達彦が復員して1年。  
今日は達彦の母、かねの三回忌法要。  
桜子は、朝から女中達と忙しく働いていた。  
「女将さん、時間大丈夫ですか?」  
台所に掛けてある時計を見て言うお清。  
「いけない!もうこんな時間。」  
「女将さん、ここはもう大丈夫ですから着替えて下さい。」  
「ありがとう。それじゃ、後の事はお願いね。」と言い残し台所を後にした桜子。  
桜子は急いで寝室で喪服に着替えていた。  
「桜子、そろそろ店先に立たんと」  
先に着替えを終えた達彦が部屋に入って来た。  
「あっ!うん。悪いけど達彦さん、先に帳場に行っとって!私も着替えたらすぐ行くでね。」  
達彦は、喪服に着替える桜子に見とれていた。  
「どしたの?」  
「いや・・・先に行っとるな。着替えが終わったらお前も直ぐ来てくれ。」  
「わかった。」  
達彦は、一人帳場に行った。  
暫くして、喪服に着替えた桜子が帳場に来た。  
喪服を着た桜子は、普段と違い色っぽさと艶めかしかった。  
達彦は、息をのみ今だ誰もいない帳場で突然、桜子を抱きすくめた。  
「どしたの?急に。」  
桜子は驚き達彦を見た。  
達彦は無言のまま桜子の唇に貪る様に口付けながら桜子の腰を擦ったりしていた。  
「ちょっと・・・達彦さん。何しとるの?ダメだよ!今日はお義母さんの三回忌だよ。」  
桜子は、達彦の胸に手を置き達彦から離れようとしたが、達彦はそれを許さない。  
「これから沢山、お客さんが来ると言うのに・・ダメだよ。」  
「分かっとる。分かっとるけど・・・・何故だか分からんけど・・急にお前が欲しくなったんだ。」  
「達彦さん。」  
達彦は片手で桜子の腰に手を回し桜子の首筋に舌を這わせて来た。  
「達彦さん、ダメ・・・ダメだよ!・・・お願い。我慢して」  
小さな子供に言い聞かせるかの様に達彦に言う桜子。  
「我慢できんと言ったら?」  
桜子の耳元で耳に息を吹きかけるかの様に囁く達彦。  
「そんな・・・じゃ・・・法事が終わって・・・お客さんが帰って、二人きりになるまで我慢して!ねぇ良いでしょ、達彦さん。」  
達彦に甘える様に言う桜子。  
すると店の外から人の話し声と足音が聞こえて来た。  
二人は慌てて離れ店の戸を開けた。  
達彦が先に店の外に出て、少し遅れて桜子が出た。  
「達彦さん、店の方はどう?上手く言っとるの?」  
かねの妹タネが達彦に言って来た。  
「はい。お陰様で何とか・・・」  
「ちゃんとやって貰わんと困るがね!桜子さん、子供はまだ出来んの?あんたは、この山長に嫁いで来たんだで・・・ちゃんと跡取り  
を生まんと・・・長年続いた店の暖簾があんた達の代で終わってしまうがね。」  
と来てそうそう、二人に言い残すとさっさと奥へ入っていった。  
 
