私が川尻浩作となってから、どの位の月日が経ったのだろうか。  
彼に成りすますべく様々な行動を入念に気を付けているせいか  
今の所は周りの人間に私の、この吉良吉影の正体を悟られてはいない。  
今まで通り会社へ毎朝出社する、極平凡な日々だ。  
・・・ただ、息子の早人の事を除いては。  
それも多少有るせいか、私は暫く「彼女」とデートする事もままならなかった。  
いつもなら一緒にカメユーの近くをドライブしたり、彼女の指輪を選んではめてやったりするのだが。  
川尻家ではその当たり前の行動が出来ないのだ。  
ただでさえ妻のしのぶが最近色々有るとことごとくすぐに寄って来たりするというのに。  
あの大家の金を盗んだ一件からそうだ。  
(一人の時間が持てない家庭というのも、中々難しい物だな・・・。)  
そんな事を考えながら着替えていると、ふと誰かがやってきた。  
 
 
「あなた?」  
この声はしのぶだ。  
ドア越しに彼女の声がした。  
「なんだ?」  
「着替えを手伝わなくてごめんなさい。今からやるわね・・・。」  
「いや・・・。」  
何だかいつもと様子が違う。  
普段ならすぐに部屋へ入ってくるのだが。  
「どうしたんだ?」  
「あの・・・。」  
「入っておいで。」  
ためらいがちに扉を開く音がした瞬間、私が見た物は、  
なんと下着姿の彼女だった。  
真っ白な純白の、彼女の手と同じ様な色のレース。  
「これ・・・新しく買ってみたの。・・・どうかしら。」  
頬を赤らめながら彼女は言ってきた。  
こんな時どう答えたらいいんだ。  
頭の中で考えをめぐらせながら私は味気の無い、かと言って悪くも無い答えを言い放つ。  
「似合うんじゃあないか。」  
「・・・そう。」  
しのぶは何か別の答えを求めていた様だ。  
そう、彼女が下着姿でいたのは求める為だろう。  
だがここで関係に陥る訳にはいかない。  
情が移っては困るのだ。  
・・・いずれ殺すのだから。  
 
 
だが、そうだな・・・少しならそれもいいかも知れない。  
第一最近「彼女」としていないのである程度の欲求は溜まっているのだから。  
「・・・しのぶ。」  
「なぁに?あなた。」  
私は見つめる彼女の手を取り、それをいきなり口に含んだ。  
「!!」  
チュパチュパと音をたてながらしゃぶり続ける。  
その後は指の先から付け根まで一本ずつ舌で撫でる様に舐めた。  
アイスキャンディーを味わうように、ゆっくりと、丁寧に。  
時々舌先をチロチロさせながら。  
その行為で唾液の絡まった彼女の白く艶かしい手は私を存分に欲情させた。  
「・・・・・・。」  
不審がる妻を尻目に、夢中でしてしまったのはまずかっただろうか。  
(他の部分も何かした方が疑われずに済むな・・・。)  
そう思った私はとっさにしのぶをベッドへ押し倒し、首筋に唇を付けた。  
それを鎖骨から胸の部分にまで落とし到達するにあたって邪魔なブラを剥ぎ取る。  
「きゃっ!!」  
しのぶは思わず驚き声を上げた。  
私は無視し、ひたすら彼女の胸の突起物を舐めあげ、もう片方の胸は手で愛撫する。  
か頬は上気していて、声にはいつの間にか甘い響きが混じっていた。  
ビクンと震えながらも私を真っ直ぐに見つめてくるしのぶ。  
「ん・・・あな・・・た・・・。」  
(何なんだ・・・。この吉良吉影が一瞬この女の事を・・・。)  
首を横に振りながら自分はそうでは無いと言い聞かした。  
 
 
 

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