第一話 誇り高き騎士  
 
おどろおどろしいほどの絶叫をあげてミドラーは眼を覚ました。  
いつもとかわりない紛れもない自分の部屋だ。  
「はぁ…ぅっ…また、だわ…。」  
失った歯すら復元され、以前と変わらない美しい容姿を  
取り戻した今でも時折あのときのことを夢に見るときがある。  
激痛が口の中を焼き尽くし、脳天までも届くような地獄。  
神経が引きちぎられ、脳裏が光で点滅し、弓なりにからだをねじって  
意識を失った。  
そしてミドラーが眼を覚ましたときには、彼女のもつ全てが  
彼女の元から消えていた。  
表の姿として華麗な舞姫としての名声、  
裏の顔であるスタンドを操る凄腕暗殺者としての地位、  
そして彼女の最愛の人ですら。  
焦燥しきったままミドラーは手のひらを額に当てた。  
汗の雫がミドラーの頬を伝う。  
「復讐…してやる、  
復讐…DIO様のため、そして自分を取り戻すため…」  
ミドラーは気の強い美貌を引き締めて唇を噛んだ。  
「ポルナレフッ!ジョースターッ!そして、承太郎ッ!  
消化してやるよッ!」  
『アギャースッ!!』  
彼女の復讐劇が幕を開けた。  
 
 
パリのとあるバーによく現れるという情報はすでに掴んでいた。  
プレイボーイを自認するポルナレフ、酒を飲むだけではない、ということも。  
その女は首から下が黒い布で覆われている。  
そして口元、髪もまた黒い布でまとめられポニーテールのように  
その一部が一本になってまとめられている。  
つまり外に現れているのは目元のみ。  
典型的なイスラムであることは明白ないでたちだ。  
「スコッチ、ストレートで。」  
ポルナレフは他に空いている席がいくつもあるのに彼女の隣に座った。  
二人の目が合う。  
大きな眼に澄んだ瞳、濡れたようなまつげがきれいに彩っている。  
「やあ」「ハァイ」  
(かかったわね……フフッ、バカだねー)  
「一杯奢らせてもらってもかまわないか?」  
「ええ、いただくわ…」  
(騒ぎはごめんだから、ここでは殺らないわ)  
形よく整った眉と大きな瞳を見つめるポルナレフ。  
「しかし、いいのか?キミはイスラムだろう?  
彼らは飲酒を禁止されているんじゃ…」  
「あら…おしゃべりするために誘っているの?」  
ポルナレフは大きく唾を飲み込んだ。  
ご、ゴホンっ!  
ポルナレフはわざとらしく咳払いをした。  
カマをかけられたのか、誘われているのか…  
それともただからかわれているだけなのか。  
どちらにしても、あまりガッついた態度は騎士道精神を  
信条とするポルナレフの好むところではない。  
「我が名は J・P・ポルナレフ」  
「よろしく、ポルナレフ。あたしは…ベッド、ベッドよ。」  
 
ミドラーは一応偽名を名乗っておいた。  
「ベッドか…」  
「で、ベッド…キミの素顔を見せてくれないか?  
おれは人を見る目があるしよ、すごく美人と見た」  
「まぁ!上手いこというのね?  
ええ、いいわ、見せてあげる……  
だけど、ここでは見せられないわ……。」  
ポルナレフの頬をなでる。  
細い指、長い爪はワインレッドに彩られている。  
「それじゃあ、どこで…」  
ミドラーはフラリと立ち上がりゆっくりとバーの出口に向かっていった。  
(ホ… 本気か〜っ  
おれマジに恋に落ちちゃうよーっ ラッキー)  
カウンターに札を投げて、彼女のあとを急ぐポルナレフ。  
おつりを渡すため引きとめようとする店員を振り切って  
ポルナレフは店から飛び出した。  
カッ…カッ…カッ…  
歩きにくそうな底の厚いサンダルの音が静まる夜の街に響く。  
わずか先にミドラーがゆっくりと歩いている。  
走って追いつくと肩に手を回す。  
細い肩口だ。  
「はぁ、はぁ…キミの素顔、どこでなら見せてくれるんだッ!?」  
「そうね…防音設備が、しっかりしているところがいいわ…」  
「わ、わかった!まかせとけッ!」  
(こ、声が激しいのか〜!?た、たまらんッ!)  
「叫んでも…わめいても…助けを求めても…  
聞こえないような…ところがいいわ……」  
浮かれきったポルナレフは彼女のつぶやきなど  
耳に入るわけがなかった。  
 
