トリッシュからは甘い匂いがする。
きっと舐めたら下が痺れるほど甘い味がするんだろうな。
角砂糖とどっちがうまいか比べて見ようかな
「なー、トリッシュぅ。遊んでくれよぉ」
病院の床から体半分だけを出してトリッシュの後を泳ぐセッコ。ここが誰も立ち入らない(立ち入れさせない)フロアだから良いが一般人が見たらさぞ奇妙な光景だろう
「駄目よ。後でなら遊んであげるから。今は先生に頼まれごとされてるんだから。」
「えー。」
トリッシュは今医者になるために勉強しており、現地で学べるようにと父の計らいでこの病院に研修と言う形で居座っている。
そう、最低のゲスコンビの下に・・・
とりあえず何かされたりされそうになったら絶対言いなさいねとまわりに心配されたが、たまに変な薬を投与されそうになる以外は平和なものだ。
そして今はチョコラータ先生の頼みで書類をとりに書類室までやってきた。
「えっ、と・・・」
これとこれでよかったかな。と必要な書類を取出し一抱えある山を作った。
「なー、いつ遊んでくれんだよぉー。なぁー。」
後ろでは遊んで遊んでとしつこくせがむセッコが。
最初は何を考えているかわからず不気味だったが今じゃ子犬のようについてきてじゃれつくようになり可愛く思える。
「だーかーらー、さっきも言ったけどまだ駄目だって!・・・ん?」
嗜めるためそのおでこにでこぴんをいれた所でセッコがふんふんと犬が匂いを嗅ぐように鼻を動かしているのに気付いた。
「な、何?私変なにおいする?」
そんなはずはないと思うんだけどなぁ。ちゃんと体は洗ってるし、髪だって念入りに洗ってる。
石鹸も良い匂いのするヤツを使ってるから体臭はそんな無いと思ってたんだけど・・・
「トリッシュって、甘ぇ匂いするのなぁぁあー」
「・・・ぇ、」
「やっぱりする。なんかうまそうだよなぁー、角砂糖とどっちがうまいかなぁあ?」
あぁ、体臭じゃなくて石鹸のにおいに反応してたのね。とほっと胸を撫で下ろすが・・・
べろん
「・・・・っ!!!?」
一瞬何があったかわからなかった。
しかし頬に感じた湿ってざらついた感触。
間違いない、
舐められたのだ!頬を!
「きゃあああああ!!!!」
あまりに唐突なそれに悲鳴をあげ尻餅をつく。
当の本人は首をかしげ何やら考えている様子。
「何すんのよ!セッコの馬鹿ぁ!!不潔!」
「・・・あんまり味わかんねぇ」
当たり前よあたしはお菓子じゃないんだから、と言うもセッコは確実に距離をつめている。
「多分、もっとなめたらあじわかるんだろうなぁあー。だから・・・」
「ひっ、」
べろ、と再度頬を舐められる。
嫌々と暴れるがどこにそんな力が?と問いたくなる力で押さえ付けられる。
「嫌ッ、誰かぁ!ひぃ、っ!」
しかしいくら叫んだところで誰にも届きやしない。
いくら暴れたところでもかないやしない。
そうするうちにセッコの舌は少しづつ下降していき首筋に、
「っ・・・!!」
ぐっ、と口元を押さえる。それは悲鳴を押さえるためではない。
「(やだ、変な感じ・・・)」
先程まで嫌悪感しか抱かなかったその感覚。しかし今はぞくりとした何かに変わっていた。
舌が滑るたびにざらついた感触に肌があわ立つ。
少しづつ荒くなる呼吸に認めたくないが快感を感じていることに気付きぎゅっと目を閉じる。
セッコはそのあいだぷつんぷつん服のボタンを外し胸をはだけさせ、ブラジャーをずらし豊かな胸を顕にさせた。
「女って、ここ柔らけぇのなぁぁ。」
「ふ、ぅ。あ、」
ふにふにと胸を揉む。やわらかな弾力が気に入ったらしい。
首筋を舐めていた舌を次は胸に這わす。
首から胸元に続く唾液の跡がてらてらと光っていやらしかった。
食べるように噛み付くと小さく悲鳴をあげた。
「女ってよぉ、こっからミルクでるって聞いたけど、トリッシュはでるかぁあ?」
「あぁっ!」
ぱくりと先端をくわえられ、固くなったそこを赤ん坊がするように吸われあられもない声を上げる。
「で、でないから、ぁ!んや、あぁっ、駄目ぇ・・・!!」
片方は揉まれもう片方は舐められ二ヶ所の刺激に我慢できずに自然と腰が揺れる。
「ん・・・セッコ」
「ぅんー?」
「下、の方も・・・お願い・・・」
恥を捨ててのおねだり。
何のことか一瞬わからなかったが、すぐさま理解してトリッシュの足のあいだに割り込み顔を下降させた
・・・・・・・・・
すっかりくしゃくしゃになった服装と髪を整えて床に落ちた書類を広いかかえる。
「も、もう絶対!こんなことしないでよね!!」
顔を真っ赤にしてトリッシュは怒るがセッコは
「(角砂糖より甘くなかったけどよぉ、うまかったな・・・)」
と余韻に浸っていた
「トリッシュ、」
「何。」
「また舐めていい?」
「馬鹿!!!」
ごちんとセッコの頭に鉄槌を食らわせトリッシュはもう一度怒鳴った
終わり