そもそもの原因は、トリッシュがホルマジオにお願いしたせいだった。  
お皿の上にちんまり載っている、有名店の一日20個限定のケーキ。  
トリッシュは並んで買ってきたこれをお腹一杯食べたいがために、自分を小さくしてほしいとホルマジオに頼んだのだった。  
 
「しょ〜がね〜なあ〜〜」  
 
仲間から「くだらねー能力」と評される事の多い彼のスタンドだったが、たまには暗殺ではなくこんな他愛ない事に能力を使うのも悪くないと思ったのだろう。  
10分もしないうちにトリッシュは親指姫のように小さくなり、山のようなケーキに飛びついた。  
 
「おいしい♪ 体重を気にしないで美味しいものをこんなに食べられるなんて最高ね!」  
 
万一彼女がゴキブリにでも襲われた時のためそばに待機していたホルマジオだが、贔屓のチームのサッカー中継が始まったので、  
彼女に背を向けてテレビを観だした。  
誰も見ていないのをいい事に、口の周りをクリームまみれにして夢中でケーキを頬張っていたトリッシュだったが、  
視界の隅に何か蠢くものを見つけてはっと身構えた。  
もしかするとゴキブリかネズミかも知れないと思い、大声を出してホルマジオを呼ぼうとしたが、そいつの正体はすぐに分かった。  
 
「ロォォォド」  
「あらっ! メタリカだわ……」  
 
メタリックな体に節穴のような目と口が開いているそれはリゾットのスタンドだった。  
非常に小さなスタンドだが、今はトリッシュ自身も小さくなっているため体のサイズは同じぐらいだ。  
それにしても、いつもリゾットの体内に潜んでいるはずのメタリカがなぜこんなところにいるのだろう。  
 
「あなた、どうしてここにいるの? リゾットはどうしたの?」  
 
相手の言葉は分からないがそう尋ねるトリッシュの姿を見て、隠れていたらしい仲間がぞろぞろ集まってきた。  
10体ほどもいるだろうか、メタリカ達は近くでよく見ると顔かたちや傷みたいな模様がそれぞれ違い、別人ならぬ別メタリカだと分かる。  
メタリカ達は自分達と同じ大きさになっているトリッシュに興味をひかれているようで、気がつくとトリッシュは彼らに囲まれてしまった。  
 
「ロォォォ〜〜ド」  
「ロォ〜〜〜」  
 
針金をより合わせたような三本の指でケーキを指して、何やら囁き交わしている。  
もしかすると、ケーキの甘い匂いにひかれてやって来たのだろうか。  
 
「あなたたちもケーキ食べたいの? そうだ、いっぱいあるからみんなで食べればいいわ」  
「ロォ〜〜〜ド」  
 
トリッシュがスポンジをちぎって「どうぞ」と近くのメタリカに渡してやると、両手で受け取っておもむろに口に入れた。  
お味の方は気に入ってもらえたようで、一体がもぐもぐ食べ終わると他のメタリカも「食べていい」と判断したらしく、  
さっそくクリームに埋もれるようにして貪り食い始めた。  
表情は分かりにくいが、夢中で甘いものを食べるメタリカ達の鳴き声は嬉しそうだ。  
こうして怪生物とのメルヘンチックなお茶会が始まったが、ホルマジオは試合観戦にすっかり没頭しており、  
背後で何が起きているかまるで気付いてはいなかった。  
 
 
「ああ、お腹いっぱい……満足したわー」  
ケーキを心行くまで味わい、満腹になったトリッシュは空になったお皿の端にちょこんと腰掛けていた。  
彼らの食べたものがどこに行くのかは分からないが、頭にクリームをつけたメタリカ達のお腹も膨らんでいる。  
そろそろホルマジオに元の大きさに戻してもらおうかしら、と立ち上がったトリッシュに一体のメタリカが忍び寄り、強い力で腕を引っ張った。  
それは最初に彼女を見つけたメタリカだった。  
 
「な、何!?」  
 
メタリカは答えず、代わりに巨大なナメクジのような身体でのしかかってきた。  
トリッシュは腕を捕まれたままその場に押し倒されてしまう。  
他のメタリカもロォォォドと近づいてきて、トリッシュの手足を押さえつけ始めた。  
どうやら無邪気にじゃれついているのではなさそうだった。  
 
