二人が共に生活を初め間もなく一ヶ月が過ぎようとしている。  
この一ヶ月の間、二人の結婚式や徳次郎の葬儀や女将お披露目会。  
そして、取引先への挨拶回り等、慌しくも幸せな日々を送っていた。  
そんなある日の定休日の前夜。  
お風呂に入って来ると言って寝室を出て行ったきり戻って来ない。  
達彦は心配になり、寝室を出て風呂場へ続く廊下を歩いているとピアノの音色が聞こえて来た。  
達彦は応接間のドアを開け静かに中に入ると桜子は、部屋の明かりも点けず月明かりの元で達  
彦が部屋に入って来たのも知らずただ無心にピアノを弾いていた。  
ピアノを弾く桜子の背後から静かに抱き締めると桜子は、体をビクっとさせピアノを弾く手を止  
めた。  
「桜子、どした?何かあったのか?」  
桜子の頬に頬を寄せた。  
「うんん。お風呂から上がったら急に無性にピアノが弾きたくなって、気が付いたらここに来て  
ピアノを弾いとった。」  
桜子を抱く腕を強める達彦。  
「本当に何もなかったのか?何もなかったのに、何故お前のピアノに元気がないんだ?」  
「達彦さん」  
達彦はピアノの蓋を静かに閉め、桜子を抱き上げソファーに移動した。  
「こんなに体が冷えて。一体何があったんだ?話してご覧。」  
桜子は、何も言わず俯いていた。  
「分かった。何も言いたくないなら無理に話さんで良い。」  
達彦は桜子をソファーにゆっくり寝かせると、そのまま桜子の唇を荒々しく奪った。  
突然の達彦の行動に驚いた桜子は反射的に達彦から逃れようと達彦の体を押すが達彦は、それを  
許そうとしない。  
「桜子、今は俺を拒む事は許さんよ。お前の冷えた体と心を今すぐ俺が暖めてあげるよ。」  
と言って、達彦は桜子の頬を撫で口付けを落とした。  
最初は軽く、次第に深く甘く深く熱い口付けに変わっていった。  
桜子は、顔を横に振り達彦の口付けから逃れ様と抵抗してうたが、達彦から受ける熱く甘い長い口付  
けに何時しか夢中になり、体から力が抜けていった。  
 
達彦は、桜子の耳たぶ首筋に舌を這わせながら胸を弄りもう片方の手で浴衣の上から太ももを擦りな  
がら桜子の秘所に下着の上から撫でた。  
「達彦さん」  
桜子は我に返り、自分の秘所を弄る達彦の手を押さえた。  
「桜子、何も考えず俺の想いを感じとってくれ」  
達彦は一旦顔を上げ桜子を見つめ言うと再び桜子の唇に口付け首筋から胸元に舌を這わせ、既に達彦の手に  
よって肌蹴させられた胸元に所有の赤い印を付けながら桜子の浴衣の紐を解き合わせを開いた。  
舌先で桜子の胸の頂上を優しく舐めまわし、もう片方の胸を揉み親指と中指で軽く摘んだ。  
「あっ・・・ん・・・ん・・・あっ」  
桜子の体は、ピクっと反応し必死に手で声を押し殺していた。  
達彦は、口に押さえる桜子の手をとった。  
「この家には、俺達しか居らんで、お前の喜びの唄を俺に聴かせてくれるか?」  
達彦は桜子の胸元に顔を埋めた。  
手は、桜子の内腿を優しく撫でゆっくり桜子の下着を取り、達彦もまた自分の浴衣を脱ぎ桜子に覆いかぶさった。  
「桜子、綺麗だよ。とっても・・・俺の大切な宝物、誰にも渡さんよ。」  
桜子の頭を撫でながら口付け、桜子の口内を舌で愛撫すると桜子もまた、おずおずと達彦の舌に絡めて来た。  
応接間からは、口付けを交わす音と熱い吐息が響いていた。  
「達彦さんは、ずるい。ずるいよ!達彦さんは私の心と体を奪っといて・・・他の・・・あんな・・・綺麗な人と  
私には見せん・・・あんな表情で笑いながらお茶を飲んどる達彦さんなんて・・・大嫌い」  
桜子は達彦から顔を背けた。  
「桜子。もしかして、若林のお嬢さんと話とるのを見とったのか?」  
「見とった?名古屋の料亭に味噌を届けに行った帰り、たまたま通りかかった甘味処で・・・私に気づかず  
綺麗な女の人と楽しげに話しとる達彦さんを見たんよ。」  
「桜子。」  
桜子は、若林のお嬢さんとの事を誤解し嫉妬している事に気づくと、嬉しさと同時に桜子への愛しさが増した。  
達彦は、顔を背ける桜子の頬に手を添え口付けた。  
「桜子、俺は嬉しいよ。とっても・・・」と言って達彦は口付けをしながら桜子を抱き締めた。  
「そんなの嫌!私は怒っとるんよ!」  
桜子は、達彦の体を離そうと腕に力を入れた。  
「桜子、言ったろ!今日は俺を拒む事は許さないよ。お前は俺のもんだで・・・嫌われたって離さんよ。」  
 
