河童との戦いに敗れた私は近くの水辺に引き擦り込まれた。  
獅子王が手を離れ地面に落ちる。  
 
「くっ・・・・」  
 
話には聞いていた。  
女である私が妖怪との戦いに敗れた時、妖怪の子を産まされる為に犯されるのだと・・・・  
 
「い、いや・・・・離してっ」  
 
穢される恐れ、何より犯されるだけでなくこの様なおぞましい河童の子を孕まされる。  
たとえさんの浄化により子を産むことは無いとは判っていてもその嫌悪は拭えない。  
 
必死に抵抗するが、水の中の河童の力には到底及ばない、しかも今の私は戦いに敗れ霊力も体力も限界まで削られている。  
 
スルッ・・・・  
 
 
河童の指が器用に私の緋袴の帯紐を緩める。  
慣れている巫女服という特殊なつくりをしている衣服をどう脱がせばいいのか熟知している。  
つまり、巫女を犯すのは私が初めてじゃないんだこの妖怪は・・・・  
 
「くっ・・・・こ、この・・・・」  
 
退魔という職にあり妖(あやかし)を屠り、人々を救う。  
その誇りを妖怪に抱かれ踏みにじられた女性を想う。  
 
クイッ・・・  
 
「あうっ・・・」  
 
身体が跳ねた。  
河童の指が私の身体を蹂躙しようとしている、で、でも・・・・そ、そこは。  
 
「そ、そこ違っ・・・・」  
 
後ろの不浄の穴を河童は嬲り始める。  
伝承に聞いた河童の事を思い出す。  
ま、まさかこの河童はわ、私の・・・・  
 
クリッ・・・  
 
「はっ、あっ・・・・」  
 
指が侵入してくる・・・両性類のような滑ついた皮膚はそれ自体を潤滑油にしてキツク締め付けようとする私の後ろの穴に  
 
たやすく侵入し嬲る。  
あまりに強い違和感、痛みは無いが指がゆっくりと動き私の中を擦る度に腰が跳ねそうになる。  
 
クルリッ  
 
「っ・・・・」  
 
指が回る。  
入り口が擦られ、腸壁が指先で撫でられる。  
おぞましい筈なのに一瞬奔った電流に声が漏れる。  
う、うそ・・・・  
 
「だ・・・・めっ・・・・」  
 
己を鼓舞する、負けては駄目だ・・・・こんな奴に  
 
水の中で指がゆっくりと出し入れされる。  
入り口がくすぐられ、腸壁が撫でられ続ける・・・・  
不意に胸元が開かれた。  
白い着物の間から零れ落ちる私の胸を河童の空いた手が掴んだ。  
 
「痛っ・・・・」  
 
乱暴なそれに痛みが走る。  
だが、そのほうがマシだ・・・・痛いほうがずっといい。こんな・・・・  
 
「あうっ!!」  
 
指の動きが早くなる・・・根元まで押し込まれ、中で指が深々と抉った後引き抜かれる。  
その動作が驚くほどの速度で繰り返される  
痛みに集中できない・・・・頭がボウッとなって・・・・く。  
 
「あっ・・・・くっ・・・・うううっ」  
 
しかも、最初は痛みしか感じなかった河童の胸への愛撫は徐々に痛みが消え始めている。  
私の胸はまるで芯が抜けたように河童の手の中で形を変え、その先端の尖りが指で弄ばれる度に電流が駆け、水かきに覆  
われた手の平で擦られる度に声が漏れ始めた。  
 
チュポンッ  
 
「あはぁっ!」  
 
嬲られ続けていた菊座から初めて河童の指が引き抜かれた。  
奔る快楽の声をもう抑えられずに嬌声が漏れる。  
 
河童の顔が水中に沈む。  
緋袴がずり降ろされた・・・・  
 
なま暖かいものが私の不浄の穴の入り口に触れる。  
ゆるやかにそれが入り口の皺をなぞり始める・・・・こ、この河童、私のアソコを舐めている・・・?  
 
「い、イヤ、そこ・・・・汚い・・・・」  
 
不浄の穴だ、むろん毎日入浴時に洗っているとは言え、それを他人に触れられるどころか舐められる。  
想像を絶するおぞましさだった。おぞましい・・・・はずだった。  
 
「や・・・・めっ・・・・あうっ!!」  
 
なのに指で散々に嬲られたそこは河童の舌がもたらすおぞましい感覚をたやすく背筋を走る電流に塗り替えてしまう、イ  
ヤなのに、イヤだったのに・・・・あああっ!!  
 
舌が侵入してくる。  
私の中に入ってくる指とは違う生暖かい、そしてナメクジの様に柔らかいソレがわたしの中を嘗め回す。  
私の中がどんどん濡れていく・・・・汚らわしい河童の唾液で・・・・濡れ・・・・て  
 
そして・・・・・  
 
熱く硬いモノが押し当てられた。  
ぼんやりとした私の意識がソレがナニカ理解するよりも早く。  
 
ズンッ!  
 