「い……いやぁ! 離して!」  
 
しかしメタリカ達には危害を加える気は全くなく、ケーキのお礼としていつも本体がしているように彼女を悦ばせてやろうと、  
かなりズレた事を思いついただけだった。  
ちなみに群体型スタンドであるメタリカの思考は並列しており、合図もなしに一斉に行動できたのはそのためだ。  
そんな事が分かるはずもないトリッシュは何をされるのかと怯え、声を上げて助けを求めたが、テレビの音でホルマジオには聞こえなかった。  
 
メタリカ達の手がトリッシュの柔肌の上を這いずり回り、わずかな衣服を剥ぎ取っていく。  
生まれたままの格好にされて、これから何が始まるかうすうす察し、ますます不安になった。  
 
(いや……怖い……!! どうしてこんな事するの……!?)  
 
いつだったか、事の最中リゾットにメタリカを使われた時の、柔らかくぬるぬるしたものが中でいやらしく擦れ合う感触を思い出し、  
トリッシュは恥ずかしさに全身が熱くなった。  
リゾットのスタンドなのだからエッチな目的に使われたのを覚えていても不思議ではないけれど、まさかこんな事になるなんて……  
 
「ロォ〜〜〜」  
「ロォォォド」  
 
いくつもの手で一斉に全身を愛撫され、トリッシュは甲高い悲鳴を上げた。  
人間の手とは違う、金属のように無機質なのに妙に柔らかい独特の感触に、トリッシュは嫌悪感と隣り合わせの快感を覚えてしまう。  
 
「いやぁ! 気持ち悪いぃ!」  
 
メタリカの手や身体が触れたところには、ナメクジが這ったような得体の知れないぬるぬるした液が残された。  
これは単にメタリカが興奮した時に分泌される液体で、別に何の害もないものだったが、トリッシュにはたまらなく不気味なものに思えた。  
彼らの手から逃れようとトリッシュが身をよじるたびに、ケーキに載った砂糖菓子のような乳首が二つの膨らみごと揺れた。  
目の前でぽよぽよ揺れるものに興味をひかれたのか、そこに口を寄せるメタリカがいた。  
ミルクを欲しがる赤ん坊のように無心に吸い付いてくる。  
 
「あっ、あぁ!! 吸わないでぇ……!」  
 
桃色の小さな実は刺激を受けてつんと勃ち上がり、意志に反してますます敏感になる。  
別々のメタリカに両方をきつく吸引され、トリッシュは身悶えた。  
はじめから知っているように、自分のいいところばかり苛めてくる。  
トリッシュはそれがリゾットと同じやり方だとぼんやり気付きながら、潤んだ眼で自分を弄ぶメタリカ達を見上げた。  
至近距離でよく見ると、メタリカの黒い穴のような目の奥には青白い燐光のような瞳が見え、それもリゾットの眼にそっくりだった。  
 
「んんんっ……」  
 
メタリカのぬるぬるした身体と自分の肌が触れ合う度に、くすぐったいようなぞくぞくする感じが走り、思わず声が出そうになる。  
トリッシュの肢体がぬるぬるの粘液にまみれ、柔肌がほんのり染まった様は、全身が愛液でびしょ濡れになっているような  
錯覚さえ起こすいやらしさだった。  
たっぷり時間をかけてお臍や足の指の間まで余すところなく可愛がられながら、トリッシュの肉体は否応なしに発情させられ、  
今やもどかしそうな表情でメタリカの胴を腿で挟んで割れ目をくりくりと押しつけていた。  
 
「いかせてっ……もう、いかせてぇ」  
 
やがてメタリカ達は彼女の身体をひっくり返して尻を突き出す姿勢にした。  
執拗な愛撫にトリッシュの身体は脱力しきっていたが、恥ずかしいところが丸見えになっているのに耐えられず、弱々しく抵抗した。  
上を向いた丸い尻がてかてかと濡れ光り、透明な汁が谷間をつたっている様が非常に因美な眺めだった。  
剥き出しにされた性器も例外ではなく、メタリカの分泌した粘液か、彼女が分泌した蜜かも分からない。  
おもむろに尻に手をかけ、メタリカが身体を押しつけてきたが、肩越しでは生殖器があると思われる箇所はちょうど見えなかった。  
 
(こ……このまま、いれちゃうの? でも、何を?)  
 