桜子の首筋に舌を這わせながら下へ下りていった。  
達彦は桜子の胸を手の平で包み込む様に揉み上げ、胸の頂上を口に含み吸ったり舌先で転がし甘噛みをした。  
「はぁ・・・あっ・・あっ」  
体を捩りながら今だ分からぬ、えたいの知らぬ感覚に戸惑っていた。  
「桜子、大丈夫だから素直に俺を感じて。」  
「達彦さん」  
胸への愛撫を続けながら達彦は、桜子の秘所へ手を這わせると既に潤っていた。  
達彦の長い指は、桜子が最も感じる蕾に触れた。  
「あっ・・・ああ・・・ん・・・はぁ」  
桜子は体をビクっとさせ、まだ分からぬ未知の感覚から逃れようと腰を引いた。  
達彦は構わず、蕾への愛撫を続け達彦の長い人差し指はそっと桜子の花びらの中へ埋めた。  
「ひゃ・・・ああーっ」  
桜子の花びらの壷の中は、温かく達彦の指を包み吸い付いて来た。  
達彦は、ゆっくり花びらの壷から指を出し入れを繰り返す度に花びらの壷からクチュクチュと蜜が溢れ出て来た。  
「はぁ・・うっ・・あっ!」  
「桜子、怖くないから感じるままに感じてご覧。」  
桜子の耳元で囁く達彦。  
達彦に綺麗だよ、好きだよ、愛しとる、俺の桜子と耳元で囁かれるだけで体がぞくぞくし熱くなる。  
冷え切った桜子の心と体が達彦によって暖められて来た。  
「はぁ〜達彦さん」  
達彦は桜子の体を起こしソファーに座らせ、桜子の袖に通っていた浴衣を脱がせ、達彦は床に腰を下ろし桜子の足を  
開脚させ腰に腕を回し桜子の体を固定すると達彦は、桜子の秘所に口付けた。  
「ひゃ・・・あっ・・・あっ」  
桜子は、甘く熱い吐息を漏らし体を仰け反らせ、達彦の頭に手を添えた。  
「達彦さん・・・ダ・・メ。そんな所、汚い。」  
「綺麗だよ」と言って達彦は舌先で蕾を舐め上げた。  
「ああーっ・・・んん・・あっ」  
達彦から受ける強烈な愛撫から逃れようと上へはい上がろうとするが、体が動かない。  
達彦は、桜子の体を固定したまま秘所への愛撫を続けた。  
花びらからとめどなく蜜が溢れ、桜子の体から力が抜け達彦にされるままだった。  
桜子の口からは熱い吐息が漏れ、体の奥底から込み上げてくる今だ分からぬ熱い感覚に支配されていた。  
達彦は顔を上げ桜子を見た。  
桜子は、頬を紅潮させ瞳はトロンと潤んでいた。  
 
