亜留美はちろちろと裏筋の先端を舌先で刺激する。  
「あ、いいよ亜留美ちゃん…」  
彼女は上目遣いのまま目だけで少し微笑んだ。  
地丹は、できればくわえ込んでしゃぶって欲しい、と思ったが、それはさせない約束だし…。  
彼女の舌先は温かく少しざらざらしていて、裏筋を通じ刺激が下半身全体にむず痒く伝わる。睾丸が上  
がってゆく。細い指が根元を少し締め付けているのも快感を増幅させる。  
「亜留美ちゃん…出そうだ…そこを舐めるの、出るまでずっと続けててね…」  
そして地丹は最終段階に。息が荒くなり、刺激されたソレの反り返りが急激に強くなり、亀頭がはちき  
れそうなほど膨れ上がり、そして先走りの液が出て…。  
一瞬遅れ、白く熱い液が、どぴゅ、どぴゅ、と勢いよく噴出した。  
亜留美の上唇から鼻、右頬のあたりが乳白色で汚れてゆく。  
すぐにそれは自重で流れ落ち、彼女の顎から首筋、胸の谷間にかけてをべとべとにする。  
液はまだ出続ける。勢いを失ったそれは彼女の太腿に滴り落ち、そこからさらに畳まで濡らしてゆく。  
「ふう…すごく良かったー…。」  
亜留美はそれに答えず、精液で汚れた自分の肌を拭っている。左ではティッシュを使って胸の谷間あた  
りを、右手は素手で自分の口の周りを…右手の二本の指で拭い取った、濃厚な乳白色の滴をしげしげと  
眺めている亜留美。  
そして、何を思ったかそれを口に含んだ…そして慌てて左手に持ったティッシュに出した。  
 
亜留美がシャワーを浴びて戻ってきた。  
肌がちょっと赤っぽくなっている。ヌルヌルやネバネバが気になったのだろう、かなり念入りに顔の下  
半分を洗ったらしい。  
彼女はすぐにバスタオルを取るとベッドに寝そべり、娼婦のようにあっけらかんと両脚を開いて陰部を  
即物的に地丹にさらけ出した。  
「じゃ…今度は私の番だね。夕べみたいに気持ちよくなれるといいな…」  
そんな期待されたって、うまくあんな風に出来るかな…と、プレッシャーを感じる地丹であった。  
 
<以下、病院内>  
朝、すずは定刻通り、車で病院に出勤した。まだ少し眠い。  
昨夜は熟睡できなかったのだ。地丹と亜留美の行為を見続けてきたせいか、久しぶりに身体が疼いてし  
まって…しかし、病院の通用口をくぐると同時に仕事の頭に切り替えた。とにかく今は仕事第一だ。  
さて、今日の計画をざっとおさらいしよう。まず朝一番に深夜勤務の看護師からのレポートを…おや、  
その深夜勤務だった美智子が足早にやってくる。明らかにすずを目指して。  
「彩園先生、あの…地丹くんと亜留美ちゃんが、ケンカを始めちゃって…」  
「え?」  
そういえば昨夜は、亜留美はとうとう本気でイク事が出来ずに地丹が先に終わってしまったので、かな  
り不満そうにしてたっけ。寝る直前もしばらくぶつぶつ不満をこぼしていたけど…それが朝まで尾を引  
いてるのか。  
すずの耳に、亜留美の泣き声が、隔離病棟のドアを通し微かに聞こえてきた。  
 
この二人、ケンカは今度で2度目だ。  
元々「異性とのケンカ、仲直り」の経験のなかった二人なので、彼らのケンカの修復には手間がかかる。  
すずや美智子のとりなしで、何とか亜留美は泣き止んだ。だがまだかなり怒っているようで、地丹と口  
をきこうとしない。地丹もなんかうんざりしたような顔をしている。  
ケンカの原因は、直接的にはやっぱり、ゆうべSEXで亜留美が絶頂に達せずに終わってしまったこと  
だが、それ以外にも色々鬱積した不満やら何やらがお互いにあったようだ。  
まあ、地丹は性格に少し問題があるし、亜留美は男というものを知らなかった娘特有の無神経さみたい  
なものがあるし…。  
でも仲直りしないわけには行かないのだ。なにしろ一日のほとんどの時間を同じ部屋に引きこもって顔  
を合わせているわけで…地丹はこれ以上引きこもりようがないし、亜留美も自分が押しかけてきて両親  
に大見得を切ってこの部屋に住み込む決意をしたので、「ケンカしたから実家に帰ってきました」と簡  
単に言えない。(これらはもちろん箱庭世界の設定で、であるが。)  
とりあえず周囲は、二人が自分達で自発的に仲直りできるかどうか、一日様子を見ることにした。  
 
