情欲の炎が、何時もは冷静沈着な彼を炙る―  
プロシュートは恋人の体を激しく抱きしめた。喘ぎ声が、密室にかすかに反響する。  
 
羨まれる容貌に加え、その覚悟に溢れる生き様は、プロシュート周辺の異性を強くひきつけた。  
彼が気に入った奴に声をかければだいたい例外なくついて来たし、女から誘われることも多々あった。  
(昔は調子に乗って色々やったもんだな・・・)  
プロシュートは回想する。だがその女たちと交わっても、今ほどの快楽は到底得られていなかった。  
 
(俺も妙なスタンドを身に付けちまった・・・逆の能力だったらいつまでも楽しめたんだろうにな)  
プロシュートは自嘲する。そうして、その緑の髪を撫でてやるのだった。  
「んっ・・・!・・・プロ・・・シュート・・・ぁに・・・」  
彼の恋人はプロシュートの名を、息も絶え絶えに呼ぶ。  
自分と、プロシュートを「運命の赤い糸」さながらに巻きつけながら。  
そのスタンドで・・・  
 

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