夕暮れのジャングル。ボクは春の優しい風に吹かれながら、うららかな眠気にまかせて柔らかい草の上に寝そべる。
ジャングルは今日も平和だー
うとうとと眠りに就こうというその頃、聞き慣れた甲高い声にハッとなる。
「レオー!大変だ大変だー!!」
ココの声だ。何かが起きると必ずボクに知らせに来る。
「どうしたんだよ、そんなにあわてて」
急いで飛んで来たようで、ボクの目の前で息を切らしながら、やっとのことでこう言う。
「ブブが…ブブが……ッ!」
「ブブが??」
「ブブがライオンを襲ってるんだよー!!」
またか。ブブの乱暴さには呆れるだけだ。ブブはジャングルのみんなに、些細な事ですぐにケンカをふっかける。
ボクがケンカを止めに入らなきゃ、この辺りはあいつのやりたい放題になってしまうだろう。
「どこだいココ!?すぐに行こう!」
ココの案内のおかげもあって、険しいジャングルの十数キロの道のりは、ボクの全速力で数分程だった。
自慢じゃないケド、まわりのライオン友達とかけっこして負けたことはない。
!
──いた。
ブブは仲間のハズのライオンを地面に押し付け、いたぶってる様に見える。
しかも──
…女のコをいじめるなんて許せない……ッ!
ダダッ
「やめろ!!」
ボクの爪がブブの無防備な背中へ食い込む。
「ぐぁ!!」
ブブは激痛に背中を反らせると、その叫び声と共にボクの3,4倍もある大きな体はくるりと地面を転がる。
そして鋭い片目がボクを捕えると、
「ちっレオか!」
と言うだけで素早くその場を去ってしまった。
??
なんだ?いつもはお互いがボロボロになる位の激しい取っ組み合いになるのに??まるで拍子抜けだ。
あ!それより女のコは??
「君、怪我は無い?」
息を切らしてうずくまっているそのライオンは、若い大人のメスだ。まだ子供のボクから見ても、綺麗だなーと思う位。
でも返事がない。不安になって、もう一度話しかける。
「ねっねぇっ、やっぱり…どこか痛いの??」
少しの間を置いて、その雌ライオンはスッと立ち上がる。
そしてズンズンとボクに近づいて来る。
そのなめらかな足取りは、やっぱり大人の雌ライオン特有の魅力を感じる…ケド……様子がおかしい──
バシン!
──次の瞬間、ボクの左頬に平手打ちが炸裂した。
「??????」
その雌ライオンは、まったく予期しない出来事にキョトンとするボクに、立て続けにこうまくしたてる。
「よくも邪魔してくれたわね!せっかくあのブブをその気にさせられたのに…!そうねぇ…白い坊や……。見て解らなかったんだ?フフッ。まっ、また邪魔するような事があったら許さないわよ??」
そして去り際にフンッとした目で再びボクを睨みつけ、さっさと行ってしまう。
「……??」
一体なんだったんだろうか…????さっぱり分からない…。とりあえずブブにいじめられていた…というワケではない様だ…が。
そうしているうち、暗く鈍いオレンジ色になる夕空に甲高い声が響く。
「レオーーー!!」
ようやくココが来た様だ。
「はぁはぁ…アレレッ?ブブと女のコがいないッ??どうなってるんだいレオ??……ん?そんな難しい顔して……何かあったのかいレオ??」
「いっぺんに質問しないでよ、ココ」
少し間を置き、ボクよりずっと大人なココならば何か知っていると思い、さっきの一部始終を話してみた。
「──ということなんだ。何でかな??ボクにはさっぱりわかんないや」
??
