-目覚め-
ニーナ様、お時間でございます。
マギがニーナの眠るベッドの側に立ち起こす。
しかし今は朝ではなく、暗闇の広がる時間だった。
う、うーん…
ニーナの部屋は城の一室あった。とは言っても四方は壁に囲まれ光の入り込む隙間
などなく、ろうそくの炎だけがまたたいている。
ニーナ様お召し物を………。
ニーナは黒一色のローブを脱ぎ、黒紫のフリルの付いたヒザ上丈のスカートをはく。
袖にもフリルの付いた服を着た。襟元には赤いリボンがあった。しかしまだ寝ぼけてボーとしている。
お食事はどうなさいますか?
マギは尋ねる。
…いつものでいい…。
承知しました。
すぐさま、コックコートの人物が皿一枚の食事を運んできた。
その食事は新鮮な肉であったが…焼かれていない生の肉だった。
ニーナはそれをナイフとフォークで食べる。
モクモク…。
血が口の横につくが、ニーナは舌で舐めとっている。
ニーナ様お行儀が…
マギが困った顔をする。
いいじゃない別に!
ニーナはマギをキッと睨んだ。
ニーナはバンパイヤである父親と今は亡き母親(人間)の間に生まれた。
しかし、父親の血を濃くうけついだために、太陽の光が死に直結するものであり
血に渇望を抱くのだった。
さて…と。
ニーナは食事を済ませ、眠気が覚めてきた。
ちょっと出かけてくる。
また、エミリの所ですか?あまり人間とかかわりあいにならないほうが…。
なによ!私の勝手でしょ!
ニーナはたびたびエミリの私室に遊びに行っていた。
エミリがいろんな本の話をしてくれるからだった。
エミリお姉ちゃん今日はどんな話をしてくれるのかな〜?
昨日は何か用事があるって、行けなかったもん。今日はたっぷりお話してもらおっと。
部屋を出てスキップをするように歩くニーナ。
左右に結んだ金色の髪が華やかに揺れている。
しばらく歩いていると、エミリが部屋から出てきた。ニーナは立ち止まる。
あ、エミリお姉ちゃ…と声をかけようとしたが、どことなく様子がおかしい。
なんかキョロキョロしてる…
曲り角の影に隠れてニーナは様子を見た。
どっかに行くのかな?
エミリは部屋の鍵を閉めて、小走りにホールに向かう。
あっちは行ったことないなー。
ニーナは気になったので後をつける事にした。
そしてエミリはホールに入っていった。
あ、入っていった。
ニーナは足音をたてずに急いでドアまで走る。
そしてエミリの足音を聞きながらそっとドアを開ける。
エミリは向こうのドアに駆け足で向かっていた。
あそこから出るのかな?
ニーナは後を追う。ドアを少し開けて覗きこむと
かなり大きめのドアの前にエミリがいた。
あ、危ないー。ふぅもう少しで出るところだった・・・
ドアの隙間から様子を伺うニーナ。
エミリはドアをノックする。
エミリです。よろしいでしょうか?
・・・いいわよ。入ってちょうだい。
エミリはドアを開け、入っていった。
すかさず、ニーナはドアの前に忍び足で近づいた。
誰の部屋だろ・・・
さすがに入ったばかりなので、開けて中の様子を覗くことはできない。
ニーナは鍵穴から覗き込んだ。
見にくいなー。あ、エミリ姉ちゃんいた・・・あれ?
ニーナの見たエミリは、部屋の誰かに抱きつかれている様子だった。
一体誰よ!自分の姉同様に思っているエミリを抱く存在を知りニーナは憤慨した。
もう一度覗き込むと・・・
(えっ・・・・あれは・・・セーラ・・・?)
(えちょっとなんで・・・?えっ!)
