今日の3時間目は体育の時間だ。改蔵は2分遅れて校庭に出た。
「すいませーん、遅れましたー…って、先生いねーじゃん。」
「おう改蔵。自習だと自習。」
「はぁ?体育の授業で自習?」
「ああ。何か知らないけど、女子も自習らしいぜ。」
改蔵は校庭を見回した。
みな適当に暇をつぶしている。キャッチボールしてる男子、男女混合で、サッカーゴールでPK合戦ご
っこしてるグループ。メール打ってる奴、何もしていない連中、その他。
秋になっても陽射しは結構強い。改蔵は体育館と校舎の間の日陰に行くことにした。
先客がいる。羽美だ。ヒマそうに校舎の壁にもたれかかっている。
体操服の「虎」マーク入りの白のトレーニングシャツの胸にうっすらとブラが透けて見える。紺のブル
マは洗いざらしで、ちょっと前まで地べたに座り込んでいたのか少しお尻に土ぼこりがついている。
改蔵は彼女の隣に座り込んだ。二人でしばらく校庭を見ていた。
何とはなしに、ちらっと羽美の身体を見た。ブルマから伸びた脚が美味しそうだ。
改蔵は少しだけムラッと来た。他に人が見ていないのをいいことに、ブルマのお尻を撫でてみる。ここ
から校庭は見えるが、校庭からここはあまりよく見えない。
羽美の尻はなかなか柔らかい。胸よりよっぽどふくよかで弾力がある。まあ、胸は胸で、少し揉んだだ
けで乳首が勃起しアソコが濡れだす感度の良さが気に入ってるのだが。
立ち上がり、手を背中側からブルマの中へ侵入させる。お尻の割れ目に沿って、指を下の敏感な所へ…。
「すけべっ。」
羽美のゲンコツが改蔵を小突く。改蔵は平然と手を引っ込めた。
また、校庭を眺めるともなしに二人で眺めている。秋風が吹く。羽美のツインテールが風になびいた。
しばらく校庭を見ていて、改蔵は気づいたことをつらつらと口にした。
「…結構、ふけてる奴らいるな。」
「そうねー。」
「んー…なんか、カップルになってどこか隠れてる奴らもいるみたいだな。」
「みたいだね。」
「自習時間、あと40分か。まあ『お楽しみ』は充分できる時間か…。」
「…したいの?改蔵。」
別にそんなつもりで言ったのではなかったのだが…でもそういう気持ちも少しあったかも知れない。
「俺はいいけど。おまえいいのかよ?もう『あれ』終わったのかよ?」
「うん。」
改蔵は急にやりたくなってきた。羽美がここのところ「あれ」だったので、しばらくやってない…。さ
っき急にムラッと来たのもそのせいだろう。みんなが授業中の時にするというのも後ろめたくていい。
改蔵は向き直り、羽美の唇を一瞬だけ奪うと、シャツをめくりあげて胸を露出させた。ぽよん、とおっ
ぱいが揺れながら秋風にさらされる。左の乳首をしゃぶり始める。
「こらこらこら。誰がここでするって言ったのよ、ちょっ…あん…もっと、人目のつかない所で…ね?」
この手の目的で使用する「人目のつかない所」のお約束スポットといえば、体育用具室だ。
「あれ?少し開いてるよ改蔵…なんでかな?」
羽美は言いながら用具室の重い鉄の戸をガラガラと開けた。途端に、中からどたばたがさごそと音がす
る。複数の人間が、慌てて何かを取り繕っているような音。先客がいるのだ。
地丹と亜留美だった。
「か、改蔵君達かよ!びっくりした、先生かと思ったよ…。」
地丹は下だけ裸で、キャッチャーミットで股間を隠している。かなり焦ってる表情だ。
亜留美は上半身だけ裸だ。隠れ巨乳が左腕に隠し切れておらず、可愛い乳首が見え隠れする。ブルマの
お尻を折り重ねてある体操用マットの上にぺたんとつけ、とんび座りしている。
彼女はなぜか右手で口元を押さえ、真っ赤になって困っている。
羽美が悪戯っぽくほそーい目になる。
「あらー。なーにやってんのー。二人してー。」
「なっなっ、なんでも…いいじゃないか。う、羽美ちゃんたちこそここに何しにきたんだよ!?」
「私、地丹君に訊いてないもーん。ねー、亜留美ちゃーん。どうして口を押さえてるのぉー?」
