「ガアアアアアアアァァァァァァーっ!」  
 がっがっと妖怪の群れに攻められていた木島卓が不意に雄叫びを上げる。  
 びりっと服が破れて体が膨れ上がり、肌が鋼色になっていく。そして頭からは一本角。  
 ギン! とその瞳が紅く輝く。  
鬼化した木島の姿に妖怪たちさえもが怯え、一瞬にして鬼の野太い腕に叩き殺されていった……。  
 すぐ背後で『童歌』を歌っていた仲間の座敷童も、首をすくめて震えている。  
 
 妖怪退治の最中、かんなとうづきからはぐれて、妖怪の群れに囲まれてしまった木島と座敷童。  
座敷童の『童歌」の回復も間に合わず、木島は鬼化してしまった。  
 天乃社神社の巫女の姉妹、天神かんなとうづきがこの場にいなかったのは幸いだったかもしれない。  
 鬼と化した木島はただの暴力と性欲の塊りにすぎないのだから……。  
 
「ぐるるるるる」  
 妖怪どもを殲滅した木島はさらに獲物を求めるように周囲を探る。牙の生えた口から涎を垂れ流して。  
あれ程いた妖怪たちは無惨な屍を晒していた。だがまだだ。まだ足りない。  
「ぐるる?」  
と、その赤い瞳が木陰に隠れて震えている小さな体を見つけた。  
「ひっ……」  
 瞳が合い、小さな体に比率して大きな瞳が怯えた。  
 
 赤い着物におかっぱの黒髪の童女。人間で言えばまだまだ子供である。  
 まさに日本人形のような可愛い女の子。だが彼女は人間ではない。  
 座敷童。住み着いた家に繁栄ももたらすと伝えられる小さな女の子の妖怪。  
 そしてこの座敷童は、仲間でありうづきの友達でもある。特に回復役として重宝していた。  
 
「がうるる」  
 鬼木島の瞳がその小さな童女を見つけて好色に輝く。  
 まだ小さいが、いや小さいからこそ可愛い。  
「がうっ!」  
「きゃっ」  
 大きな体で跳びかかり、小さな座敷童を草むらへと押し倒した。  
「はな……して」  
 か細く呻く。腕を掴んで引きずり倒した鬼木島は、その細さに獣欲を刺激されていた。  
このまま力を込めれば折れてしまいそうな小枝のような細い手足。そして怯える大きな瞳。  
 草むらに押し倒された座敷童は、すぐ上に圧倒的な存在感と荒々しい息を感じ、  
瞳に涙を浮かべただただ怯えていた。  
「…あ……あ……」  
 妖怪である彼女だが、荒事に慣れているわけではない。物静かで大人しく無口で、  
その精神は人間の少女と何ら変わりは無かった。  
「いや……たすけ……」  
 その小さな口がわなわなと震えると、鬼木島の手が動いた。  
 赤い着物の帯を掴み、一瞬で引き千切る。ほどける、ではない。  
「きゃー!」  
 帯が宙に舞い、着物がはだけ、その白い肌が晒された。  
 下着は身に付けていなかった。着物の下には何も着けないもの。もちろん下も。  
 