ココはボクの話の途中から、何か申し訳ないような顔をしている。これもさっぱりわかんない…
「…えっとね、それはね、レオ……」
「それは??」
「ん〜〜と…え〜〜と………それは…………………………」
「それは??????早く教えないと食べちゃうぞ??!!ガゥゥ〜!」
余りにもったいぶるココにイライラしてしまい、ボクの頭上を飛び回るココの尾羽をこづきかかる。
「わっ…わかった、わかったよレオー!」
ココはしばらく息を整えると、言いにくそうに話し始める。
「だからさ、レオ。つまり、ブブはその女のコを、いたぶるとか、いじめるとか、ケンカしてたとか、そういうのじゃあないんだよ」
「じゃあ一体なんなのさ。ボクにはブブが雌ライオンを襲ってたとしか見えなかったよ?」
「……ん。ある意味正しい…」
「??????????」
さらに解らなくなってきた…。ココはそんなボクの様子を見ながら、さらりとこう言う。
「交尾だよ」
「え?」
「だから、交尾だってば。レオみたいなネコ科は今の季節、発情期だからさ」
「もっと分かりやすく言ってよ、ココ」
初めて聞く言葉に、ボクはこう返すしかなかった。するとココは心なしか顔を赤らめ、悩み込んでしまう。
「う〜〜ん…………難しいな……。レオは大体まだ子供だし…………。ゲゲッ??!!」
「あっ…おいココ?どこ行くんだよーー!」
ココは何かに驚き、一目散に飛んでいってしまった。
ちぇ。なんだってんだよ…。
「レオ」
不意の呼びかけに振り向くと、一瞬にココの行動のワケを理解した。
「あ、ケルル」
「プックック…」
「何がおかしいんだよ」
「さっきからの一部始終、見物させてもらったぜ。ブフッやっぱりパンジャの子っつっても、…クククッただのおこちゃまなんだなぁ…ハッハッハッ」
ケルルはボクより兄貴格の歳で、根は良い奴なんだケド、ジャングルでは誰かれ構わず喧嘩をふっかける、いわゆるトラブルメーカーだ。
「…うるさいよ」
あんまりボクの事で笑うから、いくらボクでもさすがに腹が立つ。
さっさとその場を立ち去ろうとすると、ケルルはこう呟く。
「交尾…見せてやってもいいんだぜ?知りたいんだろ、レオ」
──ケルルはボクに、「この場所が見渡せる、その辺の草むらに隠れてな。ちょっと手頃な女引っかけてくるからよ」とか言って、どっかへ出かけて行った。
日はもうどっぷりと暮れ、薄明るい半月がボクの白い体毛を照らす。
辺り一面にしげる背の高い草々は春の涼しい夜風に吹かれ、さらさらと心地良い音色を生む。
ボクはケルルの言う通り、ちょうど良さ気な草むらのカゲを見つけると、そこへ身を低くし座りこむ。
そして、枯れ葉の溜って寝るのには絶好の場所──ケルルがここを見渡せる所に隠れてろと言った──をぼんやりと眺めながら考え事をする。
こーび…こーび……こーび…………かぁ……。
………………う〜〜ん………。
ガサガサ……
「オラ、そこに寝ろって」
「フフフ。せっかちねぇ…」
うーん……?
「ゥ…」
「…ァアゥン……」
……ケルル…??
……パンッパンッパンッ
いつの間にか眠ってしまったのだろう、妙な物音で目を覚ます。
うーん……ケルルが雌連れて帰って来たのかなぁ…
ボクは広場にゆっくりと、まだ寝惚け眼の目を向ける。
……??!!
あれれ??……あれは…何なんだろーか??何をしているんだろう????
眠気は一瞬に吹っ飛び、視線は目の前で始まっているソレに釘付けになる。ケルルは若い女のコに馬乗りの体勢になり、女のコの手足を押さえつけ、しきりに自分の腰をその女のコのお尻に当てつけている様だ。
それは今日の昼間も、ブブが大人の雌ライオンとやってた事。
一見するとその女のコをいためつけている風な感じだ。
だけど…二人は何かを求め合うみたいに、声を漏らしながら互いのカラダを舐め合ってる……。
「ガウウウ…」
「アゥォォォ……ン」
……女のコは…ボクより少しお姉さん、ケルルと同い年位かな。
でも何か、とっても気持ち良さそうな表情をして、ケルルにカラダを任せきってる。
時々小さく声を漏して、背中に乗るケルルに向かってお尻をクネクネくねらして、なんかスゴく色っぽい。
これが、「こーび」っていうものなのかなぁ…。
なんだかキモチ良さそうだけど、少し遠くて実際何をしているのか、まだイマイチ解らない。
「ガゥッガゥッガゥッ…」
すると、ケルルの動きが段々激しくなっていく。それと共に、下のお姉ちゃんも息が荒くなっていく。
……何かあの女のコ見てると…ボクのカラダが熱くなってく…
「ハアゥォン…ゥォン……!」
二人のあえぎ声が夜の空をこだまする中、ボクは自分の異変にようやく気づく。
何かムズムズする下半身…変だなぁと思い、自分のカラダに目を移すと…
……あれれ??
なんか……ボクのおちんちんが…変だ??!!
ケルルとお姉ちゃんの「こーび」を見ているうちに…ボクのおちんちんが……なんかなんかムクムクおっきくなってる????
ボクは驚いて、前足を使っておちんちんを押さえ、何とかソレを元に戻そうとする…が……。
「ァッ」
ビクンッ
そのおちんちんに触った瞬間、ボクのカラダに電気が走った様な感覚が襲う。
そして元に戻るどころか、更に大きく、そしてカチカチに固くなってしまった??!!
「うぇぇぇ??何だコレ??何だコレ??何だコレ????」
「そこにいるのは誰ッ??」
しまった!