顔と頭の黒い布はその下にもう一枚黄色い布で覆われていた。  
黄色い布越しに見えるルージュの鮮やかな唇はゾクリとするほどの  
淫靡さをかもし出す。  
紐をひくと彼女の体を覆っていた黒い布がハラリと床に落ちた。  
細身の引き締まった肉体には不釣合いなほどの  
豊かな乳肉は乳首とその周辺をわずかに覆い隠しているだけの  
小さな星型の胸あてでは到底隠しきれず見事な球状を保ち、  
下半身はわずかに前後に黄色い布を垂らすのみで、  
むき出しの脚線は白くなまめかしく輝きを放っている。  
ポルナレフは唾を飲み込んだ。  
鼓動は早く、体の中が熱くなる。  
ミドラーは腰に手を当て、上半身を傾かせる。  
柔らかな胸がユサリと揺れた。  
首筋の貝殻を模した銀色のネックレスが音を立てる。  
艶かしい女の匂いが部屋に漂い始めた。  
ポルナレフに睨み付けるような挑戦的な視線を向けたまま、  
微笑みながら、いたずらっぽく舌をチロチロと出した。  
「ねぇ…縛らせてくれない?…あたし…好きなのよ…フフッ」  
嘗め回すようにミドラーの柔肌を堪能していたポルナレフは  
考えるそぶりすらなく従った。  
「あ…ああッ!いいともッ!」  
(すっげぇ〜趣味……)  
どこから出したのか手錠でポルナレフを拘束した。  
「まさか、こんなにあっさりとひっかかるなんてねぇ…」  
 
やれやれ…といったふうに呆れて首を振るミドラー。  
「え…?」  
「ハイプリエステスッ! こういうことさッ!」  
「ゲェっ、スタンド! お前がスタンド使いかッ!」  
「素直にこっちの質問に答えれば命まではとらないわ、  
さっさと答えることね?  
…承太郎がDIO様との戦いで得た新たな能力ってなに?」  
「………」  
「どうしたの?素直にしゃべるつもりはない?」  
スタンドは銛へと変化して、ポルナレフの胸にわずかに触れないところで止まっていた。  
「これでも…かい?」  
わずかにミドラーが力を入れれば、ポルナレフは貫かれて死ぬ。  
ポルナレフは目をつぶった。  
「ぐっ…くそっ…殺せ」  
「そうはいかないわ…あんたには承太郎のスタンドの秘密、しゃべってもらうッ!」  
「仲間を売るような騎士道に恥じる行為をすると思うかッ!?さぁ!殺せッ!」  
ミドラーはポルナレフのズボンを下着ごと引きずりおろした。  
ポルナレフのそれは勢い良く跳ね起きてミドラーの眼前にそそり立つ。  
「あ〜ら。 ピンチだってのにここはしっかり反応してるのね?」  
指で先端部分を強く弾いた。  
ポルナレフは激しい快感に襲われ、身体を硬直させた。  
ミドラーの美しく豊満な完璧なプロポーションにすでに反応しきっていたポルナレフは  
その程度でも激しい快楽が体を刺激する。  
「くぅ……!」  
先走りが先端の割れ目から溢れでて糸を引く。  
「さぁ、言いなッ!承太郎のスタンドの秘密をッ!」  
「じ…地獄でやってろ」  
ミドラーは口布を捲り上げて、先端に軽くキスをした。  
「ぅぅぅうううううっ!!くぅぅぅぅううううっ!!!」  
情けない声をあげてポルナレフはのたうつ。  
先端からは汁がにじむ。  
そして口に含むと、舐め転がし、吸い上げた。  
 