ソレは入ってきた。  
指ですこし道を付けられたとは言え、それは入り口付近だけだ。  
反射的に括約筋が締め付ける狭い私の穴をゆっくりと押し入ってくる。  
 
・・・・熱い・・・・苦しい・・・・  
 
「いた・・・・痛いっ・・・・!」  
 
思いもしなかった。  
初めて異性を受け入れるのが不浄の穴なんて・・・・  
考えもしなかった。  
初めて受け入れるのが妖怪なんて・・・・  
 
私自身の重みで河童のソレは確実に道を付けながら入り込んでくる。  
小刻みにピストン運動を繰り返し埋め込んでくる・・・・  
 
「あっ・・・・あっ・・・・あああぁぁぁっ・・・・!」  
 
苦しい・・・・でも、ああ粘膜が擦られるごとに、菊座が抉られるごとに・・・・き、もち・・・いい・・・なんて  
 
「あ、あ、汚い、そんなとこ・・・・あっ・・・・だめぇ・・・・!」  
 
括約筋を必死締めて抵抗する・・・・しかしそれでも肉棒は徐々に納まっていった。  
 
「は、あ・・・・あぁっ・・・・」  
 
息を吐き、少しでも苦しさから逃れようとする。  
その度に後ろの穴は緩み、快感を生み出し、徐々に河童のモノは私の中を征服していく。  
 
やがて河童の腰が私の尻肉にぶつかった。  
完全に私の中に・・・・嵌りきったんだ。  
 
奪われた・・・・最奥まで貫かれた・・・・後ろで純潔を失ったんだ・・・・  
お尻を犯されておきながら処女だなんて言えない、女にされてしまった・・・・こんなバケモノなんかに・・・・  
目の端から涙が零れ落ちる。  
まるでソレは私の流す事の出来ない破瓜の証のようだった。  
 
河童の顔が私の涙をそっと舐め取り嗤った。  
 
「お前の中は暖かいな・・・・」  
 
初めて聞く河童の声、それは低く濁り、私を犯した嗜虐に歪み、何より私の中の熱と感触を味わう喜悦に染まっていた。  
 
「・・・・っ」  
 
屈辱に顔を背ける。  
妖怪が腰を止めたまま私の名を尋ねる。  
 
「だ、誰が貴方なんかにっ!」  
 
コイツの思惑などわからない、けどそれに答えるのはただ相手を喜ばせるだけなのは判った。  
なによりこんな化け物に聞かせてやるつもりは微塵もない。  
不意に河童が私の胸を掴んだ。  
揉みしだかれすっかり柔らかくなった胸が今度は両手で嬲られる。  
 
「っ!」  
 
体が震える。  
最初は抵抗感しかなかったのに今の私にとっては性感を促進するものでしかない。  
もう痛みなど無い・・・・むしろお尻と一緒にどんどん・・・・  
 
「ん、んんぅー・・・・」  
 
ペロリっ  
 
不意に首筋が舐められた。  
 
「ああっ!」  
 
たまらず鳴いてしまう。  
獅子王を振るい数多の妖怪を屠ってきた女剣士の声ではなく、浅ましいメスの声で鳴いた。  
 
その声に気を良くしたのだろう、河童はゆっくりと動き始める。  
水面を静かに波紋が揺らす・・・・  
 
それまでの河童のモノを埋め込むための作業じゃない。  
 
笠で入り口を擦り、粘膜を抉り、奥まで貫き、引き抜かれながら、先端の笠で粘膜を再び逆に擦られ、入り口が押し開か  
れる。  
 
「ひあっ・・・・! あ・・・・あうっ・・・・ああっ・・・・」  
 
指なんかとは違う、太く、熱く、複雑な形が私の後ろの穴を狂わせていく。  
 
「あっ、あっ、あああっ!!」  
 
浅ましい考えが、嫌らしい声が抑えられない、自分の腰から下が自分の物では無いように自由が利かない  
お尻が擦られ、抉られ、貫かれる。  
自慢にしていた黒い髪が水を弾く、河童と私の動きにあわせ宙を舞う。  
 
チャップ、チャップ、チャップ・・・・・  
 
あたりに響く波打つ水音がまるで自分と河童の接合部から響いているかのような錯覚。  
 
河童の鋭い眼差しが私の様子を肩越しに伺っているのを感じた。  
私がお尻で感じ、喘ぎ、悶えているのが冷静に観察されている・・・・・  
 
欲しいか・・・・? 耳朶に響く声。  
尋ねるのでも確認するのでもない・・・・判っていながら嬲っている、私の心を見透かし嘲っている  
 
・・・・悔しい・・・・  
 
屈辱感が、怒りが一瞬私の誇りを取り戻した。  
 
「いやぁ・・・・お、お尻で感じる・・・・なんて・・・・」  
 
想いが言葉となって漏れる、それは認めがたい事実だった。  
屈辱をバネとして唇をかみ締める。  
痛みと血の味が一瞬私を正気に戻した  
 
「うぐっ・・・・こ、こんなところで・・・・っ」  
 
だがその想いは後ろから絶え間なく襲ってくる背徳の快楽に塗りつぶされる。  
・・・・私という桂香という人間が退廃していくのを感じた。  
怒りが悦びに、屈辱が屈服に、誇りが堕落されていく・・・・  
 
