いちご100%  

バタン  

ドアを勢いよく閉め、綾は制服のままベッドに倒れこんだ。  
天井を見上げ、それから目を閉じる。  
体にはまだ抱きしめられた感覚が残っている。  
「期待していいのかな…」  

あの時チャイムが鳴らなかったら  
あれが学校じゃなくて、例えば真中君の家だったら  

「…あ、ん…」  
下肢に手を伸ばすと、自然に声が出た。  
邪魔な下着を脱ぎ捨て、セーラーの前のホックを外す。  
出かけている両親が帰ってくる時間ではないし、  
受験勉強から解放されたばかりの正太郎がこんな時間に帰ってくるはずもない。  
「声出しても、平気だよね。」  

正太郎の携帯に母親からのメールが入ったのは、午後五時頃だった。  

『八時には帰るって言ったけど、トラブルで飛行機に乗れないから今日は帰れません。  
お姉ちゃんが一人だと心配だから、今日は遊んでないで早く帰ってあげて。』  
「えっ」  
「正太郎〜どうしたのー?」  
茶髪に今時の化粧の女が、正太郎の髪を弄ぶ。  
「ワリ、今日ダメになった。帰る。」  
髪に触れる手を払いのけ、正太郎は席を立とうとした。が、その腰にまたも女の手が絡みつく。  
「ヤダ〜今日はずっと一緒だって言ったじゃん。いっぱいしよ、って…ねぇなんで?  
教えてくんなきゃ離さないぃ〜」  
上目遣いで口を尖らせ、女は懸命に正太郎の注意を引こうとするが、正太郎はおかまいなしに  
「うっせーな、姉ちゃんが一人でいんだよ。こんなトコにいられっか。」  
「はぁ〜なにそれ?姉ちゃんのほうがアタシより大事っていうの?」  
「あたりめーだろバカな事聞くなよ。いいから離せよブス!」  
「ブ…ヒドッ!なによこのシスコン!死ね!」  

泣き出す女には目もくれず、正太郎は家路を急いだ  

 

「ただいまー。…姉ちゃん?」  
返事はなかった。  
姉はいつも必ず『おかえり』と言ってくれるはずなのに。  
玄関に戻って靴を確かめると、やはり姉は帰っている。  
「勉強でもしてんのかなー。」  
せっかく二人きりなのに、と少し残念に思いながらも  
勉強しているらしい姉を気遣って、正太郎は静かに部屋に入った。  

気だるい体をベッドに横たえて、少し眠ろうと思ったその時。  
正太郎は耳を疑った。  
『…あんっ…』  
壁に耳を押し付けて、息を殺した。  
今のは確かに喘ぎ声だった。  
――姉ちゃん、オナニーしてる――  
壁一枚を隔てた向こう側で、あの姉が…  
そう認識した途端、正太郎の鼓動は高鳴った。  
単に『シスコン』と言うのでは済まされない気持ちが  
血液のように全身をめぐり、正太郎の身体の中心へと集まっていく。  
「…姉ちゃん…」  

「ふ…ぁ」  
自慰に慣れた体はわずかな刺激でも快感を掴み取る。  
綾の性器はもう潤っていて、指を抜き差しすると卑猥な音を立てた。  
「まなか…く、…ん」  
処女なのに。  
どうしてこんなに欲しくなるの?  
ココに、おっきくて堅いモノが。  
どうしてこんなにHなの?  
真中君もHなんでしょ?  
はやく一緒にHになりたい。はやく、はやく…  

トントン。  
「姉ちゃん、いる?」  

体が強張る。  
「姉ちゃん?入ってもいい?」  
「い、今着替えてるから…ちょっと待って!」  
急いで制服を整え、ドアを開ける。  
「しょ、正太郎、帰ってたんだ…何?」  
気が動転している綾は、正太郎の様子がいつもと違うことには気づかない。  
「着替えてねーじゃん。…なぁ、今何してた?」  
ドクン。  
「オナニーしてたろ。」  
――聞こえてたんだ――  
顔がカッと熱くなり、眩暈がする。  
思わず倒れそうになったが、その腰を正太郎にしっかりと抱きとめられた。  
「しょ…」  
キス、していた。  

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