一人の男が、夏の九州のある住宅街で、額の汗を拭いながら、トラックを運転している。  
もう夕方になるというのに一向に涼しくならない。  
調達したトラックは、エアコンが壊れていて、車内は宛ら赤道の国の気温並みだった。  
 
「暑いな〜ったく…冗談じゃねえぜ!」  
 
ぶつぶつ文句を言いながら、携帯電話を取り出して電話を掛ける。  
 
「ふぅ〜あっもしもし? これから着手します、はい、はい、じゃあ後ほど…はい、失礼します!」  
 
男は滝のように流れる汗を拭い、一軒の家の前でトラックを停めた。  
ダミーの空のダンボール箱を取り出し、帽子を被り直し、呼吸を整える。  
玄関のブザーを押すと、中から美しい人妻が現れた。  
男は事前にターゲットが人妻であると知っていたが、実際に会ってみると、まだ女子大生でも通用すると思った。  
髪を後ろに束ね、外の暑さなど関係ないように、涼しげな雰囲気を漂わせている。  
視線を帽子のつばで隠し、相手に貼られた伝票を見せる。  
ボールペンを渡しながら、顔を上げ視線を人妻の目に合わせた。  
 
「香山さんのお宅ですね? お届けものです! サインお願いします!」  
「はい、ご苦労様です……あっ……!?」  
 
人妻はボールペンを受け取りながら、男の視線に気付き目を合わせる。  
そこまでだった、ニヤッと笑う男の視線に吸い込まれるように、意識が遠くなる。  
ビクッと体を強張らせ、小刻みに体を震わせ、男を見つめたまま動かない、動けなかった。  
身の危険に対し意識が抵抗しているが、大きく見開いた瞳は、やがて力無く虚ろになってゆく。  
持っていたボールペンが、人妻の指からするりと抜け落ち、コロコロと床を転がる。  
完全に意識を閉じた憐れな人妻は、今や得体の知れない男の支配下にあった。  
 
男は人妻を連れて家に上がり込み、ソファーに腰掛ける、静かに隣に座った人妻は、床を見つめたまま動かない。  
 
「上手くいったな……奥さん、名前は?」  
「香山……リカです…」  
 
男は腕を伸ばし、リカの乳房を服の上から揉み始めた、リカは虚ろな瞳のまま、宙を見つめている。  
エスカレートした男は、リカのシャツの襟から手を入れ、ブラジャーの中を直接弄った。  
 
「いい女だな……あんな奴等には勿体無いぜ!」  
 
指でリカの小さな乳首を挟み、摩り上げる、暫く感触を楽しんだ後、腕時計に目をやる、予定の時刻が迫っていた。  
男はリカを引き寄せて、耳元にそっと呟いた。  
 
「やっべ―! いいかい奥さん、これから出掛けるよ、遠い山奥の村だ…!」  
「遠い……山奥……」  
 
リカが宙を見つめたまま、言葉を続ける、男は、指をリカのブラジャーから離し、顎を摘まんで自分の目を見させた。  
 
「奥さんは、これからそこで暮らすんだ! ずっとね!」  
「ずっと……暮らす……」  
「だから出掛ける用意をしなさい、鞄に持っていく物を詰めて…」  
「鞄に……」  
 
リカは立ち上がり、隣の部屋のタンスに向かう、引出しを開け下着を取り出す。  
次に押入れの中から、ブランド物の大きなバッグを出して、下着を詰め込み始めた。  
男は腕時計とリカを交互に見ている、リカが用意を終えて、男の前に立つ。  
 
「用意出来ました…」  
「よし、人と会ったら旅行に行くって言うんだよ! いいね?」  
「はい……」  
 
男はそう言って玄関へ向かう、リカもふらふらと後に続いた。  
 
「さて…トラックに乗るのは変だから、この先のバス停で待ってなさい」  
「……はい…」  
 
リカは鞄を持ち、バス停を目指し坂を下って行く、男はトラックを処分する為に運転席に向う。  
運転席に上ろうとした時、向かいの家に繋がれた犬が、男を威嚇して吠える。  
男は目を細め、鋭い視線を犬に向ける、犬は力無く首を丸く振ると、そのままその場に眠り込んでしまった。  
 
