時効捜査を終えて、帰りに食事を済ました後の二人。
「霧山君…あたしちょっと酔っ払っちゃったみたい」
にじり寄る三日月。
「えー?」
ため息をつく霧山。
「酔ったってキミ、ウーロン茶しか飲んでないじゃーん」
「う、うるさい!アレはウーロン茶じゃなくてウーロンハイよ!!」
少しムキになる三日月。
「えー?」
明らかにめんどくさそうな霧山。
「なんなんだよ急にさー」
お構いなしの三日月。
「ねぇ、ちょっと休みたいな……横になれるところ……」
再びにじり寄る三日月。
「霧山くぅん♪」
「あ!」
何かを思いついた霧山。
「公園があったよ、確かこの辺り。ベンチで横になったら?」
急に顔を背ける三日月。
「き、霧山君ってば……大胆なんだからぁ!……外でなんて……///」
「そりゃあたしだって刺激的なのは嫌いじゃないけどでも二人の初めてがそんな、あでも何か青春っぽくていいかもなんて思っちゃったりなんかしちゃったり………」
妄想の深まる三日月を無視して話を進める霧山。
「うん、そうだ。この通りの突き当りを右に行ったところだよ。じゃあ気をつけてね、三日月君」
一人帰路に着こうとする霧山。
「は?」
顔をしかめる三日月。
「何それ!?」
「いや、だからしんどいんでしょ?休んでけばいいじゃん。僕は帰るから」
「何で!!」
「いや、何でってキミ、用もないのに………僕は別に末っ子じゃないしさ」
「……末っ子だと用もないのに夜の公園に行くの?」
「そりゃーそうでしょ、だって末っ子だよー?」
「(末っ子………)」
「じゃあまた明日、お疲れさまー」
「末っ子……末っ子………公園?って、あ!!!ちょっと待ちなさいよ、霧山くーん!!!」