「ん…んっく…んん…」
「や、やめてよ…あ、亜留美ちゃんは、ちょっと今…その…口から手が離せないんだよ。」
「だからなんでー?ねー亜留美ちゃん?お口の中が何かでいーっぱい満たされてるみたいだけど?」
「ふぇ、ふぁふ…ん、んく、んん…ふぇあう…」
亜留美は、口の中に出されたものを何とか飲み込もうとしているのだが、どうしても出来ないらしい。
おそらく普段は、口に出されたらすぐにティッシュか何かに移しているのだろう。しかし、今日は地丹
が出した直後に改蔵と羽美に見つかって…。
こんな長時間口に留めていたことがないのか、とうとう我慢できずに口から少しずつこぼし始めた。
「あ、亜留美ちゃ…だ、だいじょうぶかい?亜留美ちゃん?」
「あーあ。溢れてきちゃった。あらあら、ずいぶん出されてたみたいね亜留美ちゃん。」
亜留美は涙目だ。口元と右手の指の間から、精液と唾液の混合物が滴り落ちる。胸にぽたぽたとこぼれ、
乳首をヌラヌラ濡らし、さらにブルマまで流れ落ちた。かなりの量だ。
「ひーん。うみひゃんのいじわふー…。きもひわるひ…。」
体育用具室は使えないとなると、次のお約束の場所は保健室か。廊下を歩きながら小声で会話する。
「どうやって亜留美ちゃんをモノにしたのかしら地丹君?知ってた?あの二人がああなってるの。」
「いや全然。そんなそぶりなかったけどなぁ。どうでもいいけど、意地悪いなおまえ。」
「そーぉ?だって、いじめてみたいじゃん、あーゆーの。亜留美ちゃん半べそ面白いー。それに、追い
出さないで、続きをやらせてあげてるんだもん、むしろ感謝してもらわなくっちゃ。」
「おまえはあんな事させてくれないくせに。」
「あんな事って、口の中に出す事?いーの。したい人だけがすればね。それより、ほら保健室だよ。『昼
休みまで休診』。無人だって事よね。やっぱベッドでしたいよねー。あれ?」
また先客だ。
保健室のベッドの上には、よし子先生がいた。
「な、何よあんたたちっ。入って来ないで、今授業中よ?『昼休みまで休診』の札、見えなかったの?」
「…よし子先生こそ、何してるんですか。大体、先生が来ないから、私たち体育自習なんですよ?」
何してるんですかと言っても、よし子先生は全裸だし、シーツの乱れを見れば一目瞭然だ。
ベッド脇にある背もたれの無い椅子やそこらに、セーラー服と黒い下着とストッキング、男子生徒の制
服が脱ぎ散らかしてある。
枕で裸を隠そうとしているが、まるで役に立っていない。乳房は中くらいの大きさで少しだけ垂れそう
な兆しがあるが、まだはりがある。乳首やあそこは部分的には結構黒ずんでいる。20代後半に相応の
熟れた肢体で、なかなか艶かしい。
もう一つのベッドとの間のカーテンの陰から物音がした。先生はまずいという顔になる。
男の子が一人、カーテンの陰に隠れているようだ。脱いである制服の主だろう。時間があればそっちの
ベッドに潜り込んで病人のフリも出来たのだろうが、そうもいかなかったらしい。
「…よし子先生、彼は何ですか?」
「あ、あら、だれかしら、私気づかなかったわ。改蔵君、今気づいたの。」
「不思議ですよねー。なんでそこに男の子がいて、よし子先生は裸なんだろう?」
「その、なんか息苦しくて、それで脱いでベッドに横に…あ、ちょ、改蔵君、駄目よそっち行っちゃ…」
改蔵はカーテンの向こう側へつかつかと入り込み、男子生徒と対面した。いかにもよし子先生好みの、
純情そうで童顔の一年生だ。唇や乳首、下腹部など、あちこちによし子先生の口紅が付いている。
「ちょ、ちょっと改蔵君、その子は関係ないってば!ね、そうよね?」
「そ、そうですよ、か、関係ないですよ。たまたまここにいるだけです、僕。」
「たまたま?ほとんど全裸で、たまたま?ソコに、ゴムつけているのに、たまたま…ほほう。」
「…ううう。ねー、改蔵君、おねがーい。もういいでしょー?認めるわよ、私達いけない事してました、
