大弥は居住いを糺し、ほどけたブラや着ぐるみのワンピースを着直した。  
 
「はぁはぁ・・・大弥、嵌めたな。」  
 
青ざめた顔をしつつ定助は言った。  
対照的に、笑みを浮かべつつ、大弥は言い放った。  
 
「ふふっvそうよ。」  
 
嵌められたと言っても、彼女の誘いに乗ったのは彼。  
あまりの気持ち良さに彼女の中でドバーっと出してしまったのは紛れも無く彼。  
負い目があるのは彼の方だ。  
 
「貴方、この事、誰にも言えないわよね。」  
 
もちろん家族に告げ口することなんてできない。大切な娘の処女を奪って、中出ししましたとでも言うのだろうか。  
確実に憲助に殺される。誰かに相談するわけにもいかない。大弥と秘密にするしかない。  
 
「それとも、私からみんなに言ってあげましょうか。私はいいわよv」  
 
大弥の機嫌を損ねて、バラされるわけにもいかない。  
つまり、彼女に生殺与奪を握られている。  
 
―これが作戦だった。  
情けない兄の常秀は勇気が足らず、幼馴染を未だどうにもできていない。そんなんだからモテないのだ。  
過去からの教訓は生かさねばならない。  
愛を育むのは自然に流れる時間なんかではない。既成事実と拘束だ。  
惚れた男ができたらどう落とすか、前々から作戦を決めていたのだ。  
そうはいっても、彼に軽い女だと思われて拒絶される危険もあった。策ではない勇気だ。  
 
定助は震える。  
やはり、この女怖過ぎる。やばいぞ、ものすごく『危険』だ。  
だが身寄りもなく、この家で、いやこの世界で、もう彼女しか頼るものがないのだ。  
 
大弥は勝ち誇り、立ち上がって言った。  
 
「これからはずっと一緒よ。どこにも行っちゃだめよ。」  
 貴方に自由はないわ。」  
 
彼女に、自由を『奪われる』…なんてことだ。  
これでは、『前に進めなくなる』…  
主人公として、自分の素姓を調べるとかやるべき目的があったはずだ。  
 
「自由はないのか?」  
 
「そうよ。私の部屋で音楽を聞くときも、宿題をするときも、  
 リビングでゲームをするときも…」  
 
どんな姿か想像が付く。一方的に、纏わりついて、膝の上に乗って、  
キスをせがんだり、おっぱいや生足を押し付けてきたり、ベタベタするのだろう。  
彼女はいいかもしれないが、そんなふうに大弥に一日中ベタベタされたら…  
ムラムラしっぱなしになってしまう。  
 
「お風呂もトイレもずっと。」  
 
風呂もトイレもだって?  
彼女のおっぱいを泡立てて洗ったりするのか、できるのか。ヘビの生殺しだ。  
 
「だいじょうぶよ。悪いようにはしないわ。  
 ここがカチンコチンになったら、いつでもシテあげるからv」  
 
悪いようにはしない、悪役みたいな台詞だが・・・わるくない気がした。  
自由を奪われても、あのめくるめく快楽と欲望の解放を約束してくれるのだから。  
 
ごくり  
 
大弥は、定助の股間を、そっと足で踏んだ。  
敏感だったそこは、大弥に踏まれて息を吹き返し、めりめりと大きくなる。  
 
「踏むよーv ちょっと踏むよーv」  
 
「あぅ・・・」  
 
「あーら、もうこんなになっちゃって。」  
 
大弥はゴシゴシと足で彼のモノを擦っていく。ソックスの生地と陰茎が擦れ合う。  
定助は、仰向けになってよがった。  
してやられた。純情だと思ったのに、これが本性だったとは。  
怒るべきなのに、怒る気になれない。もっとしてほしいような…。  
 
「恥ずかしくないの?  
 16才の小娘に踏まれただけでこんなになっちゃうなんて?  
 変態さん♪」  
 
ぐいっ ぐいっ  
 
「あっ、あっ、あっ・・・」  
 
彼女は、いまや足一つで彼を翻弄していた。  
よがり続ける彼は、情けない姿だったが、『可愛い』と思えた。  
これが、キモい常秀のようなキモい奴だったらキモいだけかもしれない。  
あの彼を、振り回していると思うと、嗜虐壁が燃え上がる。  
 
