった…」  
肩で息をしながら遠くを見つめる夏美さんに、僕は恐る恐る声をかけた。  
「あ、あの…。伊右衛門の霊のせいでいまいちスッキリしないんですが」  
「何が言いたいんや」  
ギロリと見下ろす夏美さんに、僕はつい本音を言ってしまった。  
「今の『手コキ昇天』を、この身体にもう一回だけ・・・」  
「たわけ者っ!」  
夏美さんのすらりと伸びた足が僕のこめかみにヒットした。  
それでも僕は幸せだった。  
だって・・・  
(ぱ、ぱんつ、見え、た・・・・・)  
白いレースが意外に似合ったその映像を頭に焼き付けながら、僕はその場に気絶した。  
 
官能篇「小さな幸せ」完  
 

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