ニーナの目に入ってきたのはエミリとセーラは熱い抱擁と深いキスだった。
思わずニーナは声を上げそうになった。
ニーナはエミリが気になる人がいる事を聞いていたが、
まさかセーラだとは思ってもいなかった。
何で・・・
ニーナはショックを受けたが、聞こえてくる声に耳をすませる。
んっ・・・ふっ・・・はぁ
二人の長いキスは続いていた。
・・・エミリ・・・
はい・・・
二人は絡みつくように、ベットに横たわった。
横たわりながら、セーラがエミリのエプロンとメイド服を。
エミリがセーラのドレスを脱がせている・・・
えっ!ちょっと何して・・・
ニーナは目の前の二人の行いに目を奪われている。
セーラはエミリの胸に下着の上から触れた。
あ!んっ!
ふふっやっぱりエミリって敏感なのね
セーラ様・・・意地悪・・・
エミリは片手を背中の回し、ブラのホックをはずしセーラの胸にキスをする。
んっ!あぅ!エ、エミリ・・・
二人の間にはすでに恥じらいは薄れ欲望のまま絡み合っている。
体を覆うものはすべて除かれていた。
淫猥な音が流れ出し、二人の喘ぎ声が部屋に響いていた。
んっ!あっ!あう!セ、セーラ様・・・
セーラはエミリに覆いかぶさるように、胸にキスを
下半身の秘部に手を回し、指を滑らせている。
エミリも・・
はい・・・
セーラはエミリの手を取り、自分の秘部に促す・・・
そして、エミリの細い指が滑り込む。
んんっ!あっ!
セーラ様!ああっ!
お互いがお互いを高めあいそして果てた・・・
ニーナはすべてを目撃した。鼓動はかつて無いほど高まり
その場に座り込んでしまった。
エミリお姉ちゃんとセーラが・・・こんなことって・・・
ニーナの二人が理解できずに混乱している・・・
ダメ・・・もう帰ろう・・・
ニーナは来た廊下を帰っていく。鼓動が収まらない。
脳裏には見たものすべてが焼きついてしまった。
ニーナはショックでふらつきながら、自分の部屋に戻っていく。
ニーナ様どうなさいました?
部屋に入るとマギがいた。
(こんなこと言えない・・・エミリお姉ちゃんに何あったら・・・)
何でも無い!なんか疲れたからもう寝る!
ニーナ様・・・
いいから出てって!
・・・・承知しました。では明日・・・
マギは部屋を出て、ニーナはベットに横たわった。
とんでもないもの見ちゃったなあ・・・
ニーナの頭の中では見てしまった光景がかけめぐっている。
しかし、ニーナは自分の体の異変に気がついた。
(なんか体が熱い・・・)
-熱-
どうしたんだろ・・私・・・
なんかちょっとピリピリしてる・・・?
ニーナは自分の胸に電流が流れてるように感じた。
深く考えず、自分の胸に触れた。
きゃあ!な、なに?この感じ・・・・しびれるような・・・
またそっと触れてみる。
あっ・・・ちょっと・・・
胸の刺激の感覚が変わってきたことにニーナは気がついた。
・・・気持ちいいかも・・・
服の裾から手を入れて、おそるおそる自分の胸に触れる。
ああっ!・・・やっぱり・・・
ニーナは体験したことの無い快感を知りつつあった。
部屋の外に誰もいないのを確かめて、中から鍵をかける。
いけないことかな・・・これって・・・でも・・・
おもいきって服を脱ぎ、青白い肌をあらわにした。
そしてベットに横たわる・・・
んっ!あっあっ・・・・
まだふくらみも少ない胸を自分の手で触れる。
やっぱり・・・気持ちいい・・・
脳裏にはエミリとセーラの光景が浮かんできた。
あの時はたしかここ・・・
自分の胸の小さな突起を軽くつまんだ・・・
ああっ!大きな快感に背中をそらした。
これって・・・うっあう!
小さな手は快感を得るために小さな胸を触れ回っている。
あああっ!んっ!うっ!はぁ!
未体験の快楽の波に飲まれている・・・
左手は自分の胸を触れ、自然に右手はスカートの中に潜り込む・・・
・・・!ん!あ!あう!
ニーナの手は止まらない・・・
あ・・・ぬるぬるしてる・・・んんっ!
ニーナの右手はすでに下着の中に入り込んでいた。
ぬめりにあわせて、手を肌に沿わすそして滑り込んだ・・・
ああっ!あ!んっ!あう!!