「けっ! 犬っころめ…おっと! こんな事してられないぜ! 時間が無い、時間が無い!」  
 
走り出したトラックは、街の外れの産廃処理場へ向かう、敷地の中で黒いワンボックスに乗って、別の男が待っていた。  
トラックを横に停め、ワンボックスの横で待つ男から、着替えを受け取る。  
 
「悪い〜遅くなった! じゃあ処分の方はよろしく!」  
 
頷く男と着替えながら談笑した後、ワンボックスに乗り換え、リカが待つバス停へ向かった  
 
リカを乗せた車は山間を走り、目的地の近くまで来た。  
走行中リカは、他人に見られないように、更に催眠を掛けられ、後部座席に寝かされていた。  
林道とも廃道ともとれる道を、ゆっくりと進み、道が開けた場所に一軒の大きな屋敷があった。  
車は屋敷の横の土蔵の前で停まり、男が降りて、後部座席のリカを起こす。  
 
「さあ奥さん、着いたぜ! 降りなよ!」  
 
リカは少し寝ぼけたまま、鞄を持って車から降りた、すると屋敷の門が開き、老婆がこちらへ歩いてくる。  
きょとんとした表情のまま、リカが老婆を、老婆がリカを見つめる。  
 
「ご苦労さん……」  
 
老婆は視線を逸らし、しゃがれた声で男に話しかけた、手に持っている札束入りの袋を男に渡す。  
男は中身を確認し一礼した後、車に乗り込み、エンジンを掛け、軽くクラクションを鳴らすと、車を回転させ、元来た道を戻って行った、  
 
「こっちへ来な……」  
 
老婆は先頭に立ち土蔵へ向かう、リカはその後をついていった。  
土蔵の扉を開け、手で埃を払いながら、中へ入って行く。  
続いて中へ入ったリカは、まだ催眠状態ではあるが、中を見て目を見張った  
部屋の中央には、三角木馬が置いてあり、壁には鞭や縄などの、あらゆる拷問の道具が掛けてある。  
 
「服を脱ぎな……これからのお前には必要ないものさ……ん?」  
 
危険を感じリカの体は硬直していた、先程から少しではあるが、意識がもどりつつあった。  
 
「催眠が解けてきたようだね……どれ…少し急ごうかね……」  
 
老婆は立ち尽くすリカの後ろに回り、服を脱がせ始める。  
素っ裸になったリカの手を引き、部屋の真ん中にぶら下がっている鎖付きの手錠を、リカの手にはめた。  
 
「これでいい…」  
 
皺だらけの手で、リカの豊満な乳房を撫で回しながら、老婆はニヤニヤと笑った。  
リカは自分自身ではどうにも出来ない震えが体を襲い始める。  
 
「ふぇふぇふぇ……震えてるのかい? 今、息子を呼んでくるからね…大人しく待ってな……」  
 
老婆の姿が土蔵の外に消えても、裸のリカの震えは止まる事が無かった、意識はもう戻ろうとしていた。  
 
リカの頭の中に掛かった霞が徐々に消え、完全に意識が戻った頃、老婆が男を一人連れて戻った。  
土蔵の入り口に老婆が立つ、その後に続いて入って来た男の姿に、リカの顔が引き攣る。  
人間の姿をしてはいる、しかし顔は一般的な人間のそれとは違っていた。  
リカは最初に見た時、蛙の面を被っているとさえ思った。  
母親である老婆より少し背が高い程度で、腰は前方に曲がり、腕を投げ出し、リカを見てニヤニヤしている。  
 
「ひぃっ!」  
「おやおや、意識が戻ったようだね……息子の清太郎だよ、これからお前の旦那になるのさ!」  
「――なっ…」  
「この子はもう五十にもなろうと言うのに、この姿のせいで嫁のきてが無くてね〜」  
 
清太郎と呼ばれた男は、喉をグルグルと鳴らしながら、全裸のリカを上から下まで凝視する。  
目鼻立ちが整った顔、すらりと伸びた手足、大き過ぎない美しい乳房、括れた腰、そして淡い陰毛、張りのある肌。  
そして人妻であり、溢れんばかりの美貌と成熟した色気を併せ持つリカを、これから好きに出来ると言う思いに、清太郎は打ち震えた。  
一歩一歩、足を前に踏み出し、まるでリカの恐怖を楽しんでいるように、清太郎は喉を鳴らして近付く。  
 
「清太郎! 分ってるね!?」  
 
老婆が清太郎に確認するかのように問いかけた、清太郎は僅かに振り向き、こくりと頷く。  
リカは既に、老婆が清太郎に問いかけた意味も、考える余裕も無い。  
 
「グルルルル……」  
「こ…来ないで! この化け物!!」  
 
近付く清太郎の蛙のような顔の、目の縁に溜まっている大量の目ヤニを見た時、リカは恐怖の頂点に達した、それから逃れようと足掻く。  
 
――バキッ!  
 