電流がつらぬくような快感が全身を貫き身をよじるポルナレフ。  
「いっ…イクッ! イクぅぅぅぅっ!」  
挑発的に上目遣いで見つめるミドラー。  
額の頭布から吊り上げている宝石が光をうけてきらめいている。  
「はい、おしまい」  
ミドラーは快感が果てる寸前で口を離し、残酷な笑みを浮かべる。  
ポルナレフは激しく体をよじらせ絶叫した。  
「あ、あと少しだぁぁあッ! あ あと少しぃぃぃぃっ!!」  
「ええ、いいわよ?承太郎のスタンド、しゃべるんならね?」  
ミドラーはむちむちとしたふとももを軽く押し当てる。  
ポルナレフは身を震わせた。  
「畜生ッ!ちくしょぉぉぉぉうッッ!!!!」  
「我慢してちゃ、体に悪いわよ?」  
先走り汁はドクドクと脈をうちあふれ出る。  
腕を激しく振り手錠をガチャガチャと鳴らす。  
ミドラーの放つ濃厚なフェロモンにすでにポルナレフは  
正常な思考、判断力を失っている。  
「ね?お願い…」  
美貌に不敵な笑みを浮かべながらミドラーは胸でポルナレフの肉棒を胸にはさみこんだ。  
強い電撃が脊椎を撃ちポルナレフは呻く。  
「うーっ…うーっっっ!!」  
ポルナレフを暖かく、柔らかく責めあげる。  
「教えて、承太郎の秘密を…教えてくれたらキモチよくさせてあげるから」  
大きな乳房が、フルフルと大きく揺れ動きポルナレフを責める。  
「みっ、み、見損なうなッ!!」  
柔らかさと弾力を兼ね備え、胸から感じる体温と脈とがポルナレフの疼きを速める。  
「だ、誰が言うかッ!」  
「我慢しちゃって…」  
淫らで冷酷な笑みを浮かべて胸を離す。  
そしてポルナレフのサイドに体をくっつけるミドラー。  
ポルナレフの肩に暖かい弾力のある胸が、  
足にはすべすべとした太股の感触が伝わる。  
ミドラーのわずかに汗ばんだ体温と柔肌が強烈な快感をポルナレフにもたらす。  
ポルナレフの肉棒は激しく、そして絶え間なく脈を打つ。  
 
「ち、ちくしょうぅぅぅっ!イカせろ、い…イカせろぉぉおおおおッ!!」  
焦らされ続け苦悶の表情でポルナレフが叫ぶ。  
ミドラーは耳たぶを軽くかんでから耳元で囁く。  
「ええ、承太郎の秘密を吐くなら気持ちよくさせてあげるわよ?  
口でも…胸でも…フフッ!  
さぁ…いい加減白状しちゃいなッ!」  
ミドラーは勝気な微笑を浮かべて手でポルナレフの肉棒を包み込んだ。  
ビクビクと痙攣を続けるそれは怒張し続けて赤く腫れている。  
白く長い美脚がポルナレフの足に絡む。  
ゆっくりと揉みしだきはじめるミドラー。  
「はっ…はぅうううっ…」  
ポルナレフの背筋に熱いものが走り、必死で歯を食いしばって耐えている。  
ゴージャスな肉体に密着され、甘美な感触がポルナレフに襲い掛かる。  
手の動きが一段と早まった。  
「ふぅぅぅううう、ふぅううううっッ!」  
声にならず深く吐息を吐くポルナレフ。  
「うッ!?」  
一歩手前、あと一こすりもすれば勢いよく白液を噴射するだろう、  
というところで、ミドラーは手を止めた。  
「くぅぅぅぅううううううっ!!!!  
ううううううぅぅぅぅぅうううううううッ!!!」  
理性はすでに失いかけている。  
恥も外聞のかなぐり捨て必死で絶叫するポルナレフ。  
「ちくしょおおおおおおおおおッ!!  
イカせろぉぉぉおおおッ!! イカせてくれえええええええっッ!!!」  
「どうするの、言うの?言わないの?  
このままじゃ狂っちゃうわよ?」  
ポルナレフの吐息は荒く、体は小刻みに震えている。  
「フッ」 甘い吐息を先端に吹きかけるミドラー。  
残酷な刺激に身をよじってポルナレフは身をよじる。  
「こ、殺せぇぇぇえええッ!  
殺せぇぇええええええええええッ!!」  
 