強制的に味合わされる排泄感?・・・・違うそんな生易しいものじゃない。  
感じる・・・・気持ちいい・・・・もっと味わいたい。  
 
「あ、ああっ、も、もうっ・・・・あっ! はうっ・・・・んぅっ!」  
 
後ろを嬲る河童の動きが早くなっていくのを感じる。  
ソレが何を意味するか解っている。  
ソレが何をもたらすか解っている。  
でも、もうそんな事はどうでもいい。  
 
早くなった動きがもたらす快楽が全てだった・・・・  
ううん、違う・・・・キットソレハキモチイイ・・・・  
 
河童の親指とひとさし指が胸の尖りを擦った、喘ぎが漏れる。  
河童の両手が私の胸の形を巧みに変えながら揉みしだく、もっと強くと胸を突き出した。  
河童の舌が首筋を耳を舐める、身体が跳ねる髪を振り乱れる。  
河童の硬い陰毛が私のお尻にぶつかる、その程度の事で背中を何かが駆け上がった。  
河童の男根が私の中を擦る、抉る、貫く、歓喜の声が涙が震えが止まらない。  
 
「ああ・・・・はぁ・・・・あ・・・・はぁん!」  
 
どこまでも甘い声が漏れる、もう、駄目だった。  
 
河童が私の腰を強く引き付ける。  
 
深々と貫かれあがる悦びに震える私の体。  
 
そして・・・・  
 
わたしの口が「あ」の形で止まり、全身が硬直した。  
 
叩きつける・・・・そういう描写がぴったりだった。  
腸壁にビチャリッと熱いものがぶつかるのを感じる、感じさせられた。  
それが始まりだった。  
 
信じられないほど熱く、濃いソレ。  
まさに粘塊と呼ぶに相応しいその第一射はたやすく私の意識を吹き散らした。  
ノックするという表現にはあまりに荒々しい、その勢いだけで身体が浮き上がるかと錯覚した。  
 
第2射が再び私の中を叩く、最初のソレが奥に押しやられる。  
私のお尻の中を荒れ狂う熱い濁流に全てが呑み込まれる。  
 
ようやく私の声帯は硬直から解放された。  
 
「あ、あ、あああああ〜〜〜〜〜〜っ!!」  
 
吼える。  
 
ソレは正しくメスの咆哮だっただろう。  
何も考えられない、ただ全身で快楽を貪利、歓喜の叫びを上げた。  
 
たて続けに3射、4射と熱い迸りに私の奥をノックされ完全に屈服した。  
理性の門をこじ開け、尊厳の扉を打ち破り、心を踏み折られ、誇りを砕かれ、魂を汚された。  
自分のお尻の中に植え付けられただろう妖怪の子種さえどうでも良かった。  
 
「あ・・・・ああっ・・・・はぁ・・・・ああぁ・・・・!」  
 
全ての放出が終わり、糸が切れるように私は背後の河童の厚い胸板に背中を預けた。  
 
「はぁ・・・・はぁ・・・・っ」  
 
全ての力を失い、河童の肩に頭を寄せたまま皮肉なほどに雲ひとつない夜天に浮かぶ夏の星を虚ろな瞳で眺める。  
 
クイッ  
 
「・・・・・あ」  
 
水かきのついた手が私のあごをつかみ、焦点の定まらない視線が無理やり河童の方を向かされる。  
河童の鋭い視線が心を折られ曇った私の目の奥を覗き込む。  
 
「・・・・名前は?」  
 
先ほどと同じように尋ねられた、絶対に教えないと誓った想いはガラスのようにひび割れており、その一声に容易に砕け  
 
散った。  
 
「お、音羽 桂香・・・・です。」  
 
荒い息の下で答える私の唇に河童の生臭い息がかかり、次の瞬間私の唇は奪われていた。  
 
「う・・・・うんっ・・・・!」  
 
河童の紫色の舌が私の口腔を蹂躙する。  
舌が絡み取られ、歯茎が舐め取られ、大量の唾液を飲まされる。  
 
「けほっ・・・・けほっ・・・・」  
 
無理やり飲まされ、気管に少し入ったそれに咳き込む私の唇を開放し、河童は嗤った。  
 
「これから・・・・たっぷり可愛がってやる、我が妻 桂香よ・・・・」  
 
尻を貫いたまま嘲笑う河童の言葉。  
そしてその口付けが自分のファーストキスだった事をようやく思い至り、私は顔を背ける。  
 
トプン・・・・  
 
川辺に響く水音とともに私の姿は河童とともに水の中に姿を消した。  
最期にに流した涙が光の世界と家族と大切な人達に別れを告げて・・・・・  
 
 
 
以後、音羽 桂香の姿を見たものは誰もいない。  
ただ九尾の狐復活により滅ぼされた神社の長女として記録だけが残っている。  
 

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