新・小噺 その十二:院長先生の秘密(エロくないです)  
 
亜留美「あ、若先生、お帰りですか?お疲れ様でした」  
砂丹 「おう、看護学生くん、今日は準夜勤かい?がんばってね」  
亜留美「あら、私、学校卒業して正式に看護士になったんですよ、ほら白衣じゃないですか。あ、そう  
    そう、ちょっと時間いいですか?こちらに来ていただけません?」  
砂丹 「え、どうしたんだい、こんな廊下の突き当たりの誰も来ない所に僕を引き込んで?」  
亜留美「1つ聞きたいことがあるんです。あの・・・ここの院長先生って、どういう方なんですか?  
    噂によると、誰も顔を見たことがないって」  
砂丹 「(何だそういうことか残念)んー、そうだね。僕も顔は見たことがないなぁ」  
亜留美「・・・どうやって仕事してるんですか?」  
砂丹 「報告はメールで入れるし、緊急の指示はインタホンだし。あ、そうそう。あの人、どうしても  
    人前に出る必要がある時は、院長室に置いてある鉄の仮面をかぶって現れるそうだよ」  
亜留美「ほえ???す、すごいですね、そうまでして・・・でも、総婦長さんは院長先生の顔を知って  
    るはずですよね、いくらなんでも。夫婦なんだし」  
砂丹 「いや、事によると、彼女も知らないかもよ。「いつも隠れてて、院長室にも滅多にいない、  
    まるで忍者みたいだ」ってよく僕に愚痴ってるから」  
亜留美「そんな、冗談でしょぉ・・・」  
砂丹 「僕もさすがに顔は見たことあると思うけどね、ははは・・・自信ないけど」  
亜留美「そうだ、しえ先輩から聞いた噂だと、あの方、昔「天才塾」って塾を開いてたとか・・・?」  
砂丹 「そうなの?僕が聞いた噂だと、副業としてまんが家をしてるそうだけど・・・」  
亜留美「うーん、謎ですねー。何とかして顔を見れないもんかなー?そうだ!!ね、若先生、みんなで  
    策略を立てて、院長先生の素性を暴いてみませんか?」  
砂丹 「策略ねえ・・・みんな筒抜けになると思うよ」  
亜留美「なんでですか?」  
砂丹 「だってほら、あそこ見てごらん。天井に小さな穴が開いてるだろ?病院中にあるんだよ、穴」  
 
 
 
新・小噺 その十三:102号室の奥さんが202号室の勝夫妻に苦情を言うのだ  
 
住人「(コンコン)勝さん?居ます?下の階のものですけど。勝さん?」  
羽美「はい、居ます、ちょっとお待ちください・・・(ガチャ)あ、どうも」  
住人「あら奥さんお早う。お一人?」  
羽美「あ、ハイ、改・・・いえ、主人は仕事に出かけました。私もこれから・・・」  
住人「あら、じゃ、手短に言うわね。あのね、悪いんだけどね、お宅ね・・・その、夜がちょっとばか  
   り、にぎやかなのよね。わかる?言ってる意味」  
羽美「あ・・・聞こえちゃってますか・・・?」  
住人「いやね、そんな真っ赤にならなくともいいんだけどね。新婚さんだもの、ヤリたい盛りだしね」  
羽美「・・・」  
住人「ただ、うちは安アパートだから聞こえちゃうのよ。それに、夜8時頃から夜中の2時3時まで  
   延々とアノ声が上の部屋からするのはちょっと・・・うちには小学生の子供もいるし」  
羽美「す、すみません・・・」  
住人「出来れば、せめて子供にはわからないように、何とか工夫して欲しいんだけど。駄目かしら?」  
羽美「はあ、何とか考えて見ます、すみません」  
―――(翌日)―――  
住人「(コンコンコン)勝さん?居ます?下の階のものですけど。(コンコンコンコン)勝さぁん?」  
改蔵「はーい、はい。今開けます・・・(ガチャ)あ、どうも」  
住人「あらご主人?奥さんはもうお仕事?」  
改蔵「今日は早出当番らしいんで。僕もこれから・・・」  
住人「あら、じゃ、また手短に言うわね。あのね、昨日奥さんには言った件なんだけどね・・・」  
改蔵「あ、聞いてます・・・工夫してみたつもりなんですけど、駄目でした?」  
住人「いやね、子供にアノ時の声を聞かれないようにしてるつもりなんだろうけど・・・夜中に突然  
   ガンダムの主題歌をエンドレスで流されてもねえ。子供はかえって目が冴えちゃうし、しかも  
   奥さんの「いくいく」って声、結局はそれをかき消すくらい大きいんだもの」  
 
 
 