不気味な異形のペニスが押し入ってくるのを勝手に想像してトリッシュは怖くなったが、メタリカの身体の真ん中に形成されたそれはトリッシュがよく知ったものだった。  
 
「こ、これって……おんなじ……」  
 
もう形まで覚えているぐらい馴染んだものがゆっくりと挿入ってくる感覚に、トリッシュはその持ち主を思い出して顔を真っ赤にした。  
大きさも硬さもリゾットのものと同じだったが、ただ熱を持っていないのだけが本物と違っていて、有機質で作った張形のようだった。  
本体を模した男根は狭いが柔軟な腔道を進んでいき、トリッシュの奥にこつんと当たった。  
メタリカの方は無表情で、締め付けられて気持ちいいかは分からないが、自分を根本まで包むあたたかく濡れた胎内が気に入ったらしく本能的に動き始めた。  
 
「あぁっ……いやぁ……!」  
 
ぬちゅぬちゅと音を立てて動かれるたびに、硬いものが奥に突き当たる。  
偽物なのに勝手に締め付けてしまうのがトリッシュは恥ずかしくてたまらなかった。  
 
でたらめに何度も突くうちに、メタリカの一部が勢い余ってトリッシュの中からずるりと抜けてしまった。  
もう一度お尻を掴んで挿入しようとするが、粘液でぬるぬる滑ってうまくいかない。  
無理にトリッシュの身体を反転させようとしたところ転倒してしまい、期せずしてメタリカの上にトリッシュが跨る騎乗位の体勢になった。  
 
「あっ! だめよ、動いちゃ……また滑っちゃうわ、もうちょっとこのままでいて」  
 
下敷きにされるのは御免なのでトリッシュが慌てて注意すると、彼女の下のメタリカは素直にその通りにした。  
 
「ん……こっちのほうが楽……」  
 
上体を倒して、抱き枕のようにメタリカにしがみついた。  
瑞々しい乳房がむにゅっと押しつけられ、汗ばんでむっちりした腿で胴体を挟まれる。  
ひんやりした体表が火照った肌に心地よく、トリッシュは一息ついたが、相変わらずお尻を突き出した無防備な格好でいるのを忘れていた。  
ひくひくしている後ろの穴に目を付けた別メタリカのぬるつく指が伸びてきて、トリッシュは身をすくませた。  
 
「いやぁ! そこ、お尻の……」  
 
そういえばあの時、メタリカは狭くて暖かいところが好きなのかここにも潜り込んできたのだった。  
今まで誰にも触れられた事のないところを蹂躙され、トリッシュは処女を失ったとき以上に真っ赤になって泣き叫んだが  
きつく閉じたアナルに柔らかく弾力のあるメタリカが出入りする時の抵抗は不思議に気持ちよく、次第に悲鳴は艶を帯びたものになっていた。  
そんな事を思い出したが、今度は指とは違う丸い先端がいきなりあてがわれ、ゆっくり進入してきた。  
 
「……あっ、あ、そんな、太いのっ……無理っ……」  
 
トリッシュからは見えないが、その生殖器は普通のものとは違い先端から根本まで亀頭がいくつも連なったような形状だった。  
十分潤滑になっているとはいえ、初めはかなりの圧迫感だったが、一段目の雁首が狭いところを抜けると後も案外スムーズにおさまっていった。  
 
「ふぅっ……ふぅ……んんっ……」  
 
挿入される間中トリッシュは震えており、アナルをいっぱいに拡げられる苦しさに浅い呼吸を繰り返していたが  
やがて異物感にも少し慣れ、自分の下でおとなしくしているメタリカに気づいた。  
先程までトリッシュの中にあった立派なものは、勃起したまま彼女の下腹部に当たっている。  
 
(これも挿れちゃったら、どうなるのかしら……)  
 
ふと想像してトリッシュは身体の芯が熱くなり、早速試したくなってしまった。  
深く挿さったままのお尻をもぞもぞ動かして位置を調整し、慎重に腰を落として自分から受け入れた。  
 
「んああぁ……す……すごいのっ……あぁ……」  
 
二本のペニスに深々と貫かれ、トリッシュは恍惚に身を震わせた。  
こんなことは初めてで苦しかったが、一度に二本もくわえ込むのは想像以上の充足感だった。  
誰かに見られたらお嫁に行けなくなるような事をしている背徳感に、一層感じてしまう。  
トリッシュは前後から串刺しにされているような格好のまま動くに動けないでいたが、お預けされて焦れたメタリカの方が勝手に動き出した。  
 