私・・・どうなっちゃうの・・・あ、きゃ!ああ!・・・
ニーナの両手は、自分の肉体を自ら攻め立てた。快感を求めて。
気を失ったニーナは、静かに寝息を立て始めた・・・
-変化-
う、うーん…
あぁ!
ニーナは半裸の上にスカートはだらしなく乱れていた。
よかったマギに見られなくて…。ちゃんと服着なきゃ…。
ニーナにはまだ余韻が残っていた。ボーとしながら結った髪をほどいた。
金色の髪が肩になびく。そして自分でパジャマを探しだして、着替えた。
はぁ…。ニーナはベッドに倒れ込む。
なんであんな事しちゃったのかな…
ニーナはシーツの中に潜りこんでうとうとと眠り始めた。
…ニー…様…ニーナ様…
うーん…もう時間?
ニーナは目を開ける。しかし、目の前にいたのはマギではなくエミリだった。
起床のお時間ございます。ニーナ様。
…あれ…なんでエミリが?
?どうなされたんですか?ニーナ様。私はニーナ様の使いですよ?エミリは微笑んだ。
あ、多分マギが休んだのかな?ま、いいか。マギごめんね。
ニーナはマギに世話をされるよりエミリの方が断然いいので都合よく考えた。
ニーナは微笑んだ。
エミリにしか見せない笑顔だった。
さ、お着替えを。
はーい。ニーナはエミリと一緒に居られる事がとてもうれしかった。
すでに昨日の夜に見たものを忘れていた。
お食事をお持ちしますね。
椅子に座ったニーナの前にいつもの料理が運ばれる。
ニーナはいつもより美味しく感じていた。
おいしー。
よろしかったですねニーナ様。あっ血が…
エミリはニーナの口元についた血を持っていたハンカチで拭いた。
ニーナは突然の事に驚いたが、照れているのを隠すためにうつ向いて言う。
あ、ありがとう…。
そんな、とんでもない。
エミリ・・・
なんでしょうニーナ様?
お姉ちゃんって呼んでもいい?もちろん二人だけの時は・・・・
エミリは突然の申し出に少し驚いたが快く引き受けた。
はい。結構です。ニーナ様。
あ、あと、様じゃなくて妹みたいにニーナって呼んで欲しいの。お願い。
ニーナは少し顔を赤らめながら言う。
えっ!・・・分かりました。えーと、食事が終わったら何しよっか?ニーナ・・・
こんな感じでよろしいですか?
うん!バッチリ!
ニーナははしゃいで喜んでいる。
じゃあ、お姉ちゃんお話して欲しいな。この前の続き!
承知し・・・いいわよ、ニーナ。
やったあ!エヘへ・・・
エミリは食事の後かたづけを済また。
そして、ニーナはいつものようにエミリの膝の上に乗っていた。
しかし・・・エミリは本を持っていなかった。
あれ?お姉ちゃん、本は?
ニーナ・・・お話よりもこっちの方がいいんじゃない?
そう言うとエミリはニーナの頬に手を当て、ニーナを振り向かせる。
そして、軽くキスをした。
えっ!・・・
ニーナはエミリの突然のキスに驚いている。
どう?ニーナ・・
どうって・・いきな・・・
エミリはニーナが言いかけた言葉を抑えるようにまたキスをした。
今度は、ニーナの小さな唇を舌でなぞる・・・
あ、あ・・・
そして強引に舌を入れた。
えっ!ちょっ!
ニーナは驚いてエミリの舌をかんでしまった。しかし止まらなかった。
完全に硬直してしまった舌を、エミリの舌がつついてきた。
あ・・う、ふ・・・
(あ、エミリの血の味がする・・・)
エミリは噛まれたときに少し血を出していたが、それがニーナの
緊張をほぐした。それでも、ニーナは舌を動かすことは分からないが
エミリの舌の動きに快感を覚え始めた。
ん・・・ふ・・・う・・
ニーナは初めてのキスの感触に体を震わせている・・・・
ここで、エミリの手がニーナの胸に触れた。
きゃ!ニーナは驚いて体を跳ねたがエミリに抱かれている
あら、ニーナも敏感なのね?でも・・・まだ子供なのに
エミリはまた服の上からニーナの胸のラインにそって撫でる・・・
あ・う・・・・・ん
ほら感じてるんじゃないの?