あんまり大きな声をだしたんで、女のコに気付かれてしまった。
ザザザッ
ボクは怖くなって、その場から逃げ出してしまう。
もちろん、今の女のコの叫び声でではなく、自分のカラダに起こっている変化に…だ。
とてもじゃないケド、「こーび」の観察どころではなかった。
「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ……」
月の位置からすると、もうそろそろ真夜中…という頃。
ボクはひたすら夜のサバンナを走る。
ドクンドクンと高鳴る胸の鼓動は、走っているせいだけじゃないことは自分でも解る。
ケルルとお姉ちゃんライオンが「こーび」する姿が脳裏に焼き付き、走っても走ってもずっとアタマから離れない。
「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ……」
走るのに疲れ果て、息を整えながら辺りを見回す。
ここは……どこだっけかな?見覚えはあるんだけどな。
無意識にたどり着いた場所は、ライヤの巣の近くだった。
せっかくだから、久しぶりにライヤに会ってから帰ろうかな。
おちんちんは…よかった。治ってる…。もしライヤの前であんなんだったら、恥ずかしくて二度と顔見れなくなるトコだったや…。
ま…とりあえず今日はもう寝よう…。いろいろあって、もうヘトヘトだ……。
「あらレオじゃない?珍しいわね、ここに来るなんて」
丘の上で今夜の寝場所を探していたボクに、聞き慣れた柔らかい声で呼び掛ける誰か。
──ライヤ。ボクが好きなメスライオン。昼間のブブ・ケルルの事があってか、今会うには少し気まずい想いもあった。
嫌でも一匹のメスとして、性的対象として意識してしまう。そんなボクに嫌気がさす。ボクは純粋に“ライヤ”が好きなハズなのに。何故こうも意識がメスとしての身体に集中してしまうんだろう…?
「ん?レオ??どうしたの??」
「んん??いっいや、何でもないよっ」
とりとめのない会話の間、ボクはライヤのカラダに視線が行ってしまい、返事もだいたい上の空だった。
聞けば近くの水場からの帰りだという。なかなか眠れない夜は、川の浅瀬で泳ぐらしい。なるほどライヤの身体をよく見れば、黄色に近い黄土色の毛皮は少し湿っていて、わずかに残る水滴は頭上の月灯りに照らされキラキラ輝いている。
普段の丁寧に整えられた毛立ちとは違い、ただ水を払っただけのボサボサな毛皮はまた一味違った魅力があった。
「綺麗…」
「えっ??なななっ、何よ突然っ…レーオ?いつもと雰囲気、違うわよっ??」
ライヤは顔を赤らめ、慌てた口調でこう言う。
「あははっ」
「ね、ねぇレオ。寝る所探してるなら家、来ない?」
さっきの草原から5,6分程歩いた辺り、木々の生い茂る森の中に、ライヤの部屋はあった。その入口は枝で覆われていて、案内されなければまず見付けられない程上手に隠されていた。
「ここよ。足元気をつけて」
「ん」
ボクは身を屈め、狭い入口からするりと身体を通し中に入る。そこは一人部屋というには少しばかり広く、床はフカフカの枯れ葉が敷きつめられていた。じっと見るとライヤの体毛があちこちに見つかる。一人暮らしの生活感が一杯の空間だ。
いつもライヤとは外で会うだけだ。もちろんボクの巣になんか呼べやしない。それはライヤの部屋みたいに綺麗に片付いてないからだったりするけれど。
──イイ…ニオイ。
その“巣”は、ライヤのニオイでいっぱいだった。心が和む、心地良いニオイ。けれど、胸が熱くもなる、不思議なニオイ。
「いらっしゃい、レオ」
ライヤの暮らしを垣間見て、何故か少し照れるボクを笑顔で迎えるライヤ。ボクと身体一つ分だけ距離をとり、静かに座る。
「ふふっなんか不思議ね。レオが私の家に来るなんて」
自然と始まる楽しい楽しい一時。ライヤとボクとの二人の時間。狩りの話、トニー・ココやブブの話…ただ……、今日あったアノ話だけはできないでいた。
「あ、待っててレオ。ちょっと飲み物持って来るから」
「ん?それならボクが…」
「いーえ。今日のレオは、お・客・さ・ん」
ライヤはそう言うと、滑らかな足取りで薄い月の明かりの射すその部屋から出て行く──その一瞬、ボクはそのメスライオンのカラダに心を奪われる。
…あのシッポ、ちゃんと手入れされてて綺麗だな…。手足は…鍛えられてる筋肉が滑らかでキレイだ…。それにあのふっくらしたお尻と胸──
いけないいけないっ!何を考えているんだボクは…!