エッチしてました、はい。だからね、誰にも言わないで、これ以上追求しないで…。」
よし子先生はしおらしくなってしまった。もう枕で股間を隠すのも忘れてベッドの上で小さくなってい
る。アソコは、舐められていたのか挿入されていたのか、かなり濡れている。
皮肉な話、保健室に内側から鍵をかけられないようにしたのはよし子先生だったりする。ベッドで不純
異性交遊をするカップルが絶えないから、という理由だったが、本人がこういうことになろうとは…。
「エッチ『してました』?過去形ですか?というか最中でしょ?あと35分、お楽しみは続くんでし
ょ?」
改蔵の突っ込みは相変わらずきつい。羽美はあらあら先生かわいそうにと思う。でも楽しい。
(ていうか、私より改蔵のほうが意地悪いじゃん。)
「だから、もう、いじめないでよー。羽美ちゃんも、改蔵君になんか言ってあげてよ…。」
「…まあ、いいじゃない改蔵、その辺で。私たちは別な場所探しましょ。よし子先生には、あとで口止
め料たっぷりもらえばいいんだし。」
次はどこに行こうかと少しもめたが、結局図書室に行くことにした。
「どうでもいいけど、あと30分ないわよ。じっくり愛し合うって訳にはいきそうにないわね。」
「その辺は、口止め料で何とかなるさ。それより、また誰か先客がいるなんて事ないだろうな?」
しかし図書室の出入り口には鍵がかかっていた。それも内側からだ。と言うことは中に誰かがいるのだ。
例によってまた先客らしい…。
改蔵達はそーっと図書室を廊下側の窓から覗き込んだ。図書室には、普通の閲覧机以外に、ソファが一
組ある。改蔵達がそのソファでしようとしていた事を、今、誰かがしているところだ。
鍵のかかっていない窓を静かに少しだけ開けると、可愛いソプラノのよがり声が聞こえて来た。
「いい…イッ…ちゃう…、またイッちゃう…ああ、イク、イク…。」
そのショートカットの女の子を、ソファの上で組み伏せるようにして、肌の浅黒い男が腰を使っている。
山田さんと砂丹だ。二人とも上半身は完全着衣、下半身は完全脱衣状態だ。
すでにもう絶頂に差し掛かっているらしく、二人とも切羽詰った様子でお互いを求め合っている。
ソファの脚は折れそうなほどぎしぎし音を立てている。山田さんの甲高いよがり声が急に1オクターブ
高くなって、しなやかそうな身体をのけぞらせた。イッてしまったのだ。
ソファの軋みが急に止まった。砂丹も達したらしい。荒い息をしたまま、射精の快感に浸っている。び
くっ、びくっ…とヒクつきながら砂丹に抱きついている山田さんの恍惚の表情が美しい。
一瞬の後、山田さんが改蔵たちに気づいた。可哀想に、せっかくの絶頂の余韻を味わう至福の時間を奪
ってしまった形だ。
「…え?あ!ちょっと、砂丹くんっ!やだ、誰か見てる!」
慌てて砂丹が離れ、こちらに向き直る。股間の避妊具の先端に白いものが溜まっている。山田さんのア
ソコから名残惜しげにいやらしい雫が滴る。
こそこそ覗いている必要もなくなったので、改蔵は窓を完全に開けた。窓越しに会話する。
「何してんだか。砂丹君は大体、学校ここじゃないでしょ?それと、山田さん、今日は天才塾の大規模
な襲撃があるから、迎撃に専念するため学校休むって言ってたじゃないの。その割に制服着てるけど。」
羽見が呆れたように言う間、砂丹はむこうを向き避妊具を外して処置していた。
ソファの上に正座した山田さんが、頬を赤く染め両手で陰毛を隠しながら言い訳をする。
「あ、あのね羽美ちゃん、は、始めはその予定だったんだけど…天才塾側から、『朝食べた鯖の味噌煮
で集団食あたりを起こして今日は襲撃できない』って連絡があったの、で、二人ともこの時のために溜
めていたパワーが有り余っちゃって…なんか急に変な気分になっちゃって…それで…。」
「で?何回やったんだよ?」
「え?さっきのだけよ、午前中からそんな何回もするほど私、淫乱じゃ…。」
「山田さん、嘘はいけないな。さっき『「また」イッちゃう』と言ってたのを俺は聞いたのだが?」