ニーナは顔を真っ赤にしている。(いつものエミリじゃないみたい・・・でも・・・)
もっと触ってあげようか?
・・・・・・うん。
じゃ、ちょっと横になってみて。二−ナはソファーに横になった。
ふふっ違うわ。ベットよニーナ。
えっ!ベットに?
いやなの?
・・・ううん・・・
ニーナは自らベットに向かい横になった。
その傍らにエミリも横になる。
ちょっと緊張してない?ニーナ。
そんなこと無いもん!
ふふっ。エミリは笑った。
エミリはさっきのようにニーナのまだ膨らみも見受けられない胸を
服の上から撫でる・・・
あっあっ・・・・・
やっぱり感じてるわね・・・・じゃこれはどう?
エミリは小さな突起を軽くつまんだ。
ああっ!
エミリは思いがけないニーナの反応に驚いた。
やっぱり敏感ね・・・それじゃこんなことしたら
ニーナの服に手を入れて、エミリは直接肌に触れる。
うっんっ!ダメっ・・・
顔が真っ赤よニーナ・・・気持ちいいのね?
そんなこと・・・・
ふふっ、そうかしら?
エミリはニーナのスカートの中に手をもぐりこませた・・・
ああっ!!!
何?気持ちいいの?
・・・・うん。ニーナは小さく頷いた。
そう、じゃあもっと気持ちよくしてあげる・・・
エミリは下着の中に指を入れた。
きゃあ!あ!うっ!
あら、濡れてるわよニーナ。
ニーナは何も言えず、エミリの指の動きにあわせ喘いでいる。
んっ、あっ、ああっ!
ここでエミリは動きを止めた。
えっ・・・・ニーナは声を漏らす。
エミリはニーナを見ている・・・
ニーナはエミリの指を待ち焦がれていた。
そうすると・・・
ほらニーナ、人にお願いするときはなんていうの?
えっ・・・・
触って欲しいんでしょ?
うん・・・触って・・・欲しい・・
じゃあ言ってみなさい。
エミリは今にも登りつめそうなニーナを見つめる。
・・・お、お願いします、・・・
よくできたわね。じゃあ・・・
エミリは完全に手を白い下着の中に手をいれてニーナを愛撫する・・・
あっあっ!も、もう・・・
いいわよ。見ててあげる・・・
うっ、ああっ!!
・・・ニーナは未体験の快楽に果てた。自分の姉ともいえるエミリによって。
その顔には快楽に酔い幼さに合わない妖しさが現れていた・・・
・・・ーナ様!ニーナ様!お時間ですぞ!
マギは部屋のドアを叩く。
う、うーん・・・あ、あれ・・エミリは・・・
そこにはエミリはいなかった。
ドンドンドン!ニーナ様!
マギがあまりにも強くドアを叩くのでニーナはたまらずドアを開けた。
うるさいわね!起きてるわよ!
よかった。ニーナ様の身になにかあったかと・・・
・・・大丈夫よ。マギ悪いけど一人にしてくれない?
それは結構ではございますが・・・本当に何・・・
ニーナがにらんでいた。
・・・承知しました。お食事はドアの外に・・・
ドアに鍵を閉めて、ニーナはベットに倒れこんだ。
・・・あれって夢だったの・・・なんて夢見ちゃったんだろ・・・
まだ、夢でエミリに触れられた体が火照っている・・・
触れてしまったら、また快感の渦に巻き込まれることはニーナ自身も分かっていた。
どうなっちゃたの私・・・
しばらく、ニーナは天井を見ながらぼうっとしていたが次第に眠りについていった・・・
-血-
ニーナは一人、エミリの部屋に向かってパジャマのままで歩いていた。
部屋の前に立つと中から物音がしている。今日はエミリはいるようだ。
ノックもせず、ニーナは部屋に入る。
!・・・ど、どうなされたんですか?ニーナ様・・・
・・・・・・
ニーナは何も言わず、エミリを見る。ニーナの瞳にエミリが映った。
その時、エミリは異変を感じた。
か、体がう、動かない?