「ひぃっ!? い、いきなりだめぇ!」  
 
後ろに填められた亀頭がひとつ抜かれる度に、太いカリの部分で襞が擦り上げられ、きつい摩擦で粘膜が灼けそうになった。  
お尻が擦り切れちゃうと思ったが、潤滑液にまみれた性器がずるずる引きずり出されるとあまりの刺激に腰が浮きそうになった。  
せいぜい悪戯しかされた事のなかった手つかずのアナルを凶悪な性器で容赦なく開発されながら、  
トリッシュはけなげにも徐々に受け入れる要領を飲み込み、お尻での交合を愉しみ始めていた。  
メタリカ達は交互にトリッシュを突き、抽挿のタイミングを合わせて粘膜の壁越しにお互いをぶつけ合ったりもした。  
雄同士の縄張り争いのように二本が柔らかいお腹の中で暴れ、ごりごりと擦れ合う。  
そのたびにトリッシュは未知の感覚に襲われ、可愛らしい悲鳴を上げた。  
 
「お腹……おなか、破れちゃうっ、やめてぇっ」  
 
本能のまま動かれ、リゾットにもされた事がないほど激しい交合に、トリッシュは壊されそうになっていた。  
メタリカにしっかり押さえつけられ、高く突き出した腰を引くこともできない。  
初めて体験する初々しい締め付けに、メタリカ達の方も今まで感じた事のない高揚した気分になりつつあった。  
後ろを責めるメタリカの逸物が、小ぢんまりしたアナルにきゅうきゅうと絞られる。  
 
「あっ、ああ、お尻が……」  
 
限界が近いトリッシュを下から貫くものは鉄のように硬くなっており、今にもはちきれそうだった。  
 
「あーーーあたし、もう、イッちゃうぅっ」  
 
二本のペニスを根本まで咥え込み、はしたなく脚を広げたままトリッシュは胎内で熱いものが弾けるのを感じたが、  
どちらでイッたかは本人も分からなかった。  
前後を犯すメタリカもたてつづけに本能のまま体液を放った。  
惜しげもなくトリッシュの中に注がれた生暖かい液体はあまりに多量で、繋がったところから溢れ出すほどだった。  
射精そのままの現象はかなり長く続き、その間中トリッシュは(もしかして孕んでしまうのではないか)とありえない心配に震えながら、  
お腹の中を生暖かいものでいっぱいにされる感覚に耐えていた。  
長い放出が終わり、二体のメタリカが離れてもまだ四つん這いのままの彼女に、すかさず別の個体がのしかかって突き入れようとする。  
生々しいトリッシュの匂いにメタリカ達はすっかり興奮しており、とてもおさまりがつきそうにない。  
しかしトリッシュは逃げる事など思いつきもしなかった。  
さっきまで自分を悦ばせていたメタリカの生殖器が目の前にあるのを見つけ、ご褒美に口で可愛がってやった。  
萎えていたそれが次第に小さな口におさまらなくなるのを感じながら、トリッシュは物欲しそうにお尻を揺らした。  
 
それから大きさも形も違うものを代わる代わる前にも後ろにも咥え込まされ、お尻で4度目の絶頂を迎える頃トリッシュはようやく救出された。  
サッカー中継が終わる頃、ホルマジオはトリッシュの事など忘れて外出してしまったので、メタリカ達に輪姦されている彼女を発見したのが  
リゾット本人だったという点は幸運だった。  
せっかくの響宴を中断させられたメタリカ達はロォォォドとぼやきながらリゾットの体内の持ち場に戻った。  
そもそもなぜメタリカが体外に出ていたかと言うと、負傷して帰ってきたリゾットの点々と床に落ちた血に混じっていたからだった。  
お湯を入れたティーカップの中でメタリカ汁まみれの身体をきれいにしながら、トリッシュはさっきの事を思い出していた。  
 
(リゾットがいっぱいいるみたいで、すごかったわ……)  
 
怪生物によってたかって襲われたというのに特にショックも受けておらず、それどころか今までにない性体験に味をしめたようだった。  
ぬるぬるした感じが気持ち悪かったけどそれも病みつきになりそうで、いっそ今後も愉しめるようにメタリカを餌付けしようかしら……  
とまで考えるいけないトリッシュだった。  
 
 
ホル「たっだいま〜〜っと、今日の試合スゴかったよなァーリゾット見てたか? もうさっきまでバールで大盛り上がりよ」  
リゾ「…………」  
ホル「ついでに土産買ってきたんだけどよォーそういえばトリッシュは……」ハッ(←思い出した)  
リゾ「ホルマジオ、ちょっと話がある」  
 
おしまい  
 
 

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