目が醒めると体の自由が効かないのに気が付いた。  
「・・・美、美鈴?」  
一瞬安心したが、どこか様子がおかしい。  
 
「東城先輩を泣かせるやつは許さない・・・」  
東城?そうだ、確かに昨日オレは東城に本当の気持を伝えた。  
でも、どうして美鈴が・・・?  
「東城先輩をよくも・・・」  
オレは美鈴に何か言おうとした。  
瞬間、オレの口は塞がれる。  
「・・・っ」  
目の前には美鈴の顔があった。  
 
「ちょ・・みすず・・」  
言葉が出ない。  
美鈴の舌が容赦なく絡み付く。西野との時とは全く違う感覚。  
生気を全て吸い尽すようなねっとりとした美鈴のキス。  
淫らに動く舌がふいに口を離れた。  
「・・ぷはっ」  
ケホッ・・ケホケホッ・・  
どちらのものかわからない唾液が糸を引く。  
美鈴が口を開く。  
「まだまだ始まったばかりですよ?真中先輩。」  
確かに目の前にいるのは美鈴だ。しかし何かが違っている。  
そんなことを考える間もなく美鈴の冷たいてのひらがオレの全身をはいずりまわる。  
「やめろっ!オレには西野が・・・」  
尋常じゃない美鈴の様子に振り払おうとした。  
しかし体は動かない。  
「ふーん、やっぱり西野先輩を選んだのね」  
美鈴が艶しく微笑む。  
そして美鈴はまたオレの唇を奪うのだった・・・  
 
オレの躰をもてあそびつつ美鈴はおもむろに携帯電話を取りだし誰かにかけ始めた。  
次の瞬間、オレはひどく青ざめることになる。  
「もしも〜し、西野先輩ですか?」  
「 !!? ちょ、な、なにやってんだよ!?」  
両手両足の縄をほどこうと暴れるオレを横目に、なおも美鈴と西野の会話は続く。  
「はい、何だか真中先輩がどうしてもみせたいものがあるって・・・ええ、はい、わかりました。伝えときまーす。」  
がチャリ ツー  ツー  ツー    
電話を切ると、美鈴は妖艶な微笑みを浮かべ言った。  
「あと30分位で来るそうですよ?西野先輩。楽しみですね。」  
突然の出来事に、声にならない叫びをあげる真中。  
「何てことするんだよ!!こんなとこ西野に見られたら・・」  
「大丈夫ですよ、それまでにすませますから」  
すませる?まさか・・・  
「先輩たら彼女がいるのにこんな大きくさせちゃって・・・いけない人。」  
美鈴の右手が股間に延びる。既にオレのそれは度重なる美鈴の愛撫によりふくれあがっていた。  
「そろそろ私も限界・・・いきますよ。」  
丁寧にズボンを降ろすと、美鈴はいきり立ったそれをほおばった。  
 
美鈴の小さな口に、いきり立った真中自身が飲み込まれていく。  
「んっ・・・くぅぅぅぅ!!!!」  
ざらざらとした舌の感触が真中の理性を奪う。  
 ちゅば。  ちゅば。  ちゅば。  
美鈴は真中の弱いところを見付けると、其処を執拗に攻め続けた。  
(西野・・・ゴメン、これ、気持よすぎる)  
美鈴の舌が真中の敏感な部分に触れるたび、真中は矯声をあげた。  
それを聴くたび、美鈴は嬉しそうに笑った。  
時折歯を立ててみたり、アイスキャンディのようにチロチロと舌先で舐めてみたり、普段の姿からは全く想像のつかない美鈴のテクに真中は精気を吸いとられるような気がした。  
(美鈴ってこんな可愛いかったっけ・・・?)  
頬を紅潮させ、上目使いで見つめる美鈴をみると、もう真中にこみあげてくる衝動をとめることは出来なかった。  
「くっ・・美鈴、限界だ、出るぅぅぅぅ!!!!」  
ドクンドクドクドクッッ  
・・・美鈴の口の中に真中の白濁液が注ぎこまれる。  
美鈴はそれを全てうけとめた。  
が、次の瞬間真中は今日三度目の口付けをする。  
美鈴は真中の口にさっき真中が放ったものを口移しした。  
どろっとした生臭い液体が真中の口内に流れ込む。  
「!!!? うええええックサい!!!!苦い!!!」  
口いっぱいに広がる嫌悪感に吐き出そうとするが美鈴の手がそれを阻む。  
「吐き出しちゃ駄目ですよ?せっかく私が口移ししたげたんだから・・・」  
 