一回のエッチで何回かイク可能性もあるが、カマをかけてみたのだ。案の定、山田さんは観念し、指で
「3」を作ってトマトのように真っ赤になってうつむいてしまった。
「なんで、今日に限って使えそうなところはみんなエッチしてるのよぉ。」
不機嫌そうに羽美が言う。
運動部が入っている、鉄筋平屋建ての部室棟なども探してみたが、考えることは皆一緒らしく、どこも
カップルがいちゃついていてたり(SEXしてるとは限らなかったが)、何かしら埋まっていた。
仕方がないので科特部の部室に行くため、本校舎に戻るところだ。
「私、うちの部室でするの、気が進まないなー。何かを部長が仕掛けてる気がするのよね。」
「何かって何だよ?」
「テレビカメラとか。もし、もしもよ、科特部がカメラで見られていて、インターネットに24時間ラ
イブ中継されてたらどうする?そんなとこでしたら、私達のエッチが世界中に配信されちゃうのよ?」
「もし心配なら、隅っこのほうですればいいさ。あるいは、ダンボールで囲ってするとかな。」
「そんなんだったら、青空の下でダンボールで囲ってしたほうがましよ。」
本校舎に戻る途中は、必然的に体育用具室の脇を通る。さっきの二人がどうなったか、ちょっと覗いて
見る事にした。重い戸を音がしないように開け、そーっと覗き込む。
「だ、だめぇ、そんなに…強くしたら、ああん、こ、壊れちゃう…よぉ、うう。」
「こ…こんな感じ?亜留美ちゃん…。」
「そう…はあ…地丹君の…おちんちん…おっきすぎるんだもん…ああ…。」
まだいた。積み重ねた跳び箱の陰でエッチしている。
改蔵たちには、地丹の貧相な尻から背中と、亜留美の白い大きめのお尻と脚が見える。亜留美の上半身
は跳び箱に隠れて見えない。
地丹の太いモノが、亜留美のほとんど毛の生えていないアソコに出入りしている。ブルマは脱がずに膝
まで下ろした状態で、屈曲位でしてるらしい。人が入ってくるのに備えてるつもりなのだろうが…。
「ああ…亜留美ちゃんのここ、ヒクヒクしてきたよ…イキそうなの?」
「イッちゃう…かも…あ、ごめん、もう我慢できない、先にイッちゃう…あうう…う…くぅ…っ!」
亜留美の白い脚が、一瞬宙を掻くようにしてからピクン、ピクンと伸びた。イッたらしい。地丹は一時
的に動きを止めている。だが、まだまだエッチは続くのだろう。
羽美は続きを見たかったが、改蔵に促されて外に出た。まあ、人のエッチに興味を示してる場合ではな
い。もう後20分しかないのだ。科特部に向かう。
二人は部室に入るのをためらった。喘ぎ声と、鞭の音が中から聞こえてきたからである。また先客…。
「ねえ、何?この音…。」
「とりあえず覗いてみよう。」
ひそひそ囁きながら、そーっと部室の戸を開ける。さっきからこのパターンばっかりだ。
中年の小太りした男が、全裸で縄で縛られて床にひざまづいている。編み上げのハイヒールと鋲のつい
た黒皮手袋以外身につけていない若い女が、その男を鞭で叩いている。
「あ!あれ、部長!?」
「しーっ!」
すずが振り向く。
「あら、改蔵君、羽美ちゃん。今は授業中よ、何してるの?」
まったく動揺していない。鞭を振るうのはやめているが、平然とこちらに向き直った。本当に全裸だ。
大きな乳房がぷるんと揺れる。陰部も隠そうとしない。
「部、部長。な…に、してるんですか…うわ、その人、校長じゃないですか!?」
「そうよ。ちょっとね、校長に頼まれて、たまーにこういうことしてるの。ま、割りのいい副業よ。」
「はあはあ、君達、彩園君は実に素敵な女王様だよ。」
「校長…いったいなに考えてるんですか。ほんっとSMが好きですねぇ。」
「それより、あなた達は何しに来たの?」
尋ねながらすずはお尻を改蔵達に向けて校長の縄を解く。脚を伸ばしたまま上体を屈めて解いているの
で、きれいに陰毛に縁取られた、お尻とアソコの粘膜が丸見えだ。