新・小噺 その十四:石神井総合病院、精神科カウンセリングルームにて/弐  
 
すず「次の方・・・あらこないだの女子高生?胸の大きさは変わってないようだけど」  
女子「今回は胸じゃないんです。私不眠症みたいなんで、それで・・・」  
すず「あら、先生なんかフーミン症で悩んでるのよ、、ほーらほーら(ぷるんぷるん)」  
女子「ううう、それってまた南国の保健医ネタのパクリじゃないですか、え――――――ん!!」  
すず「行っちゃったわ、はいまた治療完了。次の方。あらどこかで見た顔ね、どこでだったかな?」  
男 「・・・嫁が容赦ないんです。むこうは金だったのに、私は銅しか取れなかったもんで・・・」  
すず「銅はね、「金と同じ」って書くのよ。和田みたいにそうやって説得して御覧なさい」  
男 「な、なるほど・・・今夜、それ、試してみます・・・」  
すず「それだけじゃ怒って絞め落とされるのがオチだから、その時にね・・・行っちゃった。まいいか」  
砂丹「(ノック)すず先生、今夜暇じゃないですか?呑みに行きません?」  
すず「あら若先生、今夜は婦長さんと呑みに行く先約が・・・女性は酎ハイ呑み放題なんですよ」  
砂丹「あー、また一軒つぶれるな、あの人もウワバミだから・・・しょうがないなあ、じゃ明日でも」  
すず「またね・・・はい、本日最後のカウンセ・・・あら、改蔵くん、今日は羽美ちゃんは?」  
改蔵「元気ですよ。ちょっと事情で一人で来たんです」  
すず「事情?まあいいわ、で、セックス依存症はどう?」  
改蔵「博士・・・じゃない、先生から処方された薬が効いて、下の部屋から苦情が来る程ヤッてます」  
すず「うらやましいなぁ・・・で、今日は何?」  
羽美「羽美の様子が変なんで・・・ちくわを全然食べなくなって、ニボシばっかり食べてるんです」  
すず「ああ、事情ってそういうことね。他に変わった所は?ふんふん、なるほど・・・」  
羽美「ニボシ依存症でしょうか?」  
すず「そんな病気聞いた事ないわよ。勘だけど、羽美ちゃんのは私の専門外よ。紹介状書くわね」  
改蔵「紹介状?他の医者ですか?内科ですか外科ですか?」  
すず「産婦人科よ。知り合いに個人医で腕のいい人を知ってるの。この病院の産科より安いしね・・・  
   はい、書けたわ紹介状。おめでとう、今夜からあの薬は要らないわね」  
 
 
 
新・小噺 その十五:サンデー読者の8割が、あの2つのコマの間をこう脳内補完したはずだ  
 
羽美「いやあぁぁぁ!!(脚を持ち上げられて、床に転がる)」  
男1「うるさい、おとなしくしろ、おとなしくしてれば・・・すぐすむんだ、ハアハア」  
羽美「あーんだめぇ、パンツ、パンツ見えちゃう!!」  
男1「もう見えてるって、可愛いパンツだ・・・いてて、顔引っ掻くな、おい両腕押さえつけとけ」  
男2「は、はいっ」  
羽美「だめぇー!駄目だってばー!!」  
男2「ちょ、ちょっと、早くしてください、この女、結構力強いっすよ」  
羽美「誰か来て、改蔵助けてー!!」  
男1「ムリだよ、我々は神出鬼没、そう簡単には他人の来ない所で・・・いて、蹴るなこら!」  
男3「あ、脚も、押さえつけときましょうぜ、ぐへへ」  
羽美「やだやだやだー!!わーんこんな事されたらお嫁にいけなくなるー!!」  
男1「野良犬にかまれたと思って観念しろ・・・よし、なんとか右脚に・・・」  
羽美「うるさい、うるさーいっ、脚離して、腕離してぇ!!」  
男2「ちょっと、早くやっちゃってくださいよ、そろそろ人が来ますよ」  
男1「わかってるって・・・よし、今度は左脚をよこせ・・・」  
羽美「だめぇー!!ママー助けてー!!」  
男1「ハアハア・・・脚もっとちゃんと押さえつけ・・・も、もう少しだ」  
羽美「あーん、あーん!!」  
男1「なんて手間のかかる・・・ハアハア・・・よし終わった・・・おいもういいぞ、脚、離してやれ」  
男3「えー、もっと触ってたいのに・・・はい、わかってます、離します・・・」  
羽美「・・・ひ、ひどいわ・・・こんな時期にストッキングなんて・・・むれるじゃない!!」  
男1「そこがいいんじゃないか(うっとり)もとい衛生上、生脚も生モノなので禁止だ」  
 
(以上、22巻105頁3コマ目と4コマ目の間を補完してみました。)  
 
 
 