先走り液がじゅるじゅると流れ、彼女のソックスの裏を濡らしていく。  
彼女にあと数分シゴかれればイってしまいそうだった。  
そんな彼の様子を彼女は見抜いた。  
 
ピタッ  
 
不意に大弥は脚の動きを止めた。  
 
「おーっとォv危ねェvっとォv  
 
 はーい、ここまで。後は自分でやりなさい。」  
 
「そんな…」  
 
ここで寸止めなんて酷すぎる。最後までシテくれないなんて悪魔のようだ。ものすごくヤバイ。  
焦らされた肉棒が苦しそうに蠢く。  
 
大弥は淫猥な笑みを浮かべて聞く。  
 
「イかせてほしい?」  
 
ノータイムで、うん、と頷く。  
完全に手玉に取られている。彼女は呆れたように言った。  
 
「ブ・ザ・マ・ね。」  
 
大弥は、腰に手を当てポーズを取って、指をビシっと突き指し、  
要求を並び立てた。  
 
「誓って。  
 
 他の女に近付かないこと。  
 見もしないこと。  
 私だけを見るのよ。  
 私のことだけ考えるの。  
 女の子はこの世に私しかいないと思いなさい。  
 
 私だけに欲情するの。」  
 
私だけに欲情だって?  
彼女以外の女は知らないし、もう彼女以外は見えない。  
もはや大弥以外に欲情できるだろうか。  
 
「ち、誓う。」  
 
大弥はまだ許さない。私が上、貴方が下だということを体に教え込んでやるのだ。  
 
「そして、言いなさい。この東方大弥ちゃんに『服従』する、と。」  
 
服従。男としていや人間としての尊厳まで、奪おうというのか。  
だめだそれだけは。  
 
大弥は冷たく言い放つ。  
「言わないと二度とシテあげないわよ。」  
 
極めつけを言った。  
「おっぱいも触らせないわよ。」  
 
それは死の宣告だった。  
定助は堕ちた。  
 
「フクジュ・・・大弥に・・・服従す・・・る・・・」  
 
びゅるっ、びゅるっ、・・・  
 
そう、口にした瞬間、ドクンドクンと白い液が肉棒から噴出した。  
大弥はなにも新たに力を加えていないのに。  
 
服従すると言った事・・・屈服した事実に倒錯した快感を感じたのだろうか。  
 
踏んでいたソックスを精液がべちゃべちゃと汚し、残りは彼の腹にかかった。  
大弥は憐れむように言った。  
 
「もうイッちゃったの? だらしないわねぇ。」  
 
大弥は彼の腹に顔を近付けると、クンクンと匂いを嗅いで、量を確認した。  
 
(ちょっと、いじめすぎたかしらvかわいそうな定助ェンv)  
 
そして、陰猥な笑みを浮かべると、腹をいやらしく舐めた。  
 
ぴちゃ ぴちゃ じゅる じゅるっ  
 
彼が洩らしてしまった精液を口に入れていく。  
そして、また出したばかりの陰茎を吸った。  
 
ちゅーちゅー  
 
一滴残らず吸い出し、小さくなるまで、ぺろぺろと優しく舐めてキレイに後始末した。  
砕かれた男の尊厳をアフターケアするかのように、彼の出した精液をすべて飲んであげた。  
 
「んぐっ ごっくん」  
 
(勝てない・・・)  
 
身も心も支配されてしまった。  
状況的にも、心理的にも支配関係は決まってしまったのだ。  
大弥にはもう逆らうことができない。大弥の「言いなり」になるしかないのだ。  
 
(たくさん愛してもらうのぉv)  
 
惚れた男を屈服させ、満足そうに大弥は微笑んだ。  
そして、顔を近付けて、小さい声で言った。  
 
「夕食が済んだら、続きは今夜ね。  
 家族が寝静まったら、『貴方の部屋』に行くわ。」  
 
続き、だと。  
 
大弥は舌舐めずりし、耳元で囁く。  
 
「ゆっくり愛し合いましょう。  
 
 朝まで裸になって、抱きついて、絡みつきたいの。  
 
 貴方のすべてを知りたいわ。  
 
 もっともっと貴方を全身くまなく、  
 
 たっくさんvたっくさんvぺろぺろしたいのぉv  
 
 貴方の爪先、足の裏から・・・おシリの穴まで舐めてあげるンv」  
 
言葉だけで…魅惑的な台詞だった。  
尻の穴まで舐めるって?…大弥の予告に期待感がむずむずと高まる。  
 
「ちゅv」  
「オトナしくしてるのよ、ぼーやv」  
 
頬にキスし、大弥は、着替えるために部屋を後にした。  
そんな彼女の後ろ姿を呆然と眺めた。  
 
夜まで『お預け』を食らう、その時間さえ狂えるほど待ち遠しい。  
彼女にもっと束縛されたい、『囚われたい』…そんな欲求さえ募る。  
 
東方大弥…彼女以外のことはもうどうでもよくなっていた。  
 
可愛過ぎるうえに、怖過ぎる大弥の尻に敷かれる日々が始まろうとしていた。  
 
 
fin  
 

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