ある日曜日、前夜もたっぷり達彦に求められて、少し足の関節に筋肉痛を覚えた  
桜子だが、達彦より先に起きて、夫のために朝食を準備した。 有森家では末娘で  
家事や料理は姉達に甘えていたが、おてんば娘だった桜子がしとやかな新妻となり、なれない手つきで時間がかかるが  
達彦の為に食事の準備をする幸せをかみ締めていた。達彦を起こしに二人の  
寝室へ行く。「ネエ達彦さん、ゴハンできとるよ、もう起きて」と体をゆする。と  
目を覚ました達彦にそのまま手を引き寄せられ、倒れこむ。「あっ」と、戸惑っている  
まもなく、そのまま抱きすくめられて体をまさぐられ、いきなり蕾に達彦の  
手が到達した。畳み掛けるような達彦の早業に「ええー、そんな」ただただ、  
呆然とされるがままの桜子。蕾とヒダの周りを達彦の指が行き来するうちに  
戸惑いで声も出ず頭の中が真っ白になっていく。ふと我にかえり「た、達彦さん」  
「あ、朝だで、ごはんできとるでエエ…アア」っと言葉で抗っても、切ないため息  
が漏れる。そして達彦の指によってすっかり潤った桜子の体は正直だ。  
 
「達彦さん、ご、ごはん、あ、ああー」という言葉とは裏腹に、暗い閨の中での  
秘め事を、こんな明るい朝の光りが差す中で、太陽に見られながら、達彦は  
求めようとするのか、愕然とするとともに、桜子自身、思いも寄らぬ  
興奮を感じていた。すっかり体の力が抜け、手足はガクガク。  
達彦の前ではきれいでいたい、と切ない新妻らしい気持から、赤地に花柄の  
かわいらしい着物を、ああでもない、こうでもない、と何度も何度も締めなおして  
ようやくきれいに身繕いした着物と、結い上げた髪は、その達彦によって  
あっという間に着崩されてしまった。  
 
達彦が手をもぐりこませていた桜子の下着を取り、腰から下の  
黒い茂みと、すんなり伸びた細い足がはだけた着物の間から覗いていた。  
達彦は少し怖い顔をしている。いつもの夜のように、甘い言葉はなく、  
一つ一つの動作があらあらしく野獣のようだ。そして、口付けも、乳房への愛撫も  
秘所への口での愛撫の前戯なく、固く大きい達彦自身で、桜子の体を貫いた。  
そして、そのまま激しく動き出す。着物を着たまま、下半身だけあらわになった状態  
で、太陽のが差しこむ明るい中で、達彦の太く固い肉棒に貫かれているこの状況に  
興奮しているのは桜子であった。男は誰でもそうだ、達彦も例外ではない、朝は  
夜の間に溜まるので白濁の量が、夜よりも多い、その分太く逞しく、それが  
桜子の興奮に拍車をかけていることは、男を知ってまだ半月の桜子は知る由も  
ない。寝覚めてそのまま、桜子の中に入っていった達彦自身はあっという間に  
かけ上がり、妻への愛だの恋だの、考える余裕もなく、ただひたすらに、大量の  
白濁を桜子の中へ抽送した。  
ややあって、我に返った桜子は、何が起こったのか、今は考えないことにし  
抗いがたい興奮の余韻と戦いながら平静を装い、「達彦さん、起きて顔洗って  
居間に来てね、ゴハンができ取るで。私も着物直してすぐ行くで」  
 
店が休みの日の、遅い朝食が終わり、起き抜けに大量の精を処理した達彦は、  
スッキリと冴えた頭で新聞を読みながら、桜子が煎れた茶の温かさに  
しみじみ幸せを感じていた。もちろん、朝いきなり、怖い表情で羽交い締めの  
ように奪った手前、桜子にはそんなことは口には出さなかったが。  
桜子は、居間に達彦が座って新聞を広げている姿だけで、充分幸せだった。  
後片付けをしながら、達彦から遺書が届いた時の嘆き悲しみ、冬吾に迷った  
あの時のことも、本当にあったことだったのだろうか、遠い遠いことのように  
思える。達彦と肌を交わす夜を重ねるうちに、自分は心だけでなく、体もすっかり  
達彦のものになった、夫婦になるってこういうことなのか、と実感する。  
台所で朝食後の洗い物をしながら、そんな物思いにふけっていたその時「!」  
「そんなはずは・・・ちょうど結婚式の前の日に終わったばかり。まだ半月で  
早過ぎる、なんだろ。」  
洗い物の後で、厠へ、と思っていたが、体から、どんどん何か容赦なく、たくさん  
のものが下りてくる妙な感覚。月のものとは違う感覚。このままだと、  
肌襦袢の下の腰巻にまで染みつきそうな予感に、慌てて  
桜子は厠へ飛びこんだ。「ん? 桜子! どうした?」物音をたてて  
廊下をかけていった桜子に何事か、と達彦が駆けつけようと、廊下に立つと  
白い液がポタポタと跡を残している。「ナンだコレ?!」 と指にとって  
顔を近づけた達彦は、ハッとして、厠へかけつけた。  
「達彦さん、どんどん白いものが出てくるの、ナンだろう、私病気なのかなあ」と  
半べそをかきながら、膝を隠しながら厠の前の廊下に座り込む桜子。  
「桜子、ゴメン。病気なんかじゃないよ。これ、あの・・・さっきのオレのだよ。  
(声をひそめて)さっき、お前の中にたくさん出しちゃったし、昼間は起きて  
動くから時間が経ってお前の中から下に下りちゃうんだな。」  
涙を拭いながら達彦を見上げる桜子の表情に、さっと恥じらいの表情が差した。  
「そんな、、、わかった。まだ出てくるみたいだでしばらく布を当てておくで、  
心配しんで達彦さん」「いや、俺がきれいにしてやるよ」達彦の頼みに抗えず  
奥の座敷で、「恥ずかしいで障子閉めて」 敷布を引いた上に桜子が仰向けになり  
開脚して膝をたてて、その中の秘所を達彦は息を飲んで眺めた。  
白濁にが絡まりついた黒い艶やかな茂みとその下の蕾。内腿の白い柔らかい表面  
を伝って滴り落ちる白濁。  
温タオルで優しく拭き取っても後から後から泉のように湧いて出てくる光景に  
思わず達彦は、下を差し入れそして口で吸い上げた。  
 
 
そんなことがあって以来、休みの日の朝や、昼寝の後など明るい時間帯にも体を  
重ねるようになる。夜でも昼でも、終わった後には、開脚した桜子の秘所を達彦が  
丁寧にきれいに拭くというのが二人の間の習慣になり、恥じらいが桜子の興奮を  
一層高め、また秘所から溢れ出てくる様に気持が高まる達彦。二人はそのまま  
また交わってしまうという、お互いを貪り合う日々が、何ヶ月か続いた。川原の  
切ない、ほんの一瞬のキスを交わしただけで、6年間も離れ離れになっていた  
二人の時間を取り戻すかのように。  
 

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