偶然にも繰り出した足が、清太郎の股間を打つ、もんどりうって倒れた清太郎は股間を押さえ、蹲っている。  
老婆が慌てて清太郎に駆け寄る、抱き起こそうとリカに背を向けた時、いっぱいに伸ばしたリカの足が老婆の背を打った。  
清太郎の上に乗り上げた老婆は、激しく咳き込みながら立ち上がり、ヨロヨロと壁へ向かい、縄を手に取った。  
 
「おのれ――!! 清太郎! いつまでも痛がってないで、女の足を押さえな!!」  
 
唸っていた清太郎は、ビクッと反応したかと思うと、素早くリカの足元に転がり込み、両足を押さえた。  
賺さず老婆がリカに走り寄って、足首に縄を巻きつけた。  
 
結局、リカの抵抗は老婆達親子の嗜虐の心に、燃料となる油を注いだだけに終わった。  
 
「は、離して――!」  
「まだ分ってないようだね……清太郎!」  
 
清太郎は素早くリカから離れた、老婆は壁に設置されたウインチのスイッチを入れる。  
縄がピンと張り、リカの両足を強制的に左右に開いてゆく。  
両足に力を込めて踏ん張るが、ジリジリと足の間の感覚は拡がり始める。  
リカの額から玉のような汗が噴き出す、股間の付け根がひどく痛む。  
 
「――くぅっ!」  
 
とうとうリカの両足は、肩幅を超えて大きく開かされてしまった。  
しゃがんだままの清太郎が舌舐め擦りをして、四つん這いのままリカの股間に近付く。  
淡く生えているリカの陰毛に鼻先を突っ込み、クンクンと匂いを嗅いでいる。  
 
「止めてっ!!」  
「おやおや、清太郎……よっぽどこの女が気に入ったのかい?  
よしよし……お前のお嫁さんなんだから、好きにおし…でも分ってるね? まだ確かめてないんだからね?」  
「い…いやっ!! ……貴方達、く、狂ってる!」  
 
清太郎はリカの陰毛に夢中になりながら、何度も頷く。  
リカは、今まで受けた事の無い理不尽な扱いに、絶望しながら顔を逸らし、何度も瞳から涙をこぼした。  
 
「……あっ! いやっ!」  
 
泣きながら閉じられていたリカの瞳が、カッと見開かれる、清太郎が舌を伸ばし、リカの最も敏感で、最も獣に近い突起に触れ始めた。  
ざらついた清太郎の舌は、それ自体何かの軟体生物のように、リカの肉芽を責める。  
 
熱い息を吹きかけながら、リカの秘所に舌を這わせ、一心不乱に舐め上げる。  
やがて乾いた土蔵の空間に、ピチャピチャと言う粘液が混じり合う音が拡がってゆく。  
リカは声も上げずに顔を背け、感じまいとしているが、女の生理は清太郎の舌に反応してしまう。  
清太郎は口を窄めて、リカの肉穴から、とろとろと溢れ出す蜜を吸い始める。  
ブチュブチュと音を立てて、清太郎がリカの秘唇を口先で除けて、肉穴に喰らい付く。  
リカがそっと下を見た時、股間から口を離した清太郎と目が合った、リカを見てニヤリとあざ笑う。  
そのおぞましい笑顔の下に、信じられないものを見つけ、リカは息を呑む。  
子供の腕ほどもある肉棒が、むくむくと鎌首を擡げていた。  
リカは手を吊られているのも忘れ、その醜悪なものから逃れようと体を捩る。  
 
「いやっ――! いやよ――!!」  
 
清太郎は手で自らの肉棒を扱きながら、反対の手を伸ばしリカの頭を掴む。  
 
「ひっ!!」  
 
リカは、頭頂部に感じる生温かい感触を嫌悪し、首を振って払おうとするが、清太郎の腕の力は増すばかりだった。  
グイッとリカの頭を押さえるが、手は拘束されたままなので、リカの頭だけが下を向く。  
それを見ていた母親である老婆が、部屋の隅にある机の上の道具箱を開けて、鈍く光る金属製の金具を持って来た。  
 