 はだけた着物から見える肌は驚くほどに白く、そして滑ら。胸はまだ膨らんでなくぺったんこ。  
二つに桃色の乳首が色鮮やかに白い肌に映えている。  
 もっとも妖怪である座敷童がこれから成長するかは分からないが。  
 座敷童の平坦な白い胸にますます涎を垂れ流し、鬼木島は大きな舌で胸を一舐めした。  
「きゃうっ」  
 小さな白い胸を大きな舌が下から舐め上げ、びくっと震えてしまう。乳首も両方一緒に舐められ、「あっ」と声を出してしまった。  
「ぐるるる」  
 座敷童の平坦な胸はとても甘く、特に乳首は砂糖菓子のようで。鬼木島はその体を味わうように、舌でしゃぶっていった。  
「きゃっ……やっ……」  
 小さな胸が唾液でべちょべちょに濡れ、座敷童は気持ち悪さに顔を背けた。  
ただ小さな乳首を舐められる時だけ、びりっと甘い痺れが走る。それでも乳首は陥没したまま。  
彼女は見た目通り、まだ童女なのだ。  
「う、ううう……」  
 横を向いた瞳から大粒の涙がこぼれ、おかっぱの黒髪がさらさらと揺れる。  
 まるで綿菓子のような白い胸をしゃぶっていた鬼木島は、不意に彼女の細い脚を掴んで持ち上げた.  
「きゃあっ……!」  
 逆さまにされ、おかっぱの黒髪も下に流れる。  
「ぐるるるる」  
 そしてどっかりと地面に座り込んだ鬼木島は、逆さに持ち上げた座敷童の小枝のような細い素足に噛み付いた。  
「ひいっ……!」  
 食べられる! と思い込み、座敷童はさっと蒼ざめる。鬼は人でも何でも食らう。  
だが鬼木島は大きな口に含んだ細い脚をしゃぶって味わうだけで、そのままちゅるちゅると付け根へと口を移していった。  
「はっ……」  
 その先にあるのは小さな割れ目。はだけた赤い着物から、丸いお尻と股間がはっきりとこぼれていた。  
「やっ……」  
 脚をしゃぶりながら、鬼木島の赤い瞳がその股間に注がれる。視線を感じ、座敷童は恐怖を忘れて羞恥に紅くなった。  
妖怪でも童女でも、羞恥心はある。  
 座敷童のそこはあまりに小さく、まだ毛も生えていない。人間で言えば初潮前の童女の陰核そのものだ。  
 その小さな割れ目にぺろっと熱い汁の爛れる舌を乗せた。  
「きゃうっ!?」  
 逆さにされたままの、座敷童がビクッと顔を仰け反らせる。  
「あ、ああ……」  
 白い肌が赤くなり、涙の流れる瞳が潤んだ。恐怖ではなく、初めて感じるもっと別の何かに。  
 座敷童の割れ目とお尻は胸よりもさらに甘く、鬼木島は夢中になってしゃぶり出す。  
蜜に群がる虫のように。  
「ひいいっ……いいぃ……あ……」  
 大きな舌が小さな丸いお尻を包むように舐め上げ、幼い筋をぺろぺろと通り過ぎる。  
その度に、座敷童は白い喉を仰け反らせて鳴いた。甘く、切なく。  
「はあぁ……あぁ……」  
 いつしか、吐息に甘いものが含まれている。  
 それは彼女が初めて感じる「濡れる」という女の悦び。  
 
「ひうっ……」  
 そして逆さにされた顔を仰け反らせた座敷童は見た。真下にある鬼木島の股間。  
そこから一本の棒が金棒のように延びていることに。  
「えっ」  
 それが何であるか気付き、座敷童はヒッと怯え、震えるお尻をきゅっと締めた。  
鬼木島の股間からは金棒のように伸びているそれは、勃起した彼の性器。その大きさは座敷童の細い腕よりも大きい。脚よりも大きいかもしれなかった。  
「あ、アアア……」  
 初めて目の当たりにする男の象徴はあまりに強大でそして異様で。  
 きゅーと肝が冷え、思わず出してしまった。  
「がる?」  
 陰核の奥底が蠢き、溢れる冷たい水に気付き、鬼木島は口を股間から離した。  
 
 ぴゅー  
 
 その顔に、無色透明の水がかかる。股間から飛んできた水。おしっこだ。  
「ぐるー」  
 嫌がりもせず、むしろ気持ち良さそうな顔で鬼木島はおしっこを受け止めた。  
まるでシャワーでも浴びているように。  
と同時、座敷童の逆さの顔のすぐ下の鬼ちんこがぴくぴくと蠢き、どぴゅっと白濁液を吐き出した。  
「きゃっ」  
 それはただの先走りの精液だったが、小さな可愛い顔を、下に流れる艶々の黒髪を白く染めていく。  
 鬼木島の顔に座敷童のおしっこが掛かり、逆さの座敷童の顔には鬼木島の先走りの精液が掛かる。  
お互いに顔を濡らし、そして止まった。  
「やあぁ……」  
 おしっこを出してしまい、精液を掛けられ、座敷童は白く汚された顔を赤く染めてしまう。  
「がるー」  
 気持ちよく顔におしっこを受け、そして射精した鬼木島は逆さにした座敷童を持ち直して、頭をちゃんと上にした。  
そして小さな脚を拡げていく。抵抗なく小さな脚が開いていく。もっとも抵抗しても鬼の力の前には無力だ。  
その脚の付け根のすぐ下には、いまだ固さを保ったままの鬼肉棒。  
「あ……ヤメ……」  
 何をされるか本能で悟り、座敷童が怯えた声を出す。  
 すとんとその小さな体を下に降ろすと、唾液とおしっこで濡れた割れ目に、鬼の金棒のようなペニスが突き刺さっていった。  
 