新・小噺 その十六:蘭堂博士誕生秘話  
 
ころな「ねえパパ、ママ、せっくすして」  
月斗 「な!?何を言いだすんだころな?」  
ころな「ねーせっくすして、せっくすしてー!ママとせっくすしてよパパァー」  
そあら「ちょっところなどこでそんな言葉覚えたの?人前で言っちゃダメよそれ」  
ころな「だってまえだくんが言ってたもん、「せっくす」っていうのをすると赤ちゃんができるんだっ  
    て。ねー、ころな、弟が欲しいのー。だからしてー、せっくすしてー」  
そあら「前田君って、こないだころなに「金太の大冒険」の歌を教えこんだ子ね?全くそういうやらし  
    い事ばっか達者な子っていつの時代のどこの幼稚園にもいるのね・・・」  
月斗 「何で俺のほうを見ていうんだよ」  
ころな「ねーパパママ、ころな弟欲しい、妹でもいいけど。ねー作ってーせっくすしてーねーねー」  
月斗 「わかったわかった今夜作ってあげるから、大声でセックスセックス連呼するなって、な?」  
ころな「わーい」  
―――  
そあら「月斗・・・ころなは寝た?」  
月斗 「ああ。セックス見るんだって頑張って起きてたけど、さすがにこの時間だとな。さて・・・」  
そあら「そうね、出来やすい日だし、久しぶりにアレつけないでしよっか」  
月斗 「(前戯略)よし、挿れるぞ・・・うう、久々の直に擦れ合う感触だ・・・はあはあ」  
そあら「あ、ああ・・・月斗、いいよぉ、あん・・・あん・・・」  
月斗 「はあはあ、そあらおまえってこんなに良かったっけ?も、もうでる・・・は――――ん!!」  
そあら「・・・凄かったぁ・・・ああん、まだ出てくるよぉ・・・って、ころな起きてるわ!」  
ころな「ねーパパママ、せっくすしてくれるんじゃなかったのー?」  
夫婦 「・・・い、今してた所なんだけど・・・」  
ころな「それプロレスごっこだっていったじゃない。毎晩毎晩してるの見てるもん、もう見飽きたー。  
    でも、今日はオチンチンにいつもの風船つけてないんだね、パパ」  
 
 
 
新・小噺 その十七:石神井総合病院、精神科カウンセリングルームにて/参  
 
すず「次の方・・・あらまたこないだの女子高生?今度は何を悩んでるの?」  
女子「顔見てください、ストレスが原因だと思うんですけど、ニキビが出来ちゃって」  
すず「大丈夫、先生なんてビキニで(略)」  
女子「ううう、それってまた南国の保(略)」  
すず「行っちゃったわ、治療完了。次の方。あらツツミさん、どうしたんです?」  
ツ 「・・・社会的信用を失ってしまいまして・・・」  
すず「まあ有価証券報告書の件も株の件もそう隠し通せるもんじゃないわ、諦めなさい」  
ツ 「思えば、あの時あの見慣れぬ女の甘言に乗って裏工作なんてしてなければこんなことには・・・  
   あの女、きっと今頃、一人で大金を手に(はっ)そ、そういえばあんたその外ハネ・・・!?」  
すず「あら思い出しちゃった?忘れてちょうだい(ぷすっ)」  
砂丹「(ノック)すず先生、お茶しませ・・・あれ?誰ですそこで気を失ってるの?」  
すず「あら若先生、このおじ様を運び出すの手伝っていただけません?そしたらお茶つきあいますよ」  
砂丹「あー、また儲けるだけ儲けといて相手の記憶消したんですか・・・怖いからお茶は後にします」  
すず「またね。はい、次の方・・・あら羽美ちゃん、経過はどう?」  
羽美「はいっ、来週で三ヶ月目に入ります、おかげさまで」  
すず「順調ね。セックスは避けてるんでしょ?」  
羽美「ええ、何とかガマンしてます。ただ、あの・・・改蔵はやっぱガマンにも限界があるみたいで、  
   かと言って浮気されるのもやだから口でしてあげてるんですけど・・・最近つわりが・・・」  
すず「ああ、きついのね。手じゃ駄目?味気なくってやだって言われた?じゃ胸の谷間に・・・ダメか」  
羽美「で・・・しかたないから・・・お、お、お尻のほうで、してあげてもいいかな、って・・・」  
すず「お尻?改蔵くんそっちに挿れたがってるの?」  
羽美「改蔵はお尻は嫌いなんです。でもほかに方法ないし、すず先生がそれしかないって言えば・・・」  
すず「・・・要するに羽美ちゃん、自分がお尻にされたくってたまらないのに言い出せないもんだから、  
   私から「これからは羽美ちゃんのお尻でしなさい」って彼に強制してほしい訳ね、はいはい」  
 

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