水の月6月。  
桜子が達彦の妻となり、山長の女将となり1年が過ぎた。  
店の仕事に追われながらも幸せな結婚生活を送っていた。  
障子から射し込む陽射しと外で鳴くとりのさえずりによって何時もより早く目覚める桜子。  
6月に入り達彦は組合等の会合で家を空ける日が多く互いに一人寝の日々が続いていた。  
そして、昨日から達彦は大豆の統制価格の会合へ出席する為、東京へ行った。  
桜子は布団に蹲り達彦の残り香が付いた浴衣を握り締めていた。  
「達彦さん、今日は達彦さんの誕生日だよ。早く帰ってこんかな?寂しいよ。」  
達彦の浴衣に顔を埋めながら呟く桜子。  
1年前の4月。  
真っ白な花嫁衣裳に身を包み達彦の居る山長に嫁いだ日から今日まで数え切れない程、体を  
合わせ互いの愛を確認して来た。  
達彦の手によって乙女から大人の女性へ変化している事を桜子自身も感じとっていた。  
「達彦さんに強く抱き締められ温もりを感じ私の体を達彦さんで一杯にして欲しいよ!  
達彦さんの側で朝まで眠りたいよ!もう、達彦さんが居らん生活なんて考えられん。」  
尚も一層桜子は達彦の残り香が残る浴衣に顔を埋め再び眠りについた。  
 
午後になり達彦が東京から帰って来た。  
「ただいま」  
「大将、お帰りなさい。」  
「達彦さん、お帰り。」  
互いの顔を見た瞬間、抱き締めたい、抱き付きたい衝動をグッと抑え見詰め合い微笑んだ。  
「桜子、冷たい麦茶淹れてくれるか?」  
「うん。分かった」  
桜子は、小さなお盆に冷たい麦茶をコップに淹れ持って来ると達彦は野木山と大豆の統制価格  
について真剣な眼差しで話していた。  
そんな達彦を見た桜子は、恋を覚えたばかりの乙女の様に胸がときめいた。  
(達彦さん素敵だで、早く二人きりになりたいよ。いかんいかん仕事に集中せんと・・・でも  
ちょっとだけ達彦さんの温もりと匂いを感じたい。ダメかな?)  
「はい。」  
「ありがとう。」  
「達彦さん、着替えるか?」  
「あっ!うん。これ飲んでから。」  
「分かった。私、伝票と帳簿の照会しとるで、着替えに行く時、声を掛けて」  
「うん。」  
達彦は暫く野木山と熱心に今後の大豆統制価格の動向等を話していた。  
伝票と帳簿の照会を真剣な眼差しでしていると達彦が「桜子、着替えるよ」と声を掛けると  
桜子は顔を上げ『うん』と言って達彦の後を歩き二人の部屋に入ると達彦は突然桜子を抱きすくめ  
唇を貪る様に奪った。  
何度も角度を変え桜子の口内を掻き回すかの様に桜子の舌を絡めた。次第に桜子の体から力が抜け達彦の腕に  
よって支えられ立っているのがやっとだった。  
桜子は空気を求め達彦の唇から逃れたが達彦は、桜子の首筋に舌を這わせ着物の襟元に手を強引に忍ばせ  
桜子の乳房に触れた。  
「あっ・・・達彦さん。ダメ・・・まだ、お店が開いとるし・・・間もなく森山味噌さんがお見えになるで  
着替えんと」  
無言のまま達彦は、桜子の襟元を強引に開き乳房を口に含んだ。  
「あっ・・・」と声をあげ桜子は体を仰け反らせ畳の上に座り込んでしまった。  
達彦はそのまま桜子を押し倒し着物の裾をに手を入れ内腿を擦りその手は次第に秘所へと伸びていった。  
その時、居間の方から達彦を探す野木山の声が聞こえて来た。  
達彦は、何事もなかったかの様に起き上がり二人の部屋を出て行った。  
桜子は起き上がり畳の上に座ると胸に手を当て深く息を吐きゆっくり息を吸い気持ちを落ち着かせたが  
一向に体の火照りがとれない。  
桜子は乱れた髪と着物を整えていると急いで先程までの男の顔から当主の顔に戻り部屋に戻って来た。  
「桜子、森山味噌の旦那が来たで・・・急いで着替える」  
「うん。」  
桜子は達彦の着替えを手伝い終えると桜子は達彦の胸におでこを付けた。  
「桜子、ごめんな!続きは夜、二人きりになってからな。お前も身なりを整えたら直ぐ、お茶を持って  
応接間へおいで」  
と言い残し達彦は、応接間へ向かった。  
 
