桜子の祖父で山長、前職人の頭だった徳次郎が亡くなり一週間が過ぎた。  
達彦も桜子と共に葬儀が終るまで有森家に泊まりて、葬儀の手伝いをしていた。  
桜子は、葬儀の後片付け等が終るまで有森家に留まり、店の仕事がある為、達彦  
だけを先に帰した。  
ようやく葬儀の後片付け等を追えた桜子は、達彦が待つ山長へ帰って行った。  
桜子が山長へ帰る頃は既に日が暮れ辺りは真っ暗だった。  
笛子は、桜子に一人で山長に帰るのは危ないから、今日は家に泊まっていったらと  
助言するが、桜子は達彦が心配だからと行って有森家を後にした。  
店の玄関は、カーテンが閉められていた為、桜子は裏口から入り達彦が  
居る居間へ向かった。  
今では、既に浴衣に着替え卓袱台に新聞を載せ真剣に新聞を読む達彦がいた。  
人の気配を感じた達彦は、顔をあげ桜子を見た。  
「お帰り」  
「ただいま」  
と言って桜子は、達彦が座る前に立ち達彦の首に腕を回し抱きついた。  
達彦は突然、桜子に抱きつかれた為、少し驚いた様子だったが・・・  
桜子の背中に手を回した。  
「桜子、どした?」  
「何も言わんで、このまま抱しめとって」  
暫く達彦は何も言わず、ただ桜子を抱しめていた。  
「桜子。今日は疲れただら、風呂に入って休め」  
と言って、桜子を抱く手を緩めた。  
桜子はコクリと頷き無言のまま立ち上がり居間を去った。  
居間に一人取り残された達彦は、久しぶりに感じた桜子の温もりに鼓動を  
早め、高ぶる気持ちを抑えるのがやっとだった。  
 
桜子が寝室に入ると既に達彦は引いてある布団の上に座っていた。  
桜子は、戸を閉め再び達彦の首に抱きついた。  
「桜子、今日は一体どうしたんだ?実家で何かあったんか?」  
「達彦さんの嘘つき。二度と寂しい想いはさせんと言ったのに・・・  
どうして、側に居て欲しい時に居てくれんかったの?」  
「ごめん」  
「寂しかったんよ」  
目に涙を浮かべ、桜子は達彦の唇に触れるような口付けを落とした。  
「桜子」  
「ごめん。今日は、私・・・どうかしとる。達彦さんが言う通り、きっと  
疲れただら・・・今日は、もう休むね」  
と言って桜子は、達彦の首に回した腕を解き、達彦から離れようとした。  
しかし、今度は達彦が桜子を抱く手を緩めなかった。  
「達彦さん?」  
桜子は達彦の顔を見上げると、達彦は桜子の柔かな唇に口付けを落とした。  
「桜子、お前が俺の抑えていた心に火を付けたんだ。」  
と桜子の耳元で囁いた。  
「私が火を付けたなんて・・・」  
と言い終らないうちに、達彦は桜子の生気を吸うように激しく口付けを落とし  
桜子の口内を掻き廻し、舌を絡めとった。  
達彦からこんな激しい口付けを受けたのは、初めて達彦と迎えた夜以来だった。  
初めて達彦から激しい口付けを受けた時は、ただ夢中で・・・受け止めるだけ  
が精一杯だった。  
 
しかし今日は・・・達彦の激しい口付けを受けているだけで体と体の中心が熱く  
達彦から受ける口付けがこんなにも甘く酔いしれる物だと知らなかった。  
達彦は、桜子に激しい口付けをしながら、桜子の浴衣の紐を解きはだけさせた。  
「あっ!」  
桜子は、恥ずかしさの余り声を挙げ、はだけた浴衣を直そうと胸に手を持って  
行こうとするが、再び桜子の唇に口付けを落としながら、はだけさせた浴衣の  
隙間から手を入れ桜子の乳房を優しく揉みはじめた。  
達彦の唇は、桜子の耳朶、首筋、鎖骨、胸に這わせ桜子の体から消え始めた  
箇所に所有の証を再び付けながら、舌先で桜子の乳房の頂上を転がした。  
「あっ・・あっ・・・んん」  
すると桜子は、座ったまま体を仰け反らせ・・・自然と出る声を抑えるのが  
やっとだった。  
達彦は、桜子が纏う浴衣を全て取り除き、静かに布団に桜子を寝かせ桜子の  
体を見た。  
桜子は、目をキツク閉じ体に力を入れ・・・微かに震えていた。  
達彦は、部屋の明かりを消し、纏っていた浴衣を脱ぎ捨て桜子に覆い被さった。  
「桜子。綺麗だ・・・とっても綺麗だよ」  
と言って桜子の緊張をほぐす様に優しく口付けを交わした。  
「桜子、目を開けて俺を見てくれ。」  
桜子はゆっくり目を開け達彦の顔を見た。  
「達彦さん」  
「桜子、愛しとる。」  
「達彦さん・・・私も愛しとる。」  
二人は見つめ合い、唇を重ね口付けを交わし・・・交わす口付けが徐々に  
激しさをました。  
 