お客様が揃うとかねの三回忌法要が始った。  
昨年のかねの一周忌に達彦が奇跡的な生還を果たし帰って来た。  
そして桜子は、親族席ではなく店の従業員や来賓席に座っていた。  
しかし、今回の法事は、達彦の妻として・・・  
松井家の人間として喪主を務める達彦の隣に座れる事が嬉しかった。  
法事が終わり全てのお客さんを見送った二人。  
桜子は、店の戸を閉めカーテンを引き終えると突然背後から達彦が抱き締めて来た。  
「桜子。」  
「達彦さん、もうちっと待って。まだ広間にお清さん達が後片付けしとるでね!」  
桜子は、達彦の腕から逃れ女中達が片付けをしてい広間に向った。  
達彦は、大きく溜息を付き帳場に座り、明日の仕事の段取りを確認していた。  
「達彦さん。今日はお疲れ様でした。」  
広間の片付けを終えた桜子が帳場に入って来た。  
「ああっ。むこうの片付け終わったか?」  
「うん。お清さん達も帰った。」  
「ほうか。お前もお疲れさん。」  
「うん。お茶でも入れて来ようか?」  
桜子の手を引き抱き寄せる達彦。  
「お茶はいらん。」と言うと達彦は、桜子に口付けながら帳場の畳の上にゆっくり押し倒した。  
「達彦さん。ちっと待って・・・ここじゃ・・・」  
「もう、この家には俺達しから居らんよ!今すぐお前が欲しい。」  
「でも・・・ここは、お店だよ!奥に行こう!ねぇ・・・」  
「ヤダ!ここでお前を抱きたい。」  
達彦は、桜子に口付けながら桜子の着物を肌蹴させ太腿を擦った。  
「達彦さん、ダメ・・・ダメだってば・・・」  
「桜子、黙って」  
桜子の首筋に舌を這わせながら達彦は、桜子の足を擦りもう片方の手で着物の上から胸を弄っていた。  
「達彦さん、ダメ・・・」  
「ダメじゃないだら。今日は、お前が誘っとるんだ・・・朝から」  
「誘っとらんよ!そんな・・あっ・・・」  
下着の上から桜子の秘所を撫でた。  
達彦は桜子の着物の帯を解きながら下着を抜かせ直に秘所に手を這わせた。  
「桜子、嫌じゃないだろ!」  
桜子は、理性が残っているうちに、達彦から逃れようと畳をはい上半身を起こした。  
しかし、その体勢が達彦にとって桜子が見に纏う着物を脱がせやすくしてしまった。  
 
達彦は、桜子の帯を全て解いた。  
「達彦さん、ダメ・・・奥に行こまい・・・あっ・・・んん」  
と桜子が言い終わらないうちに達彦は桜子の脚を広げ秘所に舌を這わせた。  
桜子は達彦から受ける突然の秘所への強烈な愛撫を受け仰け反った  
「桜子、綺麗だ!もっと俺を感じて乱れてくれ」  
「はぁ・・・うん・・・あっ・・ダ・・・メ」  
桜子は体から力が抜け何も考えられなくなってしまった。  
ただ・・・達彦から受ける愛撫に身を委ね熱い吐息と喘ぎ声が桜子の口から出る様になった。  
「桜子、心は拒絶しながらも体は俺の愛を欲しがっとるよ。」  
「ほんな・・・あっ・・・んん」  
舌と長い指で秘所への濃厚な愛撫を繰り返し桜子を攻め立てる達彦。  
帳場からは達彦が秘所を舐めるペチャペチャと言う音と同時に桜子の中に差し入れた指から溢れ出る蜜のクチュクチュと  
言う音が響いていた。  
「桜子、凄く濡れとるよ・・・」  
「はぁ・・・あっ・・・ほんなこと言わんで!あっ」  
達彦が桜子の中で一番感じる部分を二本の指で擦り挙げると桜子は大きく仰け反った。  
「桜子、もっと乱れ感じてくれ」  
尚も又桜子を責め立てる達彦。  
桜子は、声を大きく上げ仰け反ると意識を手放した。  
桜子の中から止め処なくトロトロと蜜が溢れ達彦の長い指を締め付けた。  
達彦は、そっと桜子の中から指を抜いた。  
桜子の体は赤く染めあがり、胸で息をしていた。  
達彦は、急ぎ自分が身に纏う着物を脱いだ。  
達彦は、強烈の快楽に襲われ余韻に浸る桜子の体を起こし着物を急ぎ脱がせ再び寝かせ桜子の足首を掴み大きく開かせると  
既に固く大きくなった達彦自身を一気に桜子の壷の奥深くまで挿れると桜子は、「あっ・・・そんな」と声を上げた。  
 
