ぼくは彼女のTシャツを捲り上げた。  
そして、腕立て伏せのように両腕をベッドにつくと、身体を  
ぐいと下にさげた。  
幻を見ているようだ。  
肌が細かく真っ白だ。  
まるで餅だなと、頭のどこかで照れて笑うぼくがいる。  
 
真理は素肌の上からTシャツを着ていた。捲り上げた途端、  
ぼくの目の前に垂涎の的だった双丘が露出した。ぼくは真理  
の双丘の片方に手のひらを押し当てた。柔らかなパン生地に  
指を埋めたような感覚に、ぼくはとてつもない興奮を覚えた。  
その手をゆっくりと離すと、再びそこは白丘の形に戻った。  
「きれいだよ、真理」  
ぼくはちらりと真理に視線を向けた。真理はぼくを見つめて  
いた。真理の頬がぽっと赤く染まる。  
「そんな…こと、ない」  
聞こえるか聞こえないかのか細い声で真理は呟いて、ぼくか  
ら視線をはずし瞼を伏せた。普段の姿からは想像も付かない  
真理の初々しい反応にぼくは堪らなくなり、白丘の上にある  
桜色の粒に唇を付けた。  
「あっ…」  
真理が小さく身をよじる。ぼくは大胆にその粒を口へ含んだ。  
もう片方の丘にも手を伸ばし、ふんわりと優しく愛撫をくわ  
える。口に含んだ粒は、じわじわと固さを持ちはじめた。  
唾液を潤滑油の代わりにして、舌先で粒をころがす。真理は  
すすり泣くように、言葉にならない言葉をもらした。肩がび  
くんと跳ねる。  
 
「透、だめ…私、もう」  
真理の言葉を遮るように、ぼくは真理の唇を自分の唇でふさ  
いだ。今度は歯が当たらないように注意して、舌を真理の口  
内へ侵入させる。一瞬、真理は顎を引いた。けれど、すぐぼ  
くの舌の動きに応えてくれた。絡み合うお互いのそれは、そ  
こだけ別の生き物だと思わせるほど動きまわった。ぼくの唾  
液が真理へと流れる。真理は苦し気な表情を浮かべながらも  
ぼくの唾液を懸命に飲み下し、ぼくは真理の苦しみを軽減さ  
せるように、真理の唾液を吸い出す。狭い部屋に淫らな水音  
が響いた。それを繰り返し、やがてぼくはそっと唇を離した。  
真理は熱っぽい吐息を吐き出し、恍惚とした表情でぼくを見  
つめる。色めく視線に吸い込まれたぼくは、いわゆる理性と  
呼ばれるものが麻痺していくのをはっきりと感じた。陶酔感  
に堕ちたぼくは、真理の下腹部へ手を伸ばしてそろそろと撫  
でまわし、やがて彼女のショートパンツの中へと忍ばせた。  
真理は下肢をぴたりと合わせて微弱な抵抗を示した。けれど  
それが絶対の拒否でないことを、ぼくは知っている。  
「真理」  
ぼくは真理の耳元で端的にそう言って、真理の抵抗を制した。  
真理はくんと鼻を鳴らして、合わせた両膝をゆっくりと離し  
ていった。変な征服感に包まれたぼくは、容赦なく真理の秘  
部へ指先を滑らせた。ぬるりという感触ににやりと薄笑いを  
浮かべる。  
「すごく濡れてるよ。真理」  
「いや、言わないで」  
真理は両手で顔を覆い、弱々しく首を振った。ぼくは真理に  
更なる恥辱を与えたいと邪な感情に駆られた。真理のショー  
トパンツを下着ごと強引に脱がせると、膝裏を持ち、左右に  
開いて濡れそぼるその部分を視姦した。  
 