桜子の腰に回していた腕を解き、中指と人差し指を花びらの壷の中に入れ、もう片方の手で桜子の蕾を撫でた。  
「あーっ!・・・はぁ・・・んん・・・達彦さん」  
桜子の壷の中に入った達彦の長い二本の指を締め付けた。  
(凄い俺の指を柔らく包み吸い付いてくる)  
達彦は、桜子の中に入った二本の指を動かし何かを探す様に壷の中を擦った。  
すると、桜子は「あーっ!あ・・・はぁ」と声を大きく上げた。  
(ここか。ここが感じる場所なのか・・・ここをこうしたらどうなる。)  
達彦は、先程見つけた壷の中を指で擦り、舌先で蕾を愛撫すると桜子の花びらの蕾からとめどなく蜜が溢れ  
「あーっ!あっ・・・んん」と一段と声を大きく上げ「達彦さん、怖い」と言って体を仰け反らせ、桜子は  
意識を手放した。  
達彦は、桜子の花びらの壷から指を抜き立ち上がり、桜子をソファーに寝かせ、桜子の頬を優しく撫でた。  
「桜子、桜子、大丈夫か?」と達彦が囁くと桜子はゆっくり目を開けた。  
桜子は、息を荒げ潤んだ瞳で達彦を見つめた。  
「達彦さん、私・・」  
「気持ち良かったか?」と頬を撫でながら言うと桜子は素直に頷いた。  
達彦は桜子に口付けた。  
「桜子、俺の心は、何時もお前で一杯で常にお前を想っとる。俺の心の中はお前以外の女性が入る隙はないんだよ。」  
「達彦さん」  
「それに・・・俺の前に綺麗な女性が居っても、こうにはならんよ。」  
と言って達彦は、桜子の手を達彦自身に下着の上から触れさせた。  
達彦自身は既に大きくそれを主張しえいた。  
桜子は一瞬驚き手を引こうとした。  
桜子の体内を良く知る達彦自身。  
初めて共にお風呂に入り自分の目の前で突然起立した時は、さすがに驚き戸惑った。  
達彦と体を重ねてはいるが・・・今だ慣れず受け身の桜子。  
自分を想う達彦の心が痛い程、桜子の心に伝わって来た。  
(このままでは、いかん。私も達彦さんに私自身を感じてもらいたい)  
 
桜子は意を決し達彦自身をそっと撫でた。  
達彦は目を細め驚いた表情を浮かべた。  
桜子はゆっくり体を起こし、達彦の下着に手を掛け脱がすと、桜子の目の前に大きく主張する達彦自身が露になった。  
「私も達彦さんに私を感じて貰いたい。どうして良いか分からんで・・・教えて」  
「桜子、お前のその気持ちは、嬉しいが無理せんでいいんだぞ。」  
達彦は桜子の頭を撫でた。  
「無理しとらんよ。私が達彦さんにしてあげたいんよ。」  
「じゃ、お前が嫌じゃなければ口にしてくれるか?」  
桜子は、戸惑ったが達彦に言われた通り達彦自身に手を添え口に含んだ。  
「うっ・・・」  
達彦の体はピクっとなり吐息を漏らした。  
「桜子、気持ちが良いよ。とっても」  
桜子は、口に含みおずおずと舌先でなぞった。  
「あっうっ・・・」  
達彦は腰を捩った。  
「桜子、もういいよ。ありがとう。」と言って達彦は桜子から離れ、桜子をソファーに寝かせ口付けると体を起こし  
桜子の秘所にあてがい、ゆっくり花びらの蕾の中へ沈めていった。  
「ひゃ・・あっ」  
花びらの壷を押し広げられ、圧迫感と共に達彦自身が入って来た。  
「うっ・・・はぁ・・・あっ」  
達彦も眉間に苦渋を浮かべ桜子の壷の中へゆっくり入っていった。  
達彦自身を桜子の壷の中に全て入れると桜子をきつく抱き締め口付けた。  
「桜子、愛しとる・・・俺の桜子。」  
桜子は閉じていた目を開け達彦の顔を見た。  
「達彦さん、私も達彦さんが好き。何よりも大事。お願いだから他の女の人と一緒に居らんで!」  
「桜子、俺はお前のもんだよ。」と言って口付けると達彦はゆっくり動き出した。  
「うっ・・・あっ・・・達彦さん」  
達彦はゆっくり浅くそして深く桜子の花びらの壷の中を突き上げ、先程見つけた場所に達彦自身を擦り付けると桜子は  
声を大きく上げ仰け反らせた。  
「達彦さん・・・はぁ・・・怖い。また、何かが来る・・・達彦さん怖いよ」  
 
