達彦「冬吾さん、いつまで寝ているんですかぁ・・・。ご飯冷めてしまいますよ・・・」  
 
冬吾「ああ、さぐらご・・・さぐらご・・・えがっだべ・・・」  
 
達彦「・・・馬鹿な・・・俺が戦地に行っている間に、・・・いやいや、そんな事考えたくない。有森は  
   そんな尻軽な女じゃない。それに幾ら男に困っていたって、こんなむさ苦しい妻子持ちの男  
   にやすやすと操を捨てたりするもんか!  
   夢で有森を辱めているとしても、俺はむかつく。えい、えい、起きろー! この居候の冬吾」  
 
冬吾「えだだだだだ・・・(夢から覚めて)・・・どして、達彦君怒っているだ? 呼び捨てもすたね?」  
 
達彦「・・・べ、別に、怒ってなんかいませんよ。とにかく、冷めますから早く朝ご飯食べてくださいよ。  
   今朝は貝汁に大根のみそ漬けです」  
 
冬吾「か、貝汁か・・・ひひ(昨夜の夢を思い出しながら)」  
 
達彦「そ、そう、貝、汁(昨夜の現実を思い出しながら)」  
 

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