ミドラーはポルナレフの肉棒から手を離す。  
下半身が熱く痺れ熱を帯び、意識は朦朧として目は血走っている。  
腰をガクガクと震わせて快楽を求めるポルナレフ。  
ミドラーの悩ましげでグラマラスな肉体を  
舐めしゃぶるように血走った目で味わう。  
酸欠患者のように息も絶え絶えにポルナレフは叫んだ。  
「とっ…時を止める、時を止める能力だぁああっ!  
いっ…イカせてくれぇぇぇええッ!頼むぅぅぅうううッ!!」  
「…時を…止める…」  
目を見開き考え込むミドラー。  
「言っただろッ!おい、頼むぅぅぅッ!!」  
妖艶で危険な笑みを浮かべるミドラー。  
「ありがとう、ポルナレフ  
約束どおり命は助けてあげるわ。」  
「待てぇぇぇえええええっ!!  
は、話がぁああっ、話が違うっ!!  
ほどけぇぇぇええええええッ!イカせてくれぇぇええええッ!!」  
「あら、このホテル、AVチャンネルあるわ、  
付けといてあげるわね?  
じゃあ、…さよなら」  
 
 
第二話 戦いの年季  
 
もうじきにラスベガスに着く。  
ミドラーは浮かない顔で  
車の窓から遠くに浮かぶ街の灯を眺めていた。  
(時を止める…そんなことが可能だというの…)  
鮮やかに青いタイトなミニスーツをスレンダーなボディで着こなし、  
物憂げに瞳を窓の外に向けるその姿は  
この世のものとは思えない美しさだ。  
(と、その前にジョースターの爺ね…)  
 
ジョセフは急ブレーキをかけて、額の汗を拭った。  
いきなり車道に飛び出してきた純白のローブのようなドレスに身を包んでいる  
若い女は挑発的な視線を送りながらジョセフの運転席へと歩み寄ってきた。  
(しまったッ!面倒じゃのう)  
胸元が大きく開き谷間もあらわで、足元のスリットからは眩しい太ももが覗く。  
その挑発的ないでたちは、かつて彼女がジョースターたちと相対したときの  
衣装であり、このラスベガスの街のおいてはその女の職業を露骨に示すものだ。  
間近でみるその女の肌は透き通るような白さと淡さを併せ持つ。  
ジョセフを甘い香りがくすぐった。  
 
「あら…こんな乱暴な運転をするのはどんなムサい男かと思ったら、  
こんな素敵なナイスミドルだったなんてねぇ…」  
むき出しの華奢な腕を車にかけ、真っ赤な唇から舌をペロッと出した。  
ジョセフは頬をわずかに上気させながら視線をそらした。  
流れ落ちる紫がかった髪から立ち上がる女の香り。  
「いい車ね…?」  
「お若いレディ、次にあんたは『こんな車でドライブできたらさぞ気分いい』、という」  
「こんな車でドライブできたらさぞ気分いいわよねぇ…?はっ!?」  
ニヤリ  
ジョセフは聖人君子でもなければ、性欲が枯れきった老いぼれでもない。  
「乗りなさい。一緒に食事でもしようじゃないか」  
(油断ならない爺さんだわ…)  
ミドラーは一抹の警戒心が芽生えつつも笑顔を返した。  
「ええ、ご一緒させていただくわ。」  
ミドラーは車に乗り込むと窓を全開にしてそこから遠くを眺めているような  
表情を見せた。  
脚を組み、背もたれに体重を預けながら。  
凶悪に切れ込んだ胸元からは豊満な深い谷間が車の振動に合わせて弾み、  
むきだしの脚のラインは素肌の白さを際立たせている。  
それは興奮と熱気をジョセフの体に呼び覚ますのに  
十分な色気を持っている。  
「ゴクっ……」  
運転の横目でチラチラと伺いながら唾液を飲み込んで  
平常心を保とうとするジョセフ。  
突然ミドラーはジョセフのほうへと向き直った。  
「どこへ向かっているの?ミスター…」  
「じょっ…ジョセフだ、キミはなにか食べたいものがあるか?  
わしはなんでもいいが…」  
 
