「やだー 美鈴ちゃんに彼氏なんて!」
「なっ!? いませんから そんなの」
「ちなみが許しませんよ」
「いや なんであんたに許しをもらう必要があんのよ」
「美鈴ちゃんはちなみのものでしょ? 当然のことです」
「いやおかしいからそれ っていうか数え切れないくらいの男がいるお前が言えるのか!」
「あんなの彼氏のうちに入りませんよ なんかくれるだけですからー」
「可哀相・・・」
「でしょー ちなみがあんな安物で・・・」
「違うわっ! あんたみたいのを好きになった男が可哀相だっての!」
「ちなみは愛が欲しいのに・・・」
「はいはい 愛じゃなくて金ね」
「ひどーい! ちなみの事なんだと思ってるんですかー」
「欲の塊」
「自分に正直なだけですよぉ」
「認めたよ・・・」
「自分を押し殺してたりしたら幸せも逃げて行っちゃいますよーだ」
「うわっ あんたが真面目な事言った 今日雨降るわ」
「わー 突然雨に降られてびちょびちょの美鈴ちゃん そこに傘をもった――」
「すいません あんたの妄想を声に出さないでください」
「やだぁ 美鈴ちゃんたら濡れて下着が透けt――」
「声に出すなあああ!」