「ねぇねぇ美鈴ちゃん」「・・・」
「ねぇってばー」「何よ」
「今日は何日か知ってる?」「十六 で?」
「酷い・・・」「は?」
「一年に一回の記念すべきちなみのための日なのに・・・」「あぁー 誕生日?」
「そうです! 優しい美鈴ちゃんはもちろん――」「どうせ男から貰うもんいっぱいあるんでしょうが」
「気持ちの問題ですから 値段は関係ないですよ」「あんたに一番似合わないわ その台詞」
「美鈴ちゃんの気持ち欲しいなぁ・・・」「ない」
「え〜 そんなのは認めません!」「何が望みだ」
「例えばちなみの為に一生懸命なんかがんばるとかぁ」「ない」
「一日ちなみの言う事聞くとかぁ」「ない」
「じゃあ何してくれるんですかー」「ない」
「冷たいよ・・・」「端本」
「はいっ!?」「おめでと」
「・・・それだけ?それだけですか!?」「不満?」
「いえ・・・」「素直でよろしい」
「寂しいなぁー」「はぁ・・・ 今日だけ奢り、これでいい?」
「わーい 美鈴ちゃん大好きー」「結局モノなのか お前は」
「美鈴ちゃんがいればそれでいいです」「はいはい じゃあ奢りは無しで」
「・・・」「で、何がいいわけ?」
「こうゆう時は『あたしがプレゼントだよ』とか言ってくれなきゃ――」「兄貴かお前はああ!!」
美鈴ちゃんから愛ある鉄拳を頂きました。