羽美は、改蔵が物欲しげにそれを凝視しているのに気づき、肘で小突いた。部室に来たわけを説明する。
「なるほど、そういうことなの…。じゃ、仮眠室使えば?」
「仮眠室って、先生が夜に居残るときに使う、あそこですか?」
「ちょっと、彩園君、それは…。」
「あら、問題ですか?校長。」
「まあ…生徒の性行為に教師の仮眠室を使用するのを、校長が黙認したのがばれたらさすがに…。」
「んもう、そういうところだけ硬いのね。いいじゃないの。ね?」
すずがそのとき校長に見せた表情に、羽美はたじろいだ。甘ったるい、愛人がパパにおねだりするとき
のような表情…。演技にしては実に絶妙だ。校長は完全に骨抜きにされた。
「ん…まあ、いいか…。」
「と、いうわけ。仮眠室の予備の鍵は校長室の机の右の一番上の引き出しにあるはずよ。」
この人、ほんとに校長の愛人もやってるんじゃないか、と改蔵と羽美は別々に同じ事を考えた。
仮眠室は、都合上、保健室の対面にある。
改蔵は保健室に近づいた。覗く気は無いが、入り口を数センチ開けた。よし子先生の声が漏れてくる。
「あ、だめ、まだイッちゃ駄目よ、もう二回目なんだから、もうちょっと保たせてよぉ…。」
羽美が「そんな事してる時間ないでしょ」と言いながら仮眠室の鍵を開ける。改蔵が保健室の入り口を
閉める直前、よし子先生の声の調子が変わり始めた。
「ああ…良くなってきたわ、上手よ…今日はいけるかも…。お願い、イカせてね、お願いよ…。」
これなら、あと1分か2分、一年生の彼が保てば、先生もイクだろう。
今度こそ先客はいない。仮眠室は3畳強と狭く、2段ベッドになっている。内側から鍵をかけた。
「へー。うちの学校、こんな部屋があったんだ。」
「ねぇ、そんな事より、早くしようよー。あと10分しかないのよ。」
改蔵はあれっと言う顔をした。
(なんだ?こいつ、気付いてないのか?)
少し考え、教えずにほっておく事にした。焦りながらする羽美を見るのも、いいかもしれない。
「そうだな、時間ないしな。ブルマとパンツ下ろして、自分で濡らしとけよ、すぐ入れられるようにな。」
言いながら立ったまま改蔵は下だけ脱ぐ。すでに勃起していたものが、元気に反り返る。
ツインテールをほどき、2段ベッドの下に横たわった羽美もブルマとパンツを同時に脱いでいる。
「もうけっこう濡れてるんだよ…。」
羽美はそう言うと、脚を大きく広げて自分でアソコを弄りだした。改蔵の言われた通り、もっと濡らそ
うとしてるつもりなのだ。普段は恥ずかしがって決してこんな所は見せないのだが、早くしないと自習
時間が終わってしまうという焦りが恥じらいを上回っているらしい。まあ、改蔵自身も、先端からいわ
ゆる「我慢汁」が滴を作っているのだが。
改蔵は羽美の両脚の間に自分の下半身を割り込ませた。
狭い空間でキスを交わした。2人とも運動服のシャツは脱がず、羽美のそれは首までたくし上げておっ
ぱいを露出させ、指で乳首をこりこり弄る。もう硬く勃起している。羽美の方から積極的に舌を絡め、
手を伸ばしてアレを握って刺激を加えてきた。
早く入れて欲しくてどうしようもないらしい。改蔵は、作戦成功と悦に入っている。
「ね、入れてよ、早くして…。」
「いいじゃないか。もっと楽しもうぜ。」
「だめだよ、4時間目が始まる前に戻んないといけないんだよ、それに、もう身体が…たまらないの。」
「わかった、わかった。じゃ…入れるぞ。」
「あ、あんっ…」
「あ、それから…。」
「な、なによ、早くしてよぉ。いじわるしないでよぉ。」
「以外と壁、薄そうだぞ。確か右隣の部屋は…。」
「いいよ、声出さないから、大丈夫だからぁ、ねえー。」
わざとじらすのがこんなに楽しいとは思わなかった。改蔵は、焦る羽美の表情を面白そうに観察しなが
ら、ゆっくり挿入していった。
「あはぁ…か…改蔵…ぉ…。」
「こら、声出すなって…。」
「…ん、んん、んっく…んんーっ…。」
羽美は口を両手で押さえ、必死に声を押し殺している。時間がわずかしかなく、声を出せない状況が却