「ベッド、よ。  
そうね…食べたいもの…なんでもいい?  
あたしが選んでいいの?」  
ミドラーはむき出しの形のよい脚を組み替え蕩けそうなほどの笑顔を向けた。  
「ああ、わしはかまわんよ。」  
「そうね、それじゃあ…ホテルヒロヒコのルームサービスなんてどうかしら?」  
「YES! YES! YES!」  
そしてミドラーの豊満な肉体に視線を向けた。  
「OH MY GOD」  
ジョセフは車の向きを急ドリフトで反転させて、  
ヒロヒコへむかう小路へと入っていった。  
「ふぅー…それじゃあ、シャワー浴びてくるわね、ジョセフさん」  
透き通る白い肌は明るい室内で見ると  
より一層白く、光を放ってさえ見える。  
「あ、ああ…」  
彼女のいなくなった部屋でジョセフはおもむろに屈伸し、腕を伸ばし、  
冷蔵庫に入っているマムシドリンクを一気に飲み干した。  
「お若いレディーよ、  
年季が違うということをおもいしらせてやる」  
とりあえずりきんでみたものの、いてもたってもいられず、  
手持ち無沙汰にベッドの周りをうろうろしているジョセフ。  
シャワー室の扉が音を立てて開いた。  
青い星型の胸当てを付けただけの見事なバストは  
ムッチリと柔らかそうな谷間を形成し、  
腰は見事にくびれ、  
黄色い腰布をつけただけの下半身からは  
長く細く引き締まり、肉感的な脚線があらわになっている。  
ジョセフは思わず目のやり場に困って視線を逸らした。  
優雅な歩みで無言のままミドラーはジョセフの前に立つ。  
至近距離で、尚且つ真正面から見るミドラーの肢体の魅力に  
ジョセフは身体が固まる。  
 
身体を強調するのみのわずかな布に覆われたなだらかな稜線と白く輝く肌。  
弱弱しいほどの繊細さを持つ細い腕をジョセフの首筋に絡み付けて  
体を密着させるミドラー。  
ジョセフに押し付けられる柔らかな感触。  
それはわずかにあったジョセフの警戒心を封じてしまう。  
(フフッ!残念だけど…死んでもらうわ)  
口付けをしたままベッドへと倒れこんだ二人。  
柔らかくしっとりした唇の感触がジョセフを襲う。  
「んぐっ…んっ…んっ…」  
濃厚に味わいながらジョセフは「隠者の紫」を出した。  
テーブルに置いてあったゴムをとるためだ。  
「んっ!?」  
ミドラーは慌てて飛びのいた。  
(ば、バレたッ!?)  
驚くのはジョセフも同じだ。  
「ん!?これが見えるのということは…スタンド使いかッ!?」  
「チっ! ハイプリ、うっ!?」  
「ハーミットパープルッ!」  
ミドラーの細首に「隠者の紫」が絡んだ。  
「下手に動くと首を絞め落とすことになる  
スタンドも出すんじゃないぞ…」  
ミドラーの美貌が歪む。  
「波紋疾走ッ!」  
胸当てを支える紐がちぎれとんだ。  
巨乳は重たげに揺れ、頂のピンクの乳首があらわれた。  
「ぐッ!」  
「わしも年の割には若いといわれるが、あんたを満足させられるかのう」  
「隠者の紫」はその頂をまさぐっている。  
「ふぅ…ふふっ…」  
ミドラーは軽い吐息を返した。  
 
ジョセフは衣服を脱ぎ捨てるとミドラーの前に立った。  
さすがに年輪を経てはいるが、それでも鍛え抜かれた壮健さを感じさせる。  
怒りと欲望が交錯して、力強くそそり立っている。  
ミドラーは甘く鋭いうずきを感じる。  
己から腰紐をとり、頭布、口布をはいで、裸になった。  
(いいわ、サービスしてあげる…死ぬ前にせめてもの…)  
シミ一つない白い素肌の全てをさらけ出すミドラー。  
抵抗を放棄する意思を感じ取ったジョセフは、  
首の「隠者の紫」を彼女の両足へと絡めて吊り上げる。  
腰を抱き寄せ、肉棒を秘部に押し込めた。  
そして強く激しく腰を振る。  
ミドラーは余裕たっぷりに妖艶な笑いを浮かべた。  
「フフッ…この程度?」  
膣はスタンドさながらに変化に富みながらも破壊力を備えており、  
凄まじい快楽でジョセフを責めあげた。  
何も感じていないかのようにミドラーはジョセフを嘲る。  
「だらしないねぇ!」  
「はぁ…はぁ…」  
年には勝てないとみえ、ジョセフは息を荒げて、動きも緩慢になってきている。  
実際にミドラーを満足させる、というには程遠い。  
「残念だけど…」  
ミドラーは冷酷な笑みを浮かべた。  
あと、わずかでこの男は果てる。  
ぶちまけて、達成感と疲労感でぐったりしたところを「女教皇」で仕留める。  
ミドラーはそんな未来絵図が浮かんだ。  
ジョセフはニヤリと笑った。  
「次にお前は『そんなバカなッ』と言う」  
ジョセフの肉棒はそれまでとはうってかわって熱く激しくミドラー内部を突き上げた。  
「ひゃはぁぁっんぁあぁ、そ、そんなバカなッ…は!」  
今までの余裕を失い淫らに叫ぶミドラー。  
電流のような快楽は彼女の長い美脚を震わせる。  
 