「清太郎…ちょっとお待ち! そのままだと、その女に噛み千切られちゃうよ!」  
 
髪を掴まれたままのリカは、老婆によって顎を掴まれ、無理やり口に金具を咥えさせられた。  
それは左右に小さなダイヤルがあり、強制的に口を限界まで開けさせる事が出来た。  
意地悪く笑う老婆が、ゆっくりダイヤルを回すと、リカの口は自らの意志とは関係なく開き始めた。  
 
「もっと大きく開けないと、清太郎のものは入らないよ…ヒヒヒ!」  
「あがっ! がはぁっ!」  
 
リカは眼前で共に微笑む悪魔の親子に、口腔の奥を晒され、羞恥と恐怖から来る震えを止める事すら出来なかった。  
 
老婆は金具の装着を終えると、壁のウインチを操作して、リカの腕の拘束を緩めた。  
おかしな呼吸音を立てながら、泣きじゃくるリカの後ろに回り頭を押さえる、足はいっぱいに開かされたままだった。  
清太郎は勝ち誇ったように、リカの眼前で肉棒を扱く、リカは溢れ出る涙で視界が滲む。  
根元を掴んで拡げられた口にあてがうと、リカの口の端から大量の涎が、糸を引いて乳房の上に垂れる。  
 
「ひゃめれ! ひゃめれぇぇ―!」  
「グヘヘヘ……」  
 
野卑た笑いを浮かべて、清太郎はゆっくりとリカの喉の奥深くまで、肉棒を押し込む。  
直ぐに清太郎の肉棒は、リカの唾塗れの粘膜に包まれた、目を細めて肉棒から伝わる快感を味わう。  
対するリカは地獄の責め苦を味わっていた、清太郎の巨大な肉棒は喉を通り越して、食道にまで達していた。  
異物を押し戻そうとする生理現象と共に、嘔吐感が湧き上がる、呼吸も間々ならない。  
装着された金具の為に、歯を武器として使う事も出来ない、胃の中の吐瀉物が込み上げて来て食道を塞ぐ。  
それでも吐き出せず、逆に清太郎の肉棒によって押し戻される。  
リカとて男性器を口に含んだ事は何度もある、夫の雄太郎と出逢う前にも、付き合った男はかなりの数になる。  
だがここまでの巨大さは経験した事はなかった、しかも強制的に奉仕させられた事などない。  
気が強いリカではあったが、酸欠の為に意識が遠のき始めていた、目の前が暗くなってゆく。  
この責め苦が永遠に続くと思い始めた頃、やっと清太郎が奇声を上げて、リカの口中に濃い精を放った。  
ずるりと引き抜かれた肉棒から湯気が立ち上る、白目を剥いたリカはもう気絶する寸前だった。  
 
「――がはぁっ!」  
 
老婆がリカの長い髪を掴んで起こす、リカの顔は涙と鼻水と涎まみれになっていた。  
やっと自由に呼吸が出来るようになり、肌に赤味が戻ってくる。  
老婆が金具を外すと、リカは胃液と共に大量のザーメンを吐き出した、それはビチャビチャと音を立てて、床に溜まりを作ってゆく。  
 
「ああ〜これじゃあ先が思いやられるね……これからはこんなもんじゃ済まないよ! 覚悟しな!」  
 
ギロリと睨む老婆と目線を合わせる事無く、リカは呼吸を整えながら、必死にこうなった自分の運命を思い返していた。  
 
リカは、バケツの水を掛けられ、吐瀉物と共に他の汚れを洗い流された。  
清太郎は老婆に言われるままに、土蔵から追い出され、名残惜しそうに母屋へ戻って行った。  
老婆はウインチを操り、放心状態のリカを、再び吊るし上げる。  
 
「さっきのお礼をしないとね〜」  
 
意地悪く笑う老婆は、壁に掛かっている鞭を手に持って構えた。  
体を反らせて振り被り、しなる鞭をリカの白く透き通った肌に打ち据える。  
 
「きゃああああぁぁぁぁ――!!」  
 
甲高いリカの悲鳴が、土蔵を破壊せんばかりに響き渡る。  
リカは、放心状態から強烈な痛みによって、今起きている現実へ連れ戻された。  
わずか数回の打撃により、リカの肌は赤く腫れ上がる、老婆の繰り出す鞭は、何度も同じ場所を叩く。  
老婆が鞭の柄をリカに口に押し込み、咥えさせる。  
 