「桜子、そんなに俺が欲しかったのか?」  
「そんな・・・うっ・・・んん」  
桜子の中は大きく固くなった達彦自身で一杯になり達彦自身を暖かく包み込む様に熱く吸い付き加えて離そうとしない。  
達彦は、桜子の体を起こし向き合う形になることで、密着間がありより互いの繋がりと愛を感じられる。  
互いの舌を絡ませ口内を味わう様に熱く深く長い口付けを交し、強く互いを抱き締め二人は甘い一体感に酔いしれていると  
達彦は、寝そべった。  
「桜子、自分の好きな様に動いみり!感じるまま欲望に任せ動いてご覧。」  
「ほんな・・・」と言いながらも桜子は、おずおずと腰を動かし始めた。  
いつしか桜子は、大きく固くなった達彦自身で自分が最も感じる部分に擦り合わせ無我夢中で腰を動かしていた。  
帳場からは繋がった部分から淫らな音と桜子の甘い声と共に二人の熱い吐息が響いていた。  
「うん・・・はぁ・・・あっ・・・達彦さん、もうダメ」  
無我夢中で腰を動かす桜子を達彦は、目を細め熱い目で見ていた。  
『何て綺麗なんだ!桜子、もつと乱れ俺を欲しがってくれ』  
「桜子、綺麗だよ」  
暫くすると桜子は「あっ!・・・ん」と声を上げ一気に昇りつめ意識を手放し2度目の絶頂を向え倒れ込んだ。  
達彦は、桜子の体を押さえ繋がったまま桜子を寝かせると桜子は、目を開き潤んだトローンとした瞳で達彦を見た。  
「桜子、綺麗だったよとっても・・・愛しとるよ・・」と言って達彦は再び腰をゆっくり動かし始めた。  
桜子の秘所からは止め処なく蜜が流れ止まる事がない。  
「うん・・・あっ!・・・・達彦さん、もう・・・ダメ!・・・許して。」  
達彦に許しを請うが達彦は、許そうとしない。  
「ダメだ!まだ・・俺はお前を感じ尽くしとらん。」  
達彦は、再び腰を動かし桜子を浅く深く貫いた。  
「うん・・・はぁ・・・あっ・・・達彦さん、もうダメ許して・・・お願い」とうわ言の様に言っていると再び桜子の体の  
奥から熱く快楽の波が押し寄せてきた。  
「はぁ・・はぁ・・桜子・・・俺ももうダメ・・・一緒に」と言いながら達彦は、腰を早めた。  
「達彦さん。」  
「桜子。」  
桜子が意識を手放すと同時に達彦も桜子の中に精を解放し桜子の上に倒れ込んだ。  
達彦は、ゆっくり起き上がり桜子の中から達彦自身をそっと抜くと桜子から「あっ〜ん」と甘い声が漏れ桜子の中から  
何時も以上に大量の白濁が溢れ出て来た。  
達彦は、桜子を抱き寄せ近くにあった襦袢で桜子を包み込み愛の余韻にしたっていた。  
 
「お袋の法事の後にこんな事をしとったらお袋に怒られるな!まして仕事場で・・・」  
「ほっうだね。」  
「でも・・・ほんなに嫌だったか?ここで俺に抱かれるのが・・・・」  
「ほんなことないけど・・・ここは、店の顔である部屋だでカーテンが締められとるけど誰が来るか分からんから  
やっぱりこういう事は、奥でしようね。」  
「ほっうだな。少し冷えて来たな!桜子、風呂沸いとるか?」  
「うん。」  
「一緒に入ろう」  
達彦は起き上がり着物を軽く着付け、軽く桜子の秘所を拭い桜子を襦袢で包み抱き上げ風呂場へ向った。  
そして、二人の愛の営みは夜まで続いた。  
その頃、天国でかねはそんな二人に呆れ返りながら見ていた。  
「まったくあの二人は、何考えとるんだか・・・まぁ、跡取りが出来るまで大目に見てあげるがね!達彦、頑張り!」  
 
終わり  
 

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