達彦は、桜子の耳、首、鎖骨に舌を這わせながら桜子の胸を揉みながら  
乳房の頂上を指で摘まんだ。  
「あっああ・・・んん」  
乳房の頂上を摘ままれた桜子の体に弱い電流が流れた。  
「はぁはぁ・・達彦さん」  
達彦を探す手が宙を舞い、達彦は桜子の手を取りながら這わす舌を  
下へと移動させた。  
達彦の舌は、桜子の乳房の頂上を舌でなぞったり、口に含み転がしたり  
頂上を軽く噛み頂上を立たせた。  
達彦に乳房の頂上を舌で遊ばれる度に、桜子の中心が熱く潤いを増して  
いるのが、自分でも分かった。  
舌先で桜子の乳房への愛撫を続けながら・・・達彦は、桜子の秘所に  
指を這わせると、既にそこは潤っていた。  
「桜子、感じたんか?」  
「達彦さん・・・そんなこと・・・言わんで」  
達彦は、桜子が静止する言葉に耳を傾けず・・・桜子が最も敏感な場所に  
指を擦り、入り口に触れた。  
桜子の入り口からは、蜜が溢れだしていた為、静かに桜子の中に指を挿入  
させた。  
初めて結ばれた時と同様、キツク暖かく指に吸い付いてきた。  
再び達彦は、桜子の体に舌を這わせながら秘所に口付けをした。  
「そんな所・・・・汚い・・・ダメ・・・」  
と言って、達彦を辞めさせようと達彦の頭に手を添えるが  
達彦は、その手を取り桜子が最も敏感な蕾を舐めると桜子の体は、仰け反り  
初めて訪れる感覚に訳が分からず、ただうわ言の様に達彦の名前を呼んだ。  
達彦は、体制を整え再び桜子の唇に口付けを落とした。  
「桜子、入れるよ。痛かったら言ってくれ」  
桜子は、覚悟を決め頷いた。  
 
「桜子。体の力を抜いて」  
達彦は、そそり立つ達彦自身を桜子の入り口にあてがい・・・  
ゆっくり桜子の体内に沈めていった。  
「うっ・・・」  
桜子は唇を噛み痛さと圧迫感に堪えていた。  
「桜子、やめるか?」  
そんな桜子を見かねた達彦は言った。  
「大丈夫だで・・・続けて、この間みたく痛くないから・・」  
桜子は横に首を振った。  
「桜子・・・」  
達彦は再び桜子の体内に自分自身を全て沈めた。  
「桜子、桜子と一つになっただら、大丈夫か?」  
と言って桜子の唇に口付けを落とした。  
桜子の中は、初めて結ばれた時より殆んど変わらず・・・キツク達彦自身に  
吸い付き締め付けた。  
「桜子、少し動くぞ」  
達彦は、腰をゆっくり動き出した。  
静まり返った部屋は、二人の荒い吐息と淫らな水音が響いていた。  
「んっ・・・あっあっ・・・」  
「桜子」  
達彦は、腰の動きを止め・・・一つになったまま、桜子の体を起こし口付けを  
した。  
桜子は目を固く閉じたまま、恥ずかしくて・・・まともに達彦の顔を見れない。  
「桜子、目を開けて俺を見てくれ!」  
達彦の名前を呼び、恐る恐る達彦の顔を見た。  
「桜子、分かるか・・・俺とお前は、一つになっとる。お前が居らん間  
俺も寂しくて・・・お前が欲しくてたまらんかった。」  
「私も寂しかったで・・・また、達彦さんと一つになれ・・・  
私も嬉しいで・・・このまま私を抱しめとって」  
と言って達彦の唇に唇を重ねた。  
桜子は、達彦と一つに繋がった部分が熱く疼き初めて来たのがわかった。  
桜子は、この甘い疼きをどうして良いのか分からず、達彦に強く抱きしめた。  
「桜子。お前をこうして抱き合って居るだけで・・・お前に全てを包み込まれ  
とるみたいだ。」  
「達彦さん」  
達彦は、桜子の唇に激しく口付けを交わし、一つになったまま桜子を  
静かに布団の上に寝かせた。  
「桜子。愛しとる。」  
「達彦さん。私も達彦さんを愛しとる」  
二人は見つめ合い、再び激しく口付けを交わし達彦は、桜子の口内を探り  
ながら、静かに腰を動き出した。  
「はぁはぁ・・・あっあっ・・・達彦さん」  
桜子は、達彦に突かれる度に、体全体に甘い疼きが広がるのを感じとって  
いるが、これが何処から来るもの中のか分からず、ただ達彦にしがみ付く  
事しか出来なかった。  
「桜子・・・俺もう・・・」  
「達彦さん」  
達彦は、腰を早め桜子の中に精を解き放ち、桜子の上に倒れこんだ。  
桜子は、息を荒げながら達彦の頭を抱いた。  
「達彦さん。大丈夫?」  
「桜子。」  
達彦は、顔を起こし桜子を見た。  
桜子は、達彦の唇に軽く口付けを交わした。  
 
終わり  
 
 

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