私の名はプッチ――新米の神学生である
今はエジプトにある友人の館に厄介になっている所だ
こうした人類が目指すべき天国に行くための毎日は私の生きがいだった
妻を取らず神に身をささげることを使命とも思っている
禁欲の日々も私には苦痛ではない……
「あ……あぁ……」
と その時 部屋の中から女のあえぎ声が……
私は好奇心からのぞいてみたい欲求に駆られた
(あっ……!)
それは美しい女たち(※マライヤとミドラー)の発するセックスのあえぎ声だった……
禁欲を実践する神学生の私にとって それは晴天の霹靂ともいうべき光景だった……
それも私が幾度となく夢想しては必死にふりはらってきた女同士の……
(ゴトッ)
「誰ッ!!」
私はあわてて逃げた――彼女らは行為を中止して追いかけてきた
私は必死で走った……しかし 不覚にも股間のものが怒張して思うように進めず
差はつまる一方だった
(ガッ)
「逃げなくてもいいじゃあないの え? 坊や」
「あたしたちのやってるのを見たいんなら遠慮しないでよ 仲間に入れてあげるわ」
私は彼女らの手で裸に(以下略)