唯「大草さんから遊びに誘って貰えるなんて唯、感激です」
大草「唯ちゃんが喜んでくれてよかった。真中、元気?」
唯「あ、はい。相変わらず西野さんとも仲良しで…」大草「はは。そっか。」
大草の長年にわたる西野への思いを、唯は知らない
周りの女はいつでも大草を取り囲み、自分をステータスにしようとする
そんな女ばかりと一緒にいた大草にとって西野つかさは、初めて自分になびかない女だった
自分とは正反対に誰とも浮いた話のない美少女が、妙にかっこよく見えた
なびかない彼女を追い掛ける度に後戻りできないほど、好きになりすぎていた
唯「唯も西野さんくらいきれいだったらなぁ」
大草「どうして?唯ちゃんもすごく可愛いよ」
唯「はわわ…そんなことないです」
ーほらね。ちょっと甘い言葉囁くだけでみんなこうなるのに
唯「唯が、西野さんくらい美人だったら…大草さんと…」
大草「そっか。ありがとう唯ちゃん。西野も見る目、ないよね。はは」
唯「そんなことないです!!」
先程まで顔を赤らめ、もじもじとしていた唯が大声をあげて否定した
唯「確かに淳平は頼りないかもしれないです!でも大草さんが思うよりずっと、ずーっとやさしくて、それにかっこいいところもあるもん!」
ーどいつもこいつも真中真中って…
大草「知ってるよ。」
ー認めたくないけど。
「これでも真中と長く付き合ってきたんだ。知ってる」
自分も一人の人間だ
表面上完璧でも欠点はある
たった一つの欠点で幻滅されてしまう大草にとは反対に、たった一つの良い点を見つけられただけで株があがる真中
大草はそんな真中が本当は憎らしかった
いい奴なだけに誰にも言わず、ずっと隠していたのに
「唯ちゃん」
大草の頭に妙な考えが浮かぶ
「俺の彼女になってよ」
真中の大切な女の子
「真中の妹みたいな存在だったから」
自分が真中にされたことの、仕返し
「言えないでいたんだけど」
唯「大草さん…」
自分の憧れの人からの突然の告白
周り誰もが羨むほどの男
唯の顔は真っ赤に蒸気し、頭は真っ白になる
唯「ゆ、唯なんかダメです!からかわないで下さい大草さん…」
舞い上がる自分を隠すように、両手を前に出し顔を背けて唯は答えた
大草「からかってなんかないよ」
唯の両腕を掴み自分の胸元に引き寄せる
唯「はわっ…お、お、大草さ…」
大草「冗談でこんなこと、できる?」
顎に指をかけ唯の唇に自分の唇を重ねる
再び突然の事に唯の頭は今の状況を把握出来ず、大草のなすがままになっていた
唯「ん…んんっ?!」
口内に侵入してくる舌を咄嗟に自分の舌で押し返そうとするが、逆に絡め取られてしまう。
大草のキスの上手さに、すっかり唯の頭は思考を止めた
大草「唯ちゃん、もう子供じゃないよね…?」
唯「ぁ…」
耳元で囁かれ唯の中に何かが走る
くすぐったいようだけど、何か違う感覚
恥ずかしくて、今まで自慰すらしたことのなかった唯
その感覚にすっかり力が抜けてしまっていた
大草「大人の恋愛、してみようよ」
唯「おおくささ…ひゃう!」
大草の手が服の裾から入り込み背中をなでる
ゾクゾクとくる感覚に鳥肌が立つ
唯「大草さん…手、冷たい…」
大草「そう?」
普通に微笑んでいる唯に大草の胸がチクリと痛んだ
ーこんなこと、してるのに
ブラジャーに指を掛ける
それがわかった唯は顔を真っ赤にさせ、止めようと声をかける
唯「あの…大草さん…あっ」
唯が言いおわる前にホックがはずされてしまう
大草「全部俺にまかせて」
唯「まかせるもなにも唯…きゃあ?!」
服をまくられ、つられてブラジャーもはずれてしまった
唯「や…やめて下さいぃ!」
大草「唯ちゃん。俺のこと嫌い?」
唯「そ…れは…」
目に涙を浮かべた唯に大草は微笑みながら唇を寄せる
唯「!ん…」
唾液の入り交じる卑猥な音さえ感じさせないほど
大草のキスに酔ってしまう
大草の片手が唯の胸の突起をなぞる
唯はかぶりをふってキスから逃げようとするが、力が入らずなすがままだ
くすぐったいような変な感覚