一瞬でもライヤと「こーび」している姿を妄想したボクは、すぐさま罪悪感が沸き上がる。ボクはそれをかき消す様に、こう自分に言い聞かせる。
ライヤは友達だ。一番、大事な…ボクの…トモダチなんだ…。
…。
この草のベットで…寝てるんだな…。
──ボクは目を閉じ、鼻先を地面に付ける。
寝草に香る、メスのニオイ。オスを誘う、メスの…ニオイ……。
──ドクン
……ライヤ…。
ドクンドクン──
……胸が…熱い…………。……ライヤ…。
「お待た──…キャッ!!」
バシャッ
──その衝撃で、ライヤがくわえて来た葉っぱ製のコップは寝草に落ち、こぼれた水がボクとライヤ二匹の身体を濡らすと、ポタッポタッと音をたてながら一滴一滴すべり落ちていく。
……今、ボクは…戻って来たライヤを後ろから押し倒し、うつ伏せになるライヤの背中の上に、大の字で覆い被さっている──
部屋に差し込む月灯りが組み伏せる二匹を包み込み、ボクの濡れた白い体毛を黄金色に染め、キラキラ光を放っている。
ライヤの細い手足は床に敷き積められている柔らかな寝草にスッポリ埋もれ、のしかかるボクの体重でライヤのお腹はだんだんと枯れ葉の中に深く押し込められていく。
草の隙間に隠れながらもそれがライヤだと分かる美しい横顔は、ちょうどボクの頭の影の真下に重なっているせいで、どんな表情なのかはよく見えない。
──その時ボクはただ、ライヤの少し乱れた呼吸だけを感じていた…。
グルルルル…
……深いうめき声を鳴らすボクの喉…。
…ボクは何故、ライヤにこんなことをするんだろう??それは何か、野性の本能から来る感情のせいなのかも知れない──その衝動に、身を任せている肉体から少し距離を置いて、頭のほんの片隅でかろうじて考えているボクがいる…。
…けど……何となく分かってた。すぐにそんなコト、考えなくなるって…。
ライヤはあまりの突然の出来事に戸惑っているのか、身動き一つできないでいる様子だったけど、そのうち状況をのみこんだライヤはその“犯人”の名前を呼ぶ。
「……レオ…?」
目の前のライヤの側頭部は滑らかな輪郭線の内側を黒く塗り潰したシルエットになり、はっきりとは分からないけれど、そのつぶやきと同時に顎が動くので、自然と唇の位置を知ることができた。
「…」
目をつぶり、ライヤの首筋に直接鼻を付け、その雌の香りをクンクンと味わうボクは何も返事をしない。もちろん、ライヤの言葉はちゃんと聞こえていた。
「…レオ?…どいて?」
もう一度、今度はさっきよりも少し強い言葉で。
「…」
しばらくの沈黙の後、次第にライヤの手足に力が戻っていくのを感じると、ボクの体重から逃れようとジリジリ、ジリジリ手足を動かし始めていく。
「ぇぅっ!!??」
しかし、ボクはそれを許さなかった。
何とかボクの脇に身を逃らせようと、手足・体を動かすライヤを力任せに抑え付けると、再びライヤの自由を完全に奪うポジションを取る。
「──ちょっ…レッレオッ?!」
そのあまりの強引さに驚いたのか、今度は手足をバタつかせ抵抗し始める。
「クチュッ…??!!ピチュチュッ」
ボクは反射的に口付けをする。それでもライヤはボクに抑えつけられている身体をよじるのを止めない。
ピチャ…
唇と唇を重ね合わせるライオン同士の混ざりあった唾液は、互いの口から糸を引き、その粘度のある液体は二匹の顎へ絡み、やがてトロリと地面へ垂れ落ちていく。
……もしかしたら噛みつかれるかも…と、覚悟していたけれど、……カラダは相変わらずボクから嫌がって逃げようとしているけれど…、……ライヤはきつく目をつぶったまま、ボクの口付けに応えている…。
「……ぁふぅ」
舌を絡ませ合いながらも口の僅かな隙間から呼吸をする度にライヤの吐息がボクの耳に届く。それは少しづつ、荒く、乱れたリズムになっていくのがわかる。
二匹の口と口の求め合いがしばらく続くと、ライヤのカラダからはすっかり力が抜け、全く抵抗しなくなっていった。
それを見たボクは口付けを止め、次第に舌をライヤの喉から首筋に這わせていくと、ペロペロと丁寧に舐めつけていく。
ライヤはどうにもそのボクの愛撫がくすぐったくてたまらないのか、ただ嫌がって身をよじっていたさっきのとは違い、ボクが舌をつっつかせる度、何かを我慢する様に小刻みに震えて嫌がってる。
「…うひゃっ……ぁん…」
不意に耳の裏を舌先で触れると、ライヤからこんな甘いあえぎ声が漏れる。すでにそんな微妙な刺激に敏感になっているライヤのカラダはしっとりと薄い汗で全身が濡れていて、ボクの荒く熱い息遣いと共に、その巣の空間はもう二匹の湿度でいっぱいだ。