「はぁ・・・はぁ・・桜子、大丈夫だから・・・このまま身を任せて・・一緒に」  
と言って達彦は、振る腰を早めると同時に桜子の喘ぎ声も一段と大きく上げ体を仰け反らせ意識を手放した。  
桜子の花びらの壷の中は振るえ達彦自身をきつく締め付けた。  
「うっ・・・」眉間の苦渋を浮かべ腰を大きく二、三度振り突き上げ、桜子の花びらの壷の中に大量の精を解放し  
桜子の上に倒れこんだ。  
桜子の中に全ての精を注ぎ終えるとゆっくり体を起こし桜子の中から達彦自身を抜くと桜子の中から白濁が溢れ出て来た。  
達彦は、そのまま桜子を抱き締め口付けると桜子はゆっくり目を開けた。  
「桜子、大丈夫か?」  
「達彦さん、私・・・病気なんかな?急に体が熱くなったと思ったら今度は、体が宙に浮くような感覚に囚われ目の前が  
真っ白になってしまった。  
「桜子、それは・・・俺の腕の中で・・・何ちゅうか開花したんだな。」  
「開花?」  
「俺の腕の中でいったんだよ。でも・・・気持ち良かったろ。」  
桜子は、達彦腕の中でうなう頷いた。  
「達彦さん、ごめんね。一人で勝手に達彦さんを疑って・・・怒って・・私、達彦さんの奥さん失格だね。」  
「いいよ。若林のお嬢さんと楽しそうに話す俺にお前は、嫉妬しとったんだろ!俺は、嬉しいよ!嫉妬する程、俺を想って  
くれているんだって分かって・・・俺は嬉しい。俺の桜子。愛しとるよ・・・とっても」  
「達彦さん。不思議だよね、達彦さんと結婚して・・毎日一緒に居るのに・・・どんどん達彦さんに惹かれる自分が居る。  
もう私は、達彦さんなしでは生きていけん。」  
「桜子、俺もだよ。お前と一緒になって・・・今まで気づかんかったお前の動作や仕草を発見する度にドキっとさせられ  
無性にお前を抱き締めたくなる時がある。俺の心の中は、いつもお前で一杯なんだよ。」  
「達彦さん。私・・眠くなってきちゃった・・・」  
「部屋に戻るか?」  
「うん。」  
達彦は、起き上がりテーブルの下からちり紙を数枚取り、自分自身を拭いた後、桜子の秘所にちり紙をあてがった。  
「自分でやるからいいよ。」  
と言って桜子は、達彦の手をとった。  
「いいから、俺が綺麗にしてあげる」と言って達彦は桜子の秘所を拭くと浴衣を簡単に着付け、桜子の肩に浴衣を羽織らせ  
抱き上げ、寝室へいった。  
そして・・・今晩も二人の長い夜は続いていた。  
 
終わり  
 

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