「あぁっ、い、いや…見ないで」  
小さな悲鳴を上げる真理を余所に、ぼくは薄紅色の襞にそっ  
と口付けた。甘美な匂いが鼻をつく。滴る愛液を舌先で舐め  
取り、唇をすぼめてわざと音を出すようにすする。真理はし  
きりに首を振り、ぼくの顔を退けようと、両手でぼくの頭を  
押さえ込んだ。だけど、ほとんど力が入っていない。正確に  
は力が入らないのだろう。ぼくは真理の太腿を抱え込み、身  
体を折りたたむように持ち上げた。真理の足裏は天井を向き、  
秘部全体からその下の薄茶色の皺が部屋の電灯に照らされ、  
女性器の細かな構造がぼくの目に晒された。そこはぼくの愛  
撫によっててらてらと輝き、ぬめりを増していた。  
「いやぁっ、と、透…もう許して…」  
瞳を潤ませて懇願する真理の姿態は、ぼくの劣情に油を注い  
だ。  
「でも真理のここはもっとって言ってるよ」  
ぼくは卑しい笑みを浮かべて真理の秘部に舌を差し込んだ。  
襞にちろちろと舌先を這わせ、充血した小さな真珠に刺激を  
与える。真理の下半身が面白いように跳ね上がった。ぼくは  
真理をどんどん追い込んでいった。愛液が堰を切ったように  
溢れて、ぼくは唇をべろりと舐めずった。真理の身体は限界  
ぎりぎりまで昂ぶった様子で、小刻みに震えている。微かな  
うめき声しか聞こえない。言葉も発せなくなったみたいだ。  
「もうそろそろいいみたいだね」  
ぼくがそう言うと、真理はぎこちなく頷いた。真っ白な肌は  
薄い桃色に変化して、額に玉の汗が浮かんでいる。ぼくは真  
理の下半身をベッドに戻して、真理のTシャツを脱がせた。  
 
そして、素早く自分のTシャツを脱ぎ、ズボンを下ろした。  
ぼくのそれがぴんと上向く。すでに準備万端だ。いきり立つ  
それの先端を、真理の秘部に擦りつける。恐ろしいほどの快  
感にぼくは眩暈を覚えた。触れただけでこうなるのでは先が  
思いやられる。ぼくは気を張って挿入を開始した。じわじわ  
と押し進めていくのにさして苦を感じないのは、真理の愛液  
が十分に分泌されているからだと思い込んだ。けれど、心の  
どこかで、真理の過去に嫉妬している自分を感じていた。暗  
雲を断ち切ろうと、ぼくは一気に腰を打ちつけた。  
「ああぁっ、だ、だめぇっ」  
部屋の外に声が漏れるのを気にしていたのか、今まで小さな  
声だった真理が、甲高い声を上げた。それと同時に、ぼくの  
それが締めつけられた。ぼくは必死に己の暴発を食い止めた。  
真理は荒い息で呼吸をしていた。爪先が痙攣を起こしたみた  
いに震えている。そして、ぼくの身体にしがみつき顔を寄せ  
て囁いた。  
「…もっと、優しく…して」  
真理の吐息が耳にかかった。絞り出すような真理の言葉に、  
ぼくは自責の念に陥った。くだらない嫉妬心をぶつけてしまっ  
た結果、真理を不本意な絶頂に導いてしまった。  
「真理…ごめん」  
真理は小さく微笑み、静かに首を振った。  
「…ゆっくり動いて…もう少し、透を感じていたいの」  
 
そう言うと、ぼくにそっと口付けした。柔らかくて、とても  
熱い。ぼくは天にも昇る気持ちになって、真理を抱きしめた。  
いとおしくて堪らない。真理と身体だけではなく精神までも  
繋がった気がした。ぼくは真理に微笑み返し、ゆっくりと腰  
を引き戻した。真理は悦の表情を浮かべて身体を反らせた。  
真理の双丘が、ぼくの胸に押しつけられて、直に触れている  
桜色の粒がはっきりと感じられる。ぼくは顔をずらして、粒  
に貪りついた。真理が歓喜の嬌声を上げた。ぼくは真理の名  
前を呼び続けて、真理の膣内をかき回した。  
「も、もうだめっ…透……ああぁぁンっ」  
膣壁が蠢動して、再びぼくのそれを締めつけた。今度はそれ  
に耐えないで、ぼくは真理に精を迸らせた。  
「透、好き…好きよ…」  
「ぼくもだよ、真理」  
真理は荒い息でにっこりと笑った。ぼくは幸福感を味わう裏  
腹に、真理が妊娠してしまうかもという危機感を感じた。ぼ  
くの微妙な表情の変化に気付いたのか、真理がそっと囁く。  
「もしそうなったとしても、私は今日の事を後悔しないわ」  
ぼくは目を見開いて真理を見つめた。真理は続ける。  
「透…ずっと、ずっといっしょにいてね」  
その時、ぼくは遅まきながら真理の言葉の意味を覚った。真  
理の言葉は、ぼくに最大の勇気を与えた。  
「うん、真理…離さないから…一生、離さないから」  
ぼくは真理を強く抱きしめた。真理はぼくの背中に手を回し  
て、それに応えてくれるかのようにぼくを抱いた。  
 
――永遠を思わせる抱擁に、ぼくはいつまでも酔いしれた。  
 
終  
 

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