って彼女を昂らせて行く。
(何かいつもより締まりがいいぞ、しかもすごく熱く濡れてるし。)
廊下から、よし子先生が他の先生と会話しているのが聞こえる。一年生の彼とのエッチは終わって何事
もなかったように保健室を抜け出したのだろう。どうやらちゃんとイッたらしく、口調が晴れやかだ。
とても狭い室内の、二段ベッドの下という上からも圧迫された環境で、なぜか二人はいつも以上に燃え
上がっていた。改蔵は激しく動き過ぎて、2回ほど上のベッドの底板に頭をぶつけてしまった。
羽美の口を押さえる手に力が入る。激しく改蔵が突くたびに、小ぶりのおっぱいは上下に揺れ、勃起し
た乳首が行ったり来たりする。
普段ならイク直前にしか来ない強い締め付けが何度も改蔵のモノを襲う。こいつの身体ってこんなにエ
ッチだったっけ、と改蔵は感じる。先に出してしまわないように気をつけないと…。
改蔵の息が激しくなりだした。羽美がとうとう我慢できずに口から手を離し、改蔵の身体に手を伸ばす。
「あ、駄目だよ、駄目、私、だ…駄目だよぉ改蔵…!」
羽美の「駄目だよ」はイッてしまうという意味だ。改蔵の汗が羽美に滴り落ちる。羽美はいつもより改
蔵が強く深く子宮を突き上げてくれるのを感じていた。すごい、改蔵いつもより激しい…。そして、改
蔵のアレが急激にはち切れそうになってくる感触を膣でとらえていた。
「駄目だよ、駄目、もう…あああ、改蔵ぉ…!!」
羽美は嫌々をして泣きながら改蔵にしがみつく。その途端、子宮口に叩き付けるように熱い液が射出さ
れる。頭の中が白くなる…。
改蔵は、自分から熱くほとばしり出たものが二人の粘膜の間にねっとりと染み渡るのを感じつつ、まだ
名残惜しそうに腰を動かしていた。全部出し切ってしまって、やっとがっくりと崩れ落ちた。
ほぼ同時に、3時間目の終了のチャイムが鳴った。
「…ああん…もう時間切れなのぉ…。」
羽美がぼんやり呟く。
「いまから、急いでアソコを拭いて、パンツとブルマはいて、それから更衣室に行って、制服に着替え
て…あーあ。この、改蔵が中でまだ少しだけぴくぴく脈打ってる余韻みたいのを感じてるのが、いちば
ん好きなのに…。しかたないわ、ね、改蔵、もう抜いていいよ…。なに?何笑ってるの改蔵…?」
「やっぱりお前、気付いてないんだな。自分で言い出した事なのに。」
「え?私なんか言った?どう言う事?」
「だから、口止め料がわりになるんだよ、これ。よし子先生の。」
「わかんない。ねえ、まだ抜かなくっていいの?なんなのよ?」
「忘れたのか?うちのクラス、4時間目は、よし子先生の授業なんだよ。」
羽美の顔がパアッと明るくなった。まるでおもちゃを与えられた瞬間の子供のような表情だ。まだ改蔵
のモノをくわえこんでいるアソコとはまるで不釣り合いな可愛い笑顔がキラキラしている。
改蔵の首に両手を回し、自分にぎゅーっと抱き寄せた。
「じゃあ、あと50分、ゆっくり愛してくれるの?」
「ま、そんなとこだな。」
「もう、なんでそれを早く言ってくんないのよ。私焦っちゃったじゃない。」
「いや、わざと焦らせてみようと思ってな。おかげで、随分燃えたじゃないか。」
羽美は真っ赤になった。
いったん抜いてアソコをきれいにする。流れ出した精液を拭き取る。
今度は上半身も運動靴と靴下も脱いで全裸になった。薄暗い室内でお互いを求め合う。休み時間なので、
外は結構にぎやかだ。生徒の走る音、先生の声、昼休みに備え購買の準備する物音。二人の吐息と喘ぎ
声がそれに混じる。
(この調子だと、4時間目では終わらずに、昼休みの時間もつぶれるかな…。)
二人はお互いにそう思いはじめていた。
改蔵に身体中を愛されて、羽美の膣口から熱いぬるぬるした液が滲みだす。彼がさっき出したものの残
りが混じって、少し白く濁っている。
4時間目の開始のチャイムが鳴った。しかし、熱く絡み合う二人には関係ないようだ。
−完−