「ひぎいいいいいいぃぃぃぃぃぃーっ!!!」  
 
 めりっと秘唇が限界を越えて広がされ、たちまち鮮血が溢れて、白い脚を赤く染め、醜悪な肉棒に伝っていく。  
 めり、めり、と肉棒が沈んで行く度に、肉を裂く音が響き、そして血が溢れる。  
「がはっ……ああぁ……」  
 ぽかんと開いた口から涎が落ち、滝のように涙の流れる瞳にもう意志は残っていない。ぼんやりと前を見るだけだ。  
凶悪に歪む鬼木島の顔を。  
 その小さなお腹がぼこっと盛り上がっている。内側からペニスが盛り上げているのだ。  
 それでも鬼木島の性器は半分もう埋まっていない。  
 
 大きな裂け目となった結合部からさらに大量の血がどぼっとこぼれる。膣を突き破り、内臓まで鬼肉棒が突いたのだ。  
股関節も限界を越えて引き伸び、そして裂けられた。  
「あ……あがぁ……」  
 口からも涎に混じって血が流れる。  
 人間の童女ならとっく死んでいたかもしれない。だが幸いというか生憎というか、妖怪はそう簡単に死なない。死ねない。  
「ガアアアアアアぁぁぁぁーっ!」  
 雄叫びを上げ、鬼木島は座ったままの姿勢で、貫いた座敷童の小さな体を揺り動かす。  
「あがあぁ……はああぁ……」  
 下から突き刺さった肉棒が内臓をゴリゴリとかき回し、お腹が内側から盛り上がったりへこんだりする。  
「ぐふー」  
 ペニスの先端に感じるドクンドクンと脈打つ臓器は肝臓だろうか大腸だろうか。  
ひょっとしたら心臓かもしれない。  
「……ああぁ……ううぅ……」  
 座敷童の涙で霞んだ瞳に見えるのは、鬼の爛々とした赤い瞳のみ。  
 もう全身が麻痺して痺れ、痛みも何も感じない。感じたらショックで死んでしまう。  
 
 どぴゅうう! どぴゅうううううっ!  
 
 不意に体の内側に勢いよく熱い液体が放たれる。  
 鬼木島が膣内射精したのだ。いや内臓で。内臓射精だ。  
「はぐうぅ……」  
 腸を、肝臓を、白濁液が白く染めていく。そして心臓も。  
 股関節が裂かれ、だらんと開かれた膣からも精液が溢れ出て、赤い血を押し流す。垂れ下がった脚にも白い白濁液が流れていき、足先の草履からポタポタとこぼれ、鬼木島の太ももにおちる。  
 
 どぴゅぴゅぴゅぴゅ!  
 
 内臓での射精は絶え間なく続き―  
「はがあああっ!?」  
 とうとう白い喉を駆け上がり、血に混じって口からも白濁液がこぼれた。  
小さな鼻からも逆流した白濁液が漏れ出る。  
 口の内側からも精液を垂れ流す。小さなその体の内側はもう精液でいっぱいだった。  
 どばああーっ! と射精し続ける鬼ペニスがするっと結合部から抜け落ちた。  
あまりの射精の勢いに抜け落ちたのだ。  
「ガアアアーっ!」  
 鬼木島はその小さな体を草むらに放り落とし、さらに精液をぶっかけていく。  
「………」  
 放心状態の虚ろな顔に精を受け、座敷童はヒクッと小刻みに震えた。  
 艶々のおかっぱの黒髪も、可愛らしい顔も、小さな胸も、はだけた赤い着物も、全て白く濁った精液に染められていく……。  
体の内も外も精液で満たされ、座敷童はぐったりとその身を草むらに横たえていた。  
瞳は虚ろで、ぽかんと開いた口からは血と精液がこぼれている。  
 そのおかっぱの前髪を掴んで顔を引きずり上げ、鬼木島はぽかんと開いた口に、まだ射精し続けるペニスの先端を叩き付ける。  
 口の中に捻じ込もうというのか。だが小さな口に大きすぎる鬼肉棒は入らない。  
 
