小ネタ:四人兄妹で川の字になって寝る方法  
 
 
曜子 「突然ですけど、今夜は川の字になって寝ませんか?お兄様」  
宗次 「本当に突然だな。いったい何を言い出すんだ曜子」  
曜子 「昔を思い出したのよ。あの頃は咲も入れて、三人で仲良く寝てたでしょう?」  
宗次 「だが今はもう高校生だ。兄妹が寝床を共にするのは非常識だろう」  
咲  「宗次さまがそれをおっしゃいますか」  
曜子 「咲が言うと説得力があるわ。そうよねお兄様?」  
宗次 「ぐっ!……だが昔と違うことは他にもある。僕たち兄妹は、もう三人じゃない。今は波留巳もいる」  
曜子 「ならば波留巳も入れて、四人で寝ましょう。いいわね、波留巳?」  
波留巳「!?……兄妹で、そんなこと……」  
曜子 「波留巳」  
波留巳「はい……わかりました」  
宗次 「勝手に話を進めるな。それにもし四人で並んで寝たとしたら、棒が四本並ぶことになる。  
    川の字にはならない。どうしても一本余るぞ」  
咲  「あら、わたしは気にしませんよ。わたしに構わず、宗次さまは妹さまがたと仲良くなさってください」  
宗次 「咲、お前なぜ拳を握り締めて小刻みに震わせてるんだ?」  
咲  「別に」  
宗次 「曜子、お前も何を勝ち誇ってるんだ?なぜ僕の腕にしがみ付いて舌出してるんだ?」  
曜子 「別に」  
宗次 「とにかく僕は今夜、誰とも寝ないからな。一人で寝るからな。川の字なんてまっぴら御免だ」  
 
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一史 「ハハハハハハ、何ともバカでマヌケな宗次さまだ!四人で川の字になって寝るなんて簡単だろうに!  
    アレだな、全国模試でトップクラスの成績ってのも、設定倒れに終わんだろうよ!」  
曜子 「お兄さま……お兄さまっ……ナカにっ!……ああ」  
一史 「ふう。しかし体位が限られるのが、ちょっとばかり難点だ。ずっと正面向いて抱き合ってなきゃいけない。  
    動きが窮屈で少し不便だ。物足りないな」  
曜子 「……でも、いっぱいキスしてもらえたわ。わたしはこの体位が一番好きよ」  
咲  「他の体位は、次のお楽しみということで。それとも明日は、あなたの好きな体位でして下さるのかしら?」  
波留巳「こんなこと……兄妹どうしで……」  
咲  「さあ、次は波留巳さまの番ですわ。たっぷりと可愛がっていただければよろしいかと。  
    ケダモノのように愛される喜びは、一度覚えたら二度と忘れられなくなりますよ。わたしみたいに」  
波留巳「ああ……こんなこと……」  
一史 「可愛い顔して随分濡らしてるな、波留巳。曜子が抱かれる所を見て、自分も欲しくなったのか。  
    さすが櫛木の家の一員になろうとする女は、一味も二味も違うもんだな。ええ?」  
波留巳「違う……わたし……痛っ!」  
咲  「波留巳さまは初めてなんですから、もう少し優しくして動いて差し上げてくださいね。  
    それと次はわたしの番ですから、お楽しみもほどほどに」  
一史 「解ってるさ。三人ともたっぷり可愛がってやるよ。平等に、一晩中、川の字を崩さないようにな」  
咲  「ええ。期待してますわ」  
一史 「アハハハハハハッ!楽しいよなあ宗次!宗次ィ―-――――――!!」  
 
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宗次 「やけに体中が痛いよ……昨夜いったい何があったんだ?」  
曜子 「別に」  
宗次 「なぜ皆そんなに元気なんだ?波留巳はやけに落ち着いてるし、曜子と咲の雰囲気も大人しい。  
    本当の事を教えてくれ。何があった?」  
咲  「別に。川の字になって寝ただけですわ。そうですよね波留巳さま?」  
波留巳「……ええ」  
 
終わり  
 

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