ゆっくりとニーナが近づく。ニーナがエミリの手を取るとその場に座り込んだ。
えっどうして・・・
自分の意思でない体の動きに困惑している。
ま、まさかニーナ様が・・・
絨毯の上に座りこんだエミリを見つめるニーナ。
そして、ゆっくりと口を開ける・・・上下の犬歯が大きく伸びている
ま、まさか!二ーナ様!エミリは事の重大さに気がついた、が・・・
ニーナはエミリに抱きつくようにエミリの首筋に歯を立てた。
あう!!ニ、ニーナさ・・・・エミリは激しい痛みを感じた。
ニーナは抱きついたままエミリから漏れる血を飲んでいる。
(あ、ああうん・・・・・)
エミリはえもいわれぬ快感を感じている。
(う、ふっあっあ、(何この感じ・・)
次第に、エミリの意識が遠のいていく・・・
(あ、だめ・・・・・セ、セーラ様・・・・)
気を失ったエミリは、座ったまま後ろに崩れるように倒れた。
ニーナの口から、赤い血がこぼれる。ニーナは舌で舐め取った。
ニーナは倒れこんだエミリを見ている・・・
準備してたら遅くなっちゃたわね・・・
セーラがネグリジェを着てガウンをはおり廊下を走っている。
そして、エミリの部屋の前に着いてノックをした。
コンコン。エミリ?入ってもいい?
部屋からは何も応答が無かった。
あれ?おかしいわね・・・セーラはドアを開ける。
目の前には、床に倒れこんでいるエミリと側に立つニーナがいた。
!ニーナ・・・これってどういうこ・・・・
言いかけた言葉が止まる。と同時に全身が金縛りにように固まった。
動けない!ま、まさか・・・
ニーナはセーラをひざまずかせた。
(いやっ!やめて!)顔は恐怖に怯えている。
その顔を見てニーナは軽く微笑んだ。そして・・・
(あぅ!・・・あ、ああ・・・・)
歯を立て、セーラの血を飲み始めた。
(どうしてこんな・・・・あ・・・だめ・・エミ・リ・・・)
エミリの隣に気を失ったセーラは倒れこんだ。
気を失った二人を見て、ニーナは微笑む。
本来のニーナの笑顔では無かった。
さて・・・
エミリとセーラが起きる。しかし、ニーナは何も言わず触れてもいない。
ニーナが両手を伸ばすと、二人は右手にエミリが左手にセーラがキスをした。
これでいいわね・・・
ニーナは気がつくと廊下を歩いていた。
(あ、また夢を見てるのね私・・・・)
ニーナは自分が夢を見ていることに気がついた。
前から、誰かが歩いてくる・・・
あれ?だれかしら?・・・・
背格好はニーナと同じぐらいだった。顔は暗いのでよく見えない。
どんどん近づいてきた。
え!!ニーナは驚く。
私じゃない!!あ、夢か・・・
向かい合わせた二人のニーナ。もう一人が口を開く。
夢とはちょっと違うわよニーナ。
!どういうこと?
あなたはニーナ。でも私もニーナになるのかしら。
そっくりじゃない、それに夢でしょこれ。
夢じゃないわよ。すぐに分かるわ。
あ、そういえば、さっきHな夢を見てたわねぇ。エミリとあんなこと。
!!どうしてそれを!!
ニーナもHなのね・・・知らなかったわ。
そ、そんなこと・・・
うそは私にはつけないわよ。ま、いいわ。
初めて顔を合わせる記念にと思って、面白い物をあなたに用意したのよ。
えっ・・・なんなの?
ちょっとその前に・・・
もう一人のニーナはニーナの服に触れた。みるみる服が崩れるように落ちる。
きゃ!きゃあ!何をするの!?ニーナは全裸になってしまった。
恥ずかしがることないじゃない。かわいいわね。
じゃ、目覚めなさい・・・もう一人のニーナは指でニーナの額をつつく。
あ・・・ニーナは腕で体を隠したまま、気を失った・・・
・・・・楽しんでらっしゃいニーナ・・・