森山味噌の当主が帰るまでの間、桜子は達彦の隣に座り共に話を聞いていた。  
達彦の隣に座り達彦が桜子に触れるだけで桜子の体がビクッとなり益々体が火照り静まる気配がなかった。  
(どうしたんだろう。私の体・・・何処か悪いのかな?)と思いながら話を聞いているとやっと森山味噌  
の旦那が帰って行った。  
そして、桜子にとって長い午後が終わり店じまいを済まし二人は居間に戻ると達彦は、待ってましたと言う  
ばかりに桜子を抱き寄せ畳の上に押し倒した。  
「達彦さん。」  
「桜子、今日、俺の誕生日なの知っとるよな。」  
「うん。知っとる。達彦さんが帰って来たら二人でお祝いしようと思って、朝から準備しとった。」  
「俺の誕生日、また祝ってくれるんだ。」  
「勿論。」  
「なら、今から俺の好きにしていいか?」  
「いいよ!いいけど・・・その前に二人でお祝いしまい。」  
「やだよ。会合続きでずーと一人寝しとったんだ・・・今すぐこうしたい」と言って達彦は桜子の唇を塞ぎ  
舌で唇をなぞり口を開かせると口内を掻き回し舌を絡め互いの唾液が混じりあい部屋の中からは口付けを交す  
水音が響いていた。  
達彦は、口付けながら桜子の裾を捲くり太腿を擦り秘所へと手を伸ばすと既に蜜が溢れ濡れ達彦自身を簡単に受け入れられる  
程だった。  
「桜子、何もしとらんのにこんなに濡れて。もしかして、一人で触っとったのか?」  
「そんな事、しとらんよ。変な事言わんで。」  
「なら、どうして・・・こんなに濡れとるんだ?」と言いながら達彦は、業とピチャピチャと淫らな水音を立てると桜子は、  
「んん・・・あっ・・・意地悪せんで」と言って潤んだ瞳で達彦に訴えた。  
「どうして、こんなに濡れとるんだ?」  
「うん・・・あっ・・・はぁ・・・達彦さんが着替える前・・・達彦さんに触れられてからずーと、体の火照りが治まらんの」  
「桜子、俺が欲しかったのか?」  
「分からん。」  
「分からん?お前が分かるまであげない」と言って達彦は桜子の唇に口付け首筋と耳に舌を這わせ丹念に桜子が感じる箇所を  
刺激し続けながら器用に達彦は桜子の着物の帯を解き着物を脱がせた。  
達彦は、桜子の乳房の頂上を唇で挟み舌先で転がす様に舐め吸い付き乳房の頂上を起立させた。  
「うん・・・あっ・・・はぁ・・・達彦さん・・・」  
「桜子、俺が欲しかったのか?」と耳元で囁くと桜子は観念したかの様にコクリと頷いた。  
「ほうか・・・俺もお前が欲しかったよ。」と言って達彦は、喉の渇きを潤すかの様に桜子に口付け桜子の体に赤い刻印を  
押しながら少しずつ下に下りると桜子の足を開脚させると丹念に秘所を愛撫した。  
舌先で最も感じる蕾をなぞり舐め上げた。  
 
