「ニョホホ、飛んで火にいる何とか……とはこの事だな」  
 
コースから少し離れたキャンプ地。  
篝火がホット・パンツと二人の男を照らす。  
彼女は両手首を縛られ、木に固定されていた。  
 
「さぁて、オイタが過ぎたパンツちゃん……」  
「僕から抜き取った遺体を返してもらおう」  
 
「まってくれ!オレの話を聞いてくれ!」  
悲壮な顔で懇願する彼女にジャイロが近づく。  
「今さら聞く訳ねぇだろ!涼しい顔して人のモン盗みやがって!!」  
ツンツンと、帽子の鍔を突いてやると彼女は  
「お前に言ってるんじゃ無い、ジャイロ」と睨み返してきた。  
その生意気な顔も、圧倒的有利に立った場所から見れば酷く滑稽な物で  
ジャイロはフンっと鼻で笑うと後方に顔を向けた。  
ジョニーは真っすぐに彼女を見ている。  
 
「オレは敵じゃない!解ってくれ、ジョニー!!」  
 
「見苦しいぞ、ホットパンツ」  
突然声がして、三人が振りかえる。  
暗闇からガサガサと葉を踏む音が聞こえ人影が近づいてきた。  
「!!?」  
篝火が輪郭を捉えた時、三人は影を凝視する。  
ディエゴ・ブランドー。  
レースで先頭を走ってる彼が、なぜここに?  
突然の天敵の訪問に戦闘態勢に入ろうとするジャイロとジョニーを  
ディエゴは  
「今は俺の事よりその女の方が大事じゃないかい?」と手を振って返した。  
 
「潔白を証明したいのなら、彼らから大切な物を盗んだ訳を話せよ  
 理由があるんだろう?」  
ディエゴはくくくと笑いながら、彼女の元に近寄る。  
「それは……」  
「それは?」  
「……今は言えない…」  
ほぉうら、見た事か!と、彼は手を叩いて笑った。  
侮蔑を含んだ笑い声を彼女は唇を噛んで怒りを抑える事しかできない。  
「答えられないと解ると……本当の事を何が何でも知りたくなったなぁ」  
彼がくるりと回ったかと思うと、掌の爪が彼女のラインをなぞった。  
 
「−−−−−!!!?」  
はらり……と着ていた物の残骸が地面に落ちる。  
 
晒で圧迫されていた乳房が、勢いを付けて飛び出した。  
「な……何を?」  
突然の事に顔を強張らすホット・パンツの顎を彼が撫でる。  
「解ってるくせに……」  
ねっとりとした指使いに嫌悪感を抱き、目を逸らすと  
先ほどまで自分を尋問しようとした二人が  
此方を凝視していた。  
 
彼女の息使いと共にふるふるとゆれている豊かな乳房。  
まるで、男を誘う様な動きに二人は釘付けになっている。  
「見るな……」  
羞恥心から顔を真っ赤にさせ俯くと、ディエゴがツンと尖った先端を摘んだ。  
「あぅ!」  
乳房から電気が走り、体を仰け反らせる。  
「この場は休戦として、一緒にこの悪い雌馬の尋問を行わないか?  
君達も言いたい事や……溜まりに溜まっている物もあるだろう?」  
 
思わぬ誘いに二人は顔を合わせ、意思を確認すると、口元を歪ませ  
怯えるホット・パンツの体に指をからまs  
 

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