「久しぶりで忘れておったんじゃが、波紋の具合はどうかね?」  
快感に翻弄され、ミドラーが今まで軽く絡ませていた腕は  
爪が肉に食い込むほど強く力がこもっている。  
繋がったまま、ミドラーを責めたてながらジョセフはほくそえんだ。  
「相手が勝ち誇ったときすでに敗北している、これがジョセフ・ジョースターのやり方  
おいてますます健在といったところかな」  
波紋を通した肉棒からミドラーの全身が快楽を駆け巡る。  
右手でミドラーの乳房をなぞりながら、左手で「隠者の紫を」をのばして  
ホテルのTVにつなぐ。  
「ふむ…ハイプリエステスか、名前はミドラー。  
ようやく思い出したぞ。紅海の潜水艦内で襲ってきたスタンド使いじゃな。  
…DIOの敵討ちというわけか。」  
ジョセフはミドラーの跳ね回る乳を強く握って揉みしだいた。  
「いいのかのぅ、そんな憎いカタキとこんなことをしていて」  
「いっ…言わないでえぇ…ひあああぁぁ!!」  
ジョセフは肉棒を引き抜く。  
「だ…だめぇ…抜かないでぇ…ああぁ…」  
悶えるミドラーの胸を押さえ込むジョセフ。  
乳首をつまみ、微弱な波紋を流すと  
ミドラーは甘えたような嬌声をあげて腰を震わせる。  
「ああっ!ああぁっんッ…」  
「隠者の紫」が四肢に絡み自由は奪われている。  
ミドラーの前に回りこむとへたっているミドラーの前に立ち、  
その顔を肉棒で打つ。  
「DIOも嘆いておるじゃろうなぁ…  
信頼していた自分の部下がよりによってこのわしの、  
チンコを求めてよがってるなんてなぁ」  
ピタン、ピタン―  
その音は徐々に強くなってきている。  
恥辱の表情を浮かべながら体を震わせるミドラー。  
手を伸ばそうとするも「隠者の紫」に絡みつかれ動かせない。  
「はぁ…はぁ…お、お願いッ…お願いだからッ…」  
「お願いだから、もう許して、か?  
ふむ、しかたないのう…」  
「いっ…いじわる言わないでぇっ!  
お、お願い、欲しいのッ!」  
 
拘束されて哀願するミドラー。  
目は潤み体は火照っている。  
「いいじゃろう…ご褒美じゃ  
波紋疾走のビートッ!」  
「あひぃッ!…んぁ…」  
波紋をこめた肉棒がミドラーを貫いた。  
「ブッ壊すほどシュートッ!」  
両胸を揉みしだきながら加速し、ゾクゾクと走る快感とともに  
ジョセフは全てをだしきって絶頂に達した。  
「隠者の紫」の力の弱まったことを見て取ったミドラーは  
スタンドをふりほどきすかさず距離をとる。  
さすがに息切れが激しく、ジョセフは疲れた表情で呆然とミドラーを見た。  
ミドラーは妖艶に微笑んだ。  
「次にあんたはそんなはずは…という」  
「そ、そんなはずは……は!  
わしの…得意のおハコを!  
しかし、そんなバカな、波紋入りの精液をくらって…」  
「フンッ!あんたがぶちまけたのはその中さッ!」  
ジョセフは下をみる。  
コンドームがついている。  
付けた覚えがない。  
「フフッ…ゴムも鉱物の一種、  
あんたが油断して一回抜いた後もう一回挿れるときに付けといたのさッ!」  
「ぐっ…くそッ!」  
「あなたなかなかステキだったわよ」  
コンドームはカミソリへと姿を変え、  
そして室内にジョセフの絶叫が響いた。    
 
to be continued…  
次回 「裁くのは誰だ!?」  
 

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