繋ぎの小ネタ
「ほらいつぞや、婚姻届けがなくなったってあったでしょ」
「あ、あったよね」
「もしかしたらって思って部屋の中を隅々調べてみたんだ」
「そしたら」
「そしたら?」
「昔のアルバム無くなってて」
「気のせいじゃない」
「お気に入りの服がなくなってたんだよね」
「ふ、不思議ね〜」
「盗聴機もあったんだ」
「へへぇ〜」
「隠しカメラまで」
「ど、ドッキリカメラじゃない?」
「発信機」
「し、ショッカーよ!」
「枕には何故か三日月君の写真が入ってた」
「わ、私に罪をなすりつけるなんてショッカーは何を考えてるのかしら?」
「今なんて僕の飲もうとしたお茶の中にバイアグラが入ってたんだよね」
「い、異物混入なんて話題の中国産かしら?」
「買い置きのコンドームに何故か穴空いたし」
「さ、最新式の型かな?
空気が通りやすい様に穴が空いてるんじゃない」
「三日月君、何か知らないかな?」
「わ、私が知っているはずないじゃないの、ハイ」
霧山のセリフを聞いた瞬間突然の集中豪雨
三日月は髪の毛が変形して、語尾にハイがついて、手を大きく広げながら酸性の汗をかいていた
「三日月君、僕以外にやったら駄目だよ。
本当に犯罪なんだから」
「私じゃないもん」
「はいはい、膨れないの
そんな顔したらせっかくの美人が台なしだよ」
「え」
驚いて霧山を見るとメガネが真っ白に曇っていてニヤニヤ笑っていた
「なんだなんだ君は!!」