「――ほら! 清太郎のチンポもこうやってしゃぶるんだよ!!」  
 
口の中で乱暴に柄を動かされ、リカを強烈な吐き気が襲う。老婆は、咽るリカから離れると、また鞭を浴びせてきた。  
体を捻ってもかわす事は出来ない、鞭は生き物のようにしなりながら、ランダムにリカの肌を打つ。  
興奮した老婆は、リカの片足の膝に縄を巻き、強く引き上げる。  
縄によって持ち上げられたリカの太股を、何度も鞭が襲う。  
狙いを外した鞭の先が、陰毛の下にある、薄い皮で覆われたリカの陰核を打った。  
 
「い、痛い――止め……いやあああぁぁぁぁ――っ!!」  
 
リカの股間からチョロチョロと音を立てて、尿が太股を伝って流れる、それはリカの足元に大きな水溜りを作ってゆく。  
失神したリカの口元から垂れた涎は、つうっと伸びた後、音も無く切れた。  
 
ひんやりとした土蔵の中で、リカは目覚めた。  
吊られた両腕がひどく痛む、何とか逃げ出そうと体を振ってみるが、縄はビクともいしない。  
直ぐに腕が抜けるほどの痛みが襲ってくる、泣きそうになるが、リカはそれでも僅かながら希望は持っていた。  
 
昼過ぎに老婆が、また何か器具を持って土蔵に入って来た。  
怯え震えるリカの目の前に、わざと器具をぶら下げて見せる。  
 
「ちゃんと眠れたかい? 今日はこれさ!」  
 
睨み付けるリカの視線に構わず、リカの括れた腰に細めの縄を通し、机と椅子を目の前に運ぶ。  
老婆は鰐口クリップを片手に持ち、ニヤリと笑う、空いている手でリカの乳房を揉み始めた。  
そのまま指で小さな乳首を弄る、急に爪を立てて、乳首を根元から抓る。  
 
「――あっ!いっ……!!」  
 
リカの小さな顔が苦痛に歪む、直ぐに老婆の爪は離れる、が、また痛みが襲う、リカの乳首には鰐口クリップが噛み付いていた。  
もう片方の乳首にも、同じようにクリップが据え付けられた。  
 
「最後はここ……」  
 
老婆はしゃがみ込み、リカの陰核を剥き、指の先で突付いた。  
リカの股間は、昨日の晩の鞭による責めによって、少し痺れたままだった。  
そこへズンと鈍い痛みが加わる、クリップは先程の細い縄が通され、直ぐには外れないようになっていた。  
 
「さて…準備は出来た……」  
 
老婆はリカの目の前に置かれた椅子に深く腰掛けると、手を伸ばしてダイヤルをゆっくり回し始める。  
何をされるのか分からず、怯えるだけのリカも、今度は自分が何をされるかを瞬時に理解した。  
取り付けられた三点のクリップから、微弱な電流が、敏感な場所に流され始めた。  
 
「いひぃっ――――――! あがぁっ―――!!」  
 
リカの体が自分の意思とは無関係に跳ねる、頭を振り、長く美しい髪を振り乱し、必死に苦痛に耐える。  
ダイヤルが強のレベルにまで回されると、リカは混濁した意識の中で、悲鳴を上げる事すら出来ない。  
 
リカが責められている途中、清太郎が土蔵の扉から中を覗いていた。  
老婆は手を休め、手招きして中へ誘う、清太郎はいそいそと中へ入って来る。  
肩で大きく息をしているリカは、恨めしそうに清太郎を睨みつける。  
老婆はリカの後ろに、固定台を押しながら設置した。  
縄を緩めリカの肩を押す、リカはふらふらしながら後ろに倒れむ。  
いつの間にかリカの頭の方へ回りこんでいた清太郎が、リカの手足を別の縄で縛って固定した。  
ギラリと鈍い光を放つ金具を持って、老婆がリカに近づく。  
リカは既に涎を垂らしながら、虚ろな目付きで、それを見つめていた。  
 