地丹は箱庭の部屋にこもっている。  
「まったく、亜留美ちゃんがあんな強情な子だとは思わなかったよ…だいたいさぁ、そもそもは、改蔵  
と羽美ちゃんがオレに黙って転校なんかするからこんなことに…」  
とか愚痴りながら、あいかわらず鉄道敷設にいそしんでいる。新幹線の駅もだいぶ完成に近づいてきた  
ようで、彼は近々開通セレモニーを計画しているらしい。  
亜留美は地丹の相手以外にも看護師としての仕事はたくさんある。まだ新人なのであまり大きな仕事は  
任されていないが、それでも一日忙しい。  
仲直りはおろか、二人は顔もあわせないままで、半日はすぐに過ぎた。  
 
午後になった。しえが休憩室に入ると、亜留美がぼーっとお茶を飲んでいた。  
軽く挨拶をして、しえも自分でお茶をついで椅子に腰掛ける。亜留美から声をかけてくるまで、こちら  
からは話をきり出さないように言われていた。が、その必要もなかった。  
「先輩、一つ訊いていいですか?最近ずっと気になってたことがあるんです…」  
「あら、なあに亜留美ちゃん?」  
「あの…しえ先輩が改蔵くんとエッチしたの、あれ…好意があっての事だったんですか?」  
「まあね。」  
「…そうだったんですか。単なる治療の奉仕じゃなかったんだ…」  
「知りたい?あの時の事。」  
「いえ…あ、やっぱり聞きたいです。」  
「えーとね…まず、私が『処理係』になってから、その日までの間にも、いろいろあったのよ…」  
―――  
『処理係』は、彼女ともう一人の看護師がその役をいいつかって、夜勤のほうの看護師がそれをする取  
り決めだった。しかし、二人とも元々、自らその係を望んだようなものだった。そのため…。  
彼女たちは処理の際、改蔵に自分の胸を揉ませたり、襟から胸に手を入れさせたりしていたのだ。そし  
て二人は対抗意識から、やることがどんどんエスカレートしていった。  
さすがに二人ともこのまま本気になるとまずいと感じ、「もう張り合うのはやめようね」と取り決めた  
…事件はその翌日に起きた。  
 
しえはその夜の『処理係』だった。  
病室に入る。改蔵は寝入っていた。  
シーツをそっと剥ぎ、パジャマのズボンを下ろし、パンツも下ろす。改蔵はまだ起きない。  
医療用の合成樹脂製の使い捨て手袋を右手にはめ、まだぐにゃりとしている改蔵のものを揉むように刺  
激し始める。軟らかかったそれに次第に手ごたえが感じられてきて、濃い陰毛の茂みの中からむくむく  
と起き上がりだす…しえは頭の中に湧き出した感情を振り払った。  
(だめよ、だめ…エッチなこと考えちゃダメ)  
「…ん…ん?しえちゃん…?」  
「あ、改蔵くん…目、覚めちゃった?」  
改蔵をしごくしえの手に情熱がこもる。ゴムをかぶせた改蔵のものは、先端が臍の下につくほど強く反  
り返っている。赤黒い、元気一杯の、どの女にもまだ一度も入ったことのない若く猛々しいソレ…。  
あまり時間がかかると自分が欲情してしまう。しえは言った。  
「出ちゃう?ガマンしないで、もう出しちゃっていいよ…」  
「…お仕事とはいえ…大変ですね…」  
しえはドキッとした。  
改蔵は、ごくまれにだが、自分がどこにいてどんな境遇なのか思い出すことがある。  
最もすぐまた元に戻ってしまうのだが。その夜も、結局は自分がどこにいるのか、今が夢なのか現実な  
のか判らなくなっているようで、半分まどろんだような顔で快感に身を委ねていた。  
「…きもちいい…」  
「そう?もうでるかな?」  
「今夜は…夕べみたいに…口でしてくれないの…?」  
え?としえは思った。夕べは私の当番ではなかった。あの女…!  
心に火がついた。  
「口でされて気持ちよかったの?じゃ、今夜は私が…口でするよりもっと気持ちいい事、してあげる…」  
しえはパンツだけ下ろすと改蔵のベッドにもぐりこんだ。躊躇は敵だとばかりに、改蔵が戸惑ってるの  
も構わずにあっという間に彼にまたがって、ペニスを自分に一気に挿入した。  
「し、しえちゃん…」  
 