 口に押し付けられた肉棒の先端から、止まるこのない射精が顔にぶつかっていく。  
そして小さな体をさらに精液で染めていった。  
「……あ……ぁ……」  
 白いシャワーを全身に受け、座敷童はぐったりとうな垂れる。そこで意識が途絶えた。  
「がるー……」  
 ようやく射精が止まり、鬼木島は座敷童がぐったりと気を失っているのに気付いた。  
もう用は無いとばかり、小さな体を草むらに放り捨てる。  
 そして新たな獲物を求め、徘徊していった……。  
 
 木島が正気を取り戻したのは戦いが終わった後だった。幸い、かんなとうづきは襲われずに済んだ。  
 
「はー……」  
 天乃社神社に戻った木島は自室でため息を吐く。自己嫌悪のため息。  
 鬼化した後は見境無く暴れ回り、女と見れば犯してしまうが……さすがに今回はいつも以上に罪悪感が募る。  
 見た目はどう見ても童女の座敷童を犯してしまったのだ。それも徹底的に。  
 人間の童女なら死んでたと葉子にも怒られてしまった。  
「はあぁー……」  
 夜も深け、とりあえず寝ようと木島は敷いていた布団に就く。明日、きちんと謝ろう。それで許してもらえるとは思っていないが。  
「ん?」  
 布団に入って気付いた。妙に暖かいモノが入っている。  
 掛布団をめくって見ると、赤い着物の小さな童女がいた。艶々とした黒いおかっぱの黒髪の日本人形のような女の子。  
「座敷童!?」  
 さすがにビックリしてしまう。  
 あれだけ激しく陵辱されながら、見た目は特に変わっていない。怪我も汚れも感じさせなかった。  
さすが妖怪といったところか。  
と、ビックリする木島に、座敷童はニコーと笑いかけ、そして抱きついてきた。  
「お、おい……」  
 小さな女の子に布団の上で抱きつかれ、木島は呆然としてしまう。手持ち無沙汰に手は宙に泳ぐ。  
「……え?」  
 木島の胸の中で座敷童が呟き、それははっきりと耳の届いた。  
「俺に……抱いてほしい?」  
 顔を上げ座敷童は小さく頷く。そしてにっこりと微笑んだ。童女の可愛い笑み。  
その趣味のない木島も、ついぎゅっと抱きしめてしまう。  
「あの……あの時はすまなかったな」  
「ううん」と胸の中で座敷童は首を振る。  
「お詫びなら……して」  
「……」  
 そこまで言われては仕方ない。内心、動揺とドキドキを感じながら、木島は 座敷童の小さな体を布団に横たえた。  
「いいのか?」  
「うん」と座敷童は頷く。  
 その小さな唇にそっとキスした。  
「ん……」  
 口を重ね、座敷童は目を閉じる。  
 その小さな体が熱くなったような気がした。  
 そして……  
 
 
 朝。チュンチュンと雀の鳴き声で目を覚ますと、大きな瞳が目に飛び込む。  
「わっ」  
 そして裸の童女。自分も全裸だ。  
 ニコーと微笑むおかっぱの童女に釣られ、木島もつい苦笑してしまう。  
 そうか。昨日は座敷童と一夜を過ごしたんだ。  
 まだ幼さの残る、というか幼い体の童女の座敷童。その小さな裸体を抱き寄せ、おかっぱの髪をよしよしと撫でてやる。  
 くすくすと笑う声が聞こえた。  
 そしてその可愛い顔をしっかりと見つめる。座敷童も見返してきた。  
「歩……」  
 ふと幼い顔に妹が重なる。  
 無惨に犯され食い殺された妹。  
「んー?」  
 きょんと座敷童は首を傾げる。  
「あ、ああ……。すまん」  
 そしてまたぎゅっと抱きしめ、切り揃えたおかっぱの前髪のさらさらを胸に感じる。  
「これからもよろしくな……。歩」  
「うん……」  
 座敷童はしっかりと頷き、自身も木島に抱きついた。  
 
 それから、鬼と化す半人半鬼の木島の側には、常に座敷童の可愛い姿が見られた。  
木島はその座敷童を「歩」と勝手に呼び、妹のように可愛がったという。  
 
(おしまい)  
 

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