東城綾はその晩、なかなか寝つけなかった。体育館倉庫での出来事が脳裏から離れない。
あのとき、北大路さつきが来なければ、きっと真中は自分の体に乗っていた。
真っ暗な密室で、制服をはだけた素肌の上に。
考えないように、考えないようにと自分に言い聞かせても、自分に覆い被さった真中の姿をどうしても思い浮かべてしまう。
東城は確かにあの時、「何か」を期待していた。
真中の性的衝動がギリギリの所迄きていたのはわかっていた。
そして、東城自身も。
東城は部屋の電気を消し、仰向けになった。目を開ければ真中が自分に覆い被さっているような気がした。
身体がうずく。
そっと秘所に手を伸ばすと、パンツの上からでも分かる程にそこは濡れていた。
あの時っ同じように、パジャマを胸の上までたくし上げる。
東城は目を閉じたまま、ブラジャーの上から左手でその豊満な乳房を撫でた。
真中君が触ってる…と想像しながら。
ハァ…ハァ…
息遣いが荒くなってくる。
彼女はブラジャーのホックを外し、手を入れた。
小さな乳首を指先で転がす。
んっ…
無意識に右手はパンツの中へ入っていった。
秘所をなぞり、自分の愛液でグショグショになった中指を、クリトリスへと滑らせる。
ビクンッ!
思わず腰が跳ね上がる。
そのまま中指で、クリトリスの回りに円を描く。
あっ…あぁっ…
真中君…お願い…入れて?
中指は下へ降りてゆき、十分潤った膣口へすんなり入ってゆく。
アン…
少しずつ、入り口から撫でるように指を動かしていく。
んんっ…もっと…もっと…
東城は弾力のある膣壁を、かき出すように刺激する。
優しく、段々と激しく。
くちゅっくちゅっ
あぁっ…真中君気持ちいいよぉ…
更に薬指を更に挿入し、膣全体をかきまわしていく。
いい…イキそう…
そのとき、突然に部屋のドアが開いた。
「姉ちゃん、辞書貸…!」