口を押さえられ、無理矢理自分の出したものを飲まされる真中。  
「自分で出したんだから自分で処理してくださいね。」  
喉の奥に絡まる嫌悪感に、真中は涙目になりながら美鈴をにらんだ。  
「もう気が済んだろ。そろそろ解放してくれよ!」  
「う〜ん、やっぱり駄目ですよ。まだ真中先輩イケそうじゃないですか。」  
チラ、と時計を見ると西野が来るにはあと15分ほどかかりそうだった。  
(もうちょっと時間を稼がなきゃ・・・)  
「さあ真中先輩、早く続き始めましょ。真中先輩次第では早くそれほどいてあげますよ。」  
正直、真中はまんざらでもなかった。最初のうちは西野の事が頭に浮かんだが、美鈴の執拗な責めの前にそれは消え去ろうとしていた。しかし、あとしばらくすると西野が来る。  
(早く済ませてこれほどかなくちゃな・・・)  
そんなことを考えていると、美鈴はするすると、真中の上にまたがった。  
「そろそろ入れたくなっちゃったんじゃないですか?」  
「そ、そんなはずないだろ!!もうオレには西野がいるからそんな気ならないよ!!」  
嘘だった。  
さっき果てたばかりなのに真中のそれはまた精気を取り戻していた。  
「ホントなんですか?ホントに西野先輩を愛してるなら私にこんなことされても平気ですよね??」  
そういうと美鈴は真中の乳首をチロチロと舌先で刺激した。  
「んんっっっ!!!!」  
真中は必死で声を押し殺そうとしたが、無駄な抵抗だった。「今でてましたよね?やっぱり限界なんじゃ?」  
 
真中はもう限界だった。  
普段全く恋愛対象として見てない美鈴にされていること、  
更にいつ西野に見られるかわからない感覚、有り得ないシチュエーションがが真中を更に刺激した。  
「んんっっ・・・」  
「あら、この辺弱いんですね。こっちはどうかな?」  
「くぅぅぅ!!!も、もうやめろよ・・・」「そのわりにはずいぶん気持ち良さそうですねえ。さっきから真中先輩ばかり気持ち良さそうでずるい・・・お仕置きです。」  
そういうと美鈴はするすると制服を脱ぎ始めた。「ま、まさか・・・」  
ドクン ドクン ドクン ドクンドクンドクン  
真中の心臓は異常なほどのスピードで鼓動を刻んだ。  
「さあ、お仕置きですよ・・・」  
一姿まとわぬ美鈴は、ただ美しかった。  
透き通るほどに白い肌、若干小さめだがハリのある胸、すらりと伸びた脚。  
そして・・・  
美鈴が耳元でささやいた。  
「もう、がまんしなくてもいいですよ。さあ、ひとつになりましょ。。。」  
美鈴の甘い吐息が耳にかかる。  
もう、西野のことは頭から消えていた。  
「お願いします・・・」  
ニヤリ、と美鈴が笑った。  
 
美鈴は真中のそれの上にまたがると、真中は小さくうめき声をあげた。  
「うぅん・・・美鈴、お前キャラ変わりすぎだよ・・」  
「あら、私は私ですよ。じゃあ行きますよ。そうだ、もうこれは必要無いですね。」  
そういうと、美鈴は真中の紐をほどいた。  
真中はもう自由になったはずだが、逃げようとしなかった。  
美鈴はうっすらと笑うとずぶずぶと真中のそれをめり込ませていった。  
「あぁぁん!真中先輩の、大きすぎる!!!!」  
「ハァ・・ハァ・・・美鈴のだってきつすぎ・・」  
美鈴と真中が一つになった瞬間  
 
 ガララララっ  
 
「おまたせ淳平くーん!  
みせたいものって、な、、(絶句)」  
「に、西野・・・」  
 
時間が止まった。  
誰も動けなかった。  
永遠に思える時間のなか、西野が口を開いた。  
「見せたいものってこれだったの・・・?  
淳平くん、ひどすぎるよ・・・」  
「違うんだ西野、これは・」  
「何が違うのさ!!!!」  
瞬間、西野の張り手が飛んだ。乾いた音が響く。  
「淳平くん、見損なった。今度こそ、本当にサヨナラ。」  
そういうと西野は走っていった。  
最後にみた西野は泣いていた。  
「オレは・・何てことを・・・」  
真中は急いで服を整えると、部室を飛び出した。  
部室に残った美鈴はしばらくそのままだったが、服を着ると、「これでよかったのよ・・・」と呟くと、また携帯電話を取り出した。「うまくいったわよ、お兄ちゃん。」  
「おお、そうか。ありがとよ、美鈴。オレも頃合いを見計らってそっちへ行くぜ。でも、ちょっとやりすぎじゃないか?」  
「いいのよ、あれで。三年間フラフラしてた罰よ。それに私も楽しめたし。」  
「おっ、美鈴、お前ももしかして・・・」  
「うるさいわよ!!それより早く西野先輩とこへいったら!?じゃあ、もう切るね!!」  
そうやって電話を切ると、美鈴はカーテンを開け、空を見上げた。  
「全く、みんなあんな優柔不断男のどこが良いんだか。でも東城先輩、私は応援してますからね。。。」  
 
 
 
 
 
 

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