神の学校そこは主に貴族の子弟だけが通える学校。  
しかし我が兄、スール族の後継者でもある我が兄フーギは遺族出身でも神の学校に入学でき。  
ゆくゆくは神の使徒としてエリートの道を歩むであろう。  
あいにく僕には兄さんほどの才能も力もないから、神の使徒はとうてい無理で今はセージ師 
の元で星術師としても道を目指している。  
それでも当然、神の学校では各武器の実技の単位が必須であり、僕も当然いくつかの武の実 
技を受けなくてはいけない。  
この時ほど兄さんの格好良さが際だつ時はない。  
剣の実践テストでスランスラン家の跡取りであるナタクに対して圧倒的に優勢に展開する兄 
の姿を他の貴族の子弟は羨望と憎悪が入り交じった目で凝視している。  
異族出の人間で優秀な人間が憎まれるのはこの社会では常である。  
僕も最近まで気づかなかったが兄が目立ち、優秀であるため回りの嫌がらせを一身で受けて 
くれ、僕には大した嫌がらせを受けたことがない。  
もちろん兄が嫌がらせの首謀者らに二度とする気がないように埋めてはいたのはあるが、  
それでも男女を問わず遠くからの陰口類などは聞こえてくる。  
 
兄を見ている生徒の中で隣の修練所で行われている子女らも混ざって覗いていた。  
大半はスランスラン家の長子が負けたことにため息をついているのが女子が大半であるが、 
一人兄に熱い眼差しを送っている女子がいるのに気づいた。  
確かあの子はパプスザルイ家の息女であるサリア嬢で上級生でもっとも兄に殺意を抱いてい 
るサイの妹である。  
サリア嬢はサイとは違って兄に好意を抱いているようである、一度兄に手作りのクッキーを 
あげている。  
もっともその味の酷さから一瞬兄はサイの差し金かと疑った節があるようだ。  
ナタクとの組み手が終わり、セルジオ教官に勝利を告げられた兄を羨望の目で見つめている、 
途中軽く兄が視線を送ると恥ずかしがって顔を赤らめ下を向く辺りは彼女の純情さが伺える。  
そのうち隣の修練所の教官に女子がサボっているのを注意され戻る際にサリア嬢はチラッと 
兄の姿を見ているのを僕は兄にタオルを渡しながら横目で見ていた。  
 
そして兄が終わって何番か目に僕の番が回ってきた。  
正直僕は武術全般の成績は思わしくはないが、相手はバルナであるどう考えても家柄でしか 
評価されずに神の学校に入学できたかと思えない男である。  
負けることはないだろうと思いながら樫の木で作られた木剣を構え、防具の面を着け、セル 
ジオ教官の開始の合図と共に先手を取るはず・・・だった。  
しかしバルナはなりふり構わずに木剣を振り回してきたのだ、これには面食らって思わず後 
退してしまった。  
兄さんは「後ろに下がるな!よく見て前に出ろ!」と言ってるのが聞こえてきたけど、  
とてもじゃないが言われたことが実行できるほど器用ではない。  
とりあえず中段衝きで相手を下がらせようと出すと同時に兄が「馬鹿っ!」と言ったのだろ 
うか?  
僕はそれを聞き終える前に意識が飛んだ。  
バルナの左上段切りが僕の右こめかみにヒットしたのだ。  
 
・・・気がつくとそこは医療室のベットの上であった。  
「あら目覚めたの?」  
医療室の女医が僕の頭のタオルを交換しながら聞いてきた、そのタオルの冷えた気持ちよさ 
を味わいながら今の時間を聞いてみた。  
「もうすぐ昼休みになるからフーギ君が来ると思うわよ。女の子は寝ているから騒いじゃ駄 
目よ。」  
と女医が答えてくれた。  
「それにしても今日はお客さんが多いわね、女子の方でも一人あなたと同じような理由で寝 
ている子がいるのよ。」  
と教えてくれたが、あいにくカーテンでベットは仕切られているので誰が寝ているかは不明 
である。  
しばらく寝ていたが兄が心配して来てくれてるのでいつまでも寝ているワケにはいかずベッ 
トから起きようと上体を起こした。  
「あらっ、もう大丈夫なの?もう少し寝てていいのよ。」  
と女医に言われた確かに軽い頭痛がするが我慢できない物ではない。  
「若いからって無理はしちゃ駄目よ、なら私は少し用事で出かけるからフーギ君が来たら一 
緒に講義に出ないさいね。」  
と言い残して医療室を出て行った。僕は近くのイスに腰掛けながら、兄が来るのを待ってお 
こうと思った。  
しかし講義が終わるまでしばらく時間があり、暇を持て余すの事実であり、それでつい誰が 
寝ているか気になりついカーテンを覗くと  
そこにはサリア嬢が寝ていた。その彼女の清楚な寝顔を見て僕は一瞬ドキッと胸が高まるのを 
自覚していた。  
彼女は死んだように寝ているが呼吸している証拠に胸が軽く上下している、僕は自分の中で 
欲望が渦巻くのを股間に感じていた。  
 
僕は自分でも信じられない事をしていると思いながら彼女が被っているシーツをめくった。  
なんで下着で寝ているんだよ。  
そこには純白の下着でしか身を覆ってない彼女がいた、彼女の清楚な顔に似つかわしくはな 
い豊満な胸と最低限の布で覆われている彼女の秘所が僕の目を奪った。  
僕はそれを見た瞬間股間に激しい欲望が貯まっているのを感じていた・・・そして僕はズボ 
ンから股間を取り出し必死にそれをしごき始めた。  
理性ではこんな事は駄目だ、この子は兄さんに惚れているんだよ。しかもこんな現場を兄さ 
んに見られてしまったら僕は破滅じゃないか。  
と思っているが、そう思えば思うほど僕の股間は硬度を増していく。  
やがて僕の頭の中が真っ白にフラッシュした・・・。  
 
そして僕の股間は欲望の固まりを寝ている彼女の顔に放ってしまった、彼女のきれいな金髪 
や小さな顔を白い濃い粘膜が覆う。  
・・・しばらくして僕は彼女に付いている精液を拭おうと思ったけど、顔はともかく髪の毛 
にまでべっとり付いておりとてもふき取れそうにない。  
僕は途端に怖くなりまだ寝ている彼女をそのままに医療室を飛び出してしまった・・・。  
その後兄が医療室に行った際にちょうど彼女目を覚まし、その夜にパプスザイル家の家族会議に 
呼び出され。その後婚約するに至るのであった・・・。  
 

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