「あーっ」  
甲高い声を発し喘ぐ桜子。  
秘所を愛撫する度に秘所から止め処なく蜜か流れ桜子の襦袢を汚した。  
達彦は、起き上がり桜子の手を取ると既に固く大きくなった達彦自身に触れさせた。  
桜子は、気だるい体を起し達彦の着物を丁寧に脱がせ下着を取ると桜子の目の前に大きく固くなった達彦自身が露になった  
桜子は、ためらいもなく愛しそうに達彦自身をてで優しく包むように握っただけで達彦は「うっ」と声をあげ眉間に皺をよせた。  
「桜子」  
達彦自身を上下に扱き舌でアイスクリームを舐める様に舐め舌先で亀頭を舐め上げると達彦の口から快楽の声を上げた。  
「うん・・・んん」  
桜子は、それが面白く・・・お返しと言わんばかりに懸命に口で達彦自身を手で上下に動かしながら舐め上げたり時には、  
強く吸い上げる度に達彦の口から喜びの声が漏れた。  
「桜子、もう・・・良い。お前が欲しい。」と言って達彦は、桜子を四つん這いにさせ後ろから一気に桜子を突いた。  
「あっ・・・んん・・・ほんな・・・急に」  
桜子の秘所からは蜜が溢れんばかりに溢れ暖かな肉壁が達彦自身を包み吸い付いて来た。  
久しぶりに味わう桜子の中。  
桜子もまた達彦によって満たされ二人はこのまま一つに繋がっていたいと思ったがこのままの状態だと桜子より早く  
絶頂を迎えてしまう。  
達彦は、一旦桜子から抜き替わりに指を入れ桜子が最も感じる部分を指で刺激すると息を荒げ体を上下に揺さぶり喘いだ。  
「達彦さん、お願い。」と涙目で達彦に訴えた。  
「桜子、俺の事が好きか?」  
「好き・・・大好きだから・・・お願い達彦さん」  
達彦は、桜子から甘い声で強請られるのが一番弱い。  
「桜子、入れるよ」と言って今度は、ゆっくり桜子の中に入れた。  
「あっん〜」  
やっと満たされた桜子は、甘い声を発した。  
「はぁ・・・桜子!色っぽい歌声だ!気持ちがいいか?」  
「気持ちいい。お願い・・・もっとして。」  
達彦は、大きく腰を引き勢い良く一気に出し入れする度に桜子の口から甘い声がもれた。達彦は、桜子の腰を手に添え  
繋がったまま仰向けに寝た。  
 
「桜子、好きな様に動いてご覧。」  
「ほんな・・・」  
「出来るだろう。」  
桜子は、おずおず腰を動かし自分が最も感じる部分に擦りつけ絶頂を向えようとしていた為、達彦はそれを止め桜子の向きを  
変え桜子の顔が見える様にした。  
「桜子、良いよ。もう一度、好きな様に動いてご覧。」と言うと桜子は再び腰を激しく動かし一人で絶頂を向かえ倒れ込んで  
しまった。  
達彦は、それを受け止め桜子を組み敷いた。  
「達彦さん、もうダメ」  
「まだまだだよ。」と言って達彦は、腰を動かした。  
「うん・・・達彦さん・・・もう一度来る・・・あーっ・・・・」  
「桜子、ダメだ!一緒にいこう。」  
「もうダメ・・・あーっ!」甲高い声をあげながら体を仰け反らし桜子は先に意識を手放した後に達彦は桜子の中に何時もより  
濃く大量の精を注ぎ込み桜子は、それを一気に飲み込んだ。  
達彦は、荒い息が落ち着くまで一つになっていた。  
息が治まると達彦は、桜子の中からそっと自分自身を抜くと桜子の壷から白濁が流れ落ちて来た。  
達彦は、近くにあったチリ紙で押さえ、まだ意識を手放したままの桜子を抱き上げ風呂場へ向かった。  
風呂場に入ると達彦は桜子の秘所から流れ出る白濁を荒い流すと達彦は桜子を抱き上げ湯船につかった。  
少しして桜子は、目覚め達彦を見た。  
「達彦さん。」  
「桜子、大丈夫か?」  
「うん。」  
「俺が居らん間、寂しかったか?」  
「うん。とっても寂しかった。もう、私・・・達彦さんが側に居らんとダメみたい。達彦さん、お誕生日おめでとう。」  
と言って桜子は口付けた。  
「ありがとう。今夜は、寝かせんぞ」  
二人だけの長く甘い夜の幕が上がった。  
そして、3ケ月後、桜子のお腹の中に新しい命が芽生え二人は、最大の喜びを噛み締めていた。  
 
終わり  
 

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