金具をはめられ、大きく開かされたリカの口の中に、上から腰を振る清太郎の巨大な肉棒が埋まってゆく。  
まだ慣れないリカは、白目を剥くほどの苦痛に、うろたえながら早く終わる事だけを願った。  
老婆は清太郎が勢いのあまり、肉棒を外してしまうと、直ぐに掴んでリカの口にあてがう。  
清太郎はへらへら笑いながら、リカの口を犯してゆく。  
リカが失神しても、清太郎はまだ果てない、何度も抽送を繰り返し、また奇声を発して大人しくなった。  
 
 
さらわれてから既に二週間が経っていた、リカは相変わらず親子のペットであり、責めは続いていた。  
リカがトイレに行きたくなると、清太郎が抱きかかえて、土蔵の外へ連れ出す。  
しゃがんだリカの前へ回り込み、迸る飛沫を満足気に眺めている。  
ある日、いつものようにリカが用を足す為に、清太郎に抱きかかえられ、外へ連れて行かれる。  
すると、血相を変えた清太郎が戻って来た、訳の分からない言葉で捲くし立てる。  
不審に思った老婆がリカの元へ急ぐと、リカは腹を押さえて蹲っていた。  
 
「何だい……どうしたんだい?」  
 
リカの股間に目をやると、尿に混じって、薄っすらと血が垂れている。  
 
――生理  
 
老婆はニヤニヤしながら、リカを連れて土蔵へ戻った。  
清太郎のお古の褌を、リカの股間に巻き、生理用品の代わりにした。  
この日から暫くの間、リカは一切の責めも、清太郎への奉仕も免れ、ただ土蔵の中で飼われていた。  
手足は縛られたままだったが、一日起きにではあったが入浴も許された。  
 
リカの生理が終わってから十日経ったある晩に、清太郎はようやく思いを遂げる事が出来た。  
両腕を後ろに縛られたリカは、惨めなまでに白い尻を差し出し、清太郎の巨大な肉棒に貫かれていた。  
リカの肉穴から溢れ出る愛液は、白い泡となって、清太郎の肉棒に絡み付く。  
清太郎の肉棒は、リカの子宮を破らんばかりに突き上げ、中の粘膜を擦り上げている。  
土蔵の中に、にちゃにちゃと肉がぶつかり合い、拉げる音が広がってゆく。  
やがて奇声を上げて清太郎が、リカの子宮に濃い子種をぶちまける。  
リカもまた大声を上げて、それに答える、一度の射精で出される子種は、リカの子宮に収まりきらず、肉穴から溢れ出す。  
責めと快楽に負け、清太郎の妻になる事を誓ったリカにとって、前夫、雄太郎への罪悪感は薄れつつあった。  
新婚の二人の夜は長い、清太郎は飽く事無く、リカの体を汚し続けた。  
 
老婆は母屋で、囲炉裏の火に雑誌を投げ捨て燃やしている、それにはプロ野球選手夫人を紹介する記事が載っていた。  
雄太郎の太い腕にぶら下り、微笑むリカの顔が炎に包まれ、ゆっくりと燃えてゆく。  
二人の上げる奇声が母屋まで聞こえてくる、老婆は燃えカスをジッと見ながら、茶を一口飲んだ。  
 
「危ない橋を渡ってまで手に入れたんだ……しっかり孕ませるんだよ! ヒヒヒ……」  
 
老婆はそう呟くと、一気に茶を飲み干し、灯りを消して奥の床の間へ消えた。  
 
 
 
もうどれだけの月日が経ったかリカには分からない、本能の赴くまま清太郎に抱かれ、孕み、そして子を産み続けた。  
二ヶ月前に生まれた赤子が泣き出す、リカは清太郎の腕をどけて、寝ている子供に乳房を与える。  
清太郎は寝惚けたまま、鼻をぼりぼりと掻いている、他の子供達は母屋へ遊びに行ったまま戻って来ない。  
リカの体は年を追う毎に豊満になり、最早、雄太郎と暮していた頃の面影を探すのすら難しいほどだった。  
満腹になった赤子を寝かせつけると、清太郎が起き上がり、リカを求めてきた。  
リカは清太郎のそそり立つ肉棒に、丹念に唾を塗りこむ事から始める。  
やがて下から貫かれ、豊満な乳房をゆさゆさと揺らし、たっぷりと子種を注がれる。  
ここで昔と変わらないのは、ひんやりとした土蔵の中の空気だけだった。  
 
 
完  
 
 

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