「どう?手より、お口よりいいでしょ…?」  
上になったまま腰を振り始めた。騎乗位はあまり好きじゃないんだけど、今回だけは…。  
白衣の前をはだけ、ブラのフロントホックも外す。改蔵は露わになった乳房を鷲掴みにし始めた。  
(ああ、私…改蔵くんの童貞を奪っているんだ…)  
ベッドの軋む音に混じり二人の喘ぎ声。しえはさらに白衣を脱いでゆく。改蔵の上半身もはだけさせ、  
全体重でもって、自分の子宮を改蔵の膨れ上がった先端に突き上げさせた。硬くて熱い、気持ちいい…。  
その直後、しえの内部で改蔵の本体が爆発し始めた。しえはまだ腰を振り続けた。  
「か、改蔵くん…好きよ、好きだったの…ずっとこうなりたかった…!」  
彼女は改蔵の上でびくん、と身をそらした。ナースキャップが外れ、お尻の後ろに落ちる。  
喘ぎつつしえは改蔵の身体に突っ伏した。そして満足してため息を。  
しばらくしてからベッドの改蔵の隣に横になった。半裸で抱き合った状態で話しかける。  
「…ごめんね、ほんとはこんなことする予定じゃなかったんだけどね。でも気持ちよかっ…」  
物音に気づいた。病室のドアのノブが動く。そして開いた。  
喘ぎ声を聞きつけ、不審に思った隣の病室にいた羽美が覗きに来たのだ。  
羽美は蒼白な顔でこちらを見ていた。しえは修羅場を覚悟し、シーツで顔の下半分を隠して身構えた…  
―――  
「で、どうなったんですか?」  
亜留美が身を乗り出して聞く。同時に股間をもぞもぞさせる。しえは答える。  
「羽美ちゃんが少し騒ぎかけたんだけど…すず先生がすぐ駆けつけて…タイミングからするとおそらく  
監視されてたのね…で、先生が鎮静剤を打って…私は先生に叱られて…その夜はそれでおしまい。」  
「へー。」  
「で、先生が数日かけて羽美ちゃんに『あれは見間違いだった』って記憶を植えつけたの。」  
「それきり改蔵くんとはエッチしてないんですか?」  
「したわよ。何度かばれないように。すず先生にはみんなお見通しだったんだけどね、あははー。」  
「あははーって先輩…なんか凄いですね。」  
「そう?女も私くらいの歳になるとね、もっと凄い事も色々あるのよ。」  
 
「はあ…」  
亜留美はまた股間をもぞもぞさせた。  
「うふふ。亜留美ちゃんほっぺ真っ赤ね。聞いててエッチな気分になったんでしょ?」  
「え?う…うう。」  
「ね、意地を張るの、やめにしたら?地丹くんも、早く仲直りしてエッチしたい、って思ってるかもよ?」  
「…そうですかね…そうですよね…。」  
 
<以下、箱庭世界>  
「竹田ぁ、女ってのはなぁ…まーったく、強情で自分勝手で無神経で、やんなっちまうよ…」  
「はあ…でも、いいっすね先輩、ケンカが出来て…自分なんかケンカする女の子もいないッスよ。」  
放課後、ハンバーガー屋でバイト中の二人だ。  
「あーあ、別れちまおうかな…オレだってその気になりゃ、他の女に乗り換えたっていいんだしな。」  
「でも先輩、これは人に聞いた話ですけど、強情でつけあがってるように見えて、実は女の子って、口  
走っちゃった後で『ああいけない、まずいこと言っちゃった』と思ったり…なのに、相手の男の態度の  
せいで謝れなくって、さらに思ってもないことを言っちゃったり…って事もあるみたいですよ。」  
「…まあ、男にも、そういうことはあるしね…」  
「でしょ?今その彼女、地丹センパイと仲直りしたい、抱いてほしい、って思ってるかも知れませんよ。」  
「…そ、そうかな?」  
「そうですよきっと。あ、これも人から聞いた話ッスけど、上手くタイミングよく自分から…じゃなか  
った、その人からごめんねを言ったら、すごく嬉しそうに許してもらえて、その晩はもう相手の娘すご  
く燃え上がっちゃって、久々に大興奮の夜になった、なんて事があったそうですよ。」  
「んー…そ、そうか、そうだな…あんまり意地を張るのも、面白くないかもな…」  
 
夕方、地丹と亜留美はあっさり仲直りした。そして夜、何度も求め合う二人。  
あまりの濃厚さに、モニタしていたすずですら身体の疼きに堪えられなくなり、とうとう